JPH04131729A - 弁付きキャップの漏れ量測定方法 - Google Patents

弁付きキャップの漏れ量測定方法

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JPH04131729A
JPH04131729A JP25391690A JP25391690A JPH04131729A JP H04131729 A JPH04131729 A JP H04131729A JP 25391690 A JP25391690 A JP 25391690A JP 25391690 A JP25391690 A JP 25391690A JP H04131729 A JPH04131729 A JP H04131729A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は、例えば、調圧弁付き燃料キャップについて、
所定の設定検査圧下における漏れ量を測定する弁付きキ
ャップの漏れ量測定方法に関するものである。
【従来の技術] 従来より、例えば、燃料タンクの燃料キャップとして、
調圧弁を備えたものが知られている。この調圧弁は、タ
ンク内の圧力が上昇したときに開いてタンク内の圧力を
下げ、一方、タンク内の燃料消費によりタンク内の圧力
が低下したときに、外気を導入してタンク内の圧力を上
げるものである。 このような燃料キャップの調圧弁が正常な作動をするか
否かについて以下に説明する検査方法が採用されている
。 すなわち、シール治具内に燃料キャップを保持し、ピス
トンシリンダを駆動することによりシール治具内を所定
の空気圧(設定検査圧)まで増圧する。このときの増圧
の方法として、初期圧(大気圧)から所定の設定検査圧
まで一率の割合で増やす。 この設定検査圧まで増圧し、さらに、この設定検査圧を
維持するために、燃料キャップに加えられている圧力を
圧力センサにより検出し、この検出圧力に基づいてピス
トンシリンダをフィードバック制御する。 このようなフィードバック制御を所定の検査時間貸なっ
て、検査時間中のピストンの移動量に基づいて燃料キャ
ップからの漏れ量を測定する。 (発明が解決しようとする課題] ところが、この方法では、初期圧から設定検査圧にまで
、一定の増加割合で増圧している。このため、燃料キャ
ップに加える圧力が設定検査圧を越え、そのオーバーシ
ュートの量が多くなる。したがって、設定検査圧に安定
せず、漏れ量の測定精度の低下を招いているという問題
があった。 また、従来の方法では、設定検査圧に維持するのに、圧
力の変動を検出したときに、直ちにピストンシリンダを
駆動して増圧している。ところが、このような一定の空
気圧に依拠する方法では、ピストンシリンダを駆動して
も、直ちに燃料キャップに所望の圧力にならず、応答遅
れや圧力むらが生じる。このような圧力むら等による圧
力変動を検出して制御すると、燃料キャップの漏れ量の
測定値にばらつきが生じて、精度よく漏れ量を測定する
ことができないという問題があった。 また、調圧弁付き燃料キャップでは、例えば、−300
mmAqから1350mmAqの範囲にわたる複数の設
定検査圧にて、漏れ量を測定することを必要としている
。しかし、従来の方法によると、このような複数の設定
検査圧下に、1台の漏れ量測定装置で精度よ(設定しか
つ維持することが困難であるために、異なった設定検査
圧毎に別個の装置を用いて漏れ量の測定を行なっていた
。 二のため、設備費が増大するという問題があった。 本発明は、上記従来の技術の問題点を解決することを課
題とし、広範囲にわたる設定検査圧下に精度よく維持す
る方法を採用することにより、弁付きキャップについて
の正確な漏れ量を測定することができるとともに、1台
の漏れ量測定装置を用いて複数の設定検査圧にて検査を
行なうことができ、設備費を低減できる弁付きキャップ
の漏れ量測定方法を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段] 上記課題を解決するためになされた本発明は、第1図に
示すように、 調圧弁Al付きキャップA2に加えられる圧力を所定の
設定検査圧に維持しつつ、キャップA2の調圧弁AIか
ら漏出する気体の漏れ量を測定する弁付きキャップの漏
れ量測定方法において、加圧手段A4にてキャップA2
に加える圧力を初期圧から設定検査圧まで増圧する際に
、設定検査圧に達する前の所定の期間、増圧の変化速度
を下げて加圧する増圧処理(Sl)を行ない、設定検査
圧に達した後に、圧力センサA3に基づいて求められる
圧力値を所定時間毎に所定回数連続してサンプリングし
、サンプリングされた圧力値の平均値に応じた検出圧力
平均値を算出し、この検出圧力平均値が所定の回数以上
連続して低下したときに、キャップA2に加わる圧力が
設定検査圧になるように加圧手段A4により調圧する調
