JPH041360B2 - - Google Patents

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JPH041360B2
JPH041360B2 JP56005826A JP582681A JPH041360B2 JP H041360 B2 JPH041360 B2 JP H041360B2 JP 56005826 A JP56005826 A JP 56005826A JP 582681 A JP582681 A JP 582681A JP H041360 B2 JPH041360 B2 JP H041360B2
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tone
foot
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Doitsuche Rarufu
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd filed Critical Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Publication of JPH041360B2 publication Critical patent/JPH041360B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H7/00Instruments in which the tones are synthesised from a data store, e.g. computer organs
    • G10H7/08Instruments in which the tones are synthesised from a data store, e.g. computer organs by calculating functions or polynomial approximations to evaluate amplitudes at successive sample points of a tone waveform
    • G10H7/10Instruments in which the tones are synthesised from a data store, e.g. computer organs by calculating functions or polynomial approximations to evaluate amplitudes at successive sample points of a tone waveform using coefficients or parameters stored in a memory, e.g. Fourier coefficients
    • G10H7/105Instruments in which the tones are synthesised from a data store, e.g. computer organs by calculating functions or polynomial approximations to evaluate amplitudes at successive sample points of a tone waveform using coefficients or parameters stored in a memory, e.g. Fourier coefficients using Fourier coefficients

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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  • Mathematical Optimization (AREA)
  • Pure & Applied Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、楽音波形の生成に関するものであ
り、特に複音シンセサイザにおいてそのような波
形を発生させるための改良に関する。
米国特許第4085644号(特願昭51−93519)に
は、主データセツトが計算され主レジスタに記憶
され、そこから複数の楽音発生器の音調レジスタ
へ転送させる複音シンセサイザが記載されてい
る。主データセツトは、発生される楽音のオーデ
イオ波形の1/2サイクルに沿つて等間隔に配置さ
れた点の振幅を規定する。各楽音発生器は、主デ
ータセツト内の2進語を受けとり、複音シンセサ
イザによつて発生されるそれぞれの楽音の基本ピ
ツチにより決定される速度でそれらの語をD−A
変換器へ印加する。
上記特許に記述されているような複音シンセサ
イザの特徴の1つは、主レジスタ内の主データセ
ツトからそれぞれの楽音発生器内の個々の音調レ
ジスタへの連続語の転送が、音調レジスタからそ
れぞれの楽音発生器内のD−A変換器への2進語
の転送と同期していることである。この特徴があ
るために、楽音発生器によるそれぞれの楽音の発
生を妨げることなく、波形を規定する主データセ
ツトが再計算され、それぞれの楽音発生器にロー
ドされ、結果として発生する楽音に割込むことな
く楽音波形が経時的に変化するようになる。
電子鍵盤楽器の種類を分類するのにはいくつか
の基準がある。それらの楽器は、作動させた鍵盤
スイツチに応答して1つ又はそれ以上の楽音が奏
せられるように実施されているかどうかによつて
単音楽器又は複音楽器に分類することができる。
これらの楽器は、異なる基本ピツチの楽音が発生
される方法により更に分類することができる。オ
ルガンに似た楽器のピツチは、確立されたパイプ
オルガンの術語に従つてフイート数で一般に示さ
れる。従つて、ユニゾンピツチとも呼ばれる8フ
イートピツチは、鍵盤音A4が基本周波数440Hzを
