JPH04131028A - 漁網 - Google Patents

漁網

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JPH04131028A
JPH04131028A JP24729290A JP24729290A JPH04131028A JP H04131028 A JPH04131028 A JP H04131028A JP 24729290 A JP24729290 A JP 24729290A JP 24729290 A JP24729290 A JP 24729290A JP H04131028 A JPH04131028 A JP H04131028A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は耐摩耗性、耐屈曲疲労性か改良された漁網に関
するものであり、さらに詳しくは特定処理剤で処理する
ことにより耐摩耗性と耐屈曲疲労性とを向上せしめた漁
網に関するものである。
〈従来技術〉 定置網や旋網等の漁網用素材としては、通常、ポリエス
テル、ナイロン、ビニロンなどの有機系繊維が使用され
ている。しかし、最近の漁業関係業界に於ける就業者の
高齢化による網の軽量化要求や、海中に於ける網の流れ
抵抗の低減化要求、さらに漁船の速度アップ、運搬効率
アップ要求などに対処すべく、比強度の高い有機系繊維
の漁網への活用、展開か関係業者間で強く要望されてい
る。この要求に対応するために、同業界においても、ア
ラミド繊維や全芳香族ポリエステル繊維などの、いわゆ
る有機系高強力繊維(比強度の高い繊維)の活用か試み
られている。しかしこれらの有機系高強力繊維は一般に
繊維軸方向の引張りに対しては強いが、反面、繊維軸と
直角方向からの摩擦、即ち、繊維と物体との摩擦や繊維
と繊維との摩擦などにより、繊維表面の一部かフィブリ
ル化を生じたりして損傷し易い。従って耐摩耗性か劣る
ことになり、また同様の理由から、耐屈曲疲労性も劣る
という問題を有しておりこの問題が操業時の海水中の波
等による屈曲疲労の原因となり、また砂利、石層類、船
体の一部などで著しく摩耗されるため漁網分野への展開
をいちぢるしく困歎にしており重要な課題となっていた
従来、このような耐摩耗性、耐屈曲疲労性を向上させる
手段として、各種樹脂による網の含浸加工、又は含浸加
工した糸を用いた網が広く活用されており、かかる処理
剤としてはワックス系、ゴム系、ウレタン系、ポリオレ
フィン系、酢ビ系樹脂などが用いられており、たとえば
ポリウレタン系樹脂を耐摩耗性向上処理剤として用いた
技術としては[耐摩耗性向上処理剤」 (特公昭62−
53634号公報)や、「耐摩耗性漁網」 (特公平1
−23588号公報)などがある。
確かに上記先行技術に示された処理剤で表面被覆、又は
含浸処理された漁網は耐摩耗性、耐屈曲疲労性の改善さ
れることが認められている。しかしながら漁網の場合、
海水中で、又は海水が介在される状態で摩擦され、摩擦
されると、前述の処理剤では、海水により、処理剤被膜
が膨潤して、被膜の強度が低下し、かつ、繊維と処理剤
被膜との接着性も低下してくるため、充分な耐久性を発
揮できなくなり、網の使用中に処理剤が脱落してしまい
、その結果、繊維が摩耗され、損傷して、本来有するす
ぐれた1ml!!性能を充分に発現できないどう欠点を
有していた。
〈発明の目的〉 本発明は、従来技術におけるかかる欠点を解決するため
に鋭意研究の結果案出されたもので、その目的とすると
ころは、耐摩耗性、耐屈曲疲労性の改良された、特に有
機系高強力繊維からなる漁網を提供することにある。
本発明者らはかかる目的を達成するために種々の検討を
重ねた結果、ポリウレタン、′#、化ポリエチレン、フ
ッ素樹脂、エチレン尿素化合物を適切な比率で配合する
ことによって得られた処理剤で処理された網、または、
処理された糸を用いて編成された網が上述の欠点を解決
しすぐれた耐摩耗性、耐屈曲疲労性を有することを見い
出し本発明に至ったものである。
〈発明の構成〉 すなわち本発明は、 (1)ポリウレタン(A)、酸化ポリエチレン(B)。
フッ素系樹脂(C)及びエチレンエチレン尿素化合物(
D)を主たる成分とする耐摩耗性向上処理剤で処理され
てなる漁網 (2)ポリウレタン(A)がポリカーボネートポリオー
ルと脂肪族ポリイソシアネートとからなり、酸化ポリエ
チレン(B)の分子量が1000〜7000からなり、
さらにフッ素系樹脂(C)が4フッ化エチレン重合体、
3フッ化塩化エチレン重合体。
