JPH04131744U - ホイールバランサーにおける自動クランプ装置 - Google Patents

ホイールバランサーにおける自動クランプ装置

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JPH04131744U
JPH04131744U JP4745491U JP4745491U JPH04131744U JP H04131744 U JPH04131744 U JP H04131744U JP 4745491 U JP4745491 U JP 4745491U JP 4745491 U JP4745491 U JP 4745491U JP H04131744 U JPH04131744 U JP H04131744U
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wheel
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JP4745491U
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義雄 三村
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小野谷機工株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホイールバランサー装置にホイールを着脱す
る場合に、該ホイールの着脱作業が短時間で行われ、し
かもホイールが主軸に強固に固定される自動クランプ装
置の提供。 【構成】 ホイールを装着する主軸にエヤシリンダーを
設け、主軸先端部を中空にしてその中に摺動棒を遊嵌
し、エヤシリンダーの作用にて摺動棒を軸方向に摺動可
能とし、又ツメを備えたチャックを主軸に取着してフラ
ンジと組合わせ、上記ツメを主軸に形成したスリット溝
を通して摺動棒先端の係止溝に係合させ、摺動棒の後退
に伴い、チャック及びフランジを後退させて主軸に取着
しているフランジとの間でホイールを固定する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はホイールバランサーの主軸にアンバランスの測定を行うホイールを自 動クランプするための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ホイールのアンバランスを測定し、その修正を行うためにホイールバランサー が使用されていることは周知の通りであって、アンバランスを測定する場合、所 定のホイールをバランサー主軸に取着して高速回転を与える。高速回転に伴って 発生する遠心力に基づいて、アンバランスの大きさ並びにその位置を演算すると いった方法が採られている訳で、アンバランスの測定を正確に行うためには第一 にホイールを正確に取着することが必要となる。従来型式のホイールバランサー では、上記主軸先端にネジを削設しており、該主軸にセットしたホイールをフラ ンジにより芯出しした状態で上記ネジに螺合するナットを用いて締付けしている 。このようなネジ締めを行う場合、セットしたホイールを固定するのに時間がか かり、逆に取外しする場合も面倒である等、実質的なアンバランス測定以外の準 備作業の能率が低下している。
【0003】
【本考案が解決しようとする課題】
このように、従来型式のホイールバランサー装置では、ホイール着脱作業にお いて上記のごとき問題がある。本考案が解決しようとする課題はこれら問題点で あって、極めて短時間で、しかも正確にホイールの着脱を行い得る自動クランプ 装置を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案の自動クランプ装置は上記問題点の解決を図るために次の特徴をもって 構成される。すなわち、本考案ではネジ締めることなく、エヤー圧を利用してホ イールをクランプするよう構成するもので、ホイールバランサーの主軸はその先 端中心部に摺動棒を遊嵌していて、該摺動棒はエヤシリンダーの作動で軸方向に 摺動可能となっている。そして、摺動棒先端には係止溝が形成されていて、係止 溝に係合するためのツメを有すチャックが主軸に取着される。チャックの中心軸 には孔が形成され、該孔に主軸が挿入することで取着され、軸方向に移動するこ とが出来て、上記摺動棒の係止溝に係合した状態で摺動棒とともにチャックも移 動しフランジを押圧して主軸にセットしたホイールを固定する。ここで、上記ツ メが摺動棒の係止溝に係合出来るように、主軸先端にはスリット溝が軸方向に沿 って形成されており、該スリット溝に沿ってツメも移動することが出来るように 所定の長さとなっている。そしてチャックはフランジを押圧してホイールを固定 する訳であるが、本考案ではホイールの位置決め手段は限定しない。又摺動棒を 摺動させるエヤシリンダーは主軸に取着されている。
【0005】
【作用】
このように構成したクランプ装置はホイールを簡単に着脱することが出来る訳 で、主軸にホイールをセットした状態で摺動棒を主軸先端方向へ移動させ、フラ ンジを該主軸に挿入する。そしてチャックを同じく主軸に取着し、主軸に形成し たスリット溝からツメを摺動棒の係止溝に係合させる。ツメはスリット溝に係合 させておくことで摺動棒の後退とともに係止溝にも係合する。係止溝にツメが係 合したチャックは、エヤシリンダーの作動で摺動棒が引かれるならば該摺動棒と ともに移動し、フランジを介してホイールを押圧し、固定する。以下、本考案に 係る実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0006】
【実施例】
