JPH04129608U - 循環型ボイラ燃焼装置 - Google Patents

循環型ボイラ燃焼装置

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JPH04129608U JP3316191U JP3316191U JPH04129608U JP H04129608 U JPH04129608 U JP H04129608U JP 3316191 U JP3316191 U JP 3316191U JP 3316191 U JP3316191 U JP 3316191U JP H04129608 U JPH04129608 U JP H04129608U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の循環型流動槽では充分に廃棄物による
固形物燃料を燃焼できなかったことを改善して、循環型
流動槽の高さを余り高くせずに、廃棄物による固形物燃
料を均一な燃焼条件下で燃焼を行なうと共にNOxや有
害な物質を外部に排出しないようにした。 【構成】 循環型流動槽19内に設けたガス分離機構2
7上に砂29を介して廃棄物による固形物燃料Sを載せ
て燃焼せしめる。すると、循環型流動槽19内の下部に
形成された一次燃焼室23と、上部に形成された二次燃
焼室25との間で、燃焼ガスが穴51,連通孔53を経
て一次燃焼室23から二次燃焼室25へ、二次燃焼室2
5からホットサイクロン57を経て、また、分離板73
の調節により二次燃焼室25から一次燃焼室23へ穴4
9を経て未燃物およびアッシュが循環される。したがっ
て、均一な燃焼時間である3〜5sec を保持できて完全
燃焼が行なわれ、しかもNOxや有害物質などが外部へ
排出されないようにしたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、例えば都市ごみなどの廃棄物を処理して得られた廃棄物による固 形物燃料を燃焼せしめる循環型ボイラ燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば都市ごみなどの廃棄物を従来から知られている流動床式循環型ボ イラによる燃焼装置で燃焼する場合には、流動化速度,流動開始速度,終末速度 等といった一定の燃焼条件下で行なうことが必要である。そして、均一に燃焼す るには通常3〜5sec の時間が必要とされている。
【0003】 最近開発されてきている都市ごみなどの廃棄物を処理して得られる廃棄物を燃 焼する場合にも、上記都市ごみなどの廃棄物とほぼ同じ燃焼条件下で行われてい る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記廃棄物や廃棄物による固形物燃料を3〜5sec 程度で燃焼する と、均一に燃焼されないため流動化速度を早めると、燃焼時間が不足し、燃えな いごみ(未然ごみ)が発生してキャリーオーバーしてNOxや有害物質が排出さ れてしまうという問題がある。
【0005】 また、キャリーオーバーさせずに3〜5sec 程度の時間を保持するには、従来 の循環型流動槽では容量的に不足し、充分な容量を満足させるには循環型流動槽 の高さを従来より例えば倍程度の高さにしなければならず効率が悪いという問題 があった。
【0006】 この考案の目的は、上記問題点を改善するために、従来の循環型流動槽の高さ を余り高くすることなく、例えば廃棄物による固形物燃料を均一な安定した燃焼 条件下で燃焼すると共に、NOxや有害物質などを外部へ排出しないようにした 循環型ボイラ燃焼装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この考案は、循環型流動槽の下部に一次燃焼室を 、上部に二次燃焼室を形成せしめると共に、前記一次燃焼室から二次燃焼室へ燃 焼ガスを供給する連通管で前記一次燃焼室と二次燃焼室を連通せしめ、二次燃焼 室から一次燃焼室へ燃焼ガスを循環せしめるためのサイクロンを、配管を経て前 記循環型流動槽に接続せしめて循環型ボイラ燃焼装置を構成した。
