JPH04133046U - 防振ダンパー - Google Patents

防振ダンパー

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JPH04133046U
JPH04133046U JP4979791U JP4979791U JPH04133046U JP H04133046 U JPH04133046 U JP H04133046U JP 4979791 U JP4979791 U JP 4979791U JP 4979791 U JP4979791 U JP 4979791U JP H04133046 U JPH04133046 U JP H04133046U
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vibration damper
vibration
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metal pipe
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誠 斉藤
孝 向井
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京セラ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小径薄肉金属パイプの外周面精密加工時の振
動を抑え、滑らかな外周面を得ることを可能にする。 【構成】 外周面に精密加工を施す小径薄肉金属パイプ
の内部に装着する防振ダンパーを、金属棒の外周面に弾
性体を被覆したものとする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の利用分野】
この考案は、薄肉金属パイプの外面精密加工時の振動を防止するための防振ダ ンパーに関する。この考案の防振ダンパーは、例えばa−Si等の感光ドラム用 のAl基体の外面精密加工に用いる。
【0002】
【従来技術】
感光ドラムの製造では、Al等の金属パイプの外面を切削加工して粗加工した 後、精密切削加工を施して鏡面処理を施す。鏡面加工の仕上がりの程度は、感光 ドラムの性能に著しい影響を及ぼす。鏡面加工後の金属パイプには、a−Siや a−Se等の感光体層を形成し、感光ドラムとする。
【0003】 しかしながら、金属パイプの切削加工時には、旋盤のバイトとパイプとの共振 等による、微細な傷が生じる。この傷をビビリマークと呼び、この共振をビビリ 振動と呼ぶことにする。ビビリ振動は高周波振動で、旋盤のバイトとパイプとの 共振で生じ、粗加工時にも、次工程の精密加工時にも生じる。ビビリ振動は、パ イプ外面に傷を生じ、感光ドラムの性能を低下させる。
【0004】 考案者はビビリ振動への対策として、図3のようなウレタンゴムの弾性体から なる防振ダンパー10を用い、これを金属パイプの内面に装着してビビリ振動を 吸収させることを試みた。この防振ダンパー10は、外径80mm以上の大径の パイプには有効であったが、外径50mm以下の小径のパイプには有効ではなか った。
【0005】
【考案の課題】
この考案の課題は、小径のパイプにも有効なビビリ振動吸収用の防振ダンパー を提供することにある。
【0006】
【考案の構成】
この考案は、金属パイプの外面精密加工時の振動を防止するために、該パイプ の内面に装着する防振ダンパーにおいて、前記防振ダンパーを、重量体棒とその 表面に被覆した弾性体とから構成したことを特徴とする、防振ダンパーに有る。
【0007】 ここに重量体棒としては、ステンレス、鋼等の金属棒の他に、セラミック棒等 も用い得る。またこの考案の防振ダンパーは、外径が50mm以下、より具体的 には40mm以下、肉厚が5mm以下、より具体的には3mm以下の、薄肉の小 径金属パイプに特に有効であるが、これに限るものではない。弾性体には、硬質 あるいは軟質の防振ゴム等を用い、厚さはビビリ振動を有効に吸収させるため、 好ましくは1mm以上とし、厚さの上限は例えば20mm以下とし、より好まし くは10mm以下とする。
【0008】 この考案の防振ダンパーは外面の精密鏡面加工が必要な感光ドラム基体の切削 加工、特にa−Si用感光ドラムAl基体の精密切削加工に特に有効であるが、 精密切削加工一般に用い得る。
【0009】
【考案の作用】
この考案では、防振ダンパーの芯材として金属等の重量体棒を用い、防振ダン パーを重量化する。これによって旋盤加工時の高周波振動であるビビリ振動を吸 収させ、ビビリマークの発生を防止する。
【0010】
【実施例】
図1に、最初の実施例を示す。図において、2は防振ダンパー、4はステンレ ス金属棒で、重量体棒の例である。重量体棒にはこれ以外に、鋼、Al、セラミ ック等の棒も用い得る。6は硬質ウレタンゴムを用いた弾性体で、ビビリ振動を 有効に吸収し、かつ被加工物のパイプ内面との密着性を増すため、厚さ1mm以 上が好ましく、ウレタンの他に任意の防振用弾性体を用い得る。ビビリ振動は被 加工物のパイプが大径になる程小さくなるので、金属棒4も細くて良い。例えば 外径50mmの金属パイプを加工する場合、金属棒4の直径は10mm程度で良 く、弾性体6の厚さは20mm程度となる。
【0011】 図2に、他の実施例を示す。この実施例は、弾性体8としてウレタンの硬質ゴ ムシートを巻回したものを用いる他は、図1の実施例と同様である。この場合に は、シート自体の厚さではなく、巻回した全体としての厚さを1mm以上とする ことが好ましい。
【0012】 図3、図4に比較例の防振ダンパーを示す。図3の防振ダンパー10は硬質ウ レタンゴム棒をそのまま防振ダンパーとして用いたものである。図4の防振ダン パー14は、硬質ウレタンゴムの棒の中心に中空部12を設けたものである。
