JPH04133298U - 消音装置付多区分建築物 - Google Patents

消音装置付多区分建築物

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JPH04133298U
JPH04133298U JP4889491U JP4889491U JPH04133298U JP H04133298 U JPH04133298 U JP H04133298U JP 4889491 U JP4889491 U JP 4889491U JP 4889491 U JP4889491 U JP 4889491U JP H04133298 U JPH04133298 U JP H04133298U
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JP
Japan
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sound
room
noise
duct
silencer
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Pending
Application number
JP4889491U
Other languages
English (en)
Inventor
英二 三輪
勝紀 冨田
Original Assignee
株式会社イナツクス
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Filing date
Publication date
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Priority to JP4889491U priority Critical patent/JPH04133298U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アパート,マンション等の集合住宅やホテル
等内部が多数の室に区分された多区分建築物において、
ある室で発生した騒音が他の室に伝播されるのを防止す
ることを目的とする。 【構成】 例えば各室12を連絡しているダクト14の
室12と室12との間の部分の内部に、該ダクト14内
部を伝播する騒音音波と逆位相で同一周波数且つ同音圧
の音波を発生させて音波干渉させることにより消音を行
う能動式消音装置18を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は内部が多数の室に区分されたアパート,マンション等の集合住宅や ホテル等多区分建築物に関し、特に消音装置付きのものに関する。
【0002】 [考案の背景] アパート,マンション等の集合住宅やホテル等においては、一の室から他の室 へと騒音が伝播する問題がある。例えばこの種多区分建築物は、多数の室がダク トを通じて連絡された構造となっており、このダクトを通じて一の室から他の室 に騒音が伝播してしまう。 このように騒音が伝播されてしまうと、各室の快適性が損なわれてしまう。
【0003】
【課題を解決するための手段】
本考案はこのような課題を解決するためになされたものであり、その要旨は、 アパート,マンション等の集合住宅やホテル等内部が多数の室に区分された多区 分建築物において、一の室から他の室に伝播する騒音音波と逆位相で同一周波数 且つ同音圧の音波を発生させて音波干渉させることにより消音を行う能動式消音 装置を設けたことにある。
【0004】 [作用及び考案の効果] 従来より、防音ないし消音の方法として騒音発生源を防音材で包み込んでしま う等の受動式消音方法と、騒音音波と逆位相で同一周波数且つ同音圧の消音用音 波を発生させて音波干渉せしめ、消音する能動式消音方法とが知られている。
【0005】 後者の方法の場合、音を積極的に発生させて騒音を打ち消すものであって、消 音効果が高い利点を有する。
【0006】 本考案はこのような能動式消音方法を採用した消音装置を設けて騒音を打ち消 すようにしたものであり、これにより一の室で発生した騒音が他の室に伝播され るのを防止することができる。
【0007】 この能動式消音装置を設ける箇所としては種々の箇所が可能であるが、例えば これを多数の室を連絡するダクトの室と室との間の部分に設けることができる。
【0008】 ダクトは騒音の有力な伝播経路であり、従ってこのようなダクト内に能動式消 音装置を設けることで、一の室から他の室に騒音が伝播するのを効果的に防止す ることができる。
【0009】 ダクトに能動式消音装置を設けた場合、この外次のような利点が生ずる。例え ばダクトに防音材を内張りすることによって防音を図る場合にはダクト全体に防 音材を張る必要があるが、本考案に従い、ダクトにおける各室との連絡口近傍に 消音装置を設けておくことにより、室からダクト内に漏れ出る騒音をその漏出部 位において集中的に消音でき、或いはダクトからある室への騒音の侵入口におい てこれを集中的に消音することができる利点があり、必ずしもダクト内全体を消 音しなくても効果的に室から室への騒音の伝播を防止することができる。
【0010】 以上のように本考案によれば例えばダクトから各室内に騒音が入り込むのを防 止でき、各室の静粛性を保ち得るのみならず、ある室で発生した騒音が他の室へ と漏れ出るのを防止できるため、音響装置のボリュームを心おきなく上げること ができる等、安心して音を発生させることができるようになり、室を従来に増し て快適に使用できるようになる。
【0011】 本考案においては、各室に音響レベルを測定する手段を設け、各室内の音響レ ベルの方が例えばダクトを通じて入り込む騒音のレベルよりも低い場合にのみ消 音装置を作動させるようにすることができる。 このようにすると、消音装置の連続的作動に基づく劣化を最小限に抑えること ができて好都合である。
【0012】
【実施例】
