JPH0413088Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0413088Y2
JPH0413088Y2 JP1984171102U JP17110284U JPH0413088Y2 JP H0413088 Y2 JPH0413088 Y2 JP H0413088Y2 JP 1984171102 U JP1984171102 U JP 1984171102U JP 17110284 U JP17110284 U JP 17110284U JP H0413088 Y2 JPH0413088 Y2 JP H0413088Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
cutting saw
outer periphery
segments
cutting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1984171102U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6185356U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1984171102U priority Critical patent/JPH0413088Y2/ja
Publication of JPS6185356U publication Critical patent/JPS6185356U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0413088Y2 publication Critical patent/JPH0413088Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)
  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、砥石から成るセグメントを具備する
切断鋸に関する。詳細には、放射状のスリツトを
外周部に設けた鋼板から成る基板に、砥石から成
るセグメントを設けて成り、石材、コンクリート
材、レンガ、鋼板等或はコンクリートやアスフア
ルトの舗装道路等の切断に用いられる、円形状の
切断鋸に関する。
考案の目的 前記切断鋸は、特にアスフアルト舗装道路を切
断する際に、基板のアンダーカツトが激しく、セ
グメントが脱落して使用不可能になることがしば
しば生じている。
例えば、第3図乃至第5図に示す切断鋸は、鋼
板から成る円形状の基板1と、該基板1の外周部
に等間隔で設けられた放射状のスリツト4と、前
記基板1の外周縁にろう付け3された砥石から成
るセグメント2と、基板1の回転方向の前方に相
当するスリツト4の一端面4aに植設された超硬
質合金製のチツプ6とから成るものである。
前記切断鋸は、基板1のアンダーカツトを防止
するために、スリツト4の一端面4aに超硬質合
金製のチツプ6を植設したものである。しかしな
がら、アスフアルト舗装道路を切断している際
に、セグメント2をろう付け3した基板1の一部
に第6図に示す如くアンダーカツト1aを生じ、
該部分のセグメント2が脱落して使用不可能とな
つた。
本考案者は、前記従来のものにおいてセグメン
トが脱落する原因を検討した結果、次のことが明
らかになつた。
即ち、切断鋸の基板1は、切粉によつて摩擦さ
れてアンダーカツトされる。特に、セグメント2
のろう付け部分3の付近においては、排除されな
い切粉によつて強く摩擦されるために激しく摩耗
される。その結果、第6図に示す如くアンダーカ
ツト1aを生じ、セグメント2に作用する力によ
つてやがてアンダーカツト1aの部分が破断され
ることになる。従つて、アンダーカツト1aが生
じるのは、基板1の耐摩耗性が不足していること
が一原因であることが明らかとなつた。
ところで、従来の切断鋸の基板は、SK5又は
SKS5等の鋼板製であるが、必要とされる靱性を
考慮して、焼入れ硬度が42HRC以下に設定され
ている。
前記基板は、焼入れ硬度を高めることによつ
て、その耐摩耗性を高めることが可能であるが、
靱性が低下しひび割れ等破損し易くなり、切断鋸
の基板としては不適当なものとなる。又、耐摩耗
性材を溶着することによつて基板の耐摩耗性を高
め得るが、基板が熱変形したり或は靱性が低下す
る等、切断鋸の基板として好ましくない影響を受
ける。以上の如く、従来の切断鋸の基板の耐摩耗
性を向上させることが困難であつた。
本考案者は、前記事情に鑑み更に研究を進めた
結果、セグメントのろう付部分を含む基板の外周
部に耐摩耗性の硬質被覆層を被着することによつ
て、基板の耐摩耗性を高め、アンダーカツトを防
止し得るという知見を得た。
本考案は、前記知見に基いて完成されたもので
あつて、セグメントのろう付け部分付近の基板に
アンダーカツトが生じることを防止し、寿命の長
い円形状の切断鋸を提供することを目的とするも
のである。
考案の構成 本考案の構成は、鋼板から成る円形状の基板
と、該基板の外周部に設けられた放射状のスリツ
トと、前記基板の外周縁にろう付けされた砥石か
ら成るセグメントとから成る円形状の切断鋸にお
いて、前記セグメントのろう付け部分を含む基板
の外周部に超硬質合金粉末をプラズマ溶射により
被着形成した耐摩耗性の硬質被覆層を具備するこ
とを特徴とする円形状の切断鋸である。
本考案は、前記の如くセグメントのろう付け部
分を含む基板の外周部に耐摩耗性の硬質被覆層を
超硬質合金粉末をプラズマ溶射により被着形成す
ることによつて、基板の前記部分にアンダーカツ
トを生ぜず、セグメントが摩耗して使用限界に達
するまで使用し得る切断鋸を提供することができ
た。
尚、基板は、SK5,SKS5等が好ましいが、ス
テンレス鋼であつてもよい。
セグメントは、ダイヤモンドや立方晶窒化硼素
