JPH04136037U - きのこ類栽培ハウス - Google Patents

きのこ類栽培ハウス

Info

Publication number
JPH04136037U
JPH04136037U JP4265891U JP4265891U JPH04136037U JP H04136037 U JPH04136037 U JP H04136037U JP 4265891 U JP4265891 U JP 4265891U JP 4265891 U JP4265891 U JP 4265891U JP H04136037 U JPH04136037 U JP H04136037U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cultivation
movable
shelf
shelves
cultivation house
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4265891U
Other languages
English (en)
Inventor
博信 植村
英志郎 坂田
Original Assignee
徳寿工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 徳寿工業株式会社 filed Critical 徳寿工業株式会社
Priority to JP4265891U priority Critical patent/JPH04136037U/ja
Publication of JPH04136037U publication Critical patent/JPH04136037U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mushroom Cultivation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 経費と設置スペースとを節減する。 【構成】 基礎土台1の上の長手方向の棚レール12
と、該棚レール12に乗って移動可能な複数の栽培移動
棚14とを設け、これら栽培移動棚14の移動方向に
は、棚間を作業者が通れる寸法Wすなわち移動棚単体の
幅14Wにほぼ等しいだけ各栽培移動棚14を移動可能
とする一箇所の作業隙間Wを形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、菌床椎茸を主とする周年栽培を可能とするきのこ類栽培ハウスに関 するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術としては、簡易ハウスを利用する形のものにおいては、一般に普及 している。その例として、植物栽培用のビニール温室、プラスチック温室等に遮 光施設、換気扇、天窓、温風加温機等を付加したものが多くあるがこれは、人為 的に行う環境制御は補助的なものであるため、自然環境に左右されやすいもので あった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来の栽培ハウスは、上記の如く主に自然温度で管理するために、品質にばら つきが生じ、また、夏場は高温の為に完全に栽培を休止させるのが通常であった 。
【0004】 さらに、図9のように、栽培棚21は固定式のため、各棚間にはそれぞれ作業 者が作業を行うに必要とする寸法の作業空隙22が形成されており、設置スペー スを広く必要とする。また、芽出しと休養は違う環境条件が必要とするにもかか わらず、同一場所で行う等の問題があった。
【0005】 本考案は、上記の点に鑑み、栽培環境を自動制御によって行い完全な周年栽培 を可能にし、また、経費(運転経費及び施設の設置費)と設置スペースとを節減 すると同時に高品質の菌床椎茸を周年安定的に毎日計画的に生産することを目的 としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】 本考案による課題解決手段は、図1の如く、基礎土台1の上の長手方向に設け られた棚レール12と、該棚レール12に乗って移動可能な複数の栽培移動棚1 4とが設けられ、これら栽培移動棚14の移動方向には、棚間を作業者が通れる 寸法W(移動棚単体の幅14Wにほぼ等しい)だけ各栽培移動棚14を移動可能 とする作業隙間Wが一箇所形成され、かつ、温度、湿度、炭酸ガス濃度、光を自 動で制御する装置が構成されている。
