JPH04132222U - トリポード型等速ジヨイント - Google Patents

トリポード型等速ジヨイント

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JPH04132222U
JPH04132222U JP3761091U JP3761091U JPH04132222U JP H04132222 U JPH04132222 U JP H04132222U JP 3761091 U JP3761091 U JP 3761091U JP 3761091 U JP3761091 U JP 3761091U JP H04132222 U JPH04132222 U JP H04132222U
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JP
Japan
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tripod
roller member
roller
constant velocity
shaft
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Pending
Application number
JP3761091U
Other languages
English (en)
Inventor
秀樹 秋田
文隆 加藤
誠 岡田
Original Assignee
豊田工機株式会社
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Publication date
Application filed by 豊田工機株式会社 filed Critical 豊田工機株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】トリポード型等速ジョイントにおいて偏摩耗の
発生を防止し寿命の向上を図る。 【構成】ローラ部材3の内周面32を、ローラ軸方向の
断面が円弧状の曲面又はトリポード軸先端側の端部から
トリポード軸根元側の端部に向かって内径が大きくなる
テーパ面で形成する。ローラ部材3が回転トルクを伝達
する際に、ローラ部材3の内周面32がニードルベアリ
ング35に対して一様に均一化された状態で当接する。
これにより、ローラ部材3、ニードルベアリング35更
にはトリポード軸23に偏摩耗が発生しにくくなり、寿
命の向上が可能となる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車等の駆動力伝達軸部に用いられる等速ジョイントに関し、詳 しくは駆動軸と被動軸との等速性を維持しつつ両軸の角度変位や軸方向の相対変 位を許容し得るトリポード型等速ジョイントに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のトリポード型等速ジョイント(以下、等速ジョイントという。)として 、図4に示すように、駆動軸(図示せず)に連結され、一端が開口した円筒状で 内周に軸方向に延びる3条の案内溝12aを有する外方継手部材1aと、外方継 手部材1aの内側に同軸的に配設され案内溝12a内に突出する3個のトリポー ド軸23aを有する内方継手部材2aと、各トリポード軸23aにニードルベア リング35aを介して回転可能に設けられ案内溝12aを転動するローラ部材3 aとを備えたものが知られている。そして、案内溝12aの両側部には、断面が 円弧状で溝方向に沿って延びる一対のローラ案内面14aが形成されており、ロ ーラ部材3aの外周面31aはローラ案内面14aとほぼ合致する球面状に形成 されている。
【0003】 この等速ジョイントでは、駆動軸が回転するとその回転トルクを外方継手部材 1aから各ローラ部材3a、ニードルベアリング35a及びトリポード軸23a を介して内方継手部材2aに伝達し、被動軸6aが駆動軸と等速で回転する。ま た、駆動軸と被動軸6aとが軸方向へスライドする際、及びジョイント角をとる 際には、ローラ部材3aが案内溝12aを転動してその相対変位や角度変位を許 容する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記のように、ローラ部材3a、ニードルベアリング35a及びトリポード軸 23aを介して回転トルクを伝達する際には、ローラ部材3aの外周面31aが ローラ案内面14aと当接し、ローラ部材3aの内周面32aがニードルベアリ ング35aと当接する。ところが、ローラ案内面14a、ローラ部材3a、ニー ドルベアリング35a及びトリポード軸23aの各間には微小なクリアランスを 有することから、ローラ部材3aが遠心力等によりトリポード軸23aに対し、 トリポード軸23aの軸線方向に変位する。このため、ローラ部材3aの外周面 31aはトリポード軸23aの先端側の部分がローラ案内面14aと当接し、図 5に示すように、外周面31aの当接部には外方継手部材1aからローラ部材3 aに回転トルクを伝える際に発生する応力Fが加わる。これにより、ローラ部材 3aは、応力Fのローラ軸芯に向かって直角方向に作用する分力aによってニー ドルベアリング35aに押し付けられるが、ローラ軸と平行な方向に作用する分 力bによるモーメントによってローラ部材3aのトリポード軸根元側の部分がニ ードルベアリング35aに強く押し付けられる。その結果、強く押し付けられた 部分に偏摩耗が発生しやすくなり、寿命が低下するという不具合がある。
