JPH04134Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、上水道の使用量を計測するために、
各需要家の入口、特にビルなどの建物の上水道配
管に取付けられる量水器を収納するために設けら
れる量水器筐に関するものである。

〔従来の技術〕

従来より、上水道の使用量を計測するために水
道配管に取付けられる量水器を保護し、収納する
量水器筐はメーターボツクスとも呼ばれ、主とし
て鋳鉄、合成樹脂で成型し製作され、方形の筐の
上面開口部に同じ材料で成型された蓋板が開閉自
在に取付けられた製品が広く使用されてきた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

近時、大都市において、ビルなどに取付けられ
る量水器筐は、道路に面した建物の出入口附近に
設置されることが多く、鋳鉄製の場合、錆が発生
することがあり、また、合成樹脂製の場合蓋を青
色などの着色合成樹脂で成型した製品を使用する
こともあるが、何れも周囲の床などに比らべて美
観が良好とは言えず、美粧化が望まれるようにな
つてきた。また、量水器筐は蓋面が床面と一致す
るように施工されるのが普通であるが、床の基礎
を形成させるときに埋設されることが多く、床の
最終仕上面と量水器筐の蓋面を一致させることは
極めて困難であり、蓋面の高さを床の最終仕上時
に調節できる量水器筐の出現が要望されていた。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は、かゝる問題点を解決するために考え
られたもので、量水器筐の蓋の部分を蓋を取付け
る受枠と共に、ステンレス鋼板により製作すると
共に、本体の保護枠を鋳鉄などで成型することに
より解決せるものである。

〔実施例〕

本考案を、図面に示す実施例に従つて説明する
に、第１，２図に示す如く、鋳鉄、合成樹脂など
で成型してなり上面が開口する方形の保護枠２
と、ステンレス鋼板より組立ててなり内縁部に該
保護枠２の内壁上端開口部に嵌挿する方形の脚片
５を垂設して断面形状が逆Ｌ字形をなす方形の鍔
状の受枠４および該受枠４に蝶番などで開閉自在
に取付けられる蓋板３とよりなる量水器筐であ
る。

なお、蓋板３を取付けた受枠４には、第３図に
示す如く受枠４の裏面にアンカー８を複数本垂設
せしめてもよく、また、保護枠２は図面に示す如
く下部に量水器を支える突部を有する受皿９に載
置するようにしても、図示しなかつたが受皿９が
なくても差支えない。

〔考案の効果〕 本考案は、以上の如く構成されているので、建
物に附属し、水道配管の量水器取付箇所に保護枠
２を設置し、周囲のコンクリートなどを打設し、
床面を仕上げるに際して、蓋板３を取付けた受枠
４を、受枠４の脚片５を保護枠２の上端開口部に
嵌挿し、蓋板３の上面を床面に一致するように施
工すればよく、保護枠２と蓋板３を取付けた受枠
４が分離し、脚片５の長さだけ調節でき、特に床
面が多少傾斜する位置に取付けられても蓋板３を
保護枠２に関係なく床面に一致させることができ
るもので、従来の保護枠２に蓋板３が直接蝶番な
どで取付け一体化された量水器筐に比らべ施工も
容易となるものであり、また、蓋板３および受枠
４のみが美粧なステンレス鋼板で作られているの
で従来製品に比らべ高価となる恐れも少なく提供
できるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案の実施例を示すもので、第１図
は斜視図、第２図は第１図の縦断面図、第３図は
他の実施例の縦断面図である。 １……量水器筐、２……保護枠、３……蓋板、
４……受枠、５……脚片、６……開閉用切り込
み、７……水道管取付孔、８……アンカー、９…
…受皿。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 鋳鉄、合成樹脂などで成型加工してなり、上面
   が開口する方形の保護枠２と、ステンレス鋼板よ
   り組立ててなり内縁部に該保護枠２の内壁上端開
   口部に嵌挿する方形の脚片５を垂設し、断面形状
   が逆Ｌ字形をなす方形の鍔状の受枠４、および該
   受枠４に蝶番などで開閉自在に取付けられた蓋板
   ３とよりなる量水器筐。