圧処理S2を行ない、 この調圧処理を行なった所定時間内において、加圧手段
による調圧処理の処理量に基づいて、調圧弁からの気体
の漏れ量を算出する算出処理(S3)を行なうことを特
徴とする。 ここで、加圧手段A4による増圧処理S1には、例えば
、大気圧より高い圧力をキャップA2に加える場合のほ
か、大気圧より低い圧力をキャップA2に加えることも
含むものである。 また、サンプリングされた圧力値の平均値に応じた検出
圧力平均値とは、単純平均のほか、加重平均等の複数の
データから値を算出するものも含む。 (作用】 本発明において、調圧弁Al付きキャップA2が所定の
設定検査圧下に維持されるように、圧力センサA3から
サンプリングした圧力値に基づいて加圧手段A4にて調
圧処理S2を行なう。このような調圧処理S2の検査時
間中に、加圧手段A4による調圧処理の処理量に基づい
てキャップA2の調圧弁A1から漏出する気体の漏れ量
を測定する。 また、本発明では、キャップA2に加える検査圧を初期
圧から所定の設定検査圧まで増圧する際に、設定検査圧
に達する前の所定の期間、圧力変化速度を下げている。 このように圧力変化速度を下げると、設定検査圧に対し
てオーバーシュートが少なくなり、設定検査圧に迅速に
安定し、この圧力下にて検査が行える。 さらに、制御用の圧力データとして、圧力センサA3か
ら所定時間毎に所定回数連続してサンプリングし、この
サンプリングした圧力値を平均した検出圧力平均値を用
いている。よって、例えば圧力センサA3の検出信号に
ノイズなどが混入しても、他の時点でサンプリングされ
た圧力値により、このノイズの影響が除去されるために
測定精度が向上する。 そのうえ、圧力センサA3から求められる検出圧力平均
値に1回の変動が検出されても、直ちに加圧手段A4を
駆動しないで、検出圧力平均値が複数回以上連続して低
下したときに、初めて加圧手段A4にて調圧する。よっ
て、圧力の変動が確実となった時点にて加圧手段A4に
て調圧するので、設定検査圧への維持を精度よく行なう
ことができ、漏れ量の測定精度が向上する。
【実施例】
以下、本発明の一実施例について図面に基づいて説明す
る。 第2図は本発明の一実施例である弁付きキャップの漏れ
量測定方法を実施するための漏れ量測定装置の構成を示
すブロック図である。 漏れ量測定装置1は、漏れ量測定機本体3と、この漏れ
量測定機本体3を制御する制御装置5とを備えている。 漏れ量測定機本体3は、シリンダ11内に摺動自在に貫
挿されたピストン13を備えており、このピストン13
のロッド14の先端には、リニアヘッド15が設けられ
ている。このリニアヘッド15により上記ピストン13
がステッピングモータ17に連結されており、ステッピ
ングモータ17の回転駆動によりリニアヘッド15のラ
ック19、ビニオン21を介してピストン13が軸方向
へ駆動される。 上記シリンダ11の下端部には、燃料キャップ(被測定
物)23をシールするシール治具2sが圧力管路27を
介して接続されている。シール治具25は、燃料キャッ
プ23を設置したときに設置台29との間で気密状態を
作りだし、燃料キャップ23を検査圧下に保持する。ま
た、圧力管路27の途中には、大気圧より高い圧力を検
出する正圧用圧力センサ31及び大気圧より低い圧力を
検出する負圧用圧力センサ33が設けられており、さら
にシール治具25内の圧力を開放するりリース弁35が
設けられている。 上記制御装置5は、周知のマイクロコンピュータからな
る制御部41を備えている。この制御部41は、周知の
CPU43、RAM45、ROM47、入力インタフェ
ース49、出力インタフェース51等を備え、これらを
共通バス53にて接続して構成されている。入力インタ
フェース49には、正圧用圧力センサ31、負圧用圧力
センサ33及びキーボード55が接続されている。また
、出力インタフェース51には、ステッピングモータ1
7及び表示装置57が接続されている。したがって、制
御部41は、入力インタフェース49を介してキーボー
ド55で入力されたデータ及び圧力センサ31,33か
らの圧力信号Psを読み込んで、CPU43の演算処理
により出力インタフェース51を介してステッピングモ
ータ17を駆動すると共に、表示装置57に漏れ量の測
定結果等を出力する。 ここで、漏れ量が測定される燃料キャップ23は、キャ
ップ本体61の中央に2つの調圧弁63゜65を備えて
おり、すなわち、弁体67及びばね69からなる正圧用
調圧弁63と、弁体71及びばね73からなる負圧用調
圧弁65を備えている。 この燃料キャップ23では、シール治具25内の圧力が
大気圧より高くなると、弁体67が弁体71と一体とな
ってばね69の付勢力に抗して開き、一方、シール治具
25内の圧力が大気圧より低くなると、弁体71がばね
73の付勢力に抗して開(、シたがって、調圧弁63.