図4はホイールバランサー装置の一般的な外観図である。周知の通り、装置本 体1にはモータにより回転駆動させられる主軸Aが水平に設けられ、この主軸A に測定されるホイールが取着される。又本体1上にはディスプレー2が配置され 、測定結果はこのディスプレー2に表示される。ところで図1は本考案の自動ク ランプ装置を構成する主軸Aを表わしたもので、該主軸Aは本体1に設けた軸受 け3a,3bに軸支されて回転自在であり、その一端にはモータからの動力を受 けるためのプーリ4が取着されている。主軸Aの先端側(ホイールの取着側)は 中空を成して、該中空部に摺動棒5を遊嵌し、摺動棒5の先端には係止溝6,6 …を形成している。そして上記摺動棒5は主軸Aに設けたエヤシリンダー7のピ ストンロッド8に連結していて、ピストンロッド8の移動に伴って該摺動棒5も 軸方向へ移動することが出来る。エヤシリンダー7は主軸Aの中間部に取着され 、エヤシリンダー7にはフランジ9が固定され、該フランジ9から先端方向には さらに主軸が伸びている。上記エヤシリンダー7及びフランジ9は主軸Aと一体 化されていて、主軸Aとともに回転する。
【0007】 プーリー4が取着される側の主軸A端にはバルブ10を固定し、バルブ10に は2個の入口11,12を有していて、これら各入口11,12から流入するエ ヤーによってエヤシリンダー7のピストン13が前進・後退動を行う。そして、 該ピストン13に追従してピストンロッド8及び摺動棒5が摺動する訳であって 、まず入口11から流入したエヤーは主軸A中心軸部に形成した通路14を流れ 、さらにピストンロッド8の中心軸部に設けた通路15へ入り、ピストン13と 前記フランジ9の間に形成した空気室16にエヤーが満たされてピストン13を 後退させる。勿論、この場合ピストン13を間にして反対側に設けられる空気室 17のエヤーは流出する。逆に入口12から入るエヤーは主軸Aの外周部に形成 した通路18を流れて上記空気室17へ入り、ピストン13を前進させ、その結 果反対側の空気室16のエヤーは上記通路15,14を通って入口11から流れ 出る。このように両入口11,12へ流入するエヤーによってピストン13の前 進・後退が行われる訳であって、前記バルブ10には電磁弁(図示なし)が接続 されていて該電磁弁の切換によって入口11,12へ流入するエヤーをコントロ ールする。
【0008】 図2は主軸AにチャックBを装着し、チャックBとフランジ19が互いに組合 わされた状態を示す。チャックBにはツメ20が備えられていて、軸21を中心 として揺動することが可能であるが、スプリング22のバネ力が付勢されている ためにツメ先端は常に中心部へ向いて傾斜しようとする。そしてツメ20は前記 摺動棒5先端に形成した係止溝6に係合する訳で、主軸Aの先端部にはツメ20 が係止溝6に係合出来るようにスリット溝23が軸方向に沿って所定長さ分だけ 形成されている。ツメ20はこのスリット溝23を通して係止溝6に係合し、摺 動棒5が後退する場合、ツメ20はスリット溝23に沿って移動し係止溝6から 離脱することはなく、チャックB及び該チャックBと組合わされているフランジ 19も同時に後退する。図2はツメ20が係止溝6に係合する前の状態であるが 、摺動棒5が後退するならばスプリング22のバネ力の作用で該ツメ20は独り でに係止溝6に係合する。
【0009】 図3は摺動棒5の係止溝6にツメ20が係合し、該摺動棒5が一部後退した場 合を示している。上記ツメ20,20は対向する側の2ケ所に設けられていて、 摺動棒5の係止溝6にはスリット溝23を通して2個のツメ20,20が係合す る。摺動棒5の後退とともにチャックBが追従し、フランジ19を後退させるな らば前記主軸A側に固定したフランジ9に面して装着したホイールを該フランジ 19とで圧縮・挟持して該ホイールは固定される。この場合、図示していないが 、いずれかのフランジ9,19側にはホイールの芯出し装置を備えていて、ホイ ールの中心は主軸Aと同芯を成して固定される。この状態でホイールは高速回転 してアンバランスの測定が所定の手順のもとで行われるが、これらの説明は本考 案の対象外であるため省略する。
【0010】 ところで、測定されるホイールを主軸Aに装着する段階では、上記フランジ1 9及びチャックBは主軸に取着されておらず、ホイールを装着した後でフランジ 19を主軸Aに取着し、チャックBをセットする。チャックBのセッティングは 両ツメ20,20を押えて主軸Aに挿入し、主軸Aのスリット溝23にツメ20 ,20が入るように位置合せし、エヤシリンダー7の作動で摺動棒5を伸ばすな らば係止溝6にツメ先端は係合する。一旦係合したツメ20は摺動棒5の後退動 によって係止溝6から離脱することはなく、チャックB並びにフランジ19を移 動させる。以上述べた実施例は本考案の1具体例であって、ツメ20の形状、係 止溝6の形状、又エヤシリンダー7及びフランジ9,19の形態等、上記実施例 に限定するものではない。そこで、このように構成した自動クランプ装置により 次の効果を得ることが出来る。
【0011】
【考案の効果】
本考案の自動クランプ装置ではエヤシリンダーによって摺動棒を後退させるだ けで該摺動棒の後退とともにチャック及びフランジを後退させてホイールを強固 に固定することが出来る。すなわち、従来のネジ締め方式に比べればその作業性 は大幅に向上し、極めて短時間でホイールの着脱を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動クランプ装置を構成する主軸断面を表わ
す。
【図2】自動クランプ装置を構成するチャック及びフラ
ンジを示す。
【図3】チャックのツメが係止溝に係合し状態
【図4】一般的なホイールバランサー装置
【符合の説明】
A 主軸 B チャック 1 本体 2 ディスプレー 3 軸受け 4 プーリー 5 摺動棒 6 係止溝 7 エヤシリンダー 8 ピストンロッド 9 フランジ 10 バルブ 11 入口 12 入口 13 ピストン 14 通路 15 通路 16 空気室 17 空気室 18 通路 19 フランジ 20 ツメ 21 軸 22 スプリング 23 スリット溝