【0008】
【作用】
この考案の循環型ボイラ燃焼装置を採用することにより、循環型流動槽内に例 えば廃棄物による固形物燃料を供給して固形物燃料を燃焼せしめると、循環型流 動槽の下部内に形成された一次燃焼室で一次燃焼された後、燃焼ガスは連通管を 経て循環型流動槽の上部内に形成された二次燃焼室で二次燃焼を行ない、この二 次燃焼室からサイクロンを介して一次燃焼室へ未燃物およびアッシュを循環せし めることにより、完全燃焼が行われて均一な安定した燃焼が行われる。
【0009】 而して、循環型流動槽の高さを余り高くすることなく、3〜5sec の充分な燃 焼時間で行われるので、NOxや有害物質などを外部へ排出されなくなり、環境 保全が維持される。
【0010】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0011】 まず、本実施例で使用される廃棄物による固形物燃料を得る製造方法について 説明する。
【0012】 図2を参照するに、例えば一般家庭あるいは事務所から排除されるごみなどの 廃棄物Gは、紙,ダンボール,繊維類などの可燃物と、鉄,アルミ,ガラス,土 ,石などの不燃物と、これらに含まれる水分などで構成されており、例えばトラ ック,パッカー車などの運搬車などで運ばれてきて、一旦、ピットなどからなる 廃棄物受入れ槽1に投入される。この廃棄物受入れ槽1から必要な量だけ、必要 な時期に廃棄物Gが解砕機3に投入される。
【0013】 この解砕機3は、例えば油圧低速駆動型の引裂き粗破砕機で、具体的な構造は 公知であるため、詳細な説明は省略するが、回転数がそれぞれ異なる2または3 軸を有し、各軸の外周にはそれぞれ複数の刃が備えられている。
【0014】 而して、投入された廃棄物Gを、回転数がそれぞれ異なる2または3軸の回転 引裂刃によりくわえ込み、引裂き、強固なものまで突き破って、低速,高トルク の油圧駆動によりゆっくり引裂かれ、本体下部の排出口から排出される。この解 砕機3の駆動は油圧駆動方式となっており、可変吐出アキシャルピストンポンプ を使用することにより、通常負荷時は、高速,低速トルクにて、負荷増大時に低 速,高速トルク運転と負荷の必要に応じて軸回転数を可変とすることができるた め、破砕負荷については、常時最適状態にて運転制御が可能となっている。
【0015】 この解砕機3で解砕された第1廃棄物G1は、例えばベルトコンベアなどから なる第1選別機5に送られる。この第1選別機5には磁選機が備えられていて、 この磁選機により鉄,非鉄などの金属が除去されると共に有害危険物などが除去 される。また、この第1選別機5では、ビン,ブロックなどの中粒形無機物が選 別されて除去される。
【0016】 第1選別機5で金属,無機物が除去されると、第2廃棄物G2は破砕機7に送 られる。この破砕機7は例えばハンマミルなどからなっており、この破砕機7で 第2廃棄物G2はさらに細かく粉砕される。この破砕機7で細かく粉砕された第 3廃棄物G3は、例えば磁選機,篩分器,比重差分離機などからなる第2選別機 9に送られる。この第2選別機9では、第1選別機5で除去しきれなかった細か な金属や無機物が除去されて、第4廃棄物G4が混合加熱反応器11に投入され る。この混合加熱反応器11またはこれ以前の工程で、アルカリ土類酸化物例え ばCaOなどの反応剤が廃棄物に対して例えば5〜10%の割合で添加される。
【0017】 前記混合加熱反応器11は例えば回転式6角ミキサ,リボンミキサ、あるいは 移動スクリュ式撹拌機などからなっていて、貯留されながら一定時間加熱して混 合される。この混合加熱反応器11における加熱手段としては、熱風や加熱チュ ーブで行なうことにより、反応速度を早くさせることができる。密閉状態下、例 えば60℃以上100℃以下で1時間以上行なうのが好ましい。
