JPH04131439U - つぶ入り液体用スポイト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スポイト内の液体を取り出すと、同時に、液
体中のつぶを潰すことのできるつぶ入り液体用スポイト
とする。 【構成】 つぶ入り液体を収容するスポイト本体２４の
上部に弾性帽状体３０を装着し、スポイト本体２４の先
端部２５に形成した注出口２６を、スポイト本体２４に
収容されるつぶの外径よりも狭く形成して、スポイト本
体２４内の液体の注出時に、つぶが狭い注出口２６に当
接して潰れるように形成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、スポイトの先端部で、スポイト内の液体中に混合されるつぶを潰す ことのできるスポイトに関する。

【０００２】

【従来の技術】

容器に収容された液体を取り出すため、容器の蓋に一体的にスポイトが設けら れたスポイト付容器には、実開昭６３−６４６５４、実開昭６３−６７６６３、 及び実開昭６３−９９８５５などが存在する。

【０００３】 また、化粧品や薬剤の分野で、液体の中につぶが混入されたつぶ入り液体の形 態を成す商品が商品化されつつある。一般にこのつぶの中には周囲の液体とは異 なる液体が封入されており、使用時にはこのつぶを潰して中の液体を周囲の液体 に混入させて使用する。例としては、化粧品のつぶ入りエッセンスなどがある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、液体の中のつぶを指先で潰すのは面倒であり、指先を液体で汚 してしまわなければならなかった。また従来のスポイト付容器は単に液体を容器 から取り出すものであり、液体中のつぶを潰すことはできなかった。

【０００５】 本考案は、前記事項に鑑みなされたものであり、スポイト内の液体を取り出す と同時に、液体中のつぶを潰すことのできるスポイトを提供することを技術的課 題とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この考案は、つぶ入り液体を収容するスポイト本体２４の上部に、弾性帽状体 ３０を装着し、このスポイト本体２４の先端部２５に形成した注出口２６を前記 スポイト本体２４に収容するつぶの外径よりも狭く形成してつぶ入り液体用スポ イトとした。

【０００７】

【作用】

本考案は、スポイト本体２４内につぶ入り液体を収容する。そして、弾性帽状 体３０を強く押圧すると、スポイト本体２４の下部に沈んでいたつぶは、周囲の 液体と共に、注出口２６より排出しようとするが、狭い注出口２６に阻止されて 潰れ、つぶ内の液は、周囲の液体と共に注出する。

【０００８】

【実施例】

この考案の一実施例を図１及び図２において説明する。

【０００９】 この実施例の、合成樹脂製の円筒状の容器１は、口筒部２に雄ねじ３を備え、 底部の中央部に半球状突起４と、その外側に形成された環状突起５を備えている 。

【００１０】 前記容器１の口筒部２には、合成樹脂製の筒状の蓋１０を、蓋１０に設けた雌 ねじ１２で螺合して嵌着してある。

【００１１】 前記蓋１０内には、合成樹脂製の環状体１６が嵌入され、この環状体１６の上 端部内側に設けた環状段部を、前記筒状の蓋１０の上端部に形成した折返し部の 段部に係止して、前記環状体１６を筒状の蓋１０内に止着している。

【００１２】 そして、前記環状体１６の下部には、内向きフランジ１７が設けてあり、この 内向きフランジ１７の下面には、装着用筒体１８が垂下して設けてあり、内向き フランジ１７の内側には、内側環状体１９が設けてある。

【００１３】 前記環状体１６の装着用筒体１８の内側には、つぶ入り液体を収容するスポイ ト本体２４の上部が嵌入され、装着用筒体１８に形成した環状段部に、スポイト 本体２４の上端部に形成した環状段部が係合し、そして、スポイト本体２４は、 前記環状体１６を介して前記筒状の蓋１０に嵌入止着されている。

【００１４】 前記環状体１６の内向きフランジ１７の上面には、ゴム製の弾性帽状体３０の フランジ部３１が載置され、フランジ部３１の外周縁が環状体１６の内側に形成 された環状凹所に嵌入されて止着され、スポイト本体２４の上部に、弾性帽状体 ３０が装着されている。

【００１５】 前記蓋１０の内側である環状体１６の内側には、プッシャー３５のフランジ３ ６が上下摺動可能に挿入され、前記蓋１０の上部開口１１より、前記プッシャー ３５の頭部が蓋１０の上方に突出し、プッシャー３５の下面側で、前記弾性帽状 体３０を押圧できるように形成してある。

【００１６】 前記スポイト本体２４の端部には、合成樹脂製の先端部２５が嵌合され、スポ イト本体２４の端部に設けた環状の段部に、先端部２５に設けた環状の段部が係 合して止着されている。

【００１７】 そして、前記先端部２５に形成した注出口２６は、前記スポイト本体２４に収 容されたつぶ入り液体のつぶの外径よりも狭く形成されている。さらに、前記注 出口２６は、円形のほかに、角形、星形等に形成でき、先端部２５は、スポイト 本体２４と一体に形成することも可能である。

【００１８】 そして、前記スポイト本体２４を容器１内に収納しているときは、先端部２５ を、半球状突起４とその外側の環状突起５の間に挿入して圧接させ、注出口２６ を閉鎖している。

【００１９】 前記スポイト本体２４の上部には、密封用環体４０の内側環体４１が外嵌され 、密封用環体４０の外側の上下方向に突出して設けた環状舌状片４２が、前記筒 状の蓋１０の内周面に液密に当接して、スポイト本体２４と装着用筒体１８間か ら漏れた液体が、外部に漏出するのを防止している。

【００２０】 そして、前記スポイト本体２４につぶ入り液体を収容するには、スポイト本体 ２４を、蓋１０から外ずし、或は、スポイト本体２４から先端部２５を外して充 填する。

【００２１】

【考案の効果】

本考案は、スポイト本体に収容したつぶ入り液体の注出時に、つぶをスポイト 本体の注出口に当接させて潰し、つぶの中の液等を周囲の液体と共に注出するこ とができ便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例に係るスポイト付容器の半
分を縦断面にして示す正面図である。

【図２】図１の分解斜視図である。

【符号の説明】

１ 容器 ２ 口筒部 １０ 蓋 ２４ スポイト本体 ２５ 先端部 ２６ 注出口 ３０ 弾性帽状体

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 つぶ入り液体を収容するスポイト本体２
   ４の上部に、弾性帽状体３０を装着し、このスポイト本
   体２４の先端部２５に形成した注出口２６を、前記スポ
   イト本体２４に収容するつぶの外径よりも狭く形成した
   つぶ入り液体用スポイト。