JPH04131489U - 消石灰溶解注入装置 - Google Patents

消石灰溶解注入装置

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JPH04131489U
JPH04131489U JP4735991U JP4735991U JPH04131489U JP H04131489 U JPH04131489 U JP H04131489U JP 4735991 U JP4735991 U JP 4735991U JP 4735991 U JP4735991 U JP 4735991U JP H04131489 U JPH04131489 U JP H04131489U
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dissolution
water
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JP4735991U
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忠則 友永
正信 小関
Original Assignee
住友重機械工業株式会社
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  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 連続運転が可能であり、消石灰の補給に当た
り粉塵の発生がなく、また、沈殿分離槽を設けて未溶解
物を沈殿分離し、上澄み液のみを上水に注入し、沈殿分
離された未溶解物は2次溶解槽を経て原水に注入するよ
うにして有効利用を図ることができる消石灰の溶解注入
装置を得ること。 【構成】 天井部に集塵機2を備えた消石灰貯蔵槽1の
下部をロータリーバルブ3および定量フィーダ4を介し
て一次溶解槽5に連結し、該一次溶解槽5において加水
攪拌して生成された消石灰スラリーを沈殿分離槽に導い
て上澄液(飽和消石灰水溶液)と沈降スラッジ(未溶解
物)とに分離し、上澄液は上水注入用消石灰水溶液とし
て利用し、沈降スラッジは二次溶解槽を経て原水注入用
消石灰水溶液として利用するようにした消石灰の溶解注
入装置。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、浄水場における上水のPH調整用消石灰溶解注入装置に関するも のである。
【0002】
【従来の技術】
現在浄水場における上水のPH調整用アルカリ剤としては、大半が苛性ソーダ を使用しているが、苛性ソーダ中に含まれるNaが健康面で好ましくないことが 判明し、消石灰の注入が見直されてきた。
【0003】 消石灰溶液を上水に注入する方法として、スラリー化して注入する方法が知ら れているが、配管のスケーリングや流量減少時の消石灰の沈積による詰まりの発 生等、維持管理上の問題点が多かった。
【0004】 また、消石灰溶解槽を設置し、消石灰を投入攪拌して溶解させ、水溶液として 上水道水に注入する方法も知られているが、溶解槽に一度に数日分の消費に足り る消石灰を投入するため、大容量の溶解槽を必要とするばかりでなく、消石灰の 補給時には溶解槽の運転を一時停止しなければならず、運転が間欠的にならざる を得ないという問題点と、消石灰の飽和水溶液が得られても溶解槽の槽内下部に 未溶解消石灰が残存するという問題点がある。
【0005】 上記問題点を避けるため、クッションタンクを設置して消石灰の飽和水溶液を 一時貯溜し、溶解槽の運転中止時にはクッションタンクに貯溜された飽和水溶液 を利用することによって第1の問題点を解決し、ラインミキサー等の第2次溶解 手段を設けて第2の問題点を解決する提案がなされている。(例えば特開昭62 −298494号公報,特公昭62−23634号公報参照)
【0006】
【考案が解決しようとする課題】 しかし、依然として大容量の溶解槽を必要し間欠運転とならざるを得ないこと には変わり無く、かつ、溶解槽に対する消石灰の補給時に粉塵の発生が避けられ ず、また、ラインミキサーや二次溶解槽等の第2次溶解手段を経ても未溶解消石 灰の残存を解消することは極めて困難であり、この未溶解消石灰が着水井や浄水 池の底部に沈殿堆積するという問題点が残る。
【0007】 この考案は、上記問題点を解決することを課題とするものであって、小容量の 溶解槽によって連続運転を可能とし、消石灰の補給に当たり粉塵の発生がなく、 また、沈殿分離槽を設けて未溶解物を沈殿分離し、上澄み液(飽和消石灰水溶液 )のみを上水に注入し、沈殿分離された未溶解消石灰は2次溶解槽を経て原水に 注入するようにした消石灰溶解注入装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この考案は、上記課題を解決するための手段を提供するものであって、上部側 壁に消石灰装入口1aを有し天井部に集塵機2を備えた消石灰貯蔵槽1の下部を ロータリーバルブ3および定量フィーダ4を介して一次溶解槽5に連結し、該一 次溶解槽5において加水攪拌して生成された消石灰スラリーを沈殿分離槽8に導 き、該沈殿分離槽8において上澄液(飽和消石灰水溶液)と沈降スラッジ(未溶 解物)とに分離し、上澄液は消石灰水溶液貯溜槽11に導いて貯溜し上水注入用 消石灰水溶液として利用し、沈降スラッジは二次溶解槽9において加水攪拌後原 水注入用消石灰水溶液として利用することを特徴とする消石灰の溶解注入装置を 要旨とするものである。
【0009】
【実施例】