【0007】
【作用】
上記課題解決手段において、椎茸栽培の収穫作業について説明すると、所定の 環境条件(温度、湿度、炭酸ガス濃度、光)に自動制御された芽出し室8に別の 培養室に於いて十分に菌糸が発育した状態の菌床13をもち込み、芽出し室8内 の移動棚14を一棚づつ移動させて、作業隙間Wを確保しながら該菌床13を、 移動棚14に配列し芽出しを行う。芽出し後の収穫は、菌床13の配列時と同様 に作業隙間Wを利用して、移動棚14を一棚づつ移動させながら収穫を行う。
【0008】
【実施例】
以下に、本考案の実施例を説明すると、図1、2のように、栽培ハウスAは、 基礎土台1と、該基礎土台1の周囲に設けられた布基礎2と、該布基礎2上に組 み立てられた骨組材3と、該骨組材3の外側に曲線状に取り付けられた型成パイ プ4と、該型成パイプ4の外側に熱を遮断し保持するための断熱シート5と、該 断熱シート5の両側部の一部に光を取り入れるための採光窓6と、該断熱シート 5と採光窓6を覆い風雨から保護するための外皮フィルム7とを具えている。
【0009】 そして、前記トンネル状になった栽培ハウスA内において、中央部に設けられ た間仕切りDによって芽出し室8と休養室9とが分離され、温度調節のための冷 却装置10と、温熱を全体に循環させ運搬台車Tのレールの役目もさせるために 配管された台車用レール兼用放熱管11と、前記基礎土台1の上の左右の長手方 向に併設された二列の棚レール12と、作業者の手押により該棚レール12に乗 って移動可能な複数の菌床13を棚状に納めた栽培移動棚14(車輪14a付) とが設けられている。
【0010】 さらに、これら栽培移動棚14の移動方向には、棚間を作業者が通れる寸法W (移動棚単体の幅14Wにほぼ等しい)だけ各栽培移動棚14を移動可能とする 作業隙間Wが形成されている。
【0011】 そして、前記椎茸栽培ハウスの一実施例の施設仕様について説明すると、ハウ スの大きさは幅5.4m、長さ16m(芽出し室9.5m,休養室6.5m)面積 26坪、高さ3.5mであり、菌床13を約16,000個収容できるものであ る。
【0012】 被覆材としては、断熱シート5を用い、図4で示すようにポリエステル綿15 の両面に木綿布地16を貼り付け、さらに該木綿布地16の外側にそれぞれ軟質 塩化ビニールフィルム17を接着してなる断熱シート5を用いる。これは、厚さ θを約40mmとしているが、軽くて丈夫で、しかも断熱効果が高く、曲線的な 所でも自由に、そして、簡単に施工でき、かつ、1枚シートであるため気密性に すぐれ等の特徴を有している。 冷暖房装置に関しては、まず冷却装置10は冷凍機を使用し、暖房装置は図5 ,6で示す如く、温水ボイラーBの温水を循環ポンプPで循環させるものである 。なお、図7で示すように台車用レール兼用放熱管11は運搬台車Tのレールと しても使用するものである。
【0013】 また、加湿設備に関しては、芽出し室8においては超音波方式によって3〜6 ミクロンの水の粒子による加湿が行われ、休養室9においては、細霧(30〜5 0ミクロンの水の粒子)によって水分補給を行うものである。
【0014】 炭酸ガス濃度制御は、全熱交換機(熱回収型空気換気装置)による換気設備で 行うものである。
【0015】 照明設備は芽出し室8においては、人工照明と採光窓6からの太陽光との併用 方式である。休養室9における、採光窓は特に必要としない。
【0016】 運転制御は、温度、湿度、換気、照明のすべてを自動制御により行うものであ る。
【0017】 次に、椎茸栽培の収穫と休養作業について説明すると、最適栽培環境条件に自 動制御された芽出し室8内で移動棚14に並べられた菌床13は一定期間で収穫 適期となる。収穫は前記作業隙間Wを利用して、移動棚14を1棚づつずらしな がら収穫するが、その場合、栽培ハウスAの中央部に配管されている台車用レー ル兼用放熱管11の上に運搬台車Tを乗せて収穫をより容易にするものである。
