JPH04135506A - 子供用成形バッグ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は型を用いて成形した子供用のランドセル、リュ
ックサック、ショルダーバッグ等々の成形バッグに関す
るものである。

〔従来の技術とその問題点〕

子供用バッグにはいろいろな形のものがあるが、大きく
分けて、背中に背負うリュンクサック（第４図、第５図
）、ランドセル（第７図）などの背負いバッグ、肩に掛
けるショルダーバッグ（第８図）、手で持ったり提げた
りするハンドバッグや手提げバッグ、手で提げたり又は
肩に掛けたり両用できるカバン（第６図）、そして腰の
ベルトなどにつけたりするポジエツトなどがある。

通常、これらのバッグはいずれも合成繊維、天然繊維の
織物や天然皮革、合成皮革からなり、殆どが裁断、縫製
又は金具で固定することにより製作されている。中には
ジッパ−を縫い付け、デザインの向上と使いやすさの改
善を図っているものもあるが、一般に軟質系の材料が多
く、一部にはハンドバッグなどで補強材を入れて本体の
表面材の剛性を上げているものもあるとは云え、一般に
強度、剛性面から構造的に十分且つ巧みに配慮されたも
のはあまり見当らない。

また、従来本体の形状は非常に単純で、動物などの顔の
立体形状をした複雑な精度の高いデザインのものは殆ど
見られない。子供の好みや歓心に合わせるため、精々絵
を書いたシールを貼るとか、蓋の表面に直接プリントす
るとか、極めて平面的な細工を施しているに過ぎない。

さらに、従来の子供用バッグの蓋は一般しこ、物を出し
入れする開口部に単に覆い重ね、先端で止めるような形
状のものがあるだけで、これまた構造的な補強に益する
ものは見られない。

これら従来の子供用バッグに見られる問題点４列記する
と次のようになる。

（］）ババラは一般に形状が単純で、種類が違っても類
似したものが多く、ユニークで複雑多種類にわたるデザ
インをしたものがない。また、現在子供用バッグに使用
されている材料や製作方法から考えると、少し、特徴の
ある複雑な精度を必要とする形状のものを作ることは非
常に困難で、デザイン上大きな限界がある。

（２）また、従来の子供用バッグは、蓋を閉めロックを
した場合でも、蓋が単に本体に重なり合っているだけで
、力学的にボックス構造になっていないため、形状が不
安定で少しの外力でバッグが押されると、中に入ってい
る物が壊れたり、曲がったりする不具合があった。

さらに、従来の子供用バッグは形状が不安定で強度、剛
性的に不利があるため、物を出し入れする開口部をあま
り大きく取ることができない欠点もあった。このため、
形状を小型にしたり、縦、横、厚さの大きさのバランス
を考えたり、本体に使用している材料の厚さや密度など
を大きくしたり、また補強材を挿入し、剛性の向上を図
ったりして、形状の保持性に特別留意しなけれはならな
い不都合があった、。

（３）蓋は殆どが、１８０度から３６０度折り曲げるか
、ジッパ−で密閉するか、または本体の端末を金具で補
強し、上端で突起金具をねじって固定するかのいずれか
であるが、折り曲げるタイプのものは回数が多くなると
、折り曲げ部分が次第に劣化し、ヒビ割れが起こったり
して外観を損ない、ひどくなると破断に至る場合もあり
、外観、耐久性に問題があった。

また、ジッパ−のタイプは中に入っているものを噛み込
んだり、長時間使用すると、バッグ本体に縫い付けられ
ているジッパ−のファブリック部分が切れる弱点があっ
た。

そして、端末を金具で補強し突起金具をねじって固定す
るタイプは、大きいバッグには構造的に困難である上に
、長期間使用すると徐々に金具部分がクリープ変形をし
てゆるくなり、力を加えなくても自然に口が開くように
なる欠点があった。

〔発明が解決しようとする課題〕

従って、本発明はこれら従来技術の問題点をすべて解消
することを課題としてなされたもので、具体的にはバッ
グの形状製デザイン的にあまり束縛されない自由な表現
ができるもとし、斬新なイメージを与える子供用成形バ
ッグを提供することを目的とするものである。

また、本発明は、折れたり、曲がったり、つぶれたりし
やすい、しかも長さの短い物を入れても安心して出し入
れしやすい開口部を有し、さらに開口部が大きくてもプ
ラスチック一体成形ヒンジから成る蓋を閉め、ロックを
すれば安全なボックス構造となり、強度、剛性的に有利
な子供用成形バッグを提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するため、本発明は、 （ａ）デザイン的に複雑な形状をした子供用バッグ本体
のモデルを準備し、 （ｂ）このモデルから金型、木型、樹脂型などの成形型
を製作し、 （ｃ）この成形型で、各種の熱可塑性又は熱硬化性樹脂
や各種合成繊維、木質、紙質などの繊維状高分子材料な
どを利用して、射呂成形、スタンピング成形、ブロー成
形、注入成形などの方法でバッグ本体を前側部と後側部
に分けて成形し、（ｄ）その際、前側部、後側部それぞ
れの凹部を向い合わせて周縁端部を突き合わせた場合、
全周端部がうまく重なり合うか又は噛み合う形状となる
ようにして、デザイン的に複雑な形状をした子供用形成
バッグを得るものである。