4フッ化エチレン・6フッ化プロピレン共重合体、4フ
ッ化エチレン・パーフロロアルキルビニルエーテル共重
合体、4フッ化エチレン・6フッ化プロピレン・パーフ
ロロアルキルビニルエーテル共重合体、フッ化ビニリデ
ン重合体。
エチレン・4フッ化エチレン共重合体からなる群から選
択された1以上のものを含み、さらにエチレン尿素化合
物(D)が下記一般式を満足する化合物 [式中Rは芳香族又は脂肪族の炭化水素残基。
nは0.1又は2である。n=oのとき末端は水酸基で
ある。] である請求項(1)に記載の漁網。
(3)各成分の重量比が (A) / [(A)  +(B)  +(C)  +
(D)  ]=0.34〜0.70 (B)/[f^)  +FB)  +(C)  +(D
)  E=0.24〜0.60 (C) / [(A) 十(B) +(C) +(D)
コ=0.03〜0.20 (D) / [(A) +(B) 十(C) −HD)
 ]=0.03〜0.15 である請求項(1)または(2)に記載の漁網。
ここにポリウレタンとはポリエーテルポリオールとポリ
イソシアネートとの反応、ポリカーボネートポリオール
とポリイソシアネートとの反応により得られる高分子重
合体であるが、耐水性、耐熱性等の点からポリカーボネ
ートポリオールとポリイソシアネートとの反応により得
られる高分子重合体が好ましい。また、ポリイソシアネ
ートとしては、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシ
リレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート
、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソ
シアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、
ナフチレンジイソシアネートなどの脂肪族または芳香族
のポリイソシアネートをあけることが出来るが耐候性の
点から脂肪族ポリイソシアネートが好ましい。
酸化ポリエチレンはポリエチレンを酸化して低分子量化
したものであり、水酸基及び/又はカルボキシル末端基
を有するものが好ましく、更に好ましくは高密度ポリエ
チレンの酸化物であって分子量が1000〜7000の
ものである。
エチレン尿素化合物は次に示す一般式で表わされる。
[式中Rは芳香族、又は脂肪族の炭化水素残基、nは0
.1又は2である。n=0のときRの末端は水酸基であ
る。] 代表的化合物としてはオクタデシルイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシア
ネート、イソホロンジイソシアネート、トリレンジイソ
シアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ナフ
チレンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソ
シアネートなどの芳香族または脂肪酸のインシアネート
とエチレンイミンとの反応生成物があげられ通常水分散
液の形で使用される。
また、フッ素系樹脂とは4フッ化エチレン重合体、3フ
ッ化塩化エチレン重合体、4フッ化エチレン・6フッ化
プロピレン共重合体、4フッ化エチレン・パーフロロア
ルキルビニルエーテル共重合体、4フッ化エチレン・6
フッ化プロピレン・パーフロロアルキルビニルエーテル
共重合体、フッ化ビニリデン重合体、。エチレン・4フ
ッ化エチレン共重合体などである。
フッ素系樹脂は通常分散剤を用いて分散媒中に微粒子状
フッ素系樹脂を分散せしめた分散体あるいは乳化剤を用
いて水系媒体中に微粒子状フッ素系樹脂を乳化せしめた
水乳化体の形で使用される。
本発明の処理剤を用いた処理法としてはスプレー法、コ
ーティング法など従来公知のいかなる方法を用いてもよ
いが、ポリウレタン(A)、酸化ポリエチレン(B)、
フッ素系樹脂(C)及びエチレンエチレン尿素化合物(
D)のそれぞれの水分散液を混合した液に糸条繊維、ま
たは編成された漁網を浸漬、含浸させたのち乾煤、熱処
理させる処理法が最も簡単である。もちろん糸状の繊維
形態で前述の方法により処理剤を付与した後に市場の用
途に適する各種の漁網に編成せしめてもよく、市場の用
途に適する各種の漁網に編成した後に前述の方法により
処理剤を付与してもよい。
該処理剤における各成分の重量比は、 a)  (A) / [(A) +(B) +(C) 
+lD) ]=0.34〜0.70 b)  (B) / [(A) +(B)→−(C) 