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸先端にホイールを固定し、主軸の回
    転によってホイールのアンバランスを測定するホイール
    バランサーにおいて、上記主軸にはエヤシリンダーを設
    け、主軸先端部を中空化し摺動棒を軸方向に摺動可能な
    状態で遊嵌して上記エヤシリンダーのピストンロットに
    連結し、又主軸先端部にはスリット溝を軸方向に形成す
    るとともに摺動棒先端には係止溝を設け、一方、上記主
    軸にはフランジと該フランジに組合わされるチャックを
    取着し、チャックにはバネ力によって先端が中心部へ傾
    斜するようにツメを揺動可能に軸支し、ツメ先端を上記
    主軸のスリット溝を通して摺動棒の係止溝に係合させ、
    エヤシリンダーの作動による摺動棒の後退に伴いチャッ
    ク及びフランジを後退させて、主軸に取着されている別
    のフランジとの間でホイールを固定することを特徴とす
    るホイールバランサーにおける自動クランプ装置。
JP4745491U 1991-05-27 1991-05-27 ホイールバランサーにおける自動クランプ装置 Expired - Lifetime JPH0725650Y2 (ja)

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JPH04131744U true JPH04131744U (ja) 1992-12-04
JPH0725650Y2 JPH0725650Y2 (ja) 1995-06-07

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