有する楽音を発生させるピツチである。
ユニゾンピツチ以外ほ楽音ピツチを発生させる
には、2つの主要技術が通常用いられる。第1の
技術は一般的な術語“ストレイト(Straight)”
によつて知られている技術である。ストレイト楽
音実施技術を用いるように構成されたパイプオル
ガンは、各ストツプ(楽音制御装置)に対応して
別々の、そして独立した1列(1セツト)のパイ
プを有する。従つて8フイートストツプはそれ自
身の専用の1セツトのパイプと関連している。4
フイートストツプもまたそれ自身の専用の1セツ
トのパイプを有している。もし8フイートストツ
プと4フイートストツプの両方を引く(作動させ
る)と、各々の作動された鍵盤スイツチは2つの
別個のパイプを吹き鳴らせる。
劇場用オルガンの出現によりもう1つの楽音組
合せ方式が盛んになり、進歩した複雑な形をとる
ようになつた。劇場用オルガンの発達が楽音に行
つた主要な貢献は、“統一された(unified)”ス
トツプという一般的な名称で知られる技術を用い
ることであつた。統一オルガンにおいては、4フ
イートストツプは親(parent)の8フイート列か
ら機械的又は電気的に得られ、作動された鍵盤ス
イツチに関連した楽音よりも1オクターブ高い楽
音を発生する。従つて8フイートおよび4フイー
ト統一ストツプの組合せが選択されると、各押鍵
された楽音は、ユニゾンパイプとそれよりも1オ
クターブ高いパイプを同時に発音させる。これと
同じ一般的な鍵盤スイツチング構成は、普通に用
いられる1セツトのピツチのようなその他のフイ
ート数即ち16′、4′、2 2/3′、2′、1 3/5′、1′

容易に拡大適用される。この方法により、統一
(unification)は、単一列のパイプからなり多数
のストツプを得るのに用いられてきた。このよう
に統一の1利点は、1列のパイプの使用を多数の
ストツプに拡大できる経済性にある。
大多数の統一オルガン設計に本来備わつている
いくつかの音質上の欠陥が存在する。第1に、統
一楽器を演奏する初心者をしばしばまごつかせる
欠落音(missing notes)の問題がある。8フイ
ートおよび4フイート組合せを引き(2つのスト
ツプを作動させ)C4を押鍵すると、楽器はC4
C5を同時に奏する。同じストツプ組合せでC4
C5を押鍵すると、楽器は楽音C4,C5,C6を奏す
る。C5は押鍵した楽音C4に対する4フイートピ
ツチと押鍵した楽音C5に対する8フイートピツ
チに対応するので、4つの楽音ではなく3つの楽
音だけが奏せられる。最初にC4を奏した後にC5
を奏すると、初心者の奏者は、4フイートストツ
プのためにすでに奏せられつつあるC5に対する
追加ユニゾン楽音が聞えないので混乱する。その
奏者に聞えるのは、作動されたC5楽音スイツチ
に対する基音ではないC5の追加音だけである。
統一楽器の第2の音質特性は、統一システムが、
より短いフイート数(より高いピツチ)では望ま
しいと思われる音よりもはるかに大きな音を発生
することである。これは、実際には1つのユニゾ
ン列から借用された(borrowed)又は統一され
ただけのより短いフイート数に対して別個のラウ
ドネス補正が行われないからである。
ストレイトオルガン設計は、通常共通の音族
(tone families)のなかのより高いピツチに対し
て異なる高調波構造を使用する。更に、より短い
フイート数の列は一般にフイート数が短かくなる
につれて次第に静かで快い音を出すようになつて
いるので、それらの組合せはユニゾンピツチ楽音
と音楽的によく混じり合う。
電子オルガンを統一させるためのシステムは、
“鍵盤楽器に使用するための多重ピツチ発生器”
と題する米国特許題3697661号に記載されている。
このシステムは従来の鍵盤スイツチ時分割多重化
を用いることによつて動作する。統一
(unification)は、所望の統一ピツチに応じて遅
延した後に多重タイムスキヤンの後の方のスロツ
トに押鍵した位置を挿入することによつて得られ
る。
“デジタルオルガン”と題する米国特許第
3515792号、“コンピユータオルガン”と題する米
国特許第3809789号および“複音シンセサイザ”
と題する米国特許第4085644号(特願昭51−
93519)に記載されているようなデジタル楽音発
生器は一般にストレイトオルガンとして実施され
ている。この選択は、一部は音質上の理由から行
われており、また一部はそのようなシステムにお
いては、統一楽音ストツプ設計を得るのに必要な
特別な回路を追加するよりも、相異なるストツプ
ピツチのためのストレイトオルガン設計を実施す
る方がはるかに経済的であることが判つているか
らである。上記に参照したデジタル楽音発生シス
テムにおいては、高調波抑制(Suppression)機
構によつて得られる。例えば、4フイートストツ
プは、セツト全体の高調波から偶数高調波のみを
使用し、すべての奇数高調波を阻止することによ
つて実施される。2 2/3フイートストツプは、高
調波順序3、6、9、12、15、…のみを使用し、
他のすべての高調波を阻止することによつて実施
される。この高調波阻止技術は、フイート数とは
関係なく各ストツプに対して独立したラウドネス
を設計することができ、他のストツプ又はフイー
ト数の影響をうけないでいられるそれ自身の1セ
ツトの高調波成分を有する“適正な”オルガン音
質設計に極めて近似する。より短いフイート数の
ストツプに対して高調波抑制を用いる方法に帰属
する負の音(negative tonal)は、すべての組合
されたストツプがユニゾンピツチにフエーズロツ
クされている(phase locked)ことである。
統一(unification)の自由な使用を基礎にし
ている非常に大衆的なアメリカの劇場用オルガン
の音質特性を模倣したいと思う場合には、統一ス
トツプが望ましい。参考のため述べたデジタル楽
音発生器は、上記に参考のために述べた米国特許
第3697661号に記載したような鍵盤システムを使
用し、追加の楽音発生器を加えることによつて直