【0018】 なお、芽出し室8での収穫が終了すると、菌床13を運搬台車Tに乗せて休養 室9に移動させ、間隔を開けずに休養室9内の移動棚14に並べて後、細霧によ る十分な加湿を行い休養させる。
【0019】 その後、再び最適栽培環境条件に制御された芽出室8へ菌床13を運搬台車T にて移動させ、芽出し室8内の移動棚14に並べ栽培(芽出し)を行う。
【0020】 上記の様に、芽出し室8と休養室9への移動を繰り返し4〜5回芽出し作業を 行うが、芽出し期間、休養期間をそれぞれ同期間に設定し、菌床の設置を、ずら せて行えば、年間を通じて間断なく収穫を行うことができる。
【0021】 以上の実施例によると、型成パイプ4に断熱シート5を簡単に張って設置でき 、また該断熱シート5の高い気密性と断熱効果によって低いコストで、年中椎茸 栽培に最適な環境(温度、湿度、光、二酸化炭素濃度)を維持するとともに、す べて自動制御して、四季に関係なく最高の椎茸が安定的に供給できる。 さらに 、図8のように、栽培移動棚14と、棚間を作業者が通れる寸法W(移動棚単体 の幅14Wにほぼ等しい)の作業隙間Wとを利用して、移動棚14を一棚ずつず らしながら収穫を行うことができるので、図9の従来の固定棚式に比較して約半 分の設置スペースAWを少なくでき、土地を有効利用することができる。つまり 、単位面積当たりの収容数が多く、設備費を大幅に削減できる。
【0022】 また、椎茸栽培の環境はすべて自動制御され、また、断熱効果が高く施行性の 良いハウス構造であり、栽培ハウスAの中央部に台車用レール兼用放熱管11の 上に運搬台車Tを装備したので、設備費及び運転経費が安く、作業の省力化と重 労働作業を大幅に軽減できる。
【0023】 なお、本考案は、上記実施例に限定されるものではなく、本考案の範囲内で上 記実施例に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。
【0024】
【考案の効果】
以上の説明から明らかな通り、請求項1の考案によると、複数の栽培移動棚と 、棚間を作業者が通れる寸法(移動棚単体の幅にほぼ等しい)の作業隙間とを利 用して、移動棚を一棚ずつずらしながら収穫を行うことができるので、従来の固 定棚式に比較して約半分の設置スペースを少なくでき、土地を有効利用すること ができ、単位面積当たりの収容数が多く、設備費を大幅に削減できる。
【0025】 また、請求項2の考案によると、栽培ハウス内において、中央部に設けられた 間仕切りによって芽出し室と休養室とが分離されているが、これは芽出しと休養 の最適環境条件が異なり、芽出し室と休養室を別個に設けることにより、収量品 質において、最大の効果をあげることができる。
【0026】 また、請求項3の考案によると、栽培ハウスの長手方向の中央部の台車用レー ル兼用放熱管の上に運搬台車が装備されているので、作業が楽で設備費が安くで きる。
【0027】 さらに、従来の技術では、特に高温時できるだけ最適条件に近ずける方法とし て、遮光ネットを展張したり、換気扇、天窓を用いて換気したり、また、床間に 散水したりして、外部気象の変化の対応に大きな労力を要するとともに完全な効 果を得られなかった。しかし、請求項4によると、完全かつ人工的自動制御装置 を設けていることから、外部気象の変化に対して特別の対応をする必要がない。 また、完全密閉で栽培するので、外部からの雑菌の侵入の心配もない等、優れた 効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例の椎茸栽培ハウスにおいて入口部
の断熱シートを外した斜視図である。
【図2】同じく骨組状態の斜視図である。
【図3】同じく栽培ハウスの正面図である。
【図4】同じく断熱シートの斜視図である。
【図5】同じく台車用レール兼用放熱管の斜視図であ
る。
【図6】同じく椎茸栽培ハウスの内部平面図である。
【図7】同じくレール兼用放熱管に運搬台車を乗せた部
分の断面図である。
【図8】同じく椎茸栽培ハウスにおける移動棚の配置説
明用側面図である。
【図9】従来の固定棚式の栽培ハウスの内部側面図であ
る。
【符号の説明】
1 基礎土台 8 芽出し室 9 休養室 11 台車用レール兼用放熱管 12 棚レール 14 栽培移動棚 14W 移動棚単体の幅 D 間仕切り W 作業隙間 T 運搬台車