【0018】 次いで、混合加熱反応器11で反応された第5廃棄物G5を圧縮成型器13に 投入して圧縮作用によって密度を高めた上で、押出して粒状に成型される。この 圧縮成型器13で粒状に成型された第6廃棄物G6は乾燥固化器15に投入され る。この乾燥固化器15では、温度を例えば130〜230℃まで上げ、殺菌を 行ない、熱化学変化を完了させると共に、水分を除くと同時に含有しているアル カリ(CaCoH)2 などをCO2 ガスで中和し固化させることによって廃棄物 による固形物燃料Sが得られる。なお、上記乾燥固化器15から混合加熱反応器 11へ必要に応じてフィードバックされることもある。
【0019】 こうして得られた廃棄物による固形物燃料Sは、都市ごみ中の窒素分がアンモニ ア分として除去され、燃料自体に含まれる窒素分によるNOxの発生負荷を下げ 、クリーンエネルギーとしての品質向上を図ることができる。
【0020】 本実施例では、流動床式循環型ボイラーに適した燃料として製造することが機 械的に負荷が少なく燃焼特性から見ても効果的であることを確認している。概ね 5mm〜10mmの粒状に製造することが機械的に容易であり、かつ効果的である。
【0021】 上述した廃棄物Gを廃棄物受入れ槽1へ投入してから乾燥固化器15までの処 理工程を経て廃棄物による固形物燃料Sを製造するに際して、廃棄物受れ槽1ま たは解砕機3に、アルカリ土類金属酸化物としての例えばCaOを、脱臭および 腐敗醗酵の抑制等を目的として都市ごみなどの廃棄物Gに対して添加して物理化 学的反応処理が行われる。この場合、CaOの添加量は全添加量の0〜30%程 度が好ましい。30%を越えても余り効果を発揮するものではない。
【0022】 すなわち、実際に、廃棄物受入れ槽1または解砕機3にCaOを投入すること によって、これまでのこの種の施設が共通して克服しなければならなかった都市 ごみの受入貯留施設からの悪臭の発生等を防ぐことができる。そしてCaOの作 用によって腐敗・醗酵、昆虫の発生などを抑制する効果がある。
【0023】 また、都市ごみの解砕を行なう解砕機3においても事前にCaOが投入される ことによって、悪臭の防止、更には嫌気性醗酵物の付着によるプラントの腐食な どを防止することができる。廃棄物受れ槽1への投入量は全投入量の10%〜2 0%の範囲で行なうことが望ましい。
【0024】 また、前記第1選別機5で選別された第2廃棄物G2を破砕機7に投入する際 に、CaOも一緒に投入して、混合および第1次のCaOによる化学反応を行な わしめる。この場合におけるCaOの添加量は、全添加量の0〜50%を添加し て物理化学的反応処理するのが望ましい。
【0025】 破砕機7に投入する目的は、破砕機7内においてCaOとごみが均一に混合す ると同時に固体と固体の接触を機械的に行ない、CaOによる反応は促進するこ とができる。従来のこの種の破砕工程から発生する都市ごみの粉じんは、生物的 に活性なものであり、かつ病原菌による環境への影響が少なからず認められてい る。この点で、破砕機7内にCaOを投入することによって反応を促すばかりで はなく、工場内における労働環境の改善に著しい効果をあげることができる。
【0026】 さらに、前記混合加熱反応器11に第2選別機9で選別された第4廃棄物G4 を投入すると同時にCaOを投入してもよい。この場合におけるCaOの添加量 は全添加量の20%〜100%が望ましい。この工程でCaOを投入する目的は CaOによる反応を完結にするためのものである。
【0027】 場合によっては、廃棄物受入れ槽1,解砕機3,破砕機7および混合加熱反応 器11のすべてにCaOを適宜な添加量でもって添加することも可能である。
【0028】 したがって、CaOを添加し、都市ごみと反応させ、物理化学的に安定な物質 に転換し、かつアンモニアなどのNox成分をごみの中から除外するための工程 である。圧縮成型された粒状の中間生成物は、加熱とCaOの発熱反応によって 50℃以上の温度を持っている。
