JPH04129749U - 成苗化装置 - Google Patents
成苗化装置Info
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- JPH04129749U JPH04129749U JP3593091U JP3593091U JPH04129749U JP H04129749 U JPH04129749 U JP H04129749U JP 3593091 U JP3593091 U JP 3593091U JP 3593091 U JP3593091 U JP 3593091U JP H04129749 U JPH04129749 U JP H04129749U
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Landscapes
- Cultivation Of Plants (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 培養苗を露地栽培に適すまで成苗させるに際
し、これを自動的にしかも良苗として成苗できることを
可能とする。 【構成】 多数の培養苗を苗床に植設して培養苗を成苗
する成苗化装置において、培養苗の生長度を検出するセ
ンサと、培養苗の適正な生長度が記憶され、その記憶さ
れた生長度と上記センサで検出された実際の生長度と比
較して徒長防止など培養苗の生長度を調整する制御装置
とを備えたことを特徴としている。
し、これを自動的にしかも良苗として成苗できることを
可能とする。 【構成】 多数の培養苗を苗床に植設して培養苗を成苗
する成苗化装置において、培養苗の生長度を検出するセ
ンサと、培養苗の適正な生長度が記憶され、その記憶さ
れた生長度と上記センサで検出された実際の生長度と比
較して徒長防止など培養苗の生長度を調整する制御装置
とを備えたことを特徴としている。
Description
【0001】
本考案は、組織培養苗等を露地栽培用に適するまで成苗化するための成苗化装
置に関するものである。
【0002】
無菌状態で培養した組織培養苗を試験管等の苗床で一般の露地栽培環境に馴ら
すため、地上部の環境制御を行う装置は、一部研究所に導入されている。これら
成苗装置は、主に温度等の地上部の生育環境を整えて行うことがなされている。
【0003】
しかしながら、地上部環境のみならず地下部の環境、すなわち養液などを供給
する必要があるが、単にこれらは苗の生育に必要な養液を供給することはなされ
ているもののその養液性状の制御はなされていない。また培養苗を高密植度で生
産すれば大量生産が可能であるが、高密植度で成苗すると、良苗とならず徒長し
た不良苗となってしまう問題がある。
【0004】
そこで、本考案の目的は、上記課題を解決し、培養苗を露地栽培に適すまで成
苗させるに際し、これを自動的にしかも良苗として成苗できる成苗化装置を提供
することにある。
【0005】
上記目的を達成するために本考案は、多数の培養苗を苗床に植設して培養苗を
成苗する成苗化装置において、培養苗の生長度を検出する生長度検出センサと、
培養苗の適正な生長度が記憶され、その記憶された生長度と上記センサで検出さ
れた実際の生長度と比較して徒長防止など培養苗の生長度を調整する制御装置と
を備えたものである。
【0006】
上記構成によれば、制御装置に培養苗の適正な生長度を記憶させておき、生長
度検出センサで培養苗の実際の生長度を測定し、その生長度と適正な生長度を比
較し、実際の生長度が適正な生長度と相違があれば徒長防止装置を作動させたり
養液濃度を変えたりしてその生長度を調整することで良苗を自動的にしかも大量
に生産できる。
【0007】
以下、本考案の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。
【0008】
図1は本考案の成苗化装置の概略図を示し、図2は本考案の成苗化装置の正面
図を示すものである。図1,図2において、1は成苗化装置本体で、その本体1
内に苗床2が設けられ、その苗床2に培養苗3が適宜間隔でかつ移動可能に植設
される。この苗床3の下方には原液養液タンク4が設けられ、その原液養液タン
ク4は原液部5と養液部6からなり、原液部5から原液ポンプ7にて原液が養液
部6に供給されると共に給水管8から養液部6に水が供給され、原液が適宜の濃
度に希釈されて養液とされる。この給水管8には電磁弁9が接続される。この原
液養液タンク4の養液部6には、電気伝導度センサ10,pHセンサ11,温度
センサ12が設けられ、また養液部6内の養液の温度を調整する養液冷却用チラ
ー13が設けられる。
【0009】
この養液部6の養液は、養液ポンプ14より供給管15を介して苗床2の一方
に供給され、苗床2の他方の排出管16より養液部6に戻されて循環されるよう
になっている。
【0010】
また苗床2の上部空間17は空調機18にて適宜の温度と湿度などが調整され
る。すなわち上部空間17内の空気は、吸込みダクト19を介して送風ファン2
0により吸込まれ、HEPAフィルタ21を介し熱交換器22にて冷却された後、吹
出しダクト23を介して上部空間17に吹出される。クーリングコイル22には
、その熱交換器22内に冷媒を供給する冷凍ユニット24が接続される。
【0011】
吹出しダクト23には、連結ダクト25を介して加湿器26が接続される。ま
たこの吹出しダクト23には、炭酸ガスボンベ27から電磁弁28を介しCO 2
供給パイプ29を通してCO2 が供給されるようになっている。吸込みダクト
19の上部空間17に臨んだ吸込口にはミストフィルタ30が設けられる。
【0012】
この上部空間17には、螢光灯31が設けられる。また上部空間17には培養
苗3の生長度すなわち苗の高さを検出する生長度検出センサ32が設けられる。
また上部空間17には培養苗3の徒長を防止する徒長防止装置33が設けられる
。この徒長防止装置33は枠状のフレーム34の上部に往復動自在に移動体35
が設けられ、その移動体35に垂れ膜状のシート36が垂下されて構成され。シ
ート36が移動体35で往復動し、そのシート36の下端が培養苗3に接触刺激
することで培養苗3の徒長を防止するようになっている。
【0013】
なお37は開閉扉、38は排熱ファンである。
【0014】
電気伝導度センサ10,pHセンサ11,温度センサ12及び生長度検出セン
サ32の検出値は制御装置40に入力され、これらの検出値に基づいて制御装置
40は、原液ポンプ7や養液ポンプ14,徒長防止装置33などを制御するよう
