JPH04135429A - 植物栽培用不織構造体 - Google Patents

植物栽培用不織構造体

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JPH04135429A
JPH04135429A JP2256030A JP25603090A JPH04135429A JP H04135429 A JPH04135429 A JP H04135429A JP 2256030 A JP2256030 A JP 2256030A JP 25603090 A JP25603090 A JP 25603090A JP H04135429 A JPH04135429 A JP H04135429A
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titanium oxide
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Shunichi Hasegawa
俊一 長谷川
Izumi Yuasa
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、植物の成長促進作用を有するポリエステル系
繊維を主体構成繊維とする植物栽培用不織構造体に関す
る。
(従来の技術) 従来、人工培地きしては、ウレタンマットのようなスポ
ンジ状物や不織布のような繊維構造体が使用されている
。例えば、繊維構造体は、水分を適度に保持し、植物の
吸水作用を妨げず適度な通気性を有する必要があるため
構成繊維の配列をランダムで、均一にするなどの工夫を
して、植物の発芽、育苗、栽培に適した構造をなしてい
る。
また、室内で植物を栽培し楽しむインテリアのニーズが
あるため、取扱いが便利で、仮に、栽培容器が破損して
も後始末の楽な構造体が使用されている。
(発明が解決しようとする課題) しかしなから、従来の人工培地は、植物の発芽、育苗、
栽培に適してはいるものの繊維自体が積極的に植物の成
長を促進するような培地は十分に研究されていないのが
現状である。
本発明の目的は、従来の人工培地に比較して、極めて優
れた成長促進作用を有する不織構造体を提供することで
あり、さらには、従来の培地よりも保水性に優れ、特に
、植物の根部の成長を促進することが可能な不織構造体
を提供することである。
(課題を解決するための手段) すなわち、本発明は、酸化チタン(T i O2)およ
びシリカ(Si02)を合計で5〜15重量%含有して
おり、酸化チタンとシリカの重量比(T iO2/ S
 i O2)が8/1〜1/4であるポリエステル系繊
維を主体構成繊維とする植物栽培用不織構造体であり、
特に、該不織構造体の保水を良好なものとするためにポ
リエステル系繊維が三次元捲縮を有する複合繊維である
ことが好ましい。
本発明で使用されるポリエステル系繊維は、酸化チタン
(TiO2)およびシリカ(SiO2)を合計で5〜1
5重量%含有していなければならない。5重量%未満で
あると植物の成長を効率的に促進することはできない。
また、15重量%を越えると繊維化が困難になったり、
繊維物性が劣ったものしか得られない。
含有する酸化チタン(T i O,)とシリカ(S10
2)の重量比は8/1〜1/4、好ましくは、671〜
515である。該重量比が1−74未満の場合、そのよ
うな混合物から放射される遠赤外線は、植物の成長促進
に有効である遠赤外線の波長域(3〜20μ)から、低
波長側にシフトするので成長促進効果が低(なる。一方
、1/8よりも大きくなると繊維化工程において曳糸性
が悪くなり、さらに、波長域が高波長側にシフトするの
で効果が十分に発現しにくい。
この様に、本発明においては、酸化チタンとシリカを特
定比率で特定量併用することによって優れた植物成長促
進作用が発現されるものであるが、これは、酸化チタン
とシリカが互いに放射効率の悪い波長領域を補い、全体
として植物の成長促進に対して最も有効な波長領域であ
る3〜20μの範囲の遠赤外線を満遍なく効率よく放射
する為であると想像される。
本発明において、酸化チタンの平均粒子径(メジアン径
)は2μ以下、特に、1μ以下であることが好ましく、
シリカの平均粒子径(メジアン径)は1μ以下、特に、
1〜100mμであることが好ましい。酸化チタンやシ
リカの平均粒子径は大きくなると、凝集しやすくなった
り、可紡性の点で問題が発生しやすくなる。
本発明において使用されるポリエステル系繊維を構成す
るポリエステルは、特に限定されず、例えば、エチレン
テレフタレート主体のポリエステル、ブチレンテレフタ
レート主体のポリエステル等が使用できる。これらのポ
