JP2002272272A - 人工光を用いたアブラナ科植物の育苗装置および育苗方法 - Google Patents

人工光を用いたアブラナ科植物の育苗装置および育苗方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主にアブラナ科植物の花芽分化を促進するこ
とができる人工光を用いたアブラナ科植物の育苗装置を
提供する。 【解決手段】 温度制御装置22、湿度制御装置23お
よび炭酸ガス濃度制御装置24で、アブラナ科植物の苗
を生育する環境条件を整え、外部光を遮蔽して光源パネ
ル14からの人工光を苗に照射する際に、青色光および
遠赤色光の双方のみを照射する。また、植物観測装置1
5および養液成分分析装置20によって生育状態を検知
し、この検知された生育状態に応じて光源パネル14か
らの青色光および遠赤色光の照射期間を光源制御装置2
1で制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主としてアブラナ
科植物の苗に人工光を照射することにより開花を促進す
る人工光を用いたアブラナ科植物の育苗装置および育苗
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から植物苗に人工光を照射し、育苗
を促す技術が植物栽培の分野に取り入れられている。こ
の種の発明として例えば次の〜の公報に記載された
ものがある。特開平9−149729号公報に記載さ
れた植物の育苗方法は、植物の育苗段階において波長6
70〜950nmの赤色光または赤外光を補光するとい
うものである。特開平9−8715号公報に記載され
た育苗照射方法とその装置は、光源にランプを用いて補
光しながら植物苗を生産し、苗の形質を良くするという
ものである。特開平7−36811号公報に記載され
た短日性植物の電照栽培法は、長日条件で花芽分化が遅
くなる短日性植物において半導体光源からの光を補光す
ることにより花芽分化を制御するというものである。
特許3018148号公報に記載された花卉の栽培方法
は、ペニチュアの栽培時に育苗期以降に異なる複数の波
長を制御しながら照射するというものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の人工
光を利用した育苗方法による植物栽培の分野で、今後需
要が見込まれる利用方法の1つとして野菜や花卉の苗生
産が挙げられる。花卉の中でもアブラナ科植物のシロイ
ヌナズナは、植物ゲノム研究の中心となっている植物
で、品種改良や遺伝子解析のための対象として価値があ
ると共に、アブラナ科植物のナタネにおいては種子に食
用油(菜種油)としての大きな産業的価値があり、菜種
油の生産性向上のためには生育期間の短縮が必須であ
る。このためアブラナ科植物の花芽分化を天候に左右さ
れない人工光のみの照射で促進する苗生産技術があれば
生育期間を短縮することができると考えられる。
【0004】しかし、上記従来の〜の方法は、太陽
光に対する人工光による補光であり全て人工光の照射に
より行うものではない。またの方法は、ペチュニアの
他にゼラニウムおよびポインセチアの栽培法に関するも
ので草丈や花に関する形および蕾の数などを制御するこ
とが目的であって、アブラナ科植物の花芽分化を促進す
る目的とは異なる。
【0005】そこで本発明は、主にアブラナ科植物の花
芽分化を促進することができる人工光を用いたアブラナ
科植物の育苗装置および育苗方法を提供することを課題
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の人工光を用いたアブラナ科植物の育苗装置
は、アブラナ科植物の苗を生育する環境条件を整え、外
部光を遮蔽して人工光のみを苗に照射可能な人工光を用
いたアブラナ科植物の育苗装置において、苗に人工光と
して青色光および遠赤色光を照射する光源手段を備えた
ことを特徴としている。
【0007】アブラナ科植物の苗に、青色光および遠赤
色光の双方のみを同時に照射することによって、花芽形
成が促進されることが実験で得られた。