次に本考案の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。 図1において10はホテル,アパート,マンション等の建築物で、内部が多数 の室12に区分されている。各室12にはダクト14が接続されており、このダ クト14の各室12との連絡口16近傍に能動式の消音装置18が設けられてい る。
【0013】 この例の消音装置18は、図2に示しているようにマイク20とマイク22及 びスピーカ24を有している。マイク20はダクト14内部を伝播する騒音音波 を拾うためのもので、騒音音波はここで電気信号に変換された後増幅器23で増 幅され、更にローパスフィルタ24によって低周波分のみが取り出された上、A /Dコンバータ26にてデジタル信号化された後制御部28に入力される。
【0014】 制御部28からは、図3中実線40でモデル的に示す騒音音波40に対応した 電気信号が出力され、その信号はD/Aコンバータ30でアナログ信号に変換さ れた後増幅器32で増幅され、スピーカ24から騒音音波40と逆位相且つ周波 数及び音圧レベルが同一の消音用音波42(図3)として発せられる。この結果 図3に示しているように騒音音波40と消音用音波42とが干渉させられ、消音 が行われる。
【0015】 一方マイク22は消音が効果的に行われているか否かを監視ないし補正するた めのもので、ここで拾われた音波は電気信号化された後増幅器34で増幅され、 更にローパスフィルタ36にて低周波分が取り出された上、A/Dコンバータ3 8にてデジタル信号化され、制御部28に入力される。制御部28はこの信号に 基づいてスピーカ24からの消音用音波の位相,周波数,音圧レベル等を補正す る。
【0016】 多数の室12がダクト14を通じて互いに連絡された構造の建築物の場合、あ る室12にて比較的大きな音が発生すると、その音はダクト14を通じて他の室 、特に隣接する室12内に侵入する。
【0017】 しかしながら本例の建築物10の場合、ダクト14内部、特にダクト14の各 室12との連絡口16近傍に能動式の消音装置18が設けられているため、ある 室12で発生した音がダクト14内に入り込む際に消音装置18にて集中的に消 音される。
【0018】 或いはまたダクト14内に漏れ出た音が特定の室12内に侵入しようとすると き、その入り口(連絡口16)で集中的に消音される。この結果室12から12 へと騒音が伝播するのが効果的に防止される。これにより各室12の静粛性が確 保され、或いは自室12で安心して大きな音を発生させられるようになる。
【0019】 尚本例において、各室12内の音響レベルを測定する装置を設けておき、各室 12内の音響レベルの方がダクト14内を通じて伝播される騒音レベルよりも大 きいときには、例えばその特定の室12とダクト14との連絡口16近傍にある 消音装置18の作動を停止させることができる。この場合には特に消音の必要が ないからである。このようにすれば、消音装置18の作動時間を短くすることが でき、その寿命を延ばすことができる。
【0020】 以上本考案の実施例を詳述したが、これはあくまで一例示である。例えば本考 案において能動式消音装置を設ける箇所は、ダクト内部に限られるわけではなく 、他の箇所例えば室の内部に設けて壁を伝って伝播する騒音を消音するようにす ることも可能である等、本考案はその主旨を逸脱しない範囲において、当業者の 知識に基づき様々な変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である建築物において各室を
連絡しているダクトの内部に消音装置が設けられている
状態の図である。
【図2】図1における消音装置の概略構成図である。
【図3】その消音装置の消音の原理説明図である。
【符号の説明】
10 建築物 12 室 14 ダクト 18 消音装置

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アパート,マンション等の集合住宅やホ
    テル等内部が多数の室に区分された多区分建築物におい
    て、一の室から他の室に伝播する騒音音波と逆位相で同
    一周波数且つ同音圧の音波を発生させて音波干渉させる
    ことにより消音を行う能動式消音装置を設けたことを特
    徴とする多区分建築物。
JP4889491U 1991-05-30 1991-05-30 消音装置付多区分建築物 Pending JPH04133298U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4889491U JPH04133298U (ja) 1991-05-30 1991-05-30 消音装置付多区分建築物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4889491U JPH04133298U (ja) 1991-05-30 1991-05-30 消音装置付多区分建築物

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Publication Number Publication Date
JPH04133298U true JPH04133298U (ja) 1992-12-11

Family

ID=31927157

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4889491U Pending JPH04133298U (ja) 1991-05-30 1991-05-30 消音装置付多区分建築物

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JP (1) JPH04133298U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015135008A (ja) * 2014-01-17 2015-07-27 株式会社熊谷組 騒音マスキング装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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