接的な方法で統一することができる。基本的なデ
ジタルオルガンは通常12個の楽音発生器を有す
る。各統一ピツチに対して楽音発生器12個の追加
セツトが必要である。これらの追加セツトの楽音
発生器は、価格の点から統一の使用をやめさせる
のに十分である。
本発明の目的は、楽音発生器の数を増やさず
に、またシステムタイミングクロツクの速度を増
加することなく、複音シンセサイザにおける統一
楽音設計をうることである。
米国特許第4085644号(特願昭51−93519)に記
載されている型の複音シンセサイザにおいては、
楽音波形へ変換されるデータを与えるように、計
算サイクルとデータ転送サイクルが反復して、ま
た独立して実施される。計算サイクルの期間中
に、予め選択された楽音を特徴づける1セツトの
記憶された高調波係数を用いて離散的フーリエ演
算を実施することによつて、主データセツトがつ
くられる。この計算はいかなる楽音周波数とも非
同期である速い速度で行われる。フーリエ演算に
より要求される高調波係数および直交関数がデジ
タルに形で記憶され、計算がデジタル的に行われ
ることが好ましい。計算サイクルの終りには、主
データセツトが主レジスタに記憶される。
計算サイクルに引きつづいて転送サイクルが始
まり、この転送サイクルの期間中に主データセツ
トは複数の音調レジスタのうちから予め選ばれて
いた音調レジスタへ転送される。計算サイクルお
よび転送サイクルの期間中、楽音の発生は割込ま
れることなしに続けられる。
本発明は、統一された劇場用オルガンの音色効
果特性がえられる改良された配置を指向する。計
算サイクルは3つの区分に分けられ、結果として
えられるデータは3つのデータレジスタに記憶さ
れる。同一セツトの高調波係数が、計算サイクル
の各区分における計算に用いられる。4フイート
主データセツトは、8フイートピツチに対応する
主データセツトのために上記参照特許に述べた方
法により、計算サイクルの第1区分の間に計算さ
れる。計算サイクルの第2区分の間には、8フイ
ート楽音の主サイクルに対する半分のデータ点が
特別な方法で計算され、以前に計算された4フイ
ート主データセツト値へ点別に(point−wise)
加算される。計算サイクルの第3区分の間には、
16フイート主データセツトが、完全な1波形周期
を構成するデータ点の数の1/4に対して計算され
る。
計算サイクルの3区分が完了後に、その結果え
られる主データセツトは特別な方法で統合され、
3つの音調レジスタへ転送される。音調レジスタ
からアクセスされたデータは波形対称に基づいた
論理を用いて統合され、統一音質構造の所望の結
果を発生させる。統一された出力デジタルデータ
はアナログ信号に変換され、このアナログ信号は
普通の音響発生システムへ与えられる。
本発明は“複音シンセサイザ”と題し、こゝに
参考のため組入れられている米国特許第4085644
号(特願昭51−49272)に詳細に記載されている
型の複音シンセサイザ用の楽音発生システムの改
良を指向する。下記の記述において、参照特許に
記載したシステムのすべての素子は、上記特許に
用いた同一番号の素子に対応する2桁数字によつ
て示されている。3桁数字によつて示されている
すべてのシステム素子ブロツクは、本発明の改良
を実施するために複音シンセサイザに加えられた
素子に対応する。
第1図は16フイート、8フイートおよび4フイ
ートピツチの統一楽音を同時に発生させるための
本発明の実施例を示す。3ピツチのこのセツト
は、劇場用オルガンに最もしばしば用いられるピ
ツチである。これらのピツチは本発明の限界を示
すものではなく、他のピツチへ範囲を拡大するこ
とも容易である。
音響システム11は、最高12までの別々のオー
デイオ信号を受信し混合することができるオーデ
イオ音響システムを一般的に示す。音響システム
への各入力は、ブロツクで表示されている楽音発
生器130によつて一般的に示される1セツト12
個の楽音発生器に含まれるそれ自身の楽音発生器
によつて発生される。楽音発生器は、楽音鍵盤ス
イツチ12上の鍵スイツチの作動に応答して割当
てられる。最高12個までの鍵を同時に作動させ
て、12もの多くの楽音を同時に発生させることが
できる。12音を有する複音システムは1列として
上げただけであつて、システムの限界を示すもの
でないことは理解されるであろう。
このセツトの楽音発生器はすべて計算および論
理回路が発生させる共通のデータを受信する。
楽器鍵盤上の鍵が押され鍵盤スイツチを作動さ
せると、音調検出・割当回路14はその特定の作
動された鍵盤スイツチに対応する情報を記憶し、
システム内の12個の楽音発生器のうちの現在割当
てられていない1個の楽音発生器へその鍵を割当
てる。その音調又は鍵盤スイツチおよびそれが特
定の楽音発生器に割当てられたという事実が、音
調検出・割当回路14内のメモリ(図示されてい
ない)に記憶される。適当な音調検出・割当回路
サブシステムの動作は、こゝに参考のため組入れ
られている“鍵盤スイツチ検出・割当装置”と題
する米国特許第4022098号(特願昭51−110652)
に記載されている。
3区分からなる計算サイクルは、実行制御回路
16により開始される。計算サイクルは、1個又
はそれ以上の鍵が鍵盤上で作動された時に開始さ
せることができる。下記に述べるように、計算サ
イクルの開始は転送サイクルの完了まで抑止され
ているので、楽音発生は計算サイクルおよび転送
サイクルの順序の間中割込みなしで継続すること
ができる。
計算サイクルの3区分の間に行われる詳しい計
算は、第2図に示してある波形対称によつて動機
づけられる。第2図はフーリエ変換の正弦関数の
みを用いて楽器をきわめてしばしば用いられる6
つの楽音フイート数に対する基本波形を示す。こ
の1セツト6つのフイート数に対する基本周波数
波形はすべてその半波点付近で点対称であること
が観察される。16フイート波形の1/2サイクルの
みが第2図に示されている。8フイート波形は1/
4波点付近で偶数対称を示すが、4フイート波形
は1/4波点付近で奇数対称を示す。