【0008】また、本発明の人工光を用いたアブラナ科
植物の育苗装置においては、苗の生育状態を検知する検
知手段と、検知された生育状態に応じて光源手段からの
青色光および遠赤色光の照射期間を制御する制御手段と
を備えたことを特徴とすることが好適である。
【0009】アブラナ科植物苗の生育状態、一例として
葉数が1〜3の間に青色光および遠赤色光の双方のみを
照射すれば効果的に花芽形成が促進されることが実験で
得られた。
【0010】また、本発明の人工光を用いたアブラナ科
植物の育苗装置においては、光源手段からの青色光およ
び遠赤色光を苗に照射する際に、遠赤色光の照射は所定
期間のみとすることを特徴とすることが好適である。
【0011】アブラナ科植物苗に青色光および遠赤色光
の双方のみを照射した場合と、その際に遠赤色光を暗期
前に任意時間のみ(昼夜1サイクルの間で最も花芽分化
の促進に効果のある時間のみ)照射した場合とで、花芽
分化に至る日数が殆ど変わらないことが実験で得られ
た。このことから遠赤色光の照射を所定期間のみとする
ことができる。
【0012】上記課題を解決するために、本発明の育苗
方法は、植物苗を生育する環境条件を整え、植物苗に青
色光および遠赤色光の双方のみを照射することを特徴と
している。
【0013】植物苗に青色光および遠赤色光を同時に照
射することによって花芽形成が促進される。
【0014】また、本発明の育苗方法においては、植物
苗の生育状態に応じて青色光および遠赤色光のみを照射
する期間を可変することを特徴とすることが好適であ
る。
【0015】植物苗の生育状態が所定の状態の場合に青
色光および遠赤色光の双方のみを照射すれば効果的に花
芽形成が促進される。
【0016】また、本発明の育苗方法においては、青色
光および遠赤色光を植物苗に照射する際に、遠赤色光の
照射は一定期間のみとすることを特徴とすることが好適
である。
【0017】植物苗に青色光および遠赤色光の双方のみ
を照射した場合と、その際に遠赤色光を暗期前に任意時
間のみ(昼夜1サイクルの間で最も花芽分化の促進に効
果のある時間のみ)照射した場合とで、花芽分化に至る
日数は殆ど変わらない。このことから遠赤色光の照射を
所定期間のみとすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態にかかる人工光
を用いたアブラナ科植物の育苗装置および育苗方法につ
いて図面を参照して説明する。
【0019】図1は実施形態にかかる人工光を用いたア
ブラナ科植物の育苗装置の構成図である。この図1に示
す育苗装置10は、外部光を遮蔽する遮蔽容器11の内
部に、アブラナ科植物12を栽培する植物栽培槽13
と、光源パネル14と、植物観測装置15と、温度セン
サ16と、湿度センサ17と、炭酸ガスセンサ18とを
備え、遮蔽容器11の外部に、養液成分分析装置20
と、光源制御装置21と、温度制御装置22と、湿度制
御装置23と、炭酸ガス濃度制御装置24とを備えて構
成される。以下、各構成要素について詳細に説明する。
【0020】植物栽培槽13は、アブラナ科植物栽培用
の養液をアブラナ科植物12に供給し、その養液成分の
制御が可能な機構となっており、例えば一般的にイネの
育苗に用いられるロックウールなどに栽培養液潅水装置
を組み合わせたものや、水耕栽培装置や、NFT(サン
スイ式水耕)型養液栽培装置、噴霧式養液栽培装置など
様々な栽培装置が適用される。
【0021】養液成分分析装置20は、植物栽培槽13
の養液成分を測定するものであり、例えばpH測定装
置、EC測定装置や、イオンクロマトグラフィー、液体
クロマトグラフィー、原子吸光測定装置なとが適用され
る。
【0022】植物観測装置15は、アブラナ科植物12
の生育状態を観測するものであり、カメラと画像処理装
置を組み合わせた装置、蛍光測定装置、サーモグラフィ
ーなどが適用される。また生育状態は、葉齢(葉数)、
草丈、葉色(蛍光情報を含む)、葉面温度などから判断
される。
【0023】光源パネル14は、アブラナ科植物12の
栽培の最小単位ごとに赤色光、青色光および遠赤色光の