等の超砥粒をWC−Co系、WC−TiC−Co系、
WC−TiC−TaC−Co系等の超硬質合金粉末と一
体に焼結したものが好ましい。
硬質被覆層は、WC−Co系、WC−TiC−Co
系、WC−TiC−TaC−Co系等の超硬質合金粉末
を、基板に熱的影響を与えることなく、被着する
ことによつて形成されるものである。例えば、前
記超硬質合金粉末をプラズマ溶射によつて被着形
成されるものが好ましく、硬質被覆層は、基板に
強固に被着され、切断中に作用する衝撃力、振動
等によつて基板から剥離することがないものであ
る。
又、硬質被覆層は、セグメントのろう付け部分
を含む基板の外周部の両側面に設けるのみでも良
いが、基板の回転方向の前方に相当するスリツト
の一端面にも設けることが好ましい。
更に、硬質被覆層は、セグメントのろう付け部
分においては肉盛り状に設けることが好ましく、
排除されない切粉により強く摩擦されて摩耗され
ることを防止し得る。又セグメントを基板に取り
付けるためのろう材は、銅、銀製等が用いられ
る。尚、セグメントと基板との取り付け構造は、
ろう付け以外の手段によつて取り付けられたも
の、例、レーザによる溶着構造、であつても良
い。
実施例 本考案を実施例に基いて詳細に説明する。
本実施例は、セグメントのろう付け部分及びス
リツトを含む基板の外周部にWC−Co系の超硬質
合金粉末をプラズマ溶射によつて被着した硬質被
覆層を具備することを特徴とする円形状の切断鋸
である。
本実施例を図に基いて説明する。
第1図は、本考案の実施例である切断鋸の正面
図、第2図は、第1図の要部の拡大断面図であ
る。
第1図において、1は基板であつて、外周部に
等間隔で多数の放射状のスリツト4を設けたSK5
の鋼板から成る円形状のものである。2はセグメ
ントで、ダイヤモンド砥粒をWC−Co系の超硬質
合金粉末と一体に焼結したもので、銀ろう材3で
基板1の外周縁にろう付けされている。5は硬質
被覆層で、WC−Co系の超硬質合金粉末をプラズ
マ溶射により薄く被膜状に被着形成されたもので
あり、第2図に示す如くセグメント2のろう付け
部分において肉盛状に設けられている。
尚、セグメント2は、肉厚が基板1及び硬質被
覆層5の各肉厚の和よりも大きく、基板1の両側
面から突出するように設けられている。矢印a
は、図示されていない切断装置に組み込まれて使
用される際の切断鋸の回転方向を示す。
以上の構成において、硬質被覆層5は、WC−
Co系の超硬質合金粉末をプラズマ溶射によつて
基板1に被着形成したものであるため、基板1と
強固に付着され、切断中に作用する衝撃力、振動
等によつて基板1から剥離することがない。又、
硬質被覆層5は低温(例170℃)で被着形成され
るために、硬質被覆層5を基板1に被着形成する
ことによつて熱変形或は靱性の低下等切断鋸の基
板として好ましくない影響を与えることがない。
実験例 第1図に示す切断鋸において、各部の寸法を次
の通り設定したものを用いて、アスフアルト舗装
道路を切断した結果は次の通りである。
切断鋸の寸法 基板1…外径305mm、肉厚2.4mm、 セグメント2…長さ47.0mm、肉厚3.0mm、高
さ9.0mm、 スリツト3… 長さ 20mm、 セグメント数…18個、 硬質被覆層5…幅25mm、肉厚 0.1mm 実験結果 前記切断鋸を図示せざる切断装置に取り付
け、切断鋸の回転速度2500〜3000rpm、切込み
深さ50mm、切断速度1〜3m/minの条件で、
アスフアルト舗装道路を切断したところ、セグ
メントが脱落することがなく、しかも摩耗して
使用限界に達するまで、円滑に切断作業を行う
ことができた。
その際、セグメントのろう付け部分の付近に
おいて、アンダーカツトをほとんど生じること
がなく、硬質被覆層の効果が充分に認められ
た。
考案の効果 本考案によれば、セグメントのろう付け部分を
含む基板の外周部の硬質被覆層が超硬質合金粉末
をプラズマ溶射により被着形成したもので、耐摩
耗性が高く、切断中に作用する衝撃力、振動等に
よつて剥離することなく強固に付着しているた
め、セグメントのろう付け部分及び基板の外周部
は切断中に排除されない切粉によつて摩擦される
ことがなく、従来のように摩耗してアンダーカツ
トを生じることがない。従つて、セグメントが摩
耗して使用限界に達するまで無駄なく使用するこ
とができ、切断鋸の長寿命化を図ることが可能に
なつた。
又、基板にアンダーカツトをほとんど生じない
ことから、使用限界の高いセグメントを採用し、
切断加工長さの長い円形状の切断鋸を提供するこ
ともできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の実施例の正面図、第2図
は、第1図の要部拡大断面図、第3図は従来例の
正面図、第4図は、第3図の要部拡大図、第5図
は、第3図の要部断面図、第6図は、従来例の使
用後の要部拡大断面図である。 1……基板、2……セグメント、3……ろう付
け(部分)、4……スリツト、5……硬質被覆層、
6……超硬質合金製のチツプ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 鋼板から成る円形状の基板と、該基板の外周部
    に設けられた放射状のスリツトと、前記基板の外
    周縁にろう付けされた砥石から成るセグメントと
    から成る円形状の切断鋸において、前記セグメン
    トのろう付け部分を含む基板の外周部に超硬質合
    金粉末をプラズマ溶射により被着形成した耐摩耗
    性の硬質被覆層を具備することを特徴とする円形
    状の切断鋸。
JP1984171102U 1984-11-13 1984-11-13 Expired JPH0413088Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1984171102U JPH0413088Y2 (ja) 1984-11-13 1984-11-13