基本的な8フイート楽音のすべての奇数高調波
は1/4波点付近で偶数対称であり、半波点付近で
は奇数対称であることに気づく。8フイート楽音
のすべての偶数高調波は1/4波点付近で奇数対称
であり、半波点付近で奇数対称である。
余弦波関数をフーリエ変換に用いると、基本的
な8フイート楽音の奇数高調波は1/4波点付近で
奇数対称であり、半波点付近で偶数対称である。
偶数高調波は1/4波点付近で偶数対称となり、半
波点付近で偶数対称となる。
三角関係における正弦波関数の代りに奇数対称
の直交関数を用いた場合、或いはフーリエ演算に
おいて三角関数の余弦波関数の代りに偶数対称直
交関数を用いた場合にも、同様な対称関係がみら
れる。
8フイートおよび4フイート波形の1/4波およ
び半波対称は、“同時発生の音声ピツチを備えた
複音シンセサイザ”と題する1979年8月9日付出
願の米国出願特許第4257304号(特願昭55−
108160号)記載の方法に似た方法によつて、計算
サイクルの第1および第2区分の期間中に結合フ
イート数波形主データセツトを発生させるのに用
いられる。参照した出願と本出願の譲受人は同じ
である。本発明においては、4フイート計算サイ
クルは計算サイクルの第1区分の間に起き、参照
した係属中の出願の8フイート計算サイクルに対
応する。同様に、本発明の8フイート計算サイク
ルは計算サイクルの第2区分の間に発生し、参照
した係属中の出願の16フイート計算サイクルに対
応する。
計算サイクルの第1区分が開始されると、実行
制御回路16はピツチ制御信号を4フイート状態
にセツトする。この状態を“0”論理状態と呼ぶ
ことができる。語カウンタ19および高調波カウ
ンタ20の増分は、参考のために述べた米国特許
第4085644号(特願昭51−93519)に記載されてい
る。
語カウンタ19はモジユロ32をカウントする
ように実施されている。これは最高32の高調波を
有する4フイートピツチに対する波形に対応す
る。この32という数は“セツト”数と呼ばれ、主
データセツトのデータ語の数を意味する。このカ
ウンタの状態は、データを1セツトのレジスタ、
即ち主レジスタ34、奇数主レジスタ107およ
び偶数主レジスタ108へアドレスし、またそれ
らのレジスタからアドレスアウトするのに用いら
れる。高調波カウンタ20は、語カウンタ19が
その初期状態に戻る度毎に増分する。高調波カウ
ンタ20は、主データセツトの計算に用いられる
最大高調波ナンバーに対する特定値をモジユロと
してカウントするように実施されている。この最
大値は語カウンタ19に用いられるセツト数以下
である。
ゲート22は実行制御回路16に応答して高調
波カウンタ20の現在の状態を加算器アキユムレ
ータ21へ転送し、この加算器アキユムレータ2
1は現在のデータをそのアキユムレータに現在あ
る値に加算する。
計算サイクルの各区分の開始時に、実行制御回
路16は、語カウンタ19、高調波カウンタ20
および加算器アキユムレータ21状態を初期状態
にする。
2進右シフト回路101は、計算サイクルの第
1区分の間にピツチ制御信号の“0”状態に応答
して、データを不変のまゝ加算器アキユムレータ
21からメモリアドレスデコーダ23へ転送す
る。
加算器アキユムレータ21の内容は引数値
(argument)と呼ばれ、メモリアドレスデコーダ
23によつてアドレツシングデータ形式に変換さ
れた後に正弦波関数表24から記憶されたデータ
値をアドレスするのに用いられる。
統一セツトの楽音を発生させるのであるから、
計算サイクルの3区分の期間中に計算されるすべ
ての主データセツト値は、奇数高調波係数メモリ
102と偶数高調波係数メモリ103に記憶され
た1セツトの高調波係数を用いることによつて発
生される。
フリツプフロツプ113は、語カウンタ19が
その初期カウント状態に設定されるのと同時に計
算サイクルの第1区分の開始時にセツトされる。
4フイートのストツプスイツチに応答する計算
サイクルの第1区分の前半に対しては、高調波カ
ウンタ20の状態に応答してメモリアドレスデコ
ーダ25により奇数高調波係数メモリ102から
アドレスされた奇数高調波係数が、フリツプフロ
ツプ113のQ=“1”に応答して奇偶数高調波
選択回路104によつて選択され転送される。
完全な1セツトの奇数高調波値が計算サイクル
の第1区分の前半に用いられた後、第1区分の後
半では、高調波カウンタ20はそのモジユロカウ
ンテイング動作の故にその初期状態にもどり、そ
れと同時にリセツト信号を発生させる。高調波カ
ウンタ20によりリセツト信号が発生するとフリ
ツプフロツプ113をリセツトするので、その出
力状態はQ=“0”となる。状態Q=“0”に応答
して奇偶数高調波選択回路104は、偶数高調波
係数メモリ103から読出された偶数高調波係数
を選択し転送する。
奇偶数高調波選択回路104によつて選択され
た高調波係数は、正弦波関数表24から読出され
た正弦波関数値と乗算器28によつて乗算され
る。フーリエ演算に対するこれら積の値は構成要
素である高通波成分と呼ばれる。
計算サイクルの第1区分の間にピツチ制御信号
の“0”状態に応答して、データ選択回路105
は語カウンタ19の状態に応答して主レジスタ3
4から読出されたデータを転送し、入力の1つと
して加算器33へ与える。加算器33への第2入
力は、乗算器28により与えられる積のデータで
ある。加算器33からの合計和のデータは、ピツ
チ制御信号の“0”状態に応答して、データ選択
回路106を介して転送され主レジスタ34に書
込まれる。
ピツチ制御信号は、各状態が計算サイクルの3
区分のうち1つを指定する3状態2進信号(2ビ
ツト語)である。
計算サイクルの第1区分が完了すると、8フイ
ートのストツプスイツチに応答する計算サイクル
の第2区分が始まり、第1区分と同様、前半で奇
数計算サイクル、後半で偶数計算サイクルの処理
が行われる。この間に8フイートピツチに対応す
る主データセツト値がつくられる。フリツプフロ
ツプ113は、語カウンタ19がその初期状態に
