JPH04133996U - 船舶の超音波洗浄装置 - Google Patents
船舶の超音波洗浄装置Info
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- JPH04133996U JPH04133996U JP3358992U JP3358992U JPH04133996U JP H04133996 U JPH04133996 U JP H04133996U JP 3358992 U JP3358992 U JP 3358992U JP 3358992 U JP3358992 U JP 3358992U JP H04133996 U JPH04133996 U JP H04133996U
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Landscapes
- Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 船体に付着している海洋生物を簡単な装置で
効率よく、しかも短時間で処理することができ、メンテ
ナンスのための期間の短縮並びに経費の低減を達成する
ことができる超音波を利用した船舶の超音波洗浄装置を
得る。 【構成】 船体10の両外側面にそれぞれ水面に対し平
行に延在するガイドレール12,12を設け、これらガ
イドレールに船体10の底部を跨がって船体10の両外
側面に対し所定間隔離間して位置する帯状の水中移動体
14を設ける。この水中移動体14の船体10の外側面
と対向する内側面全体に亘って多数の超音波振動子16
を配置し、これをガイドレールに沿って移動させながら
超音波振動子16を付勢することにより、海洋上の船体
10の外側面に付着した海洋生物類を随時除去する。
効率よく、しかも短時間で処理することができ、メンテ
ナンスのための期間の短縮並びに経費の低減を達成する
ことができる超音波を利用した船舶の超音波洗浄装置を
得る。 【構成】 船体10の両外側面にそれぞれ水面に対し平
行に延在するガイドレール12,12を設け、これらガ
イドレールに船体10の底部を跨がって船体10の両外
側面に対し所定間隔離間して位置する帯状の水中移動体
14を設ける。この水中移動体14の船体10の外側面
と対向する内側面全体に亘って多数の超音波振動子16
を配置し、これをガイドレールに沿って移動させながら
超音波振動子16を付勢することにより、海洋上の船体
10の外側面に付着した海洋生物類を随時除去する。
Description
【0001】
この考案は、船舶に付着した海洋生物類の除去装置に関する。
【0002】
従来より船舶の船体等に付着する海洋生物は、その表面の凹凸による抵抗増大
により実際の航海に必要とされる船舶の推進馬力を増大させる要因となることか
ら、航海終了時にこれら海洋生物の気中における掻き取りおよび水洗が行われて
いる。また、定期的にドッグ入りして、塗装その他のメンテナンスを行って船舶
の運行能率向上および耐久性向上を図っている。
【0003】
このように、従来の船舶のメンテナンス作業は、殆ど手作業による場合が多く
、このため多くの作業者を要すると共に作業日数も多くなるばかりでなく、メン
テナンス経費も増大する。
【0004】
このような観点から、従来より船体の外側面に塗布するための塗料に海洋生物
の付着等を防止する成分を混入した防汚塗料および表面剥離塗膜が開発され実施
化されている。しかしながら、この種の塗料は、一次的に有効であるが、経時的
に劣化または消滅するため、海洋生物が付着した際には従来と同様に手作業によ
る洗浄処理が必要となる。このため、常に新規な塗装を行うには、ドッグ入りも
頻繁となるばかりでなく、塗料経費も増大する。
【0005】
また、沿岸領域における岩礁の表面は、経年変化により劣化し(一般に磯焼け
現象という)、魚貝類その他の海洋生物が寄りつかなくなる。これは、岩礁の表
面に魚貝類その他の海洋生物の死骸が付着して、これらが石灰質化することに起
因するものとされている。このため、これら岩礁に付着している物質を除去する
場合、岩礁が活性化して、魚貝類その他の海洋生物が住める環境とすることがで
きる。
【0006】
前述したように、従来における船舶その他の海洋施設並びに岩礁等における海
洋生物の付着による悪影響を防止するためには、メンテナンスの回数を増大し、
しかも多くの作業者により長時間をかけて行う必要があるため、経費が著しく嵩
むばかりでなく、船舶の場合には稼動率が悪くなる難点がある。
【0007】
そこで、本考案の目的は、船体に付着している海洋生物を簡単な装置で効率よ
く、しかも短時間で処理することができ、メンテナンスのための期間の短縮並び
に経費の低減を達成することができる超音波を利用した船舶の超音波洗浄装置を
提供することにある。
【0008】
本考案に係る船舶の超音波洗浄装置は、船舶の船体両外側面にそれぞれ水面に
対し平行に延在するガイドレールを設け、これらガイドレールにそれぞれ一端部
を係合すると共に船体の底部を跨がって船体の両外側面に対し所定間隔離間して
位置する帯状の水中移動体を設け、この帯状の水中移動体の船体外側面と対向す
る内側面全体に亘って多数の超音波振動子を配置し、前記水中移動体をガイドレ
ールに沿って移動させながら超音波振動子を付勢する手段を設けて、海洋上の船
体外側面に付着した海洋生物類を随時除去するよう構成したことを特徴とする。
【0009】
本考案に係る超音波洗浄装置によれば、洗浄効果の動力源としている数10K
Hz以下の超音波を応用することにより、特に海中での洗浄作業を容易化すると
共に、設備の簡略化を達成し、従来の船舶のメンテナンスと比べて装置構成を著
しく簡略化し得ると共に作業者の削減並びに作業時間の短縮が可能となり、経費
も著しく低減できる。また、超音波を使用することにより、単なる洗浄効果のみ
に止まらず、殺菌や錆の除去を行ったり、金属の疲労や損傷等の試験も同時に行
うことができる等多くの利点が得られる。
【0010】
次に、本考案に係る船舶の超音波洗浄装置の実施例につき、添付図面を参照し
ながら以下詳細に説明する。
【0011】
図1および図2は、本考案に係る船舶の超音波洗浄装置の典型的な一実施例を
示すものである。すなわち、図1および図2において、参照符号10は船舶の船
体を示し、この船体10の両外側面にガイドレール12,12を平行に取付け、
これらのガイドレール12,12に船体の底部を跨ぐようにして帯状の水中移動