+(D) ]0.24〜0.60 C)  [C) / [(A) +(B) +(C) 
+(D) ]=0.03〜0.20 d)  (D) / [fA) +(B) +(C)−
ト(D)]0.03〜0.15 であることが好ましい。前記a)の重量比が0.34未
満では処理後の繊維又は漁網の表面に形成された処理剤
被膜の強度が充分でなく、かつ、処理剤により形成され
た被膜と繊維との界面接着性も不充分となり漁網として
要求される充分な耐摩耗性、耐屈曲疲労性か得られず好
ましくない。また0、70を越えると被膜の表面摩耗抵
抗が大きくなり平滑性、耐摩耗性が不充分となる。
前記b)の重量比か0.24未満では処理後の繊維又は
漁網の表面に形成された処理剤被膜の表面摩擦抵抗の低
下が不充分で、目的とする平滑性、耐摩耗性か得られな
い。さらに0.60を越えると処理剤により形成された
被膜の強度が充分でなくなるばかりか処理剤により形成
された被膜と繊維との界面接着性も低下して耐久性が減
少し好ましくない。
また前記C)の重量比が、0,03未満では処理後の繊
維又は漁網の表面に形成された処理剤被膜の表面摩擦抵
抗の低下か不充分となるばかりでなく海水による被膜の
吸水、膨潤を防止できず、海水の介在下における耐摩耗
性、耐屈曲疲労性を充分に発現できない。また0、20
を越えると処理剤により形成された被膜の強度が不充分
となり、かつ被膜と繊維との界面接着力も低下し、充分
な特性を発現できず好ましくない。
さらに前記d)の重量比が0.03未満では処理剤によ
り形成された被膜の強度が不充分となり、0.15を越
えると処理剤により形成された被膜の可撓性が不足して
処理後の繊維又は漁網の耐屈曲疲労性が低下し、所期の
目的を達し得なくなる。
従って、前述のa)、 b)、 c)、 d)に示した
範囲になるように該処理剤を配合し、各有効成分の重量
比をコントロールするこ・とが好ましい。かかる重量比
範囲内で処理された漁網は一般に耐摩耗性。
耐屈曲疲労性が大巾に向上するばかりでなく、海水が介
在する場合における耐摩耗性、耐屈曲疲労性の低下も少
なく非常に良好である。
処理剤の固形分濃度としては1〜25重量%が適当であ
り、好ましくは5〜20重量%である。乾燥温度は10
0〜150’C,乾燥時間は0.5〜20分間が好まし
く、乾燥温度が100℃未満では処理剤による被膜の形
成か不充分となり、また、150℃を越えると処理剤中
の水分の蒸発が急速に生じるために良好な被膜か形成さ
れなくなる。
熱処理温度は160〜240°C1熱処理時間は0.2
〜10分間が好ましく、熱処理温度が160℃未満では
形成された被膜は架橋が不充分で良好な被膜強度を発現
し得なくなり、また240°Cを越えると被膜が劣化し
、強度が低下する。
なお処理後の漁網に付着している処理剤被膜の付着量(
処理剤の固形分重量)は1〜15重量%が適当であり、
好ましくは3〜10重量%である。1重量%未満では耐
摩耗性、耐屈曲疲労性の向上が不充分であり漁網として
の実用的効果が発現せず、また、15重量%を越えると
処理後の漁網は著しく粗硬となり、耐屈曲疲労性か低下
して実用上好ましくない。
本発明の処理剤で処理されてなる漁網か耐摩耗性、耐屈
曲疲労性にすぐれる理由は、耐光性、耐水性を兼備し繊
維との接@性か良好なポリウレタンに低摩擦係数の酸化
ポリエチレン及びフッ素系樹脂を併用することにより、
柔軟で平滑性を有し、かつ吸水性が少なく耐水性を有す
る被膜を繊維表面に形成させ、更にエチレン尿素化合物
の併用により、架橋反応を生じさせて被膜の凝集力を向
上させているためである。従って、この処理剤で処理さ
れた漁網は摩擦係数も小さく、単繊維相互間の摩擦及び
繊維/物体間の摩擦を減少させる効果を有するので単繊
維のフィブリル化を防止せしめる結果、実操業中におけ
る漁網の耐摩耗性、耐屈曲疲労性が向上し、耐久性が伸
びる。
〈発明の効果〉 本発明は下記の効果を有する。
(1)本発明の処理剤で処理されてなる漁網の大気中お
よび海水の介在下における耐摩耗性は極めてすぐれてい
る。
(2)本発明の処理剤で処理されてなる漁網の大気中お
よび海水の介在下における耐屈曲疲労性は極めてすぐれ
ている。
〈実施例〉 以下、摩擦によりフィブリル化し易いパラ系アラミド繊
維からなる撚糸コード及び無結節網を取りあげ、本発明
処理剤の効果について、実施例により具体的に説明する
。なお、耐摩耗性、耐屈曲疲労性の評価は下記方法に従
って実施した。
1)耐摩耗性評価方法A 評価装置を第1図に示す。第1図において、1は0.8
nnφの緊張したピアノ線、2は荷重。