リセツトされる時にその語カウンタ19によつて
発生されるリセツト信号に応答して、第2区分の
開始時にセツトされる。ピツチ制御信号の第2状
態に応答して、2進右シフト回路101は、その
すべての入力データを1右2進ビツトシフトによ
りシフトさせる。その最終的な結果として、加算
器アキユムレータ21からのデータは、それがメ
モリアドレスデコーダへ転送されると、その絶対
値(magnitude)は1/2に減少する。これによつ
て、正弦波関数表24からの値をアドレスするた
めのスケール(基準化)された引数値が与えられ
る。
計算サイクルの第2区分の間におけるシステム
動作の残りの部分は、計算サイクルの第1区分の
間における動作と同様な方法で進行する。主デー
タセツトへの8フイート寄与は、計算サイクルの
第1区分の間にえられた以前に計算されたサブマ
スター4フイート主データへ点別に加算される。
この点別の加算は、ピツチ制御信号の“1”状態
に応答して主レジスタ34からデータを選択し主
レジスタ34へデータを転送するデータ選択回路
105およびデータ選択回路106の協同作用に
よつて実施される。このように4フイート、8フ
イートに対応する第1主データセツトは主レジス
タに貯えられる。
16フイートのストツプスイツチに応答する計算
サイクルの第3区分の間に、16フイートピツチ波
形の1/4サイクルに対応する32点が、2成分主デ
ータセツトにおいて計算される。ピツチ制御信号
は、第2区分が終了すると開始される計算サイク
ルの第3区分の間に、実行制御回路により状態
“2”におかれる。
ピツチ制御信号の状態“2”に応答して、2進
右シフト回路101は、データを加算器−アキユ
ムレータ21からメモリアドレスデコーダ23へ
転送する時に2つの2進ビツト位置の右シフトを
行い、正弦波関数表24からデータをアドレスす
るためにスケールされた引数を与える。
データ選択回路105および106は、奇数高
調波が奇偶数高調波選択回路104によつて選択
されるとデータを第3主データセツトとして偶数
主レジスタ108へ転送しまたデータを偶数主レ
ジスタ108から転送し、偶数高調波が奇偶高調
波選択回路104によつて選択されるとデータを
第2主データセツトとして奇数主レジスタ107
へ転送しまたデータを奇数主レジスタ107から
転送する。
第3図は16フイートストツプスイツチ、8フイ
ートストツプスイツチ、および4フイートストツ
プスイツチに応答する16フイート、8フイートお
よび4フイートの統一された楽音ピツチを同時に
発生させるために3つの主データセツトを用いる
ための論理の詳細を示す。第3図において、下記
のシステムブロツクは、第1図においてブロツク
表示された楽音発生器130により示される楽音
発生器のセツトの1つを構成する:即ち、音調ク
ロツク37、音調レジスタ35、奇数音調レジス
タ110、偶数音調レジスタ111、アツプ/ダ
ウンカウンタ112、2の補数回路115、2の
補数回路116、加算器114、加算器117、
補数制御回路118、D−A変換器48。
クロツク選択回路42は、計算サイクルの間に
タイミング信号をシステム主クロツクからアドレ
ス選択回路109へ転送する。実行制御回路16
からの主クロツクタイミングおよび制御信号に応
答して、アドレス選択回路109は語カウンタ1
9の状態を主レジスタ34、奇数主レジスタ10
7および偶数主レジスタ108へ転送し、計算サ
イクルの間にこれらのレジスタから読出され、こ
れらのレジスタへ書込まれたデータのアドレスを
制御する。
計算サイクルが終了すると、転送サイクルが開
始され、3つの主データセツトレジスタ中のデー
タを音調選択回路40を介して転送する。音調選
択回路40は、どの楽器発生器セツトがデータ転
送のために選択されるかを決定する。データ転送
のため、クロツク選択回路42は、音調クロツク
37からタイミング信号を選択し、主データセツ
ト値を含む3つのレジスタからデータをアドレス
する。この方法により、計算サイクルおよびデー
タ転送サイクルの間割込み動作なしで楽音発生が
継続する。楽音発生を妨げることなくこのデータ
転送が行われる方法は、参考のため述べた米国特
許第4085644号(特願昭51−93519)に記載されて
いる。
転送サイクルが終了すると、主レジスタ34中
にあるデータは音調レジスタ35へ転送され、奇
数主レジスタ107中のデータは奇数音調レジス
タ110へ転送され、偶数主レジスタ中のデータ
は偶数音調レジスタ111へ転送される。
音調レジスタ35に記憶されている結合主デー
タセツトは、その割当てられた音調クロツク37
によつて決定される速度でアドレスアウトされ
る。電圧制御発振器である音調クロツク37を実
施するためには、いろいろな方法がある。そのよ
うな1実施例は、こゝに参考のため述べてある
“周波数ナンバー制御クロツク”と題する米国特
許第4067254号(特願昭51−140616)に詳述され
ている。
音調クロツク37は、アツプ/ダウンカウンタ
112を増分させるのに用いられる1列のクロツ
クパルスを与える。アツプ/ダウンカウンタ11
2は初期状態0から状態31までカウントし、つい
で状態31を反復し、それからカウンタは状態0ま
で減分し、状態1が反復され、カウンタサイクル
が反復される。アツプ/ダウンカウンタ112の
状態は、音調レジスタからデータをアドレスする
のに用いられ、一方カウント方向は、第2図に図
示した対称性を用いて出力波形データ点を構成す
る論理を制御するのに用いられる。
アツプ/ダウンカウンタ112がその“アツ
プ”カウンテイングモードにある場合には、逆信
号(REVERSE signal)は論理状態“0”を有
し、このカウンタがその“ダウン”カウンテイン
グモードにある場合には、この信号は論理状態
“1”を有する。この逆信号はアツプ/ダウンカ
ウンタ回路によつてつくり出される。音調レジス
タ35に記憶されたデータは、音調クロツク37
により決定される速度でアドレスアウトされる。
この速度は、32点が4フイートピツチの基本音の