リエステルは第3成分によって共重合されていても良く
、第3成分としては、例えば、イソフタル酸、フタル酸
、金属スルフォネート基を有するイソフタル酸等の芳香
族ジカルボン酸や、アジピン酸、セバシン酸等の脂肪族
ジカルボン酸、エチレングリコール、ブチレンゲリコー
ル、ジエチレングリコール、シクロヘキサンジメタツー
ル、ポリエチレングリコール、ポリブチレングリコール
等のグリコールを使用することかできる。
しかしながら、植物栽培用不織構造体として水分を十分
に保持させる−ためには、ポリエステル系繊維が三次元
捲縮を有していることが好ましい。
そのためには、ポリエステル系繊維として潜在捲縮性能
を有するポリエステル系複合繊維を使用することが望ま
しい。
ここで、潜在捲縮性能を有するポリエステル系複合繊維
とは、ポリエステル成分(A)とポリエステルまたはポ
リアミド成分(B)とからなる偏心芯鞘型またはサイド
バイサイド型複合繊維であり、例えば、成分(A)と成
分(B)の組み合わせとしては、以下のような組み合わ
せのものが代表的である。
■〔η〕差が0.2以上の2種のポリエチレンテレフタ
レート ■成分(A):ポリエチレンテレフタレートまたは ポ
リブチレンテレフタレート 5ナトリウムスルフオイソフタル 酸を1〜6モル%共重合したエチ レンテレフタレート主体のポリエ ステル 成分(B) ■成分(A):ポリエチレンテレフタレートまたは ポ
リブチレンテレフタレート 成分(B):5ナトリウムスルフオイソフタル酸を1〜
6モル%およびイソフタ ル酸を2〜10モル%共重合した エチレンテレフタレート主体のポ リエステル ■成分(A):ポリアミド 成分(B):5ナトリウムスルフオイソフタル酸を1〜
6モル%共重合したエチ レンテレフタレート主体のポリエ ステル ■成分(A):ポリアミド 成分(B)+5ナトリウムスルフオイソフタル酸を1〜
6モル%およびイソフタ ル酸を2〜10モル%共重合した エチレンテレフタレート主体のポ リエステル ■成分(A)  ・ポリエチレンテレフタレート成分(
B)、ポリブチレンテレフタレートなお、本発明は上記
の組み合わせ以外のポリエステル系複合繊維を排除する
ものではない。
特に、上記の■および■の組み合わせからなるポリエス
テル系複合繊維は170℃の乾熱処理によって、30個
/25圓以上、好ましくは50個/25肛以上の三次元
捲縮を発現するため、構造体が極めて嵩高となり、植物
の根の成長が阻害されにくく、また、構造体の保水性も
高く、水の流れにも比較的自由度が生じ、遠赤外線によ
る水の浄化作用と相俟って植物の成長促進に極めて良好
な環境を与えるものである。
また、酸化チタンおよびシリカの混合物は、複合繊維の
芯−成分または鞘成分のどちらか一方に存在していても
良いし、両成分に存在していても良いが、繊維製造時の
トラブルの少なさから見れば、該混合物が芯成分に存在
していることが望ましい。
本発明のポリエステル系繊維に酸化チタンおよびシリカ
を含有させる方法は、特に限定されないが、例えば、ポ
リエステルの溶融紡糸原液へこれを添加して混練する方
法、マスターバッチ方式、ポリマーの重合体反応完了ま
での任意の段階に添加する方法等種々な方法があげられ
る。
しかし、重合体での粒子の均一な分散性および粒子の凝
集を回避することを考慮すると、ポリマ製造時に反応系
中へ添加することが好ましい。
本発明で使用されるポリエステル系繊維は、上記のよう
に酸化チタンおよびシリカを添加されたポリエステルの
溶融物を従来公知の方法で紡糸、延伸、捲縮、熱固定す
ることによって製造することができる。
本発明の不織構造体は、上記のポリエステル系繊維を主
体としていればその構造自体は特に限定されないが、例
えば、ポリエステル系繊維を2〜1、5 cmにカット
しステープル繊維とし、必要に応じて熱バインダー繊維
を混綿して、例えば、通常の不織布製造方法にしたがっ
てウェブを作成し、場合によりエフドルパンチを施し、
所望の厚さに調整した後、熱処理を行い繊維間に融着を
生じさせ、形態安定な不織構造体とすることができる。
また、潜在捲縮性を有するポリエステル系複合繊維を使
用する場合は、熱処理による捲縮発現によって繊維同志
に良好な絡みが生ずるので熱バインダー繊維は必ずしも
使用しなくても良い。
なお、本発明において「主体」とは、前記のポリエステ
ル系繊維が不織構造体中に50重量%以上存在している
ことが好ましく、該繊維の含有量が少ないほど、繊維中
の酸化チタンとシリカの含有量を大きくすることが望ま
しい。
また、本発明の不織構造体においては、構成繊維がラン
ダムに配列していなくても良く、例えば、ポリエステル
系繊維をフィラメント状のままで集束して、必要に応じ