図中1は上部側壁に消石灰装入口1aを有する消石灰貯蔵槽であって、天井部 に集塵機2を備え、下部はロータリーバルブ3,定量フィーダ4を介して一次溶 解槽5に連結されている。消石灰はタンクローリー車T等により運搬され、前記 装入口1aから消石灰貯蔵槽1内に装入され、該貯蔵槽1内に貯溜された消石灰 は、順次、一次溶解槽5内に連続的に定量供給されるようになっている。
【0010】 5aは一次溶解槽5に対する給水管であって、給水源Wからの給水量は、電磁 流量計5b及び流量調整弁5cによって調節され常に一定に保たれる。
【0011】 6は一次溶解槽5内に備えられた攪拌機であって、前記貯蔵槽1から連続的に 定量供給される消石灰と、給水管5aから定量供給される水とを混合攪拌して、 消石灰スラリーを生成させる。
【0012】 7は一次溶解槽5と沈殿分離槽8とを結ぶスラリー移送管であって、一次溶解 槽5から排出される消石灰スラリーは、定量ポンプP1 により沈殿分離槽8へと 送られる。
【0013】 沈殿分離槽8の下部はコーン状をなし、一次溶解槽5から送られる消石灰スラ リーは、沈殿分離槽8の中心部に立設された供給管8aを介して前記コーン状部 に流入し、反転上昇しながら沈殿分離され、スラッジは沈殿分離槽8の下半部に 堆積する。その堆積量はスラッジレベル計8bによって検出される。
【0014】 8cは沈殿分離槽8と二次溶解槽9とを結ぶスラッジ引抜排出管であって、そ の引抜量はバルブ8dの開度によって調節され、該バルブ8dの開度は、前記ス ラッジレベル計8bによって検出される沈殿分離槽8内のスラッジ堆積量がほぼ 一定に保たれるように自動制御される。
【0015】 前記スラッジ引抜排出管8cの途中には給水管9aが連結されており、沈殿分 離槽8から引き抜かれたスラッジは、給水管9aから加えられる水と共に二次溶 解槽9に流入し、攪拌機10によって混合攪拌される。混合攪拌によりほぼ85% 程度の消石灰水溶液が得られるが、なお未溶解固形物を含んでおり、この未溶解 固形物を含む水溶液は二次溶解槽9の下部から管路13に排出される。
【0016】 一方、前記沈殿分離槽8から溢流する上澄液は管路11aを経て消石灰水溶液 貯溜槽11内に貯溜される。この上澄液は消石灰の飽和溶液であるが、なお若干 (10〜20mg/L程度)の未溶解固形物が含まれており、この固形物は該貯溜槽 11の下部コーン状部の底に沈降する。
【0017】 消石灰水溶液貯溜槽11内の消石灰飽和水溶液は、前記コーン状部の上方に開 口する管路12を介してポンプP2 により引き抜かれ、浄水施設で濾過された上 水に注入される。
【0018】 一方、消石灰水溶液貯溜槽11内で沈降した未溶解固形物は、前記コーン状部 の底部から管路13に排出され、前記二次溶解槽9の下部から排出される未溶解 物を含む消石灰水溶液と共に、ポンプP3 によって引き抜かれ、浄水施設の原水 に注入される。
【0019】 この原水に注入される未溶解固形物は、浄水施設において凝集沈殿により原水 中の汚濁物質と共に除去されるので、浄水工程に何ら支障はなく浄水池底部に沈 殿堆積するような不都合は生じない。
【0020】
【作用】
この考案によれば、消石灰貯蔵槽1の天井部に集塵機2を備えているため、消 石灰の補給時に粉塵が発生しても集塵機2によって集塵され大気中に放出される ことがない。
【0021】 消石灰貯蔵槽1に貯溜された消石灰は、ロータリーバルブ3および定量フィー ダ4を介して一次溶解槽5に連続定量供給される。
【0022】 該一次溶解槽5においては、給水管5aから定量加水され攪拌機6によって攪 拌され、一定濃度の消石灰スラリーが生成される。
【0023】 この一次溶解槽5において生成された消石灰スラリーは、定量ポンプP1 によ って連続的に定量引き抜かれてスラリー移送管7により沈殿分離槽8に導かれ、 該沈殿分離槽8において上澄液(飽和消石灰水溶液)と沈降スラッジ(未溶解物 )とに分離される。
【0024】 沈殿分離槽8において分離された上澄液は、消石灰水溶液貯溜槽11に導いて 貯溜し上水注入用消石灰水溶液として利用される。又、沈降スラッジは二次溶解 槽9において加水攪拌され更に溶解されるが、未溶解物の残存は避けられない。 この未溶解物を包含する消石灰水溶液は、上水に注入するには不適当であるが、 浄水前の原水注入用消石灰水溶液として利用することができる。
【0025】
【考案の効果】
この考案によれば、連続運転が可能であるから大容量の溶解槽を必要とせず、 また、消石灰の補給に当たり粉塵の発生がなく、さらに、沈殿分離槽を設けて未 溶解物を沈殿分離し、上澄み液(飽和消石灰水溶液)のみを上水に注入するよう にしたため、浄水池底部に未溶解物が沈殿堆積するようなことがなく、しかも、 沈殿分離された未溶解消石灰は2次溶解槽を経て原水に注入するようにしたこと により有効利用を図ることができる。なお、原水に注入された未溶解物は、浄水 施設によって原水中の汚濁物質と共に除去されるので、浄水工程に何ら支障を及 ぼすことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】消石灰貯蔵槽から一次溶解槽までの工程を示す
系統図である。
【図2】沈降分離槽以降の工程を示す系統図である。
【符号の説明】
1 消石灰貯蔵槽 1a 消石灰装入口 2 集塵機 3 ロータリーフィーダ 4 定量フィーダ 5 一次溶解槽 5a 給水管 5b 電磁流量計 5c 流量調整弁 6 攪拌機 7 スラリー移送管 8 沈殿分離槽 9 二次溶解槽 10 攪拌機 11 消石灰水溶液貯溜槽 12 管路 13 管路