楽音周期(musical period)に対応するような
速度で、音調レジスタ35中の32データ点が読出
されるように選択される。
逆信号が論理状態“0”にある場合には、音調
レジスタ35から読出されたデータはそのまゝ変
化せずに2の補数回路113によつて加算器11
4へ転送される。逆信号は論理状態“1”にある
場合には、音調レジスタから読出されたデータ
は、加算器114へ転送される前に2の補数回路
113によりその対応する2の補数形に変換され
る。上述の動作の結果として、2の補数回路11
3から加算器114へのデータ入力は、結合され
統一された8フイートおよび4フイート楽音に対
応する。
同じ音調クロツク37タイミング信号を用い
て、アツプ/ダウンカウンタの状態に応答して奇
数音調レジスタ110および偶数音調レジスタ1
11から読出されたデータは結合され、所望の統
一された16フイート楽音波形データをつくる。補
数制御回路118は、2の補数回路115および
2の補数回路116の動作を決定する制御信号を
発生させる。
第4図は、論理ブロツク、即ちカウンタ15
0、フリツプフロツプ151、フリツプフロツプ
152、アンドゲート153からなる補数制御回
路118の詳細な動作を示す。アツプ/ダウンカ
ウンタ112からの逆信号の“0”状態に応答し
て、両方のフリツプフロツプはリセツトされるの
で、それらの出力状態はQ=“0”となる。Q=
“0”状態信号は2の補数回路115をして奇数
音調レジスタ110から読出されたデータを変え
ずにそのまゝ加算器117へ転送させる。
カウンタ150がそのカウント64状態に達する
と、フリツプフロツプをセツトするのに用いられ
る状態64セツト信号が発生するので、その出力状
態はQ=“1”となる。Q=“1”状態信号は、2
の補数回路115をして、奇数音調レジスタ11
0から読出されたデータに対して、それが加算器
117へ転送される前に2の補数2進動作を行わ
せる。
カウンタ150は、カウンタがその初期状態に
戻つた時に、そのモジユロ128カウンテイング
実施の故にモジユロリセツト信号を発生させる。
モジユロリセツト信号およびアンドゲート15
3への逆信号入力信号に応答して、フリツプフロ
ツプ151は再びリセツトして、16フイート楽音
データに対する別の読出しサイクルを開始させ
る。
前のシステム論理の結果として、16フイートデ
ータ読出しサイクルの最初の32音調クロツクパル
スに対して、データは奇数音調レジスタ110か
ら“アツプ”方向に読出され、そのまゝ変化せず
に加算器117へ転送される。カウント32から63
までに対しては(最初のカウント状態を0と仮定
して)データは逆の方向、即ち“ダウン”方向へ
奇数音調レジスタから読出され、そのまゝ変化せ
ずに加算器117へ転送される。カウント64〜95
に対しては、データは“アツプ”方向へ読出さ
れ、加算器117へ転送される前に2の補数化が
行われる。カウント96〜127に対しては、データ
は逆方向に読出され、加算器117へ転送される
前に2の補数化が行われる。この1組の動作は、
波形周期の1/4に対応するデータセツトから奇数
高調波成分に対する16フイート楽音波構造を正し
く再構成する。
カウント状態0〜31の間は、フリツプフロツプ
152はその出力状態をQ=“0”に保つ。従つ
て、16フイートデータ読出しサイクルの最初の32
カウントに対しては、データは偶数音調レジスタ
111から順方向へアドレスアウトされ、2の補
数回路116を介してそのまゝ変化せずに加算器
117へ転送される。カウンタ150がカウント
状態32に増分されると、フリツプフロツプ152
をセツトするのに用いられる状態32セツト信号が
発生し、その出力状態をQ=“1”にする。従つ
て、16フイートデータ読出しサイクルのカウント
32〜63に対しては、偶数音調レジスタ111から
逆方向にアドレスアウトされたデータは、それが
加算器117へ転送される前に、2の補数回路1
16によつて行われる2の補数2進動作を実施さ
せる。カウント状態64においては、フリツプフロ
ツプ152は状態64セツト信号によりリセツトさ
れるので、出力状態はQ=“0”となる。従つて、
カウント64〜96に対してはデータは偶数音調レジ
スタ111から順方向へアドレスアウトされ、そ
のまゝ変化せずに加算器117へ転送される。カ
ウント状態96においては、フリツプフロツプ15
2をセツトする状態96セツト信号が発生するの
で、カウント96〜127に対する出力状態はQ=
“1”である。従つて、カウント96〜127に対して
は、データは偶数音調レジスタ111から逆方向
にアドレスアウトされ、データが加算器117へ
転送される前に2の補数回路116により2の補
数2進動作が行われる。最終的な結果として、16
フイート楽音波構造の偶数高調波成分が、波形周
期の1/4に対応する記憶されたデータセツトから
再構成される。
前の16フイートデータ読出しサイクルは継続的
に反復される。16フイート波形データは、加算器
114にある8フイートおよび4フイート波形デ
ータとともに加算される。結合され統一されたデ
ジタルデータは、D−A変換器48によりアナロ
グ信号に変換される。加算器55は1セツトの楽
音発生器のうちの他の楽音発生器が発生されたア
ナログ信号を結合し、その結合信号は可聴楽音を
発生させるために音響システム11によつて使用
される。
第5図は、第1図のシステムに用いられる実行
制御回路16の詳細を示す。160およびそれ以
上の番号を有する第5図のシステム論理ブロツク
は、実行制御回路16を構成する素子である。計
算サイクルは、フリツプフロツプ162がセツト
された時に開始されるので、その出力状態はQ=
“1”である。現在転送サイクルに対する要求が
なければ、音調検出・割当回路14より楽器鍵盤
上で鍵の割当てによつてフリツプフロツプ162
はセツトできる。転送サイクルが線41上の信号
によつて示されているように開始されていれば、
ノアゲート165は計算サイクルの開始を妨げ
