JPH04135787U - 電子打楽器 - Google Patents
電子打楽器Info
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- JPH04135787U JPH04135787U JP4342191U JP4342191U JPH04135787U JP H04135787 U JPH04135787 U JP H04135787U JP 4342191 U JP4342191 U JP 4342191U JP 4342191 U JP4342191 U JP 4342191U JP H04135787 U JPH04135787 U JP H04135787U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本考案は電子ドラム等の電子打楽器に関し、演
奏感をアコースティックな打楽器のそれに近付ける。 【構成】互いに大きさの異なる2枚のヘッドを環状枠を
介して配置した。
奏感をアコースティックな打楽器のそれに近付ける。 【構成】互いに大きさの異なる2枚のヘッドを環状枠を
介して配置した。
Description
【0001】
本考案は、振動面にスティック等で加えられた打撃を検知し、それと同期した
タイミングで合成された打楽器音を発する電子打楽器に関する。
【0002】
従来より、電子ドラム、電子ボンゴ、電子コンガ等各種の電子打楽器が用いら
れている。
図3は、従来の電子打楽器の一例を表わした縦断面図である。胴体1に固定さ
れた環状の発泡スポンジ等からなる緩衝台2上に裏面に圧電センサ等のセンサ3
が貼付された合板などからなる硬質の振動板4が配置され、その振動板4上に発
泡スポンジ等からなるクッション板5が配置され、さらにそのクッション板5と
、胴体1に環状に立設された立設部1aとを覆うようにヘッド(振動膜)6が配
置されている。このヘッド6の周縁には枠体7が取付けられており、環状に形成
された締め枠8がこの枠体7上に載置され、この締め枠8を貫通する締めボルト
9が胴体1に螺合して締め枠7が下方に押されている。これにより枠体7が立設
部1aに沿って下側に押され、これにともなってヘッド6が立設部1aに囲まれ
た胴体1の開口部1bに張設されている。センサ3から引出された信号線10は
胴体1の開口部1b内に配置されたインターフェイス回路11に接続されている
。
【0003】
このように構成された電子打楽器において、ヘッド6をスティック等で叩くと
その衝撃がクッション材5、振動板4、センサ3に伝わり、このセンサ3でその
衝撃に対応した電気信号が発生され、この電気信号がインターフェイス回路11
を経由して音源モジュール(図示せず)へ伝送され、この信号に基づいて打楽器
音が発音される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
図3に示す電子打楽器を構成するにあたり、厚く柔らかいクッション材を用い
たりスティック等で叩いて演奏する際にヘッド6を強く張り過ぎたりすると叩い
た際の振動がセンサ3にまで達しないおそれがあり、一方、薄い、固めのクッシ
ョン材を用いヘッド6を多少弱めに張って演奏すると硬質の振動板4を直接叩い
たような感触となり従来のアコースティックな打楽器の演奏感と異なってしまう
という問題がある。
【0005】
この問題を解決するために硬質の振動板3を用いない電子打楽器が提案されて
いる(実公昭59−39753号公報)。
図4はこの提案に基づく電子打楽器の縦断面図である。この図において、上記
の従来例(図3参照)の各構成部品と対応する構成部品には、図3に付した番号
と同一の番号を付し、共通部分についての説明は省略する。
【0006】
この電子打楽器では2枚のヘッド(振動膜)6、12の間にクッション材5と
センサ6を挟み込み、これら2枚のヘッド6、12の周縁部には共通の枠体7が
取付けられている。この枠体7が締め枠8で押下され、これによりこの2枚のヘ
ッド6、12が立設部1aに囲まれた開口部1bに張設されている。
この電子打楽器には、硬質の振動板4(図3参照)は備えられておらず、それ
に代わるものとしてヘッド12が備えられているため、スティック等を用いて演
奏する際に硬質の板を叩いたような感触は防止される。しかし、この電子打楽器
の場合、締め枠8で枠体を押下することにより張設されるのは主に上側のヘッド
6であって下側のヘッド12は上側のヘッド6と比べ張設される度合いが弱くこ
の張設がアンバランスとなってしまうという問題がある。
【0007】