【0029】 これを次の乾燥工程において水分を除き、かつCaOと燃焼ガス中の炭酸ガス との反応によって固化し、取扱い易い中間生成物としての廃棄物による固形物燃 料Sが得られることになる。
【0030】 次に、前述した製造方法によって得られた廃棄物によって得られた廃棄物によ る固形物燃料Sを効率的に燃焼せしめる循環型ボイラ燃焼装置について説明する 。図1を参照するに、例えば廃棄物による固形物燃料Sの循環型ボイラ燃焼装置 17は、循環型流動槽19を備えており、この循環型流動槽19内における高さ 方向のほぼ中央高さ部分には分離室21を境にして、分離室21の下部には一次 燃焼室23が形成されていると共に、分離室23の上部には二次燃焼室25が形 成されている。
【0031】 この一次燃焼室23における下部にはガス分離機構27が設けられていると共 に、このガス分離機構27上には空気が分散して均一に燃焼させるため任意の高 さに砂29が積載されている。前記ガス分離機構27における下部の循環型流動 槽19における左側壁にはエアパイプ31の一端が接続されていると共に、エア パイプ31の他端にはブロワ33が設けられている。このエアパイプ31の途中 にはエアの供給量をコントロールするためのコントロールバルブ35が設けられ ている。
【0032】 また、前記循環型流動槽19における左側壁には配管37の一端が接続されて いると共に、配管37の他端は燃焼部39に接続されている。さらに、前記ガス 分離機構27上に積載されている砂29における循環型流動槽19の右側壁には 前記砂29の排出用パイプ41と供給用パイプ43の一端が接続されていると共 に、それぞれの排出用パイプ41,供給用パイプ43の他端は分離板45を介し て砂用のタンク47に連通されている。
【0033】 前記分離室21は例えば円盤状のリング21A,21Bで適宜な間隔で形成さ れていると共に、このリング21A,21Bのほぼ中央部には二次燃焼室25か ら一次燃焼室23へ未燃物およびアッシュを循環させるための穴49が形成され ていると共に、前記リング21A,21Bの外周部には適宜な大きさからなる適 数(本実施例では複数)の穴51が形成されている。このリング21Aに形成さ れた各穴51は連通管53を介して二次燃焼室25に連通されている。
【0034】 前記二次燃焼室25を形成せしめている循環型流動槽19における右側壁上部 には配管55の一端が接続されていると共に、配管55の他端はホットサイクロ ン57に接続されている。このホットサイクロン57のほぼ中央部における下面 は配管59の一端が接続されていると共に、この配管59の他端は前記一次燃焼 室23の右側壁に接続されている。
【0035】 前記ホットサイクロン57の上面には配管61の一端が接続されていると共に 、配管61の他端は過熱器63に接続されている。しかも、この過熱器63の右 側壁上部には配管65の一端が接続されていると共に、配管65の他端は図示省 略の例えば発電機に接続されている。
【0036】 前記過熱器63の右側壁における下部には、図示省略の空気余熱器,電気集塵 器,熱交換器を経て煙突から排煙されるための配管67の一端が接続されている 。また過熱器63のほぼ中央部における下面には配管69の一端が接続されてい ると共に、配管69の他端は図示省略のアッシュサイロへ接続されている。
【0037】 さらに、前記一次燃焼室23を形成せしめている循環型流動槽19の左側壁に は廃棄物による固形物燃料Sを図示省略の貯留タンクから前記ガス分離機構27 上に積載されている砂29の上に一定の量供給するための供給パイプ71の一端 が接続されている。
