JPH04129966U - メタルリング - Google Patents

メタルリング

Info

Publication number
JPH04129966U
JPH04129966U JP3592791U JP3592791U JPH04129966U JP H04129966 U JPH04129966 U JP H04129966U JP 3592791 U JP3592791 U JP 3592791U JP 3592791 U JP3592791 U JP 3592791U JP H04129966 U JPH04129966 U JP H04129966U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
metal
metal ring
pair
tightening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3592791U
Other languages
English (en)
Inventor
井 賢 二 堀
谷 一 明 茶
Original Assignee
日本バルカー工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本バルカー工業株式会社 filed Critical 日本バルカー工業株式会社
Priority to JP3592791U priority Critical patent/JPH04129966U/ja
Publication of JPH04129966U publication Critical patent/JPH04129966U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gasket Seals (AREA)
  • Flanged Joints, Insulating Joints, And Other Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】周方向に連続した内部空間を有し、軸方向に押
圧されてシール作用をなす金属製で環状であるメタルリ
ングであって、このメタルリングの外周面あるいは内周
面に、周方向に連続した隙間を形成する一対の突合わせ
端部を有し、これら一対の突合わせ端部を重ね合わせて
配置してあることを特徴としている。 【効果】真空下に配置された場合であっても、締付時に
おいてガスケット面圧の均等化が図れ、小さい締付力で
良好なシール効果を得ることができると共に、製造工程
も容易であると共に安価である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の技術分野】
本考案は、配管のフランジ継手などをシールするためのメタルリングに関し、 特に、真空下に配置される継手部を好適にシールできるメタルリングに関する。
【0002】
【考案の技術的背景】
水、油系流体を扱う高温、高圧ラインの継手部に広く用いられているメタルC リングは、ニトリルゴム等の合成ゴムよりなるOリングに比べ耐熱性に優れ、ま た、低い締付力でシールを得ることができている。
【0003】 このメタルCリング1は、図6に示すように、断面略C形状であって、これの 径方向外側面に、周方向に連続した開口部3が形成してある。このようなメタル Cリング1は、例えば図7にその一部を示すように、フランジ部4とフランジ部 5との継手部6に形成した環状溝7内に装着する。その際、メタルCリング1の 開口部3は、環状溝7の外壁部8から離反した状態で配置し、径内周部を内壁部 9に当接させることにより位置決めし、また装着部からの脱落を防止している。
【0004】 このように装着したメタルCリング1では、図7中矢印で示すように、環状溝 7内に流入する流体の一部が開口部3を介して環状の内部空間2内に流入し、内 部に流入した圧液は、更にメタルリング1を内方から拡開する方向に押圧する。 これにより、メタルリング1は、締付力で変形する他、フランジ部4と環状溝7 底部とのシール面に押し付けられ、その結果、締付力が小さくても優れたシール を得ることができる。
【0005】 このようにメタルCリング1は、流体圧力が高くなる程、ガスケット面圧が増 加し、シール性が向上するので、水、油系流体を扱う継手部では高圧下において も確実なシールを得ることができる。したがって、自緊式のシールとして、特に 、水、油系流体を扱う高圧ラインでの実積は大きい。
【0006】 ところで、ガス系流体を扱う真空ラインの継手部において、このようなメタル Cリング1を用いる場合がある。この場合、メタルCリング1は、内部空間2内 に流入する圧力流体により変形してシールするのではなく、締付圧力により変形 して、フランジ部との接触面積を増大させてシール効果を得ている。
【0007】 しかしながら、図8に示したように、メタルCリング1はフランジ部4とフラ ンジ部5とを締付けた時に円周上で締付力が均等に作用しない場合がある。この ような場合、メタルCリング1の一方の突合わせ端部1aと、他方の突合わせ端 部1bとがある部位では接触し、またある部位では離反した状態となり、端部同 士が接触する部分Aと接触しない部分Bとが存在することがある。その結果、真 空下では加圧部材としてのフランジ部4に対するガスケット面圧の不均衡により 、真空シール性が損なわれる問題があった。
