JPH04133749U - 学習ボード付き書棚 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 学習ボードの背後にも書籍等の物品を収容で
きる空間を確保し、該学習ボードを従来どおり使用する
ことができるとともに、その収容部への物品の出し入れ
も容易に行える学習ボード付き書棚を提供することを目
的とする。 【構成】 上下板体(10)(11)の間に収容部(12)を設けて
なる書棚（1)であって、上下板体の前縁部間に学習ボー
ド（3)を横スライド可能に設け、該収容部の一部又は全
部を隠蔽可能としてなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、学習ボード付き書棚に係わり、更に詳しくは収容部の前方に横スラ イド可能に学習ボードを設けた書棚に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、学童用の机上棚に学習ボードを装着したものは、各種提供されている。 例えば、本出願人の先願に係る実開平１−１６１０８４号公報にて開示されてい る如く、机上棚に学習ボードを横スライド可能に設けたものがある。

【０００３】 しかし、上記学習ボードは、机上棚の背板に近接させて装着したもので、該学 習ボードの背後に、物品を収容することは意図していないのである。同様に、学 習ボードの前面側に物品を収容することも、その使用の目的から不可能である。 従って、従来は学習ボードを装着した空間には、物品を収容することができず、 書籍等の収容効率を低下させる原因となっていた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、学習ボードの背後に も書籍等の物品を収容できる空間を確保し、該学習ボードを従来どおり使用する ことができるとともに、その収容部への物品の出し入れも容易に行える学習ボー ド付き書棚を提供する点にある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、前述の課題解決のために、上下板体の間に収容部を設けてなる書棚 であって、上下板体の前縁部間に学習ボードを横スライド可能に設け、該収容部 の一部又は全部を隠蔽可能としてなる学習ボード付き書棚を構成した。

【０００６】

【作用】 以上の如き内容からなる本考案の学習ボード付き書棚は、上下板体の前縁部間 に学習ボードを横スライド可能としてなるので、該学習ボードの背後に書籍等の 物品の収容部を形成することが可能となり、また収容部へ物品を入れる際又は収 容部から物品を出す際には、学習ボードを横へスライド移動させてその収容部の 前面を開放して行うのであり、そして収容部に物品を収容した際に、その前面に 学習ボードを位置させて隠蔽することも可能である。

【０００７】

【実施例】

次に添付図面に示した実施例に基づき更に本考案の詳細を説明する。

【０００８】 図１は本考案の代表的実施例を示し、図中１は書棚、２は机、３は学習ボード をそれぞれ示している。本実施例の書棚１は、中段に机天板４の一側を支持可能 な構造を有するものであり、そして該机天板４の他側を袖引出しユニット５で支 持して机２を連結構成することができるものである。しかし、本考案はその主旨 から明らかなように、図示した書棚１に限定されるものではなく、机と独立して 併設する書棚若しくは机上棚等にも適用できるものである。

【０００９】 前記書棚１は、図１〜図３に示すように少なくとも両側板６，６の上下に天板 ７と地板８を連結するとともに、背面に背板９を取付け、内部に書籍等の物品の 収容部を形成したものである。本考案に係る上下の板体は、前記天板７と地板８ であってもよいが、通常は両側板６，６間に少なくとも一枚以上の棚板を取付け 、上下板体の一方をこの棚板とするか、図示したように上棚板10と下棚板11を取 付け、この両者を上下板体とするのである。そして、この上棚板10と下棚板11間 を本考案に係る収容部12となし、該収容部12の前方であって上棚板10と下棚板11 の前縁部間に学習ボード３を適宜な手段にて横スライド可能に装着している。

【００１０】 本実施例では、前記収容部12を中央に立設した仕切板13で左右に分割し、その 一方の前面を隠蔽できる寸法に学習ボード３の大きさを設定し、図４に示すよう に該学習ボード３の上下縁に形成した突縁14，15を上棚板10と下棚板11の前縁部 に対向形成したレール溝16，17にそれぞれ横スライド可能に係合して装着してい る。尚、本実施例では、上方のレール溝16は、上棚板10の前縁に固定した前かま ち18の下面に設けている。また、上記レール溝16，17は、滑りのよい合成樹脂製 の部材を板体に埋設して設けている。