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部側壁に消石灰装入口(1a)を有し天井
    部に集塵機(2) を備えた消石灰貯蔵槽(1) の下部をロー
    タリーバルブ(3) および定量フィーダ(4) を介して一次
    溶解槽(5) に連結し、該一次溶解槽(5) において加水攪
    拌して生成された消石灰スラリーを沈殿分離槽(8) に導
    き、該沈殿分離槽(8) において上澄液と沈降スラッジと
    に分離し、上澄液は消石灰水溶液貯溜槽(11)に導いて貯
    溜し上水注入用消石灰水溶液として利用し、沈降スラッ
    ジは二次溶解槽(9) において加水攪拌後原水注入用消石
    灰水溶液として利用することを特徴とする消石灰の溶解
    注入装置。
  2. 【請求項2】 一次溶解槽(5) および二次溶解槽(11)
    は、それぞれ攪拌装置(6),(10)を内蔵する請求項1記載
    の消石灰の溶解注入装置。
  3. 【請求項3】 一次溶解槽(5) に対する給水管(5a)に、
    電磁流量計(5b)及び流量調整弁(5c)を挿入し、給水量を
    一定に保つようにした請求項1又は2記載の消石灰の溶
    解注入装置。
  4. 【請求項4】 消石灰水溶液貯溜槽(11)内で沈降した未
    溶解固形物を、二次溶解槽(9) から排出される原水注入
    用消石灰水溶液に合流させるようにした請求項1ないし
    3記載の消石灰の溶解注入装置。
JP1991047359U 1991-05-28 1991-05-28 消石灰溶解注入装置 Expired - Lifetime JP2520577Y2 (ja)

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5745324A (en) * 1980-09-01 1982-03-15 Babcock Hitachi Kk Device for storage and supply of limestone powder for waste gas desulfurization device
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JPS6335574A (ja) * 1986-07-25 1988-02-16 ベ−リンガ− インゲルハイム コマンデイツトゲゼルシヤフト 新規1,4−ベンゾジアゼピン類、それらの製法及び用途

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