体14を懸架した構成からなる。この場合、水中移動体14は、船底の形状に適
合するよう可撓性材料で構成すれば好適である。また、前記水中移動体14の船
底と対向する内側面のほぼ全体に亘って、所定間隔離間して多数の超音波振動子
16を配置する。なお、少なくとも前記水中移動体14の一端部は、海面上に位
置するように構成し、この一端部にこれをガイドレール12に沿って移動させる
ための駆動装置と前記超音波振動子16を付勢するための電源装置とを備えた付
属装置18を設ければ好適である。
【0012】
このように構成した本実施例の超音波洗浄装置によれば、海洋上の船体10に
対し、常時または必要に応じて超音波振動子16を備えた水中移動体14を装着
して随時洗浄作業を行うことができる。この場合、船舶は推進中であっても停止
している状態であってもよい。なお、水中移動体14をガイドレール12に沿っ
て移動させる手段としては、前記レール12上を走行する手段を採用すれば簡便
である。
【0013】
前述した実施例から明らかなように、本考案によれば、多数の超音波振動子を
備えた海中移動体を設け、この海中移動体を洗浄対象物に対し接近させて自動的
に移動させるものであるから、簡単な構成によりしかも簡単な作業で船舶その他
の海洋施設および岩礁等に付着した海洋生物の除去並びに洗浄を有効に達成する
ことができる。特に、本考案装置を応用した船舶の洗浄に際しては、船舶をドッ
グ入りさせることなく、海洋上において随時簡便に行うことができると共に、超
音波を使用することにより船体の錆落しや疲労、腐蝕、亀裂等の検査も同時に行
える等の副次的効果も得られる。また、本考案装置は、在来の浮ドッグ内部に付
帯設備として設置することも可能である。
【0014】
以上、本考案の好適な実施例について説明したが、本考案は前述した実施例に
限定されることなく種々の海洋施設の洗浄装置として、簡便にしかも経済的に応
用し得るものであり、その他本考案の精神を逸脱しない範囲内において種々の改
良変更をなし得ることは勿論である。
【図1】本考案に係る船舶の超音波洗浄装置の一実施例
を示す側面説明図である。
を示す側面説明図である。
【図2】図1に示す船舶の超音波洗浄装置の正面説明図
である。
である。
10 船体 12 ガイドレー
ル 14 海中移動体 16 超音波振動
子 18 付属装置
ル 14 海中移動体 16 超音波振動
子 18 付属装置
Claims (1)
- 【請求項1】 船舶の船体両外側面にそれぞれ水面に対
し平行に延在するガイドレールを設け、これらガイドレ
ールにそれぞれ一端部を係合すると共に船体の底部を跨
がって船体の両外側面に対し所定間隔離間して位置する
帯状の水中移動体を設け、この帯状の水中移動体の船体
外側面と対向する内側面全体に亘って多数の超音波振動
子を配置し、前記水中移動体をガイドレールに沿って移
動させながら超音波振動子を付勢する手段を設けて、海
洋上の船体外側面に付着した海洋生物類を随時除去する
よう構成したことを特徴とする船舶の超音波洗浄装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3358992U JPH0728078Y2 (ja) | 1992-05-21 | 1992-05-21 | 船舶の超音波洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3358992U JPH0728078Y2 (ja) | 1992-05-21 | 1992-05-21 | 船舶の超音波洗浄装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04133996U true JPH04133996U (ja) | 1992-12-14 |
JPH0728078Y2 JPH0728078Y2 (ja) | 1995-06-28 |
Family
ID=31916224
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3358992U Expired - Lifetime JPH0728078Y2 (ja) | 1992-05-21 | 1992-05-21 | 船舶の超音波洗浄装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0728078Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017506156A (ja) * | 2014-02-24 | 2017-03-02 | ザ・ボーイング・カンパニーThe Boeing Company | 表面洗浄のためのシステム及び方法 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010048038A2 (en) * | 2008-10-20 | 2010-04-29 | Shell Oil Company | Methods and devices for cleaning subsea structures using ultrasound |
WO2010048039A2 (en) * | 2008-10-20 | 2010-04-29 | Shell Oil Company | Methods and devices for cleaning subsea structures |
US20120006554A1 (en) * | 2009-02-26 | 2012-01-12 | Donald Wayne Allen | Methods and devices of cleaning subsea structures |
-
1992
- 1992-05-21 JP JP3358992U patent/JPH0728078Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017506156A (ja) * | 2014-02-24 | 2017-03-02 | ザ・ボーイング・カンパニーThe Boeing Company | 表面洗浄のためのシステム及び方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0728078Y2 (ja) | 1995-06-28 |
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