何れか、又はそれら光を組み合わせて照射するものであ
る。この光源パネル14の光源には、単色性に優れた半
導体レーザーや発光ダイオードの他に波長特性の異なる
ランプ、又は蛍光灯に所定波長の光を通過させるフィル
タを取り付けたもの等が用いられる。また光源パネル1
4の上記各種光の照射および出力は個別に調整すること
ができ、青色光の波長は430〜490nm、遠赤色光
の波長は700〜780nmであるとする。これら波長
はアブラナ科植物の光受容体に対応したものである。
【0024】光源制御装置21は、養液成分分析装置2
0での養液成分測定結果および植物観測装置15での生
育状態観測結果に応じて光源パネル14の照射および出
力のレベルを制御するものである。
【0025】温度制御装置22は、養液成分測定結果お
よび生育状態観測結果に応じて遮蔽容器11内の温度を
制御するものであり、この制御は温度センサ16で検出
される温度が目標温度となるように遮蔽容器11内に配
置された図示せぬ加熱/冷却器を制御することによって
行われる。
【0026】湿度制御装置23は、養液成分測定結果お
よび生育状態観測結果に応じて遮蔽容器11内の湿度を
制御するものであり、この制御は湿度センサ17で検出
される湿度が目標湿度となるように遮蔽容器11内に配
置された図示せぬ加湿器を制御することによって行われ
る。
【0027】炭酸ガス濃度制御装置24は、養液成分測
定結果および生育状態観測結果に応じて遮蔽容器11内
の炭酸ガス濃度を制御するものであり、この制御は炭酸
ガスセンサ18で検出される温度が目標温度となるよう
に遮蔽容器11内に配置された図示せぬ炭酸ガス発生器
を制御することによって行われる。
【0028】このような構成の育苗装置10によるアブ
ラナ科植物の育苗を、図2に示すフローチャートを参照
して説明する。但し、アブラナ科植物12はシロイヌナ
ズナであるとする。
【0029】図2のステップS1において、シロイヌナ
ズナの苗を通常の環境で栽培する。但し、通常の環境と
は太陽光だけでなく、各種ランプおよび半導体光源、そ
の他植物を生育できる環境であれば種類を問わない。こ
の場合、遮蔽容器11を解放して太陽光を植物栽培槽1
3のシロイヌナズナに照射するか、外部光遮蔽状態で光
源パネル14から一般的な蛍光灯と同様な光を照射す
る。
【0030】次にステップS2において、シロイヌナズ
ナの苗が照射開始条件に達したか否かを判断する。照射
開始条件に達したか否かは、播種後日数や、前述した植
物観測装置15で観測される生育状態、又は養液成分分
析装置20の測定で得られる養液成分中の養分吸収量の
変化などにより判断される。ここでは生育状態の葉数か
ら判断されるものとする。但し、葉数は、子葉も本葉と
同様に計数し、子葉半展開状態を葉数1、子葉完全展開
状態を葉数2として定義する。
【0031】従って照射開始条件に達していなければス
テップS1に戻り、達した場合、ステップS3において
本育苗装置10による光照射を行う。この照射は遮蔽容
器11で外部光を完全に遮蔽し、また温度制御装置2
2、湿度制御装置23および炭酸ガス濃度制御装置24
で遮蔽容器11内の温度、湿度および炭酸ガス濃度を目
標値に制御する状態で、光源パネル14から青色光およ
び遠赤色光の双方のみを照射する。
【0032】このように照射を行う根拠を、図3〜図6
を参照して説明する。図3は、青色光および遠赤色光照
射、青色光のみ照射、一般的な蛍光灯光のみ照射の各条
件において生育したシロイヌナズナの花芽分化に至るま
での日数の違いを示す図である。但し、照射の条件は、
12時間日長、光量120μmol/m2sで、青色光
および遠赤色光の出力比(青色光1200μW/c
2:遠赤色光600μW/cm2)とした。
【0033】この図3に示すように、(a)の青色光お
よび遠赤色光を照射した場合はシロイヌナズナの花芽分
化に至る日数が16日、(b)の青色光のみを照射した
場合が25日、(c)の一般的な蛍光灯光のみを照射し
た場合が41日となる。このことから青色光および遠赤
色光を同時に照射することが花芽形成の促進に有効であ
ることがわかる。