【0008】 また、ガス系流体を扱う真空ラインの継手部おいては、断面閉形状のメタル中 空Oリングを用いることもある。この中空Oリングは、メタルCリングに比べて 、低い締付け力で十分なシール性能を得ることができる。しかしながら、中空O リングを製造する場合には、必ず溶接工程を必要とし、その製造工程が煩雑であ るといった問題があった。
【0009】 さらに、実開昭52−71655号には、メタルCリング内に、環状のコイル バネを内装されているものが開示されている。しかしながら、このようにコイル バネが内装されていると、ガスケットの締付力を大にしないと、所定のシール効 果を得ることができないといった問題があり、さらに、コイルバネを内装する製 造工程を必要とし、作業工程を増大し、ひいては、製造コストの高騰を招来する といった問題もあった。
【0010】
【発明の目的】
本考案は、上記問題に鑑みてなされたもので、真空下に配置された場合であっ ても、締付時においてガスケット面圧の均等化が図れ、良好なシール効果を得る ことができると共に、製造工程も容易であり且つ安価であるメタルリングの提供 を目的としている。
【0011】
【考案の概要】
この目的を達成するため、本考案に係るメタルリングは、 周方向に連続した内部空間を有し、軸方向に押圧されてシール作用をなす金属 製で環状であるメタルリングであって、 このメタルリングの外周面あるいは内周面に、周方向に連続した隙間を形成す る一対の突合わせ端部を有し、 これら一対の突合わせ端部を重ね合わせて配置してあることを特徴としている 。
【0012】 本考案では、このように、一対の突合わせ端部を重ね合わせてある。即ち、閉 断面形状に構成してある。そのため、メタルシールの締付時に、従来のように、 突合わせ端部が接触する部位と、接触しない部位とが生じることがない。従って 、円周上により均一なガスケット面圧を得ることができ、シール性が向上する。
【0013】 また、本考案に係るメタルリング製造工程は、従来のメタルCリングと同様に 、一枚板、又は径の小さい管をロール成形などにより成形加工のみであり、メタ ル中空Oリングのように溶接工程を必要としないため、製造工程が煩雑でない。 さらに、コイルバネを内装する場合に比べて、小さい締付力でシール効果を得る ことができ、従って、ボルト径、フランジ強度に余裕がない場合に有効である。 また、ボルト径、ボルト本数、腐乱時厚さなども小さくできるという利点がある 。さらに、コイルバネを内装する工程を必要としないため、製造工程が簡易にな り、製造コストを低減できるという利点もある。
【0014】
【考案の具体的説明】
以下、図面を参照して本考案に係るメタルリングの2つの実施例について説明 する。
【0015】 図1は本考案の第1の実施例によるメタルリングの断面図である。 本実施例では、メタルリング20は、周方向に連続して内部空間21を有して おり、これの外周面に、周方向に連続したスリット(隙間)22を形成する一対 の突合わせ端部23,24を有している。これら一対の突合わせ端部23,24 は、互いに重ね合わして配置してあり、自然状態で閉環形状を呈している。
【0016】 また、メタルCリング20の内径Dは、図2に示したように、例えばフランジ 部25とフランジ部26との継手部27に装着する場合に、フランジ部26に形 成した環状溝28の内径dに対応した大きさに形成されている。したがって、メ タルCリング20を環状溝28内に装着すると、Cリング20の内周部で位置決 めされ、外周部外方には、間隙が確保される。
【0017】 次に、このようなメタルリングの製造方法例を説明する。 図3(A)に示すように、円板状の金属製外皮用素材30を容易し、図3(B )に示すように、金型などで円板状の底部31が形成されるようにプレス加工す る。その後、切断線32に沿って、素材を切断し、図3(C)に示すような断面 L字形状のリングを得る。このリングを図3(D)に示すように、金型等で断面 C字形状になるように折曲加工する。その後、図1に示すように、突合わせ端部 23,24を重合わせるように折曲加工して、本考案に係るメタルリング20を 完成させる。
【0018】 また、図4に示す製造例では、図4(A)に示すように、金属製管を素材30 として準備し、これを適当な長さに切断し、次いで、図4(B)に示すように、 管30の外形側に管の端部(即ち、突合わせ端部23,24)を拡開加工し、複 数段階の折曲加工により、最終的に図1に示すようなメタルリング20を得る。
【0019】 このように、本考案に係るメタルリング20では、メタル中空Oリングを製造 する場合のように、溶接工程を必要としないため、製造工程が容易である。 さらに、図2に示すようにメタルリング20を装着した場合、フランジ部25 とフランジ部26とを締付ければ、突合わせ端部23と、突合わせ端部24とは 、互いに軸方向に押圧され、メタルリング20の断面形状は長円形状に変形する 。これにより、メタルリング20は、フランジ部25及び環状溝28の底面と密 に接触すると共に、これらと接触する接触面積が増大し、その結果、全周に亘っ て良好なシール作用を得ることができる。
【0020】 したがって、このようなメタルリング20をガス系流体を扱う真空ラインの継 手部に使用した場合には、メタルリング20は加圧部材としてのフランジ部25 によくなじみ、真空シール性が保持される。また、このメタルリング20は、従 来品と同様に金型成形で製作することができ、量産性を損なうこともない。