る。また、音調検出・割当回路14は、もしこの
サブサイクルが楽器鍵盤上で鍵が作動されたこと
を検出すると、転送サイクル開始の要求を発生す
る。システム論理は、個々の楽音発生器またはセ
ツト全体の楽音発生器に対する各転送サイクルが
終了すると自動的に計算サイクルを開始させるこ
とである。
フリツプフロツプ162が計算サイクルの開始
時にセツトされると、その出力状態Q=“1”は
エツジ検出回路163により信号パルスINITに
変換される。INITは、ピツチ制御回路164の
ピツチ制御信号を設定するのに、そしてカウンタ
19,161,20をリセツトするのに用いら
れ、また第1図に示した他のシステム素子のため
に用いられるがその動作は上述した通りである。
次に3つの区分、すなわち第1区分で4フイー
トデータセツト、第2区分で8フイートデータセ
ツト、第3区分で16フイートデータセツトを計算
する場合で、区分計算の省略のない関係について
述べる。
第1、第2、第3区分の計算開始時に、ピツチ
制御回路164はINIT信号に応じて4フイート
データセツトのための第1区分の計算を示す状態
“0”をピツチ制御信号として送出し、この状態
“0”に応じて第1図で述べたシステムで、4フ
イートデータセツトを計算する。4フイートデー
タセツトの計算を終了すると、ピツチ制御回路1
64は8フイートデータセツトのための第2区分
の計算を示す状態“1”をピツチ制御信号として
送出し、この状態“1”に応じて同様に8フイー
トデータセツトを計算する。更に8フイートデー
タセツトの計算が終了すると、ピツチ制御回路1
64は16フイートデータセツトのための第3区分
の計算を示す状態“2”をピツチ制御信号として
送出し、この状態“2”に応じで16フイートデー
タセツトを計算する。16フイートデータセツトの
計算が終了した後、ピツチ制御回路164はフリ
ツプフロツプ162をリセツトするリセツト信号
を送出する。このリセツト信号によつて、フリツ
プフロツプ162はリセツトされ、計算サイクル
は終了する。
このような区分計算を省略されない場合でスト
ツプスイツチが選択されていないとき、4および
8フイートデータセツトのための主レジスタ、16
フイートデータセツトのための奇数主レジスタお
よび偶数主レジスタに不定なデータセツトが形成
されないようにするためには、選択されていない
フイートの計算区分の間、第1図の乗算器28の
出力で加算器33の入力が“0”となるようにす
ればよい。そのためには、1つの例として乗算器
28と加算器33の間にゲートを設けて、選択さ
れていないフイートの計算区分の間はゲートする
ようにすればよい。
次に選択された各フイートのストツプスイツチ
のスイツチ状態に応じて各フイートの区分計算を
取り除くことによつて計算時間を節約するための
容易な方法について述べる。
例えば、4フイートのストツプスイツチが閉じ
ていれば、ピツチ制御回路164はINIT信号に
応じて4フイートデータセツトのための第1区分
の計算可能状態を示す状態“0”をピツチ制御信
号として送出する。そして4フイートデータセツ
トの計算を行ない、それが終了すると、8フイー
トストツプスイツチが閉じた状態であれば、ピツ
チ制御回路164はピツチ制御信号の状態を
“1”として8フイートの区分計算可能状態とす
る。8フイートの区分計算終了後に、ピツチ制御
回路164は16フイートの区分計算を示す状態
“2”として16フイートの区分計算可能状態にす
る。しかしもし、8フイートストツプスイツチが
閉じていない状態であれば、ピツチ制御回路16
4は8フイートの区分計算を示す状態“1”をス
キツプして、ピツチ制御信号の状態を直接“2”
として16フイートの区分計算可能状態にする。こ
こで、16フイートストツプスイツチが閉じた状態
であれば、16フイートデータセツトの計算を行な
い、それが終了すると、ピツチ制御回路164は
フリツプフロツプ162をリセツトするリセツト
信号を送出して、計算サイクルは終了するが、も
し16フイートストツプスイツチが閉じていない状
態であれば、ピツチ制御回路164は16フイート
の区分計算をスキツプして、フリツプフロツプ1
62をリセツトするリセツト信号を送出して、計
算サイクルは終了する。
一方、4フイートのストツプスイツチが閉じて
いなければ、ピツチ制御回路164はINIT信号
に応じて4フイートデータセツトのための第1区
分の計算可能状態を示す状態“0”をスキツプし
て、8フイートあるいは16フイートの区分計算を
するために、ピツチ制御信号の状態を直接特定の
区分計算可能状態にする。
このように、区分計算を省略された場合で、4
および8フイートの区分計算が両方省略されたと
きは、4および8フイートデータセツトのための
主レジスタは不定なデータセツトであり、また16
フイートの区分計算が省略されたときは、16フイ
ートデータセツトのための奇数主レジスタおよび
偶数主レジスタもまた不定なデータセツトである
ので、選択されていないフイートの状態に応じ
て、各主レジスタの内容をゲートするようにして
第3図に示す各音調レジスタに“0”が転送され
るようにすればよい。
そのためには、1つの例として音調選択回路4
0への各主レジスタからの出力にゲートを設け
て、各フイートストツプスイツチの状態でゲート
するようにすればよい。
第1図に示してあり上記に説明した本発明の実
施例は、1個の音調クロツクタイミング源により
楽音発生器へ与えられたタイミングから16、8お
よび4フイートの統一されたピツチを同時に発生
させる。オルガンと称せられる一般的な型の一部
の比較的大きな楽器においては、ミユーテーシヨ
ンピツチで統一された楽音をつくり出すことが望
ましい時がある。ミユーテーシヨンピツチは、2
2/3フイート、2フイートおよび1 3/5フイート
に対応するピツチのようなピツチを含む。ミユー
テーシヨン楽音は、以前に参考のため述べた高調
波抑制技術を用いることにより8又は4フイート
ピツチに対して上述した方法と同じ方法で得るこ
とができる。
第6図はオクターブおよびミユーテーシヨンピ