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基礎土台上の長手方向の棚レールと、該
    棚レールに乗って移動可能な複数の栽培移動棚とが設け
    られ、これら栽培移動棚の移動方向には、棚間を作業者
    が通れる寸法だけ各栽培移動棚を移動可能とする一箇所
    の作業隙間Wが形成されたことを特徴とするきのこ類栽
    培ハウス。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の栽培ハウス内において、
    中央部に設けられた間仕切りによって芽出し室と休養室
    とが分離されたことを特徴とするきのこ類栽培ハウス。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の栽培ハウス内において、
    温度調節のために熱を全体に循環させる配管に運搬台車
    のレールの役目もさせる台車用レール兼用放熱管が設け
    られたことを特徴とするきのこ類栽培ハウス。
JP4265891U 1991-06-07 1991-06-07 きのこ類栽培ハウス Pending JPH04136037U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4265891U JPH04136037U (ja) 1991-06-07 1991-06-07 きのこ類栽培ハウス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4265891U JPH04136037U (ja) 1991-06-07 1991-06-07 きのこ類栽培ハウス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04136037U true JPH04136037U (ja) 1992-12-17

Family

ID=31923110

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4265891U Pending JPH04136037U (ja) 1991-06-07 1991-06-07 きのこ類栽培ハウス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04136037U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4727163B2 (ja) * 2004-04-05 2011-07-20 株式会社北研 菌床きのこの栽培方法及びその方法を実施するための装置
KR101643553B1 (ko) * 2016-04-06 2016-07-28 주식회사 가우스 온실을 이용한 자동화 육묘시설

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5822172A (ja) * 1981-07-31 1983-02-09 Toshiba Mach Co Ltd 平版印刷機の版取付見当合せ装置
JPH0284115A (ja) * 1987-10-02 1990-03-26 Yoshiharu Hirano 養生室を備えた栽培施設における移動車付椎茸栽培とその装置
JPH047650A (ja) * 1990-04-25 1992-01-13 Hitachi Ltd 障害情報ログ方法及びデータ処理装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5822172A (ja) * 1981-07-31 1983-02-09 Toshiba Mach Co Ltd 平版印刷機の版取付見当合せ装置
JPH0284115A (ja) * 1987-10-02 1990-03-26 Yoshiharu Hirano 養生室を備えた栽培施設における移動車付椎茸栽培とその装置
JPH047650A (ja) * 1990-04-25 1992-01-13 Hitachi Ltd 障害情報ログ方法及びデータ処理装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4727163B2 (ja) * 2004-04-05 2011-07-20 株式会社北研 菌床きのこの栽培方法及びその方法を実施するための装置
KR101643553B1 (ko) * 2016-04-06 2016-07-28 주식회사 가우스 온실을 이용한 자동화 육묘시설

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3986116B1 (en) Greenhouse
CN104335821A (zh) 秀珍菇专用双层控温钢架菇棚及其调温刺激出菇栽培法
JP2000050744A (ja) 三重膜構造簡易建屋
KR20170108909A (ko) 다단재배 키트를 이용한 버섯재배 시스템 및 재배시설 장치
CN106489522A (zh) 一种草菇房及其应用方法
JPH04136037U (ja) きのこ類栽培ハウス
CN211793224U (zh) 一种调温种植养殖组合温室
CN204929731U (zh) 一种桑黄出菇房及集成式自动通风系统
JP3370021B2 (ja) 温 室
JP6602920B1 (ja) コンクリート製のきのこ類栽培システム
CN206181865U (zh) 一种草菇房
CN208850331U9 (zh) 一种香菇周年高效架式立体栽培棚
CN207340741U (zh) 一种新型农业温室大棚
CN207201488U (zh) 种养循环一体棚
CN207802956U (zh) 作物幼苗生长培育箱
CN207767000U (zh) 一种温室育种箱
CN206547394U (zh) 一种新型太阳能钢结构食用菌菇房
CN206227062U (zh) 分布式光伏智能反季节秀珍菇大棚
JP2003210036A (ja) 椎茸栽培棟及び椎茸栽培棚
CN219305541U (zh) 一种透气式暖房
CN203181675U (zh) 高寒地区高效节能日光温室
JPS6374429A (ja) 葉菜類の水耕栽培施設
CN216600986U (zh) 一种空气混合均质化气候室
KR20130067926A (ko) 표고버섯 재배를 위한 표준화 패널 재배사
KR20060032737A (ko) 전기 온돌형 균상 및 이를 이용한 버섯 재배사