本考案はこれらの問題を解決し、演奏感のよさを保持するための2枚のヘッド
を用いた電子打楽器であって、これら2枚のヘッドがバランスよく張設される電
子打楽器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を解決するために、本考案の電子打楽器は、
胴体に環状に立設された立設部と、
該立設部に被冠された、外周部に枠体が取着されてなる下ヘッドと、
該枠体に載置された環状枠と、
該下側振動膜上に配置されたクッション材及びセンサと、
該環状枠、該クッション材及び該センサに被冠された、外周部に枠体が取着さ
れてなる上側振動膜と、
該上側振動膜の枠体を押下する締め枠とを備えたことを特徴とするものである
。
【0009】
本考案の電子打楽器は、下側振動膜と上側振動膜との双方に互いに独立に枠体
を取付け、これら上側振動膜と下側振動膜との間に環状枠を備えたため、この環
状枠が、下側振動膜に対しては締め枠の役割を果し、上側振動膜に対しては立設
部の役割を果し、上側振動膜を締め枠で張設した際に、上側振動膜、環状枠を介
して下側振動膜も同時に張設され、これにより上側振動膜を下側振動膜とがバラ
ンスよく張設されることとなる。
【0010】
以下、本考案の実施例について説明する。
図1は、本考案の一実施例に係る電子打楽器の縦断面図、図2は図1に示す電
子打楽器の分解斜視図である。これらの図において、前述した従来例(図3、図
4参照)の各構成部品と対応する構成部品には図3、図4に付した番号と同一の
番号を付してある。
【0011】
図1、図2に示す電子打楽器では、互いに大きさの異なる、上ヘッド(上側振
動膜)6と下ヘッド(下側振動膜)12が環状枠16を介して胴体1の立設部1
aに囲まれた開口部1bを覆っている。これら上ヘッド6及び下ヘッド12の外
周部は、それぞれ枠体14、枠体15で補強されており、環状枠16は下ヘッド
12の枠体15上に載置されている。また上ヘッド6の枠体14には環状に形成
された締め枠8が載置され、この締め枠8を貫通した締めボルト9が胴体1に螺
合して締め枠8が下方に押されている。これにより、枠体14、環状枠16、枠
体15が胴体1の外周に沿って押下され、これにともなって上ヘッド6、下ヘッ
ド12が胴体1の開口部1bに張設されている。上ヘッド6と下ヘッド12との
間の空間には発泡スポンジ等からなるクッション材5およびその下方に広い面積
を有する、例えば特開昭64−66229号公報、特開昭64−67986号公
報に記載された高分子圧電材料からなるセンサ13が配設されている。センサ1
3から引出された信号線10は、環状枠16の一部に設けられた切欠16aと枠
体15との間、及び立設部1aの一部に穿設された孔1cを通ってインターフェ
イス回路11へ接続されている。
【0012】
ここで締めボルト9により上ヘッド6の枠体14が押下されると上ヘッドは直
接に張設され、また環状枠16を介して下ヘッド12の枠体15も押下されて下
ヘッド12も張設されることとなり、このように上ヘッド6と下ヘッド12とが
バランスを保って張設されることとなる。
このような構造の電子打楽器において、下ヘッド12も上ヘッド6と同じく張
力によって胴1の開口部1bに配設されているため、スティック等で上ヘッド6
を叩くと上下のヘッド6、12があたかも一体であるかのように面全体で変形、
緊張して叩かれた衝撃を受け止め、このため演奏感はアコースティックの打楽器
に非常に近いものとなる。ここで、センサ13は振動を検出するセンサのみに限
らず、例えば上ヘッド6を押える圧力を検出する圧力センサ、あるいは上ヘッド
6のどの部分を叩いたかを検出する位置センサ等であってもよく、またこれらの
センサが複数配設されていてもよい。センサ13から出力された電気信号は信号
線10を伝わりインターフェイス回路11にて楽音の制御信号に変換されて外部
の音源モジュールへ伝送される。この電子打楽器の構造は電子ドラムのみでなく
、電子ボンゴ、電子コンガ等の電子打楽器にも適用することができる。
【0013】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の電子打楽器によると一般的なドラムのヘッドの
大きさの異なるものを2枚組合せ、簡単な構造で張設する構成であるため、演奏
によって上ヘッドが損傷した場合にはユーザー自身が新たに好みの種類のヘッド
を購入して交換することが可能である。またクッション材及びセンサは上下ヘッ
ドの間に挟み込んであるだけなので簡単に取外し、あるいは交換できるのでサー
ビス性、メインテナンス性に優れる。そのほか環状枠の厚みを変えることにより
