JPH04133338U - 温度スイツチ - Google Patents

温度スイツチ

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JPH04133338U
JPH04133338U JP4063991U JP4063991U JPH04133338U JP H04133338 U JPH04133338 U JP H04133338U JP 4063991 U JP4063991 U JP 4063991U JP 4063991 U JP4063991 U JP 4063991U JP H04133338 U JPH04133338 U JP H04133338U
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JP
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cap
temperature switch
aluminum
teflon
temperature
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JP4063991U
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Inventor
宏二 木原
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ワコー電子株式会社
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Abstract

(57)【要約】 この考案の目的は、耐摩耗性及び応答性に優れた温度ス
イッチを提供することであって、その目的を達成するた
め、温度スイッチのアルミニウム又はアルミニウム合金
から成るキャップ8の外面に、テフロンを含浸させた陽
極酸化被膜12を形成したのである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、ローラのような回転運動やスライダのような直線運動を行なう動 的機構の温度検出部に用いられる温度スイッチ又は温度ヒューズに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の温度スイッチは、通常図3に示すような構造になっている。即ち、セ ラミックから成る円柱状ベース1の凹所1a内に、バネ性を有する可動接点2の 一端が固定されており、この可動接点2が接離する固定接点3は、前記ベース1 の上端に固定された中蓋4に支持されている。
【0003】 前記中蓋4の中央には、貫通孔5が設けられ、この貫通孔5にピン6が上下動 可能に挿入されている。このピン6の一端は、可動接点2の突起2aに接し、他 端は、バイメタル7に接している。
【0004】 上記バイメタル7は、上方に弯曲するように両端部が中蓋4に支持され、設定 温度で作動して下方に弯曲しピン6を押圧し、ピン6によってさらに可動接点2 の突起2aを押圧して、固定接点3との間を開くようになっている。
【0005】 上記のような機構を保護するため、ベース1の上端には、熱伝導性のよい例え ばアルミニウムのようなキャップ8が取り付けられている。
【0006】
【考案の課題】
ところが、回動体又は摺動体のような動的エレメントに接触させて温度検出を 行なう場合、アルミニウムでは耐摩耗性、滑り性があまり良好でないため、図4 に示すように、例えばポリイミドやテフロン等のフィルム9をキャップに被覆し て用いていたが、応答性が低下して検出時間が遅くなる問題があった。
【0007】 また、上記のような合成樹脂フィルムを被覆する場合、コスト的にも負担が増 す問題があった。
【0008】 そのため、ステンレスのような耐摩耗性に優れた金属でキャップ8を形成した 温度スイッチもあるが、これもまた応答性が悪くなる欠点を有している。
【0009】 そこで、この考案の課題は、耐摩耗性に優れ、かつ応答性も良好な温度スイッ チを提供することである。
【0010】
【課題の解決手段】
上記の課題を解決するため、この考案においては、温度スイッチのアルミニウ ム又はアルミニウム合金から成るキャップ外面に、テフロンを含浸させた硬質陽 極酸化被膜を形成したのである。
【0011】
【作用】
テフロンは滑り性が良く、また陽極酸化被膜は硬度が大きいため、接触するワ ークに対して耐摩耗性に優れている。そしてテフロンのごく薄い被膜の下は、陽 極酸化被膜とアルミニウムから成るため、熱伝導性が良く、応答性が鋭敏である 。
【0012】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図1及び図2に基づいて説明する。
【0013】 なお、図3と同様の部分には同様の符号を付し、説明を省略する。
【0014】 図示の様に、アルミニウム又はアルミニウム合金製キャップ8の外面には、硬 質陽極酸化被膜12に含浸されたポリテトラフルオロエチレン(テフロン)層1 3が設けられている。
【0015】 上記陽極酸化被膜層12は多孔質であるため、そのピット内にテフロン粒子が 浸入し、テフロン層13と強固に一体化された硬質被膜層が形成される。
【0016】 次に実験例及び比較例を挙げる。
【0017】 〔実験例1〕 直径16.2mm、厚さ0.3mmのアルミニウム製キャップの外面に陽極酸化被膜を 形成し、テフロンを含浸させた。
【0018】 このキャップを図1のように取り付けた設定温度が170℃の温度スイッチを 作成し、このキャップを金属ロールの外面に当接し、ロールを回転しながら17 0℃/120secの温度勾配で昇温させたところ、115秒でスイッチが応答 した。
【0019】 〔比較例1〕 実験例1と同じサイズのアルミニウム製キャップを同じ温度スイッチに取り付 け、このキャップの外面を厚さ30μのポリイミドフィルムで被覆接着した。
【0020】 この温度スイッチを用いて実験例1と同じ実験を行なったところ、127秒で 応答した。
【0021】 〔比較例2〕 実験例1と同じサイズ、同じ厚みのステンレス製(SUS304)キャップを 取り付けた温度スイッチを用いて同じ実験を行なったところ、125秒で応答し た。
【0022】
【効果】
この考案によれば、以上のように、温度スイッチのアルミニウム製キャップ外 面に、テフロンを含浸させた硬質陽極酸化被膜を形成したので、滑り性が良好で 耐摩耗性が大きいため、ローラのような動的エレメントの温度検出に最適となり 、また温度応答性にも優れている等の効果をあげることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の温度スイッチの一例を示す縦断面図
【図2】同上のキャップの一部拡大断面図
【図3】従来の温度スイッチを示す縦断面図
【図4】従来の温度スイッチの他の例を示す縦断面図
【符号の説明】
1 ベース 1a 凹所 2 可動接点 2a 突起 3 固定接点 4 中蓋 5 貫通孔 6 ピン 7 バイメタル 8 キャップ 9 フィルム 12 陽極酸化被膜 13 テフロン層

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性ベースに取り付けられたバイメタ
    ルと、このバイメタルに関連して作動するピンによって
    開閉される接点と、前記バイメタルを被うよう前記ベー
    スに取り付けられたキャップより成る温度スイッチにお
    いて、前記キャップがアルミニウム又はアルミニウム合
    金より成り、このキャップの外面にテフロンを含浸させ
    た硬質陽極酸化被膜が形成されていることを特徴とする
    温度スイッチ。
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JPS58195940U (ja) * 1982-06-24 1983-12-26 エルムウツド・センサ−ズ・インコ−ポレイテツド サ−モスタツトスイツチ
JPS608969U (ja) * 1983-06-30 1985-01-22 キヤノン株式会社 加熱定着装置における安全装置
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