になっている。
【0015】
図3はこの制御装置37のブロック図を示し、各種センサ10,11,12,
32がシーケンス回路41に接続され、そのシーケンス回路41とパソコン42
とが接続される。またシーケンサ回路41には単独操作パネル43が接続され、
またパソコン42での制御内容はCRT44に表示できるようにされると共にプ
リンタ45でプリントアウトできるようになっている。
【0016】
このパソコン42より培養苗3の種類とその培養苗3の適正な生長度が入力さ
れ、シーケンサ回路41から入力される各種センサ10,11,12,32の検
出値に基づいて原液ポンプ7や養液ポンプ14などの出力機器46を作動制御す
るようになっている。
【0017】
以上において、制御装置40は養液の濃度やpH,供給量,地上部の温度,湿
度,CO2 濃度など培養苗3の生育環境に最適な値に制御しながら成苗する。こ
の際制御装置40には培養苗3の種類に応じて適正な成育データが記憶され、生
長度検出センサ32による培養苗3の実際の生長度と記憶されたデータとを比較
し、発育が不良のときは発育を促進するよう、また徒長など異常に生長するとき
はその徒長を防止すべく徒長防止装置33を作動し良苗に生長させるように制御
するようになっている。
【0018】
図4はトマトの培養苗(品種:桃太郎)の成苗化データを示したものである。
先ず育苗期間は16日で、10日までは苗間隔を30mmとし、10日以降は苗間
隔を60mmとした。この図4中、実線が適正な生長曲線aを示したものであるが
無制御に生長させると図中点線bで示すように、適正な生長曲線aより草丈が高
くなる。すなわち、生長過程で苗間隔が密になり横に生長するよりもより上方に
伸びようとして徒長してしまう。
【0019】
そこで上述したセンサ、特に生長度検出センサ32で培養苗3の生長度を検出
し、培養苗3が育苗過程で生長曲線aのように生長しているかどうかを判断し、
徒長傾向にあれば、上述した徒長防止装置33にて適正な草丈となるように徒長
防止制御を行う。すなわち、シート36の下端を適正な草丈の高さに合せて移動
することで徒長を防止しながら適正に生長するように制御する。またこの場合、
培養液の濃度を例えば普通の育苗時の2mS/cmから8mS/cmに上げるよ
うに制御する。これにより培養苗3は徒長することなく正常に育った苗と同じ生
長度で生長することとなる。
【0020】
【考案の効果】
以上要するに本考案によれば、制御装置に培養苗の適正な生長度を記憶させて
おき、センサで培養苗の実際の生長度を測定し、その生長度と適正な生長度を比
較し、実際の生長度が適正な生長度と相違があれば徒長防止装置を作動させたり
養液濃度を変えたりしてその生長度を調整することで良苗を自動的にしかも大量
に生産できる。
【図1】本考案の一実施例を示す概略図である。
【図2】図1の外観を示す正面図である。
【図3】本考案の制御装置のブロック図である。
【図4】本考案において成苗化データを示す図である。
2 苗床
3 培養苗
32 生長度検出センサ
40 制御装置
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)考案者 関 洋一
愛知県名古屋市港区昭和町13番地 石川島
播磨重工業株式会社名古屋工場内
(72)考案者 根本 巖
東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川島
播磨重工業株式会社豊洲総合事務所内
Claims (1)
- 【請求項1】 多数の培養苗を苗床に植設して成苗する
成苗化装置において、培養苗の生長度を検出する生長度
検出センサと、培養苗の適正な生長度が記憶され、その
記憶された生長度と上記センサで検出された実際の生長
度と比較して徒長防止など培養苗の生長度を調整する制
御装置とを備えたことを特徴とする成苗化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3593091U JPH04129749U (ja) | 1991-05-21 | 1991-05-21 | 成苗化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3593091U JPH04129749U (ja) | 1991-05-21 | 1991-05-21 | 成苗化装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04129749U true JPH04129749U (ja) | 1992-11-27 |
Family
ID=31917981
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3593091U Pending JPH04129749U (ja) | 1991-05-21 | 1991-05-21 | 成苗化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04129749U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002272272A (ja) * | 2001-03-22 | 2002-09-24 | Hamamatsu Photonics Kk | 人工光を用いたアブラナ科植物の育苗装置および育苗方法 |
JP2015043715A (ja) * | 2013-08-28 | 2015-03-12 | パナソニック株式会社 | 植物育成装置 |
-
1991
- 1991-05-21 JP JP3593091U patent/JPH04129749U/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002272272A (ja) * | 2001-03-22 | 2002-09-24 | Hamamatsu Photonics Kk | 人工光を用いたアブラナ科植物の育苗装置および育苗方法 |
JP4684444B2 (ja) * | 2001-03-22 | 2011-05-18 | 浜松ホトニクス株式会社 | 人工光を用いたアブラナ科植物の花芽分化促進装置および花芽分化促進方法 |
JP2015043715A (ja) * | 2013-08-28 | 2015-03-12 | パナソニック株式会社 | 植物育成装置 |
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