本発明において、バッグ本体の形状は、いろいろな動物
、或いは動物以外の生き物や無生物、空想上又は想像上
の動物や生き物、各種のキャラクタ−品の形状など種々
の形状、特に立体形状を採択することができ、特定の形
状・輪郭に限定されるものではない。

本発明によれば、従来デザイン的に非常に困難視された
複雑な形状のバッグも容易に精度よく成形により製作す
ることができる。云うまでもなく、成形時又は成形後に
、織物、編物などのファブリックや不織布などを積層し
たり、又は貼合わせたりすることも、必要に応して自由
に行なうことができる。

本発明の一特徴として、バッグ本体の後側部の成形用金
型には、バッグ本体後側部の中央部付近に相当する位置
にヒンジ用のビードを作っておく。

後側部は、この金型を用いてポリプロピレン樹脂で成形
し、後側部に折り曲げ自由なプラスチックヒンジを一体
成形する。このプラスチックヒンジの位置は、最も好ま
しいのはほり中央部であるが、物の出し入れがしやすい
ことを考え、目的に応じて物を入れる空間の縦方向長さ
（高さ）の８０％から２０％までの広い範囲の中で自由
に定めることができる。成形した本体の前側部と後側部
は、互いにその凹部を向い合わせ、プラスチックヒンジ
部より下側を接着、又はホットメルトなどの方法で接合
して一体とし、上方を開放できるボックス構造とする。

本体の後側部の折り曲げ自由なプラスチックヒンジの上
部（蓋になる部分）にロックを取付けて、本体の前側部
の上部で固定し、蓋になる部分の周縁端部を本体の前側
部の周縁端部にしっかりと重ね合わせ又は噛みあわせて
、ガタのないようにする。

また、本発明によれば、バッグにデザインされる動物又
は生き物の眼、口などは自由に色をつけたり、別の部品
として製作して取付け、立体感を持たせたり、好みに応
じて自由に処置することができる。

本発明の方法によれば、デザイン的にすぐれた各種立体
形状・輪郭の背負いバッグ、ショルダーバッグ、手提げ
バッグ、ポジエツトなど、いろいろな子供用成形バッグ
を容易に作製することができる。

〔作　　用〕 本発明によれば、成形型を用いてバッグ本体を前側部と
後側部とに分けて成形することから、デザイン的にかな
り複雑な立体形状をしたものまで自由に幅広く表現する
ことができる。また、成形した本体の前側部と後側部を
それぞれの周縁端部の一部の下方部で接合し、上方部で
は開閉可能なボックス構造とすると共に、後側部には開
閉自在なプラスチックヒンジを設けるから、後側部の周
縁端部を前側部の周縁端部にしっかり重ね合わせ又は噛
み合わせ、ロック構造で固定して互いに動かないように
し、全体として非常に安定したボックスができるので１
強度、剛性上有利になり、物を出し入れする開口部を大
きく取ることができる利点がある。

また、本体の後側部にある開閉自在のプラスチックヒン
ジは非常にスリムで平滑な、しかも強度的に優れたヒン
ジであり、殆ど強度剛性の低下を引き起こすことがない
利点もあり、蓋の開閉機構が極めて簡単で、外観も向上
する有利さがある。

〔実施例〕

図面、特に第１図乃至第３図を参照して本発明の実施例
について説明する。

第１図は、本発明によって作られた子供用成形バッグの
一例を前側から見た斜視図を示し、第２図はその後側か
ら見た、蓋が若干量いた状態の斜視図である。第３図は
、バッグ本体の前側部と後側部の結合状態を示す一つの
バッグの断面拡大図である。

本発明によれば、まずバッグ本体の全体のデザインを決
め、そのモデルに木型で製作する。第１図、第２図の実
施例は、−例としてパンダの顔をデザインしたもので、
このようなデザインに相当する上記木型をマスターモデ
ルとして射出成形用の金型を、顔の前側部１と、後側部
２に分けて製作する。この金型を使って、例えば前側部
１をＡＢＳ樹脂で、また後側部２をポリプロピレン樹脂
で成形する。