【0005】 本考案は上記不具合に鑑み案出されたものであり、解決すべき課題は、偏摩耗 の発生を防止し寿命の向上を図った等速ジョイントを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案のトリポード型等速ジョイントは、一端が開口した円筒状で内周に軸方 向に延びる複数の案内溝を有する外方継手部材と、該外方継手部材の内側に同軸 的に配設され前記案内溝内に突出する複数のトリポード軸を有する内方継手部材 と、前記各トリポード軸にニードルベアリングを介して回転可能に設けられ前記 案内溝を転動するローラ部材とを備えたトリポード型等速ジョイントにおいて、 前記ローラ部材は、その内周にローラ軸方向の断面が円弧状の曲面又はトリポー ド軸先端側の端部からトリポード軸根元側の端部に向かって内径が大きくなるテ ーパ面を有することを特徴とするものである。
【0007】
【作用】
本考案の等速ジョイントでは、外方継手部材からローラ部材へ回転トルクを伝 達する際に、ローラ部材の内周面がニードルベアリングに対して一様に均一化さ れた状態で当接する。これにより、ローラ部材、ニードルベアリング更にはトリ ポード軸に偏磨耗が発生しにくくなり、寿命の向上が可能となる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 本実施例に係る等速ジョイントの一部断面側面図を図1に示し、その要部の断 面図を図2に示す。 本実施例の等速ジョイントは、図1に示すように、3条の案内溝12を有する 外方継手部材1と、3個のトリポード軸23を有する内方継手部材2と、各トリ ポード軸23にニードルベアリング35を介して回転可能に設けられたローラ部 材3とを主要素として構成されている。
【0009】 外方継手部材1は、一端が開口した円筒状のものであり、その内周には軸方向 に延びる3条の案内溝12が等角度間隔に形成されている。案内溝12の両側部 には、断面が円弧状で溝方向に沿って延びる一対のローラ案内面14が形成され ている。この外方継手部材1は、その底部側が駆動軸(図示せず)の一端に同一 軸的に連結固定されている。
【0010】 内方継手部材2は、短い円筒状の基部21と、基部21の外周から等角度間隔 で放射方向に突出する3個のトリポード軸23とからなる。この内方継手部材2 は、基部21の内周に被動軸6が連結固定され、各トリポード軸23が各案内溝 12内に進入した状態で外方継手部材1の内側に同軸的に配設されている。 ローラ部材3は、図2に示すように、ローラ案内面14とほぼ合致する凸球面 状の外周面31と、その中央部から両端に向かうにつれて次第に大径となる内周 面32とをもつ円筒状のものである。ここでの内周面32は、ローラ軸方向の断 面がある一定の曲率の円弧状となった曲面で形成されている。このローラ部材3 は、外周面31が案内面14と摺接する状態で各トリポード軸23に多数のニー ドルベアリング35を介して回転可能に1個づつ配設されている。ローラ部材3 及びニードルベアリング35は、トリポード軸23の先端に装着されたリテーナ 36によりトリポード軸23からの抜出しを阻止されている。
【0011】 以上のように構成された本実施例の等速ジョイントにおいて、駆動軸が回転す るとその回転トルクを外方継手部材1から各ローラ部材3、ニードルベアリング 35及びトリポード軸23を介して内方継手部材2に伝達し、被動軸6が駆動軸 と等速で回転する。このとき、ローラ部材3が遠心力等によりトリポード軸23 に対してトリポード軸23aの軸線方向に変位し、その内周面32のトリポード 軸根元側の端部がニードルベアリング35に強く押し付けられた場合でも、ロー ラ部材3の内周面32がニードルベアリング35に対し一様に均一化されて当接 する。これにより、ローラ部材3、ニードルベアリング35及びトリポード軸2 3に偏摩耗が発生しにくくなり、寿命を向上させることができる。
【0012】 また、ローラ部材3の内周面32がニードルベアリング35に対して一様に均 一化された状態で当接するため、駆動軸と被動軸6とが軸方向へスライドする際 、及びジョイント角をとる際に、ローラ部材3及びニードルベアリング35の回 転が円滑となり、その相対変位や角度変位も円滑となる。 なお、本実施例におけるローラ部材3の内周面32は、ローラ軸方向の断面が 一定の曲率の円弧状の曲面に形成されたものであるが、この曲率は、ローラ部材 3に作用するモーメントを考慮し、その内周面32がニードルベアリング35に 対して一様に均一化されて当接するように適宜設定することができる。この場合 、円弧の曲率中心をトリポード軸先端側にずらせることにより、内周面32のト リポード軸根元側の内周径をトリポード軸先端側よりわずかに大きくする等の変 更も可能である。
【0013】 また、例えば第3図に示すように、ローラ部材3bの内周面32bを、トリポ ード軸先端側の端部から根元側の端部に向かうにつれて次第に大径となるテーパ 面としても良く、この場合にも前記と同様の作用・効果を奏する。
【0014】
【考案の効果】
本考案の等速ジョイントによれば、ローラ部材は、その内周にローラ軸方向の 断面が円弧状の曲面又はトリポード軸先端側の端部からトリポード軸根元側の端 部に向かって内径が大きくなるテーパ面を有するため、ローラ部材の内周面がニ ードルベアリングに対し一様に均一化されて当接することにより、偏摩耗の発生 を防止し、寿命の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る等速ジョイントの一部断面正面図
である。
【図2】実施例に係る等速ジョイントの要部の断面図で
ある。
【図3】他の実施例に係る等速ジョイントの要部の断面
図である。
【図4】従来の等速ジョイントの一部断面正面図であ
る。
【図5】従来の等速ジョイントの要部の断面図である。
【符号の説明】
1…外方継手部材 2…内方継手部材 3…ローラ
部材12…球面案内溝 23…トリポード軸 32…
内周面35…ニードルベアリング