65は、その両側に加わる圧力の差に応じて開閉し、気
体が漏れ出ることになる。 次にこの装置の動作を説明する。漏れ量測定装置1は、
キーボード55等の入力データを制御部41に入力し、
この制御部41の指令により、第4図ないし第6図のフ
ローチャートで示される処理を実行する。なお、以下の
説明において大気圧より高い設定検査圧を加えた場合に
おける燃料キャップ23の漏れ量を測定する場合につい
て説明する。 これらの処理の概略を第3図のグラフも併用して説明す
ると、まず、正圧用圧力センサ31の圧力信号Psから
圧力値を求めながら、ステッピングモータ17の駆動に
よりピストン13を駆動して、シール治具25内の圧力
を設定検査圧Pcの90%の圧力Ppまで上げ(時点℃
0〜時点tl)、さらに圧力の上昇の割合を1/2に下
げて設定検査圧Pcまで上げる(時点も1〜時点t2)
。この処理は第4図のフローチャートに示される。次に
、この設定検査圧Pcに安定させるために所定時間(3
秒)だけ調圧する(時点t2〜時点t3)。このとき、
上記圧力センサ31から求めた所定時間毎の4個のサン
プリング値を平均し、この検出圧力平均値が連続して3
回以上低下したときに、ピストン13を駆動して設定検
査圧Pcとなるようにフィードバック制御する。この処
理は第5図のフローチャートにより示される。次に設定
検査圧Pcを維持するように、所定の検査時間(3秒)
だけフィードバック制御を行なう。このときのピストン
13の移動量に基づいて燃料キャップ23の漏れ量が測
定されるのである(時点し3〜時点t4)、この処理は
第6図のフローチャートにより示される。 次に上述の第4図ないし第6図の処理を詳細に説明する
。 第4図のフローチャートは、燃料キャップ23をシール
治具25内に設置した後、シール治具25内を設定検査
圧Pcまで増圧する増圧処理を示す。 まず、制御部41の起動後にRAM45のクリア等の初
期設定を行った後に、ステップ100へ進む、ステップ
100では、圧力センサ31からの圧力信号Psを10
0μsec毎にサンプリングし、4個の検出圧力値Pd
を求める0次のステップ105では、検出圧力値Pdの
4個のデータの平均を演算して検出圧力平均値Pavを
算出する。この検出圧力平均値Pavは、燃料キャップ
23に加えられている圧力を示すものとして以下の処理
に用いる。 続くステップ110では、上記ステップ105にて求め
られた検出圧力平均値Pavが設定検査圧Pc以上か否
かについて判定する。この判定処理にて、設定検査圧P
c以上でないと判定した場合には、ステップ115へ進
む。ステップ115では、検出圧力平均値Pavが設定
検査圧Pcの90%の圧力Ppを越えたか否かについて
判定する。この判定ステップにて否定判定がされたとき
には、ステップ120へ進む。ステップ120では、ス
テッピングモータ17の送り角を1ステツプに設定し、
この設定された1ステツプだけステップ125にてステ
ッピングモータ17を駆動する。このステッピングモー
タ17の駆動によりピストン13が下降し、圧力管路2
7を介してシール治具25内の圧力が上昇する。 次にステップ100へ戻り、ステップ100からステッ
プ125までの処理を繰り返し、ステップ115にて検
出圧力平均値Pavが設定検査圧Pcの90%の圧力P
p以上になったと判定したとき、ステップ130にて、
ステッピングモータ17の送り角をl/2ステツプに設
定し、ステップ125にてステッピングモータ17を1
/2ステップつづ駆動する。これにより、■ステップづ
つ駆動する場合と比べて、ピストン13の移動量が少な
(なり、燃料キャップ23に加えられる圧力の上昇が緩
やかになる。 このような増圧処理により、ステップ110にて検出圧
力平均値Pavが設定検査圧Pcを越えたと判定したと
きに、本処理を終了し、第5図の検査圧安定化処理へ移
行する。 第5図の検査圧安定化処理では、まず、ステップ200
,205にて、第4図のステップ100゜105と同様
に、検出圧力値Pdの4個のサンプリングデータの平均
値による検出圧力平均値PaVを求める。次のステップ
210にて、この検出圧力平均値Pavが設定検査圧P
cにより低下したか否かの判定を行ない、低下していな
い場合には、ステップ215にて安定化のための待ち時
間を越えたか否かの判定を行なう。待ち時間を越えてい
ないと判定した場合には、ステップ200に戻る。この
ようなステップ200からステップ215の処理を繰り
返し、ステップ210にて設定検査圧Pcより所定値以
