JPH04132393U - 直流アーク炉のアーク偏向防止装置 - Google Patents

直流アーク炉のアーク偏向防止装置

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JPH04132393U
JPH04132393U JP4642491U JP4642491U JPH04132393U JP H04132393 U JPH04132393 U JP H04132393U JP 4642491 U JP4642491 U JP 4642491U JP 4642491 U JP4642491 U JP 4642491U JP H04132393 U JPH04132393 U JP H04132393U
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JP
Japan
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arc
furnace
arc furnace
ferromagnetic material
conductor
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Application number
JP4642491U
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English (en)
Inventor
太郎 中島
敏夫 南條
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
株式会社岩国製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 直流アーク炉のアークが偏向しないようにす
る。 【構成】 電源1から直流アーク炉5に対して給電を行
なう導体4,7の周囲を強磁性体13で囲い、磁気遮蔽
して、導体4,7から生ずる磁界でアーク9が偏向しな
いようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、直流アーク炉において、アークが炉の中心から偏向しないようにし たアーク偏向防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、製鋼用アーク炉は、給電が容易であることから、交流式アーク炉が 主力になっていた。しかし近年では半導体技術の進歩によって電力用半導体素子 も大容量化が可能となり、これに伴ってアーク炉も交流式アーク炉から直流アー ク炉に移行しつつある。
【0003】 従来の直流アーク炉の一例を図7によって説明すると、一次側が交流電源に接 続された炉用変圧器aの二次側には、位相制御可能なサイリスタ変換器bの交流 側入力端が接続されている。また、サイリスタ変換器bの直流側出力端の負極側 (−)は、給電用の導体cにより直流リアクトルdを介して直流アーク炉eの可 動電極fに接続され、さらにサイリスタ変換器bの直流側出力端の正極側(+) は、給電用の導体c’により直流アーク炉eの炉底電極gに接続され、直流電力 の給電回路が構成されている。なお、hは可動電極fを支持するためのホルダア ーム、iはスクラップ等の被溶解物である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
直流アーク炉eでは強力な1本のアークによりスクラップの均等溶解と溶鋼の 均等昇温が可能なように可動電極fを炉心に配置するようにしている。しかし、 電源から直流アーク炉eに至るまでの給電回路が作る磁場がアーク自身の電流に 作用して電磁力によって、アークが一方向に振られてしまい、その方向の炉壁の 熱負荷が増大して炉壁が損傷する。逆にその損傷を抑制するためアーク投入電力 を下げざるをえず生産力が落ちる。また均等溶解、均等昇温ができないといった 問題がある。すなわち給電回路C−D−A−Bの作る磁場Eによる電磁力Fによ って、給電回路ループA−B−C−D−Aの外側(図では右側)にアークが振ら れてしまい、アークが向かう側の溶解・昇温が促進されて不均等な溶解・昇温と なる。また、炉底電極8の給電点を炉心に対して対称に配置しても、給電回路C −D−A−Bの作る磁場Eを打消すことはできず、均等溶解、均等昇温の妨げと なり、炉壁に対する熱負荷が増大して炉壁が損傷する欠点があった。
【0005】 本考案はこのような従来の欠点を除去し、アークが偏向しないようにした直流 アーク炉のアーク偏向防止装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案の直流アーク炉のアーク偏向防止装置は、電源から直流アーク炉に対し て給電を行なう導体の周囲を強磁性体で囲い、磁気遮蔽したことを特徴とするも のである。
【0007】
【作用】
直流アーク炉に対して給電を行なう導体が強磁性体で磁気遮蔽されているため 外側の磁界は減衰して、アークの偏向を抑制する。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0009】 図1は本考案の一実施例の縦断側面図、図2は平面図であって、一次側が電源 (交流電源)1に接続された整流器用変圧器及び整流器2の負極側は、直流リア クトル3を介して給電用の導体4により、直流アーク炉5の電極6に接続されて おり、整流器用変圧器及び整流器2の正極側は、給電用の導体7により直流アー ク炉5の炉底電極8に接続されている。そして電極6から生ずるアーク9により スクラップを溶解して溶鋼10を昇温、製練するようになっている。
【0010】 アーク9を偏向させる原因となる磁力は、電極6、炉底電極8を除く全回路か ら発生しているが、磁界の大きさは距離に反比例するので、直流アーク炉5から 離れている電気室内の整流器用変圧器及び整流器2、直流リアクトル3等から発 生する磁界は、電気室壁11に強磁性体を埋め込むことにより影響を除去するこ とができる。従って、アーク9に最も近い導体4,7から発生する磁界がアーク 9を偏向させる原因となり、図6において導体4,7に電流が図6の紙面裏側か ら表面の方向に流れると、磁束12が発生する。
【0011】 そこで図3、図4に示すように導体4,7の周囲をパーマロイ等の強磁性体1 3で囲い、支持材14で導体4,7と強磁性体13とが同心になるようにしてい る。そして導体4,7内部15に冷却水を流し、導体4,7を冷却する。
【0012】 このように導体4,7を強磁性体13で囲むことにより、図5において導体4 ,7に電流が図5の紙面裏側から表面の方向に流れると、強磁性体13の中に強 磁性体内磁束16が集中し、外部磁束17が減少する。強磁性体13の飽和磁束 は強磁性体13の断面積に比例するため、強磁性体13の断面積を適当な値とす ることにより、外部磁束17を弱めて炉壁損耗と溶鋼10の不均一昇温とを防ぐ ことができる。
【0013】
【考案の効果】
本考案はアークの偏向を防止して炉壁への熱負荷を軽減させ、炉壁の損傷を少 なくして炉壁の寿命をのばし、均一で迅速な溶解・昇温を行なって直流アーク炉 の性能を十分に発揮させることができ、導体を強磁性体で囲むので、まわりの作 業者が感電する恐れがなく、感電防止設備としての効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の縦断側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】強磁性体で周囲を囲んだ導体の縦断正面図であ
る。
【図4】図3のIV−IV断面図である。
【図5】強磁性体で周囲を囲んだ導体の磁束を示す縦断
正面図である。
【図6】従来の導体の磁束を示す縦断正面図である。
【図7】従来の直流アーク炉の断面図である。
【符号の説明】
1 電源(交流電源) 2 整流器用変圧器及び整流器 4 導体 5 直流アーク炉 7 導体 13 強磁性体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源から直流アーク炉に対して給電を行
    なう導体の周囲を強磁性体で囲い、磁気遮蔽したことを
    特徴とする直流アーク炉のアーク偏向防止装置。
JP4642491U 1991-05-23 1991-05-23 直流アーク炉のアーク偏向防止装置 Pending JPH04132393U (ja)

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