【００１１】 本考案に係る学習ボード３の形状及び構造は、レール溝16，17に係合する上下 の突縁14，15を有する以外は特に限定されないが、図示したものは基板19の上縁 に突縁14を有する上枠材20を固定するとともに、下縁に突縁15とペントレー21を 有する下枠材22を固定したものである。ここで、前記基板19の少なくとも前面は 、ピンナップ可能なコルク板とするのが好ましい。更に、周囲の枠体を合成樹脂 製で一体形成したものも勿論可能である。

【００１２】 また、前記学習ボード３は、時間割りやメモ等を掲示したり、表面を黒板又は 白板となした場合には予定等を筆記して使用することから、机天板４の高さより 若干高い位置に設定することが好ましい。そして、図示した実施例では学習ボー ド３を装着する収容部12の上方には上キャビネット23を、下方には下キャビネッ ト24も設けている。

【００１３】 図５に示したものは、学習ボード３の他の実施例を示し、周囲の枠体25とペン トレー21を合成樹脂製で一体成形するとともに、その中心部に基板19を取付けた もので、上縁には厚さの薄い突縁14を形成しているが、下面26は棚板等に載置可 能なように平面となしたものである。このような形状に学習ボード３を本考案に 用いるには、下面26に滑りのよい合成樹脂製のスライダー27，27を突出状態で嵌 着し、前記突縁15となせばよいのである。このスライダー27の取付構造は、適宜 なものを採用でき、図示したものは、下面26に開口した取付孔28，28に抜け止め 嵌着した例を示している。

【００１４】 このように、学習ボード３は収容部12の前面位置で横スライド可能となしたの で、該収容部12に書籍等の物品を収容することができるとともに、その前面を隠 蔽することもでき、更に学習ボード３を使用し易い位置に移動させることもでき るのである。勿論、収容部12に物品を出し入れする際には、その所望位置の前面 から移動させるのである。本実施例では、学習ボード３を一つだけ装着した例を 示したが、一対のレール溝16，17を前後に併設し、二つの学習ボード３を引違い 可能に装着して、収容部12の全部を隠蔽することも可能である。

【００１５】

【考案の効果】

以上にしてなる本考案の学習ボード付き書棚は、上下板体の間に収容部を設け てなる書棚であって、上下板体の前縁部間に学習ボードを横スライド可能に設け 、該収容部の一部又は全部を隠蔽可能としてなるので、学習ボードの背後に設け た収容部に書籍等の物品を収容できるので、学習ボードを装着するにも係わらず 収容効率を低下させることがなく、勿論学習ボード自体の使用の便利さも備え、 特に学童用において優れている。また、収容部へ物品を入れる際又は収容部から 物品を出す際には、学習ボードを横へスライド移動させてその収容部の前面を開 放して行うことができ、更に収容部に物品を収容した際に、その前面に学習ボー ドを位置させて隠蔽することも可能であり、該学習ボードが引戸の働きも備えて いるのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の代表的実施例を示す書棚の斜視図

【図２】同じく正面図

【図３】同じく縦断面図

【図４】要部の一部省略縦断面図

【図５】他の実施例を示す学習ボードの斜視図

【符号の説明】

１ 書棚 ２ 机 ３ 学習ボード ４ 机天板 ５ 袖引出しユニット ６ 側板 ７ 天板 ８ 地板 ９ 背板 10 上棚板 11 下棚板 12 収容部 13 仕切板 14 突縁 15 突縁 16 レール溝 17 レール溝 18 前かまち 19 基板 20 上枠材 21 ペントレー 22 下枠材 23 上キャビネット 24 下キャビネット 25 枠体 26 下面 27 スライダー 28 取付孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上下板体の間に収容部を設けてなる書棚
   であって、上下板体の前縁部間に学習ボードを横スライ
   ド可能に設け、該収容部の一部又は全部を隠蔽可能とし
   てなることを特徴とする学習ボード付き書棚。