【0021】 以上、本考案の第1の実施例によるメタルCリングについて説明したが、表1 は本出願人によって行われた実験結果を示すもので、当該メタルCリング20を 真空下に配置した場合の機械的性能を、図6に示した従来品のメタルCリング1 と対比して示している。
【0022】
【表1】
【0023】 注 1)除々に締付荷重を増加させたとき、漏洩量が1×10-11 Pa・m3 / S以下に達した時点での円周単位長さ当りの締付荷重。 2)締切状態から除々に締付荷重を減少させたとき、漏洩量が1×10-11 Pa・m3 /S以下を保持できる限界点での円周単位長さ当りの締付荷重。
【0024】 3)フランジみぞの締代まで締付けた締切状態での円周単位長さ当りの締付 荷重。 表1に示す実験結果によれば、改良品である本考案によるメタルCリングでは 、気密開始点S0が従来品の154〔KN/m〕から89〔KN/m〕と低下し 、また、気密限界点S1も、76〔KN/m〕から44〔KN/m〕と低下し、 共に42%程の軽減が確認された。このように、改良品は実験結果からもシール 性の向上は顕著であった。
【0025】 次に、図5を参照して、本考案の第2の実施例に係るメタルリングを説明する 。 本実施例では、メタルリング20の外周面でなく、内周面に、周方向に連続し たスリット(隙間)42を形成する一対の突合わせ端部43,44を有している 。これら一対の突合わせ端部43,44は、互いに重合わして配置してあり、自 然状態で閉環形状を呈している。
【0026】 このように、内周面に突合わせ端部43,44が設けられているメタルリング 20は、例えば、外径側が真空状態で内径側が大気圧の使用形態のときに使用さ れる。本実施例でも、上記第1の実施例と同様に、メタルシールの締付時に、従 来のように、突合わせ端部43,44が接触する部位と、接触しない部位とが生 じることがない。従って、円周上により均一なガスケット面圧を得ることができ 、シール性が向上する。従来のメタルCリングと同様に、一枚板、又は径の小さ い管をロール成形などにより成形加工のみであり、メタル中空Oリングのように 溶接工程を必要としないため、製造工程が煩雑でない。
【0027】 なお、本考案は、上記実施例に限定されず、本考案の技術的思想に基づき、種 々の変形が可能である。例えば、上記実施例では、メタルリング20の断面形状 は、自然状態で断面略円形としたが、長円形に形成したものにも本考案は適用可 能である。
【0028】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案では、一対の突合わせ端部を重ね合わせてある。 即ち、閉断面形状に構成してある。そのため、メタルシールの締付時に、従来の ように、突合わせ端部が接触する部位と、接触しない部位とが生じることがない 。従って、円周上により均一なガスケット面圧を得ることができ、シール性が向 上する。
【0029】 また、本考案に係るメタルリング製造工程は、従来のメタルCリングと同様に 、一枚板、又は径の小さい管をロール成形などにより成形加工のみであり、メタ ル中空Oリングのように溶接工程を必要としないため、製造工程が煩雑でない。 さらに、コイルバネを内装する場合に比べて、小さい締付力でシール効果を得る ことができ、従って、ボルト径、フランジ強度に余裕がない場合に有効である。 また、ボルト径、ボルト本数、腐乱時厚さなども小さくできるという利点がある 。さらに、コイルバネを内装する工程を必要としないため、製造工程が簡易にな り、製造コストを低減できるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例に係るメタルリングの断
面図である。
【図2】図1に示すメタルリングを備えた継手部の断面
図である。
【図3】図3(A)(B)(C)(D)は、本考案の第
1の実施例に係るメタルリングの一製造工程を示す模式
的断面図である。
【図4】図4(A)(B)は、本考案の第1の実施例に
係るメタルリングの他の製造工程を示す模式的断面図で
ある。
【図5】本考案の第2の実施例に係るメタルリングの断
面図である。
【図6】従来のメタルCリングを示す断面図である。
【図7】従来のメタルCリングを備えた継手部における
液体の流れを示す要部断面図である。
【図8】従来のメタルCリングを備えた継手部の断面図
である。
【符号の説明】
2O メタルリング 22 スリット(隙間) 23 突合わせ端部 24 突合わせ端部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周方向に連続した内部空間を有し、軸方
    向に押圧されてシール作用をなす金属製で環状であるメ
    タルリングであって、このメタルリングの外周面あるい
    は内周面に、周方向に連続した隙間を形成する一対の突
    合わせ端部を有し、これら一対の突合わせ端部を重ね合
    わせて配置してあることを特徴とするメタルリング。
  2. 【請求項2】 ガス系流体を扱う真空ラインに用いられ
    ることを特徴とする請求項1に記載のメタルリング。
JP3592791U 1991-05-21 1991-05-21 メタルリング Pending JPH04129966U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3592791U JPH04129966U (ja) 1991-05-21 1991-05-21 メタルリング