3は撚糸コード又は無結節漁網から採取したコード状形
態の評価用サンプルである。
図において、コード状評価サンプル3の一端に0.2g
/deの荷重を取付けた後、該サンプルの他端を往復運
動させ、コード状評価サンプルかピアノ線1との摩擦に
より切断するまでの往復回数で比較判定する。
2)耐摩耗性評価方法B 評価装置を第2図に示す、第2図において、1は自由に
回転する外径20111φのロール、2は同様に自由回
転する外径10nunφのロール、3は撚糸コード、又
は無結節漁網から採取したコード状形態の評価用サンプ
ル、4はコード状形態の評価用サンプル3に海水を介在
させるためのバット、5は海水である。
比較評価はコード状評価サンプル3を1.5回ねじり第
1図に示すように一部、海水5に浸漬されたロール1に
かけた後、コード状評価サンプル3の一端に0.2g/
deの荷重を取付け、該サンプルの他端を往復運動させ
、コード状評価サンプル同志がねじられた場所で相互に
摩耗し合って切断するまでの往復回数で比較判定する。
3)耐屈曲疲労性評価方法 2対の自由に回転する外径30nn+φのロールによる
S曲げ法により実施する。撚糸コード、又は無結節漁網
から採取したコード状評価用サンプルをこのロールにS
字状にかけた後、引張力が2.5グラム/デニールにな
るように設定し、コード状評価サンプルを往復させて屈
曲疲労させ、該コード状評価サンプルが切断するまでの
往復回数で比較判定する。
本願発明処理剤の最適配合比率を探索、決定するために
、まず、繊維(糸)状で処理し、ついで処理された糸を
用いて汎用タイプの無結節漁網に類似した平均太さの撚
糸コードを作成し、このコードについて、耐摩耗性、耐
屈曲疲労性を比較評価した実施例について具体的に説明
する。
実施例1 ポリカーボネートポリオールと脂肪族ポリイソシアネー
トとからなるポリウレタン(A)の水分散液(有効成分
35重量%)と分子量4500の酸化ポリエチレンTB
)の水分散液(有効成分25重量%)と4フッ化エチレ
ン重合体(C)の水分散液(有効成分60重量%)およ
びジフェニルメタンジエチレン尿素(D)の水分散液(
有効成分25#L量%)を第1表に示した固形分比率(
重量%)になるように、各水分散液を配合して、処理液
を作成した。処理液の固形分濃度は10i1量%であっ
た。
紡糸時において実質的に油剤を付けていない1500デ
ニール/1000フイラメントのパラ系アラミド繊維(
テクノーラ■、帝人■)を該処理液に浸漬して含浸処理
した後、120°Cで2分間乾燥し、さらに180℃で
1分間熱処理して処理剤被膜の架橋反応をおこなった。
このときの処理剤固形分付着量は、5.0重量%であっ
た。得られた処理アラミド長繊維を3本引き揃えて、Z
方向に20回/10C1の撚数で撚糸した後、さらに、
この撚糸を合撚し、9000デニールの撚糸コードを得
た。この撚糸コードについて、耐摩耗性A、B及び耐屈
曲疲労性を評価した。評価は第1表に示す通りであった
実施例2〜10は、実施例1で用いた(A)、 (B)
、 (C)およびCD)の各水分散液を、第1表に示し
たそれぞれ対応する実施例の固形分比率(有効成分の重
量%比率)になるように配合して処理剤を作成した以外
は実施例1と同様におこなってそれぞれ目的とする撚糸
コードを得、それらについて耐摩耗性A、B及び耐屈曲
疲労性を比較評価した。結果は第1表に示すとおりであ
る。
比較例1 比較のために、実施例1で用いたと同一のアラミド繊維
を処理剤で含浸処理せずに、実施例1と同様の方法で撚
糸して9000デニールの撚糸コードを得、これについ
て、実施例1と同様に評価した結果を比較例1として第
1表に示した。
比較例2〜13 比較例2〜13は配合処理剤の固形分比率の最適範囲を
実施例との対比で明確にすべく検討したものであり、実
施例1で用いた(A)、 (B)、 FC)およびCD
)の配合比率を、第1表に示した固形分比率(有効成分
の重量%)になるように配合して処理剤を作成した以外
は実施例1と同様におこなって得た撚糸コードについて
、評価したものである。
実施例11 紡糸工程で油剤を付与した1500デニール/ 100
0フイラメントのアラミド繊維を用いて表1の実施例5
と同一の処理剤により、実施例5と同様に処理した。得
られた処理系を用いて上撚り数か約1.6回/cra程
度になるように試作した1500デニ一ル×2本×2本
/13節の無結節網、約300間を旋網の一部に裂は防
止用網として組み入れた6約4ケ月間、実操業テストを
行なった後、この網の一部を切り取り、その切り取った