上低下したと判定した場合には、ステップ220へ進む
。ステップ220では、その検出圧力平均値Pavが3
回連続して低下しているか否かの判定を行ない、3回連
続していない場合には、ステップ215に進み、安定化
の待ち時間を経過を判定する。一方、3回連続したと判
定した場合(二は、ステップ225へ進み、ステッピン
グモータ17を駆動する。このステッピングモータ17
の駆動によりピストン13が下降し、燃料キャップ23
に加えられる圧力が上昇する。 このようなステップ200からステップ225の処理を
繰り返すことにより、所定の安定化の待ち時間内、検出
圧力平均値Pavに調圧されることになる。 そして、ステップ215にて待ち時間が所定時間経過し
たと判定した場合には、第6図の漏れ量測定処理に移行
する。 第6図の漏れ量測定処理では、まず、ステップ300に
て、ステッピングモータ17の駆動量を示すカウンタを
クリアする。すなわち、カウンタは、ステッピングモー
タ17の駆動ステップ数を計測するもので、後述するよ
うにピストン13の移動量を演算する変数として用いら
れる。 次のステップ302からステップ325では、第5図の
ステップ200からステップ225までとほぼ同様な処
理をする。すなわち、検出圧力値Pdのサンプリング(
ステップ302)及び検出圧力平均値Pavの算出(ス
テップ305)を行ない、検出圧力平均値Pavが低下
していると判定しくステップ310)、かつ圧力低下が
3回連続していると判定した場合には(ステップ320
)、ステッピングモータ17を駆動する(ステップ32
5)、そして、続くステップ330では、カウンタをイ
ンクリメントする。そして、ステップ315にて、所定
の検査時間が経過した場合には、ステップ335へ進む
。 ステップ335では、カウンタの値により漏れ量を次式
(1)により演算する。 漏れ量=カウンタの値XAXμ ・・・(1)ここで、
Aはピストン13の断面積、μは係数である。 すなわち、ピストン13が移動した容量に基づいて漏れ
量を演算する。 続くステップ340にて、ステップ335で求めた漏れ
量が所定の範囲内であるか否かの判定を行ない、範囲内
にあるときには合格である旨を、一方、範囲外にあると
きには不合格である旨をそれぞれ表示装置57に表示し
、本処理を終了する。 この処理には、以下の特徴のある処理が含まれている。 まず、第4図に示す処理では、燃料キャップ23に対し
て所定の設定検査圧Pcに加圧するのに、大気圧から設
定検査圧Pcの90%の圧力Ppまで直線的に上昇させ
、この値から設定検査圧Pcまでの増圧に際しては、圧
力の上昇割合を減らしている。したがって、第4図の波
線で示す設定検査圧Pcまで直線的に増加させる従来の
方法と比べて、オーバーシュートの量が少なくなる。よ
って、設定検査圧Pcに素早く近づくことから、安定し
た設定検査圧Pc下にて漏れ量の測定を開始することが
できる。 また、第4図のステップ100,105、第5図のステ
ップ200,205、第6図のステップ302.305
に示すように、圧力データとして、検出圧力値Pdを所
定時間(100μ5ec)毎に4個サンプリングし、こ
れらを平均した検出圧力平均値Pavを用いているので
、例えば、第7図(A)に示すように、あるサンプリン
グ時点TI、T2,73等において、圧力信号Psにノ
イズ等が加わっても、弛のサンプリング時点の圧力信号
Psによりそのノイズの影響を除去するので、誤った圧
力データに基づいて制御されることもない。 さらに、検出圧力平均値Pavが所定値以上の低下し、
かつその低下した回数が3回以上連続したと判定したと
きに(第7図CB)の時点T4)、ステッピングモータ
17を駆動して増圧しているので、例えば、燃料キャッ
プ23に加えられている圧力の一時的な変動により増圧
しない。よって、安定した設定検査圧Pc下にて、正確
な漏れ量を測定することができる。 次に、本実施例の測定精度を検査するために以下の試験
を行なった。 被検査物として、燃料キャップ23の代わりに、逆流防
止用の絞り弁を備えた検査器具を用い、所定の設定検査
圧下における所定量の漏れ量を測定した。 まず、350mmAqの設定検査圧Pcにて、30回の
検査を行なった。その結果を第8図(A)ないしくC)
に示す。ここで、第8図(A)は検出圧力平均値Pav
を用い、他は従来の技術と同様であり、第8図(B)は
検出圧力平均値Pavの採用と共に検出圧力平均値Pa
vが連続して3回低下したときに、ピストン13を駆動