【0034】図4は、一般的な蛍光灯光(12時間日
長、光量120μmol/m2s)での生育を標準と
し、シロイヌナズナの葉数に応じて青色光および遠赤色
光の照射期間を変化させた条件において生育したシロイ
ヌナズナの花芽分化に至るまでの日数の違いを示す図で
ある。
【0035】この図4に示すように青色光および遠赤色
光の照射は、(d)の場合は葉数2〜6の間に行われ、
(e)の場合は葉数2〜9の間に行われ、(f)の場合
は葉数0〜2の間に行われ、(g)の場合は葉数1〜3
の間に行われ、(h)の場合は葉数2〜3の間に行われ
ている。また青色光および遠赤色光の照射なしの場合を
(i)に示した。
【0036】この図4に示す結果からシロイヌナズナに
おいては葉数が1〜3の間に青色光および遠赤色光を同
時に照射することが花芽分化の促進に最も効果的である
ことがわかる。このことから図2のステップS2の照射
開始条件を葉数1とし、ステップS4の照射終了条件を
葉数3とすることによって少ない照射期間で効果が得ら
れることがわかる。従って、本実施形態でのステップS
2の照射開始条件は葉数1とし、ステップS4の照射終
了条件は葉数3とする。
【0037】但し、照射開始および終了条件は、各植物
種によって最適の値を設定することができ、この場合も
その条件を葉数だけでなく、例えば生育日数や草丈、葉
色(蛍光情報を含む)、葉面温度、養液成分の変化など
を基準として行うことができる。
【0038】図5は、青色光および遠赤色光に更に赤色
光を加えた条件において生育したシロイヌナズナの花芽
分化に至るまでの日数の違いを示す図である。この図5
に示すように、(j)の青色光および遠赤色光のみを照
射した場合はシロイヌナズナの花芽分化に至る日数が2
0日、(k)の青色光および遠赤色光に赤色光を加えて
照射した場合は26日となる。このことから赤色光を照
射した場合、花芽分化の誘導への効果が弱くなることが
わかる。言い換えれば、青色光および遠赤色光のみを照
射することが花芽分化の促進に有効であることがわか
る。
【0039】これらのことから図2のステップS3にお
いて、光源パネル14から青色光および遠赤色光の双方
のみを照射し、ステップS4において、上記した照射終
了条件に達したか否かを判断する。この判断結果、達し
ていなければステップS3に戻って照射を続け、達して
いればシロイヌナズナの育苗が完了となる。
【0040】以上説明した本実施形態の育苗装置10に
よれば、温度制御装置22、湿度制御装置23および炭
酸ガス濃度制御装置24で、アブラナ科植物の苗を生育
する環境条件を整え、外部光を遮蔽して光源パネル14
からの人工光を苗に照射する際に、青色光および遠赤色
光の双方のみを照射するようにした。アブラナ科植物の
苗に、青色光および遠赤色光を同時に照射することによ
って、花芽形成が促進されることが実験で得られた。従
って、青色光および遠赤色光の双方のみを照射すること
によってアブラナ科植物の花芽分化を促進することが可
能となる。
【0041】また、植物観測装置15および養液成分分
析装置20によって生育状態を検知し、この検知された
生育状態に応じて光源パネル14からの青色光および遠
赤色光の照射期間を光源制御装置21で制御するように
した。アブラナ科植物苗の生育状態、一例として葉数が
1〜3の間に青色光および遠赤色光を照射すれば効果的
に花芽形成が促進されることが実験で得られた。従っ
て、アブラナ科植物苗の生育状態に応じて青色光および
遠赤色光を照射すれば、効率よく花芽分化を促進させる
ことができ、照射期間を抑えることができるので、その
分、電力コストを低減することが可能となる。
【0042】更に、青色光および遠赤色光を照射する場
合、遠赤色光は一定期間照射するのみでもシロイヌナズ
ナの花芽分化を促進する効果がある。この効果を図6に
示す。図6は、青色光および遠赤色光を照射する際に遠
赤色光の照射を一定期間のみ行う条件において生育した
シロイヌナズナの花芽分化に至るまでの日数の違いを示
す図である。この図6に示すように、(l)の青色光お
よび遠赤色光を照射した場合はシロイヌナズナの花芽分