【0013】 図5に、防振ダンパー2の使用状態を示す。図において、16は被加工物の感 光ドラム用Alパイプ、18は旋盤の回転保持機構で、20は旋盤の基体、22 はシャフト、24は円錐台形状のカサセンターで、その底面26をシャフト22 に固定してある。金属パイプ16の内部に防振ダンパー2が密着するように挿入 し、両端からカサセンター24を押し当てて金属パイプ16を保持し、例えば7 00〜1500rpmで回転させて、バイト28で鏡面加工を行う。鏡面加工時 の送り量は、例えば軸方向に1.0〜7.0mm/secとする。この時防振ダ ンパー2は、特に金属パイプ16には固定していない。しかし金属パイプ16の 回転は弾性体6を通じて防振ダンパー2に伝わり、防振ダンパー2は金属パイプ 16と共に回転する。
【0014】 金属パイプ16を薄肉小径とすると、高速回転によりバイト28との間で共振 が生じ、ビビリ振動として表れる。しかしここで重量化した防振ダンパー2を用 いると、その重量で共振を抑えると共に、弾性体6で振動を吸収し、ビビリ振動 を解消することができる。表1に、図1〜図4の各防振ダンパーの性能試験の結 果を示す。用いた金属パイプは、外径が30mm、内径が25mm、長さが25 8mmの金属Alパイプで、重量は約160gである。用いた防振ダンパーはい ずれも長さが220mm、外径が25mmで金属パイプ16の内面に密着するよ うに挿入して用いた。また弾性体にはいずれも硬質ウレタンゴムを用いた。試料 1は図4の従来例の防振ダンパー14で、ダンパー14の外径D2を25mm、 中空部12の内径D1を10mmとした。試料2は図3の従来例で、防振ダンパ ー10の外径D2を25mmとした。試料3,4は図1の実施例で、金属棒4の 径(弾性体6の内径)を内径D1、弾性体6の外径を外径D2とした。
【0015】
【表1】 精密加工による傷の発生 試料 サイズ 防振ダンパー ビビリマーク 総合評価 (図) D1内径(mm) の重量(g) の有無 D2外径(mm) 1 D1=10 110 × × 図4 D2=25 2 中空部 無 130 △ × 図3 D2=25 3 D1=15 390 ○ ○ 図1 D2=25 4 D1=20 600 ○ ○ 図1 D2=25 表のビビリマークの有無の×印は、被加工品外周面の1/2以上の面積に亘っ てビビリマークが発生した場合を示し、△印は被加工品外周面にスポット的にビ ビリマーク発生した場合を示し、○印はビビリマークを検出できないものを示す 。 ここにビビリマークとは、表面粗さが0.15μm以上であって、金属パイプ1 6の外周面に、その周方向に対して斜めに加工マークが描かれたものである。正 常な面では加工マークは、金属パイプ16の周方向に描かれる。表から明かなよ うに、金属棒4を用いることによりビビリマークは確実に解消された。金属棒4 の直径は、15mmで充分な効果が得られることから好ましくは10mm以上と する。また外径80mmの金属パイプでは図3の防振ダンパーでもビビリ振動を 解消できたが、外径50mmの金属パイプでは図3の防振ダンパーでは不十分で 、図1,図2の防振ダンパーでビビリ振動を解消できたことから、この考案の防 振ダンパーは外径50mm以下の金属パイプに特に有効である。
【0016】
【考案の効果】
この考案では、防振ダンパーの芯材として重量体棒を用いることにより、薄肉 小径のパイプでもビビリ振動を防止して、傷の無い平滑な鏡面を得ることができ る。またこの考案では、防振ダンパーの外面に弾性体を用いることにより、振動 を吸収すると共に、ダンパーと金属パイプとの密着性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の防振ダンパーの斜視図
【図2】 他の実施例の防振ダンパーの斜視図
【図3】 従来例の防振ダンパーの斜視図
【図4】 従来例の防振ダンパーの斜視図
【図5】 実施例の防振ダンパーの使用状態を示す断面
【符号の説明】
2 防振ダンパー 4 金属棒 6 弾性体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属パイプの外面精密加工時の振動を防
    止するために、該パイプの内面に装着する防振ダンパー
    において、前記防振ダンパーを、重量体棒とその表面に
    被覆した弾性体とから構成したことを特徴とする、防振
    ダンパー。
JP1991049797U 1991-05-31 1991-05-31 防振ダンパー Expired - Lifetime JP2604434Y2 (ja)

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JPH04133046U true JPH04133046U (ja) 1992-12-10
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7092975B2 (ja) * 2018-03-29 2022-06-29 株式会社リコー 中空円筒状被加工物及びその旋削加工方法、中空円筒状被加工物の旋削加工装置、並びに電子写真感光体用円筒状基体、電子写真感光体、画像形成装置、及び中子

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6040819U (ja) * 1983-08-30 1985-03-22 マツダ株式会社 低騒音回転軸
JPS6458453A (en) * 1987-08-25 1989-03-06 Sharp Kk Damper for absorbing vibration
JPH02103543U (ja) * 1989-02-03 1990-08-17

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