ツチで統一された楽音を発生させるための本発明
の別の実施例を示す。16、8および4フイートピ
ツチがオクターブピツチとして言及されている。
計算サイクルは、システムによつて発生される統
一されたピツチの総数に対応する多数の区分に分
けられる。
第1図に示したシステムの2進右シフト回路1
01は、第6図に示したシステムの乗算器170
によつて置き代えられている。乗算器170は、
データがメモリアドレスデコーダ23へ転送され
る前に、加算器−アキユムレータから読出された
データに一定のスケールフアクタを乗算するよう
に実施されている。第1表は計算サイクルの各種
区分に用いられるスケールフアクタを示す。
第1表 ピツチフイート数 スケールフアクタ 16 1/4 8 1/2 4 1 2 2 1 4 2 2/3 3/2 1 5/3 5/2 1セツトの予め選択したスケールフアクタを乗
算器170内のメモリに記憶することができ、値
はピツチ制御信号の状態に応答して選ぶことがで
きる。
16フイートピツチを除くすべてのピツチに対す
る成分主データセツトは、第1図に図示した本発
明の実施例に対して上述した方法で、8および4
フイートピツチに対する主データセツトと結合さ
れる。16フイート主データセツトおよびデータ読
出しサイクルは、第1図に関連して上述したのと
同じように処理される。
本発明の方法で1セツトのミユーテーシヨンピ
ツチを得る利点は、僅か単一セツトの高調波係数
がすべてのピツチと高調波抑制論理によつて共有
されること、又は特別の高調波デートセツトを必
要としないということである。楽音上の結果は、
統一されたオルガンにより発生する楽音に似てい
る。
第1図に示す正弦波関数表24は、参考のため
に述べてある米国特許第4085644号(特願昭51−
93519)に記載してある直交関数表により取り替
えることができる。正弦関数の代りに奇数対称直
交関数を使用することができ、余弦関数の代りに
偶数対称直交関数を使用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の概略的なブロツク図
である。第2図は1セツトの楽音ピツチに対する
波形対称をグラフで示したものである。第3図は
楽音発生器の概略的なブロツク図である。第4図
は補数制御回路の概略的なブロツク図である。第
5図は実行制御回路の概略的なブロツク図であ
る。第6図は本発明の別の実施例に対する概略的
なブロツク図である。 第1図において、11は音響システム、12は
楽器鍵盤スイツチ、14は音調検出・割当回路、
16は実行制御回路、19は語カウント、20は
高調波カウンタ、21は加算器−アキユムレー
タ、22はゲート、23,25はメモリアドレス
デコーダ、24は正弦波関数表、28は乗算器、
33は加算器、34は主レジスタ、37は音調ク
ロツク、40は音調選択回路、42はクロツク選
択回路、101は2進右シフト回路、102は奇
数高調波係数メモリ、103は偶数高調波係数メ
モリ、104は奇偶高調波選択回路、105,1
06はデータ選択回路、107は奇数主レジス
タ、108は偶数主レジスタ、109はアドレス
選択回路、113はフリツプフロツプ、130は
楽音発生器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 互に異なるフイートピツチの複数の統一され
    た楽音からなる結合楽音波形を生成するための1
    セツトの高調波係数を記憶する高調波係数メモリ
    手段と、 正弦波関数値を記憶した正弦波関数値記憶手段
    と、 前記異なるフイートピツチに対応して区分され
    た各計算サイクルの間に、前記異なるフイートピ
    ツチの内の最大フイートピツチ以外の楽音のため
    に前記異なるフイートピツチに応じたアドレスで
    前記正弦波関数値記憶手段より読み出された正弦
    波関数値と前記高調波係数メモリ手段の前記1セ
    ツトの高調波係数の全部とで前記結合楽音波形の
    1/4周期に対応する第1データセツトを作成し、
    前記最大フイートピツチの楽音のために前記最大
    フイートピツチに応じたアドレスで前記正弦波関
    数値記憶手段より読み出された正弦波関数値と前
    記高調波係数メモリ手段の前記1セツトの高調波
    係数の内の偶数次高調波係数および奇数次高調波
    係数とでそれぞれ前記結合楽音波形の1/4周期に
    対応して前記最大フイートピツチの楽音波形の1/
    4周期に対応する第2データセツトおよび第3デ
    ータセツトを作成する手段と、 前記第1データセツト、第2データセツト、第
    3データセツトを記憶する複数の主メモリ手段を
    含む第1メモリ手段と、 前記第1データセツト、第2データセツト、第
    3データセツトを記憶する音調メモリ手段を複数
    含む第2メモリ手段と、 可変音周波高数情報発生器と、 前記第1メモリ手段から前記第1データセツ
    ト、第2データセツト、第3データセツトをアド
    レスアウトして、前記第2メモリ手段に転送する
    データ転送手段と、 可逆読み出し手段を含み、前記可変音高周波数
    情報発生器の出力に応答し、前記第2メモリ手段
    から前記第1データセツト、第2データセツトな
    らびに第3データセツトを前記可逆読み出し手段
    で繰返し読み出し、前記可逆読み出し手段に応答
    して前記読み出された各データセツトから前記互
    に異なるフイートピツチの楽音を再構成する補数
    手段を通し相互に加えて前記第1データセツト、
    第2データセツトならびに第3データセツトの結
    合データセツトを形成する手段と、 前記結合データセツトから楽音波形を形成する
    手段と、 を具えたことを特徴とする複音シンセサイザにお
    ける統一楽音発生装置。
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