JPH04136426U - ドレンポンプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は天井設置型等の空気調和機におい
て、ドレン水排出用のドレンポンプに関するもので、複
雑な構造を必要とせず、従来の部品の形状を少し変更す
ることにより、水かき音を低減できるドレンポンプを提
供することを目的とする。 【構成】 モータとインぺラとケーシングと、ケーシン
グ上面で消音用空気室を形成するための短筒４ａを有す
るフタ４と、短筒５ａを有する消音カバー５とで構成
し、この消音用空気室６で水かき音を十分に減衰する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、天井内に埋込んであるいは天井から吊下げて使用する天井設置型等 の空気調和機の熱交換器で生じるドレン水排出用のドレンポンプの静音化に関す るものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の空気調和機では、送風機および熱交換器から発生する騒音レベルが相対 的に高く、ドレン水排出時に生じる音は問題とはならなかった。しかしながら、 近年、空気調和機に求められる静音化意識の高揚につれ、総合的な騒音レベルが 低減され、ドレン水排出時に生じる音が問題視されるようになった。

【０００３】 以下、図面を参照しながら従来のドレンポンプの一例を説明する。図３は、従 来のドレンポンプの分解斜視図である。図４は、従来のドレンポンプの縦断図面 である。

【０００４】 図において、１はモータシャフトで、２はインペラである。インペラ２はモー タシャフト１と固着されモータの回転力により駆動される。３はケーシングで、 インペラ２によりかき回された水を吸込口３ａから吐出口３ｂへ案内する。４は フタで、ケーシング３上面に固着され内部の水が飛散するのを防ぐと共に、構造 部品としてモータの取り付けも兼ねる。５は消音カバーでケーシング内部での水 かき音が外部に流出するのを防ぐ。

【０００５】 以上のように構成されたドレンポンプについて、以下、図面を参照しながらそ の動作を説明する。

【０００６】 まず、ドレン水の水位が上がってくると、水はケーシング３の下部に位置する 吸入口３ａより内部にに流入し、回転するインペラ２の遠心力により、ケーシン グ３の円錐内面に沿って上昇し、吐出口３ｂの高さでインペラ２を振り切り吐出 口３ｂより吐き出される。

【０００７】 この動作中、インペラ２とケーシング３の間で、発生した水かき音が空気中を 伝播するが、消音カバー５により外部へ流出するのを防止している。

【０００８】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来の構成は、ドレンポンプ上面における消音カバー５の 効果が不十分であるため、空気調和機の総合的な騒音レベルが低い時には、イン ペラ２とケーシング３の間で発生する水かき音が、異常音と感じられるという欠 点があった。

【０００９】 本考案は、インペラとケーシングの間で発生する水かき音が、ドレンポンプ上 面から放出される際に十分減衰し、空気調和機の総合的な騒音レベルが低い時で も異常音と感じられない様にすることを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本考案のドレンポンプは、モータと、前記モータに より駆動され回転するインペラと、前記インペラの周囲に設けられ、ドレン水の 吸入口と吐出口を備えたケーシングと、モータシャフトを嵌挿する穴を備え前記 ケーシング上部を覆うフタと、前記フタ上面に取付け複数の消音用空気室を形成 する消音カバーとから構成されている。

【００１１】

【作用】

本考案のドレンポンプは、フタと消音カバーの形状を少し変更するだけで、ケ ーシング上面に消音用空気室を有する構造とすることができるので、複雑な構造 や制御方法による対処なくして静音化を図ることができる。

【００１２】

【実施例】 以下、本考案によるドレンポンプの一実施例について、図面を参照しながら説 明するが、従来と同一構成の部分は同一符号を付し、その詳細な説明は省略する 。図１は、本考案によるドレンポンプの一実施例の分解斜視図である。

【００１３】 図１において、１はモータシャフトで、２はインペラである。インペラ２はモ ータシャフト１と固着されモータの回転力により駆動される。３はケーシングで 、インペラ２によりかき回された水を吸入口３ａから吐出口３ｂに案内する。４ はフタで、ケーシング３上面に固着され内部の水が飛散するのを防ぐと共に、構 造部品としてモータの取り付けも兼ねる。

【００１４】 また、フタ４には短筒４ａが固着もしくは一体成形され、その外側には放射状 に溝４ｂが刻まれている。５は消音カバーで、短筒４ａと同心の短筒５ａを有す る。

【００１５】 以上のように構成されたドレンポンプの消音について、その作用は以下の通り である。

【００１６】 従来のドレンポンプと同様の動作で、インペラ２とケーシング３の間で、水か き音が発生するが、フタ４の短筒４ａと、消音カバー５の短筒５ａと、および消 音カバー５の外壁とにより構成される消音用空気室６により十分に減衰され、外 部へはほとんど伝播しない。

【００１７】

【考案の効果】

以上説明したように本考案によるドレンポンプは、モータと、前記モータによ り駆動され回転するインペラと、前記インペラの周囲に設けられ、ドレン水の吸 入口と吐出口を備えたケーシングと、モータシャフトを嵌挿する穴を備え前記ケ ーシング上部を覆うフタと、前記フタ上面に取付け複数の消音用空気室を形成す る消音カバーとから構成されているので、水かき音の低減ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるドレンポンプの一実施例の分解斜
視図

【図２】本考案によるドレンポンプの一実施例の縦断面
図

【図３】従来のドレンポンプの分解斜視図

【図４】従来のドレンポンプの縦断面図

【符号の説明】

１ モータシャフト ２ インペラ ３ ケーシング ３ａ 吸入口 ３ｂ 吐出口 ４ フタ ４ａ 短筒 ４ｂ 溝 ５ 消音カバー ５ａ 短筒 ６ 消音用空気室

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 モータと、前記モータにより駆動され回
   転するインペラと、前記インペラの周囲に設けられ、ド
   レン水の吸入口と吐出口を備えたケーシングと、モータ
   シャフトを嵌挿する穴とを備え、前記ケーシング上部を
   覆うフタと、前記フタ上面に取付けられ、前記フタとの
   間に複数の消音用空気室を形成する消音カバーを有する
   ドレンポンプ。