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が開口した円筒状で内周に軸方向に
    延びる複数の案内溝を有する外方継手部材と、該外方継
    手部材の内側に同軸的に配設され前記案内溝内に突出す
    る複数のトリポード軸を有する内方継手部材と、前記各
    トリポード軸にニードルベアリングを介して回転可能に
    設けられ前記案内溝を転動するローラ部材とを備えたト
    リポード型等速ジョイントにおいて、前記ローラ部材
    は、その内周にローラ軸方向の断面が円弧状の曲面又は
    トリポード軸先端側の端部からトリポード軸根元側の端
    部に向かって内径が大きくなるテーパ面を有することを
    特徴とするトリポード型等速ジョイント。
JP3761091U 1991-05-27 1991-05-27 トリポード型等速ジヨイント Pending JPH04132222U (ja)

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JP3761091U JPH04132222U (ja) 1991-05-27 1991-05-27 トリポード型等速ジヨイント

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JP3761091U JPH04132222U (ja) 1991-05-27 1991-05-27 トリポード型等速ジヨイント

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JPH04132222U true JPH04132222U (ja) 1992-12-07

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ID=31919298

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JP3761091U Pending JPH04132222U (ja) 1991-05-27 1991-05-27 トリポード型等速ジヨイント

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JP (1) JPH04132222U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008010348A1 (fr) * 2006-07-18 2008-01-24 Ntn Corporation Joint homocinétique tripode
WO2008111519A1 (ja) * 2007-03-08 2008-09-18 Jtekt Corporation 摺動式トリポード形等速ジョイント

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WO2008010348A1 (fr) * 2006-07-18 2008-01-24 Ntn Corporation Joint homocinétique tripode
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