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1984171102U JPH0413088Y2 (ja) 1984-11-13 1984-11-13

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6185356U JPS6185356U (ja) 1986-06-05
JPH0413088Y2 true JPH0413088Y2 (ja) 1992-03-27

Family

ID=30728803

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1984171102U Expired JPH0413088Y2 (ja) 1984-11-13 1984-11-13

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0413088Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106863153A (zh) * 2015-12-07 2017-06-20 株式会社迪思科 切割机刀具

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0518054Y2 (ja) * 1986-09-13 1993-05-13
JP2001246601A (ja) * 2000-03-02 2001-09-11 Kanefusa Corp 回転切削工具
KR100440870B1 (ko) * 2001-02-19 2004-07-19 이화다이아몬드공업 주식회사 언더컷 방지용 팁을 이용한 다이아몬드 소우 블레이드
JP2006297507A (ja) * 2005-04-18 2006-11-02 Asahi Diamond Industrial Co Ltd コアドリル及びその製造方法
JP7046687B2 (ja) * 2018-04-12 2022-04-04 株式会社ディスコ 切削工具
KR102145327B1 (ko) * 2020-02-04 2020-08-18 인천국제공항공사 절삭부재 및 이를 이용한 도로포장의 그루브 공법

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5247833U (ja) * 1975-10-02 1977-04-05

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5247833U (ja) * 1975-10-02 1977-04-05

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106863153A (zh) * 2015-12-07 2017-06-20 株式会社迪思科 切割机刀具

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6185356U (ja) 1986-06-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070266639A1 (en) Superabrasive tools having improved caustic resistance
US20040112359A1 (en) Brazed diamond tools and methods for making the same
US5127924A (en) Hard particle coated grinding wheel
EP0985505A3 (en) Outer-Diameter blade, inner-diameter blade, core drill and processing machines using same ones
KR19990087801A (ko) 기복형 절단면을 가진 단일 금속층 연마 절단 공구
WO2001076821A1 (fr) Meule
JPS603523B2 (ja) リ−ド線切断用丸刃工具
JPH0413088Y2 (ja)
JPH10202538A (ja) 銑鉄鋳物または鋼切断用多孔性ダイヤモンドカッター
JP4084864B2 (ja) カッティングソー
US20100326416A1 (en) High speed abrasive cutting blade with simulated teeth
JP2008155301A (ja) 砥石
JP2004230531A (ja) 回転鋸
EP0547012A2 (en) Composite insert for cutting tools
JPH0679635A (ja) ダイヤモンド切削砥石
JPH081807Y2 (ja) 切断用砥石
JP2000326234A (ja) バリ取り用超砥粒ホイール
JP3998648B2 (ja) カップ型回転砥石
JPH07148613A (ja) チップソー
JP2002127021A (ja) 回転円盤カッタ
JP2001087943A (ja) 回転複合カッター
JPS6176273A (ja) 研削砥石
JP3047268B2 (ja) ダイヤモンドチップ工具
JPH03228579A (ja) 難切削性材料用カッティングホイール
JP3317478B2 (ja) ダイヤモンド切断砥石