する処理を加えたものであり、さらに第8図(C)は上
記2つの方法の他に設定検査圧Pcまでの加圧処理につ
いて2段階で圧力上昇率で行なう処理も加えたものであ
る。 なお、比較のために従来の燃料キャップの漏れ量測定方
法による結果を第9図に示す。 その結果、第8図(A)から第8図(C)へと処理を加
えるほど、漏れ量のばらつきを示す標準偏差は、0.0
50cc/min、0.041cc/min、0.02
2cc/minとなり、第9図の従来技術の0.072
cc/minと比較して、1/3と小さくなり、正確な
漏れ量の測定が行なえることが分かった。 また、−300mmAq、−600mmAq。 1350mmAqの3つの設定検査圧Pcにても、試験
を行なった結果、1台の漏れ量測定装置だけで、従来の
方法より精度よ(、しかも広い範囲の測定ができること
が分かった。なお、この場合に、大気圧より低い設定検
査圧Pcで測定するには、ピストン13を上昇させるこ
とにより行なうことができる。 さらに、1台の漏れ量測定装置にて、複数の設定検査圧
Pcにて検査を行なえるので、燃料キャップ等の設置時
間などを短縮することができ、よって検査時間を短くす
るという効果もあった。 なお、上記実施例において、圧力値のサンプリング回数
は4回、圧力の連続低下回数は3回としたが、検出精度
が向上するのであれば、その数に限定されない。 (発明の効果] 以上説明したように、本発明の弁付きキャップの漏れ量
測定方法によれば、初期圧から設定検査圧まで増圧する
際に、設定検査圧に達する前の所定時間に、圧力変化速
度を下げている。したがって、設定検査圧に対してオー
バーシュートが少なくなり、設定検査圧に迅速に達して
安定した測定を行なうことができる。 また、設定検査圧に達した後に、制御に用いる圧力デー
タとして、圧力センサがら所定時間毎に複数回数連続し
てサンプリングし、これを平均した検出圧力平均値を用
いているので、検出信号にノイズなどが混入しても、他
の時点でサンプリングされた検出信号により、このノイ
ズの影響が除去されて測定精度が向上する。 さらに、検出圧力平均値が複数回以上連続して低下した
ときにだけ加圧手段にて調圧し、圧力むらに伴う圧力変
動の場合には調圧しないので、安定した設定検査圧下に
おける正確な漏れ量の測定を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の基本的構成を示す構成図、第2図は本
発明の実施例に係る燃料キャップの漏れ量測定方法を実
施する漏れ量測定装置を示す構成図、第3図は同実施例
にかかる圧力状態を示す説明図、第4図ないし第6図は
同実施例の処理を示すフローチャート、第7図は同実施
例にかかる検出圧力及び検出圧力平均値の時間的関係を
示す説明図、第8図は同実施例の試験結果を示す説明図
、第9図は従来の試験結果を示す説明図である。 At・・・調圧弁  A2・・・キャップA3・・・圧
力センサ  A4・・・加圧手段1・・・漏れ量測定装
置  3・・・漏れ量測定機本体5・・・制御装置  
11・・・シリンダ13・・・ピストン 23・・・燃料キャップ(弁付きキャップ)31・・・
正圧用圧力センサ 33・・・負圧用圧力センサ 63.65・・・調圧弁 ・・・制御部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 調圧弁付きキャップに加えられる圧力を所定の設定検査
    圧に維持しつつ、キャップの調圧弁から漏出する気体の
    漏れ量を測定する弁付きキャップの漏れ量測定方法にお
    いて、 加圧手段にてキャップに加える圧力を初期圧から設定検
    査圧まで増圧する際に、設定検査圧に達する前の所定の
    期間、増圧の変化速度を下げて加圧し、 設定検査圧に達した後に、圧力センサに基づいて求めら
    れる圧力値を所定時間毎に所定回数連続してサンプリン
    グし、サンプリングされた圧力値の平均値に応じた検出
    圧力平均値を算出し、この算出した検出圧力平均値が所
    定の回数以上連続して低下したときに、キャップに加わ
    る圧力が設定検査圧になるように加圧手段により調圧す
    る調圧処理を行ない、 この調圧処理を行なった所定時間内において、加圧手段
    による調圧処理の処理量に基づいて、調圧弁からの気体
    の漏れ量を算出することを特徴とする弁付きキャップの
    漏れ量測定方法。
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