て熱バインダー繊維を混繊して熱処理し、棒状物を作成
し、これを適当な長さに切断して円柱状または角柱状の
不織構造体とすると水分の吸い上げが良好であるので好
ましい。
さらに、本発明においては、ポリエステル系繊維が親水
性であることが好ましく、従来公知の方法で親水化した
繊維が使用可能であるし、本発明の効果を損なわない範
囲でポリエステル系繊維以外に、ビニロンなどの親水性
繊維を併用しても良い。
(実施例) 以下、本発明を実施例によって具体的に説明するが本発
明は何等これらに限定されるものではない。
実施例1 平均粒径0.3μの酸化チタンと平均粒径14mμのシ
リカを室温でエチレングリコールに混合し、十分攪拌し
た後、テレフタル酸とのモル比が1.2となるように調
整して混合し、スラリーを作成した。このスラリーをエ
ステル化槽に連続的に供給してエステル化を行い、エス
テル化率98%のエステル化物を得、続いて重合を行い
酸化チタンとシリカの含有量が第1表に示されるような
ポリエステルを得た。
次いで、このポリエステルを用い、公知の方法により紡
糸・延伸を行い、極限粘度064、単繊維繊度3デニー
ル、繊維長51薗のポリエステル繊維を得た。
次に、該ポリエステル繊維80重量%と繊維長51mm
、単繊維繊度2.5デニールの熱融着型ポリエステル複
合繊維(鞘成分/芯成分、イソフタル酸共重合ポリエス
テル/ポリエチレンテレフタレート)20重量%とを混
綿した後、カーデイングしウェブを積層した後、150
°C×1分の熱風処理しマットを作成した。マットの厚
さは10mmであり、目付は約I K g / rdで
あった。このマットを容器に入れ、水を注ぎマットに十
分水を含ませ、その上に稲の種子を播き、発芽からその
後の成長過程を観察した(5月上旬から下旬に実施)。
その結果を第1表に示した。
実施例2.3 ポリエステル系繊維として、極限粘度が0.62のポリ
エチレンテレフタレートと5−ナトリウムスルフォイソ
フタル酸を2.5モル%およびイソフタル酸を5モル%
共重合したポリエチレンテレフタレートとが複合比50
150でサイドバイサイド型に配された複合繊維を使用
すること以外は実施例1と同様にして不織構造体を製造
した。
ただし、本例においては、酸化チタンとシリカは芯成分
に含有させたものを製造した。そして、潜在捲縮を顕在
化するための熱処理を170°Cで行い、それと同時に
繊維間の熱融着も行った。ここで得られた不織構造体は
極めて嵩高であり、嵩密度は0.07g/■3であった
。また、構造体表面の拡大写真を撮影し、捲縮径からお
およその捲縮数を求めてみたところ約60個/ 25 
mmであった。
そして、得られた不織構造体を用いて実施例1−と同様
にして稲の成長促進効果を評価した。その結果を第1表
に示した。
第1表から明らかなように、本発明の不織構造体を使用
したものは稲の根の部位の成長を著しく促進させている
ことが分かる。
また、水の取換え期間を調査したところ、比較例のもの
はいずれも1週問おきに水を変えなければ水が腐敗する
状態であったが、実施例においては一度も水を取り替え
る必要が生じなかった。
以下余白 (発明の効果) 本発明の不織構造体を用いて植物を栽培すると、特に根
部の成長を著しく向上させることが可能となるばかりか
、栽培に使用される水の腐敗を抑制する効果も極めて顕
著である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)酸化チタン(TiO_2)およびシリカ(SiO
    _2)を合計で5〜15重量%含有しており、酸化チタ
    ンとシリカの重量比(TiO_2/SiO_2)が8/
    1〜1/4であるポリエステル系繊維を主体構成繊維と
    する植物栽培用不織構造体。
  2. (2)ポリエステル系繊維が三次元捲縮を有する複合繊
    維であることを特徴とする請求項(1)に記載の不織構
    造体。
  3. (3)ポリエステル系繊維が実質的に一方向に引き揃え
    られていることを特徴とする請求項(1)または(2)
    に記載の不織構造体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007020508A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Toray Ind Inc 水耕栽培資材
CN103929943A (zh) * 2011-10-13 2014-07-16 东丽株式会社 植被基底和植物的培育方法

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