網からコード状評価サンプルを採取した。このサンプル
について耐摩耗性A、Bおよび耐屈曲疲労性を評価し、
その結果を第2表に示した。また参考用として該サンプ
ルについて、引張り強力を測定し、第2表に示した。
実施例12 紡糸工程で油剤を付与した1500デニール/1000
フイラメントのアラミド繊維を用いて実施例9と同一の
処理剤により、実施例9と同様に処理した。
得られた処理系を用いて上撚り数が約3.2回/cra
程度になるように試作した1500デニ一ル×2本×2
本/8節の無結節網約100掛×40間を旋網の身網部
に組み入れた。約4ケ月間、実操業テストを行なった後
、この網の一部を切り取り、その切り取った網からコー
ド状評価サンプルを採取した。
このサンプルについて耐摩耗性A、Bおよび耐屈曲疲労
性を評価し、その結果を第2表に示した。
また参考用として該サンプルについて引張り強力を測定
し、第2表に示した。
比較例14 比較のため実施例11で用いたと同一のアラミド繊維を
処理剤で含浸処理せずに、実施例11と同様の方法によ
り無結節網を試作して、旋網の一部に裂は防止用網とし
て組み入れて、約4ケ月間の実操業テストを行なった後
、実施例11と同様にして評価した。結果を第2表に示
した。
比較例15 比較のため実施例12で用いたと同一のアラミド繊維を
処理剤で含浸処理せずに、実施例12と同様の方法によ
り無結節網を試作した。旋網の身網部に組み入れて、約
4ケ月間、実操業テストを行なった後に、実施例12と
同様にして評価した。結果を第2表に示した。
第 表 第 表
【図面の簡単な説明】
第1図は耐摩耗性評価装置Aを示すI)II断面図であ
る。図において、1は0.8inφの断面円形のピアノ
線、2荷重、3は評価サンプルである。 第2図は耐摩耗性評価装置Bを示す側断面図である。図
において、1は外径20+111φの自由回転するロー
ル、2は外径101IPφの自由回転するロール3は評
価サンプル、4はパット75は水である。 特許出願人 帝 人 株 式 会 社 業 図 第2 図 手 続 補 正 書 平成 3年 1月ご3日

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリウレタン(A)、酸化ポリエチレン(B)、
    フッ素系樹脂(C)及びエチレン尿素化合物(D)を主
    たる成分とする耐摩耗性向上処理剤で処理されてなる漁
    網。
  2. (2)ポリウレタン(A)がポリカーボネートポリオー
    ルと脂肪族ポリイソシアネートとからなり、酸化ポリエ
    チレン(B)の分子量が1000〜7000からなり、
    さらにフッ素系樹脂(C)が4フッ化エチレン重合体、
    3フッ化塩化エチレン重合体、4フッ化エチレン・6フ
    ッ化プロピレン共重合体、4フッ化エチレン・パーフロ
    ロアルキルビニルエーテル共重合体、4フッ化エチレン
    ・6フッ化プロピレン・パーフロロアルキルビニルエー
    テル共重合体、フッ化ビニリデン重合体、エチレン・4
    フッ化エチレン共重合体からなる群から選択された1以
    上のものを含み、さらにエチレン尿素化合物(D)が下
    記一般式を満足する化合物 ▲数式、化学式、表等があります▼ [式中Rは芳香族又は脂肪族の炭化水素残基、nは0、
    1又は2である。n=0のとき末端は水酸基である。] である請求項(1)に記載の漁網。
  3. (3)各成分の重量比が (A)/[(A)+(B)+(C)+(D)]=0.3
    4〜0.70 (B)/[(A)+(B)+(C)+(D)]=0.2
    4〜0.60 (C)/[(A)+(B)+(C)+(D)]=0.0
    3〜0.20 (D)/[(A)+(B)+(C)+(D)]=0.0
    3〜0.15 である請求項(1)または(2)に記載の漁網。
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CN107881592A (zh) * 2017-12-08 2018-04-06 巢湖市荷花渔网有限公司 一种提高耐磨渔网耐候性的加工方法

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CN107881592A (zh) * 2017-12-08 2018-04-06 巢湖市荷花渔网有限公司 一种提高耐磨渔网耐候性的加工方法

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