化に至る日数が16日、(m)の青色光および遠赤色光
を照射する際に遠赤色光を暗期前に30分程度照射した
場合が17日、(n)の青色光のみを照射した場合が2
8日となる。このことから遠赤色光は必ずしも青色光と
同一時間に照射されている必要はなく、昼夜1サイクル
の間で最も花芽分化の促進に効果のある時間だけ照射す
ることが、栽培効果、コストの面からも有効である。
【0043】
【発明の効果】本発明の人工光を用いたアブラナ科植物
の育苗装置および育苗方法は、植物苗(主としてアブラ
ナ科植物の苗)を生育する環境条件を整え、外部光を遮
蔽して人工光のみを苗に照射する際に、その人工光とし
て青色光および遠赤色光の双方のみを照射するようにし
た。アブラナ科植物の苗に、青色光および遠赤色光を同
時に照射することによって花芽形成が促進されるので、
アブラナ科植物の花芽分化を促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】育苗装置の構成図である。
【図2】育苗装置によるアブラナ科植物の育苗を説明す
るためのフローチャートである。
【図3】青色光および遠赤色光照射、青色光のみ照射、
一般的な蛍光灯光のみ照射の各条件において生育したシ
ロイヌナズナの花芽分化に至るまでの日数の違いを示す
図である。
【図4】一般的な蛍光灯光での生育を標準とし、シロイ
ヌナズナの葉数に応じて青色光および遠赤色光の照射期
間を変化させた条件において生育したシロイヌナズナの
花芽分化に至るまでの日数の違いを示す図である。
【図5】青色光および遠赤色光に更に赤色光を加えた条
件において生育したシロイヌナズナの花芽分化に至るま
での日数の違いを示す図である。
【図6】青色光および遠赤色光を照射する際に遠赤色光
の照射を一定期間のみ行う条件において生育したシロイ
ヌナズナの花芽分化に至るまでの日数の違いを示す図で
ある。
【符号の説明】
10…育苗装置、11…遮蔽容器、12…アブラナ科植
物、13…植物栽培槽、14…光源パネル、15…植物
観測装置、16…温度センサ、17…湿度センサ、18
…炭酸ガスセンサ、20…養液成分分析装置、21…光
源制御装置、22…温度制御装置、23…湿度制御装
置、24…炭酸ガス濃度制御装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アブラナ科植物の苗を生育する環境条件
    を整え、外部光を遮蔽して人工光のみを前記苗に照射可
    能な人工光を用いたアブラナ科植物の育苗装置におい
    て、 前記苗に前記人工光として青色光および遠赤色光を照射
    する光源手段を備えたことを特徴とする人工光を用いた
    アブラナ科植物の育苗装置。
  2. 【請求項2】 前記苗の生育状態を検知する検知手段
    と、 前記検知された生育状態に応じて前記光源手段からの青
    色光および遠赤色光の照射期間を制御する制御手段とを
    備えたことを特徴とする請求項1に記載の人工光を用い
    たアブラナ科植物の育苗装置。
  3. 【請求項3】 前記光源手段からの青色光および遠赤色
    光を前記苗に照射する際に、前記遠赤色光の照射は所定
    期間のみとすることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の人工光を用いたアブラナ科植物の育苗装置。
  4. 【請求項4】 植物苗を生育する環境条件を整え、植物
    苗に青色光および遠赤色光の双方のみを照射することを
    特徴とする育苗方法。
  5. 【請求項5】 前記植物苗の生育状態に応じて前記青色
    光および遠赤色光のみを照射する期間を可変することを
    特徴とする請求項4に記載の育苗方法。
  6. 【請求項6】 前記青色光および遠赤色光を前記植物苗
    に照射する際に、前記遠赤色光の照射は一定期間のみと
    することを特徴とする請求項4又は5に記載の育苗方
    法。
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