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3592791U JPH04129966U (ja) 1991-05-21 1991-05-21 メタルリング

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04129966U true JPH04129966U (ja) 1992-11-30

Family

ID=31917979

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3592791U Pending JPH04129966U (ja) 1991-05-21 1991-05-21 メタルリング

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04129966U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010236694A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Commissariat A L'energie Atomique & Aux Energies Alternatives 金属リップシールおよびそれを取付けた機械

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0227085B2 (ja) * 1984-03-28 1990-06-14 Santrade Ltd
JPH03500676A (ja) * 1987-06-17 1991-02-14 トライ‐テック システムズ インターナショナル インコーポレイテッド O‐リングシール、これを組込んだ製造物品、並びにその生成および使用方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0227085B2 (ja) * 1984-03-28 1990-06-14 Santrade Ltd
JPH03500676A (ja) * 1987-06-17 1991-02-14 トライ‐テック システムズ インターナショナル インコーポレイテッド O‐リングシール、これを組込んだ製造物品、並びにその生成および使用方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010236694A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Commissariat A L'energie Atomique & Aux Energies Alternatives 金属リップシールおよびそれを取付けた機械

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3905623A (en) Pipe coupling with deformable outer sleeve
US6260584B1 (en) Metal hose fitting and method of making
US4261600A (en) Pipe coupling for lap joints
US3817540A (en) Washers and gaskets
US4165109A (en) Wide-band compression coupling
US5454604A (en) Vortex gasket for automotive exhaust system
EP1045185A3 (en) Pipe joint
US4313625A (en) Lined pipe assembly
US1857297A (en) Pipe coupling
US2880018A (en) Glassed tube sheet seal
JPH04129966U (ja) メタルリング
US3820831A (en) Coupling for connecting aligned tubes
US2270519A (en) Sealing gasket
US3324895A (en) Corrugated tubes
US3148901A (en) Metal seal fitting and method
JPH08219291A (ja) 金属被覆型ガスケット
JP6346304B2 (ja) 高純度流体輸送システムに適した可鍛性ガスケット
JPS6318874Y2 (ja)
JPH0226367A (ja) 圧力変形防止リング付き金属シール部材
JP3054865B2 (ja) 差込みフランジ用ガスケット
JP3020000U (ja) フランジとフレキシブルホースの接続構造
US2701730A (en) Reinforced large diameter highpressure pipe coupling
JPH1130333A (ja) メタルcリング
JPS60211183A (ja) 管継手及びその製造方法
JPH0355008Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19990323