云うまでもなく、これらの成形用プラスチック材料や成
形方法は、例示であって限定ではなく、使用目的によっ
て自由に選択することができる。

この時、後側部の金型にはプラスチックヒンジ部４を作
るため、好ましくははゾ中央部に切欠き部が成形できる
凸状のビルドをつける。このビード位置は、使用目的に
よって後側部の高さの下から８０％と２０％の間で自由
に設定できる。

成形した前側部１と後側部２は、第３図のようにそ肛ぞ
れの周縁端部５と６を重ね合わて組み合わせる。ヒンジ
部４から下側の結合部７（図では便宜交差した斜線を付
しである）は、電磁誘導加熱で溶着し、一体結合を行な
う。

使用する成形用材料によって、高周波及び超音波加熱又
は接着剤８など最適な方法で接合すわばよい。蓋の上部
にプラスチック又は金属製のロック３を取付け、前側部
１の上部に付けたロック９に結合して固定する。

動物の耳は本体と全く同様に２分割して成形し、本体に
ビス又はスクリュー止めすれば、プラスチックヒンジを
もった開閉自在な小物入れとすることができる。もし、
本体のデザインによっては開閉できないように耳の全周
を接合してもよく、或いはブロー成形によって作ること
もてきる。さらに、耳、ロ、鼻などはウレタンや塩化ビ
ニルなどのような軟質材で成形し、これをバッグ本体に
取付けるようにようにしてもよい。

また、眼はアクリル樹脂を射出成形し、裏面から黒色で
模様を付けたものを接看又はその他の方法で取付けるこ
とができる。

バッグの種類によっては、後側部２の外面にベルトをつ
けて背負いバッグに、また前側部１若しくは後側部２の
横側にベルトをつけてショルダーバッグにすることもで
きる。

顔面や後側部はデザインによっては、成形時プラスチッ
クに顔料を混合したり、又は成形後、最適な色調に塗装
することもできる。

以上のように本発明によれば、複雑なデザインのいろい
ろな形状、特に立体形状をしたものが、力学的にボック
ス構造として、しかも外観、耐久性とも優れたプラスチ
ック一体成形ヒンジを蓋の開閉に利用する、構造的に安
定した、子供用成形バッグとして容易に製作され得る。

〔発明の効果〕

以上説明のように、本発明においては、子供用バッグ本
体の前側部と後側部を二つに分けて成形型によって成形
するから、従来デザイン的に非常に困難とされていた、
いろいろな立体形状の複雑な輪郭のバッグまで自由に、
しかも多量に生産することが可能となる。

しかも、成形した本体のそ肛ぞれ前側部と後側部の下方
部の一部を互いに接合して一体とし、上方部の周縁端部
もしっかり重ね合わせるか又は噛み合わせ、ロックで固
定するので、全体として本体の前側部と後側部が合わさ
ってボックス構造を形成し、非常に安定した形状のバッ
グが得られる。

このため、物を出し入れする開口部を必要な大きさに自
由に選ぶことができるようになり、細長いもの、短いも
のなど、いろいろな品物の出し入れに便利な子供用バッ
グを提供することができる。

また、開閉自在なプラスチックヒンジは材料が一様に連
続し、切断されていないので、プラスチックヒンジによ
る強度低下が殆どなく、非常に平滑で凹凸がなく、体に
接触しても違和感を全く感しさせない上に、蓋の開閉が
きわめてスムースで使い勝手がよくなる効果が得られる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明により製造される子供用成形バッグの一
例を前側から見た斜視図、 第２図は同じく後側から見た斜視図、 第３図は本発明の子供・用成形バッグ本体の中央縦断面
図、 第４図から第８図までは、それぞれ子供用バッグの種々
のタイプを説明する外観図である。 ９１号 １・・前側部 ２・・後側部 ３．９・・・ロック ４・・プラスチックヒンジ ５．６・・・周縁端部 ７・・結合部 特許出願人　難波プレス工業株式会社

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、いろいろな形状を取り得るバッグ本体がそれぞれ型
   成形によって作られた前側部と後側部とを有し、 これら前側部と後側部のそれぞれ周縁端部は互いに重な
   り合うか又は噛み合う構造とされ、これら周縁端部の一
   部下方部は互いに接合されて一体構造をなし、それ以外
   の部分では後側部の一部に一体に成形したプラスチック
   ヒンジにより後側部が開閉自在な蓋を構成し、 この蓋を閉じた時、前側部と後側部とのそれぞれ周縁端
   部がしっかり重なり合い、上部でロック固定されて、品
   物を入れるボックス構造を形成するようにして成る子供
   用成形バッグ。 ２、前記バッグ本体の前側部と後側部の周縁端部の一部
   下方部の接合された一体構造部分の縦方向の長さ（すな
   わち後側部のプラスチックヒンジ部の高さ）は通常物を
   入れる空間部分の縦方向の長さの８０％以下２０％以上
   の範囲とした請求項１に記載の子供用成形バッグ。