上ヘッドと下ヘッドの間の間隔が調整できるため例えばクッション材の厚さを変
えて生音のミュート効果を調整したり、クッションをなくして任意の厚さのセン
サを配設したりすることも可能である。
【0014】
このようにこの考案によると演奏感がアコースティックの打楽器音に近づくこ
とや、その他数多くの優れた効果を持つ電子打楽器音が実現できる。
【図1】本考案の一実施例に係る電子打楽器の縦断面図
である。
である。
【図2】図1に示す電子打楽器の分解斜視図である。
【図3】従来の電子打楽器の一例を表わした縦断面図で
ある。
ある。
【図4】従来の電子打楽器の他の例を表わした縦断面図
である。
である。
1 胴体
1a 立設部
5 クッション材
6 上ヘッド(上側振動膜)
8 締め枠
9 締めボルト
11 インターフェイス回路
12 下ヘッド(下側振動膜)
13 センサ
14、15 枠体
16 環状枠
Claims (1)
- 【請求項1】 胴体に環状に立設された立設部と、該立
設部に被冠された、外周部に枠体が取着されてなる下側
振動膜と、該枠体に載置された環状枠と、該下側振動膜
上に配置されたクッション材及びセンサと、該環状枠、
該クッション材及び該センサに被冠された、外周部に枠
体が取着されてなる上側振動膜と、該上側振動膜の枠体
を押下する締め枠とを備えたことを特徴とする電子打楽
器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4342191U JP2559594Y2 (ja) | 1991-06-11 | 1991-06-11 | 電子打楽器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4342191U JP2559594Y2 (ja) | 1991-06-11 | 1991-06-11 | 電子打楽器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04135787U true JPH04135787U (ja) | 1992-12-17 |
JP2559594Y2 JP2559594Y2 (ja) | 1998-01-19 |
Family
ID=31923759
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4342191U Expired - Lifetime JP2559594Y2 (ja) | 1991-06-11 | 1991-06-11 | 電子打楽器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2559594Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009093199A (ja) * | 2008-12-25 | 2009-04-30 | Yamaha Corp | 変換装置 |
JP2015064553A (ja) * | 2013-09-02 | 2015-04-09 | ローランド株式会社 | 打楽器およびその打楽器に用いられるドラムヘッド |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6151498B2 (ja) | 2012-09-04 | 2017-06-21 | ローランド株式会社 | ドラムヘッド |
-
1991
- 1991-06-11 JP JP4342191U patent/JP2559594Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009093199A (ja) * | 2008-12-25 | 2009-04-30 | Yamaha Corp | 変換装置 |
JP4577441B2 (ja) * | 2008-12-25 | 2010-11-10 | ヤマハ株式会社 | 変換装置 |
JP2015064553A (ja) * | 2013-09-02 | 2015-04-09 | ローランド株式会社 | 打楽器およびその打楽器に用いられるドラムヘッド |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2559594Y2 (ja) | 1998-01-19 |
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Legal Events
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