【0038】 前記分離室21を形成せしめているリング21Aと21Bとの間には分離板7 3が設けられて、この分離板73は流体シリンダ75に装着されたピストンロッ ド77の先端に取付けられている。流体シリンダ75の作動によりピストンロッ ド77が伸縮動することによって分離板73が図1において左右方向へ移動し、 前記リング21A,21Bのほぼ中央にあけられた穴49を遮断したり、あるい は開放したりされるようになっている。
【0039】 上記構成により、図示省略の貯留タンクから廃棄物による固形物燃料Sを供給 パイプ71を経て循環型流動槽19におけるガス分離機構27上に積載されてい る砂29の上に一定の量を送り込む。次に、ブロワ33を作動させると共にコン トロールバ35をコントロールしながら開かせて配管31よりガス分離機構27 の下方における循環型流動槽19内にエアを送り込む。さらに燃焼部39から配 管37を介してガスを送り込むことによって廃棄物による固形物燃料Sの燃焼が 開始される。
【0040】 一次燃焼室23で固形物燃料Sが浮遊懸濁させて一次燃焼が行われた後、燃焼 ガスは複数の穴51、連通管53を経て二次燃焼室25で再度浮遊懸濁して二次 燃焼が行われる。二次燃焼された燃焼ガスは配管55を経てホットサイクロン5 7へ送られ、キャリーオーバーされた未燃物およびアッシュは一次燃焼室23に 戻されて循環される。
【0041】 そして、二次燃焼室25で二次燃焼が行われてもまだ不完全燃焼である場合に は、流体シリンダ75を作動させてピストンロッド77を縮めると分離板73が 図1において左方へ移動し、二次燃焼室25の中における未燃物およびアッシュ は穴49を経て一次燃焼室23に戻されることにより、未燃ガスおよびアッシュ は一次燃焼室23と二次燃焼室25との間を循環せしめられる。
【0042】 而して最低必要な3〜5sec の燃焼時間でホットサイクロン57に送られた燃 焼ガスはホットサイクロン57で選別された後に、二次的に加えられるホットエ アによって完全燃焼して蒸気は配管61を経て過熱器63に送られる。過熱器6 3では高温高圧となって蒸気は配管67を経て図示省略の例えば発電機が起動さ れることになる。また過熱器63で発生した排ガスは配管67をへて図示省略の 排ガス処理装置を経て外部へ排出される。さらに過熱器63で発生したアッシュ は配管69を経て図示省略のアッシュサイロへ送られることになる。
【0043】 一次燃焼室23で廃棄物による固形物燃料Sが燃焼される際に、固形物燃料S と共に砂29が一緒に含有して、砂29により空気の分散がよく行われて均一な 燃焼が行なわれる。そして、燃焼時に浮遊した砂と固形物燃料Sに含有している 塵埃によって重い砂は排出用パイプ41からタンク47へ戻され、良好な砂が供 給パイプ43を経てガス分離機構27上に戻されるようになっている。
【0044】 このように、循環型流動槽19は分離室21を境にして下部に一次燃焼室23 を、上部に二次燃焼室25を形成しているから、未燃物およびアッシュを循環せ しめるようにしたことにより、ガスと燃料Sとの混合接触が激しく、かつ均一に 行われて、最低必要な3〜5sec の燃焼時間を保持できると共に、均一な安定し た完全燃焼が行われて、燃料中のカルシウム材と燃焼ガスの接触時間を可能な限 り長くとり、排気ガス中のClやSOx,NOxなどを減らし配管67から外部 へNOxや有害物質などを排出させることを防止できて環境保全を守ることがで きる。さらに循環型流動槽19の高さを従来よりも余り高くする必要がなく、空 気率を低くして熱効率の高い燃焼が可能となる。
【0045】 また、二次燃焼室25を形成せしめることにより、未燃物およびアッシュを再循 環させ、固体側の燃焼率を著しく高めることができると共に、ホットサイクロン 57の負荷も減り、メカニカルな排出フィードなどを容易にすることができる。 配管67から排ガス処理装置へ排ガスが持って行かれるが、微粉CaOがキャリ ーオーバーされて集塵機で捕集された過程まで含め長いフロー全体でガスの洗浄 化作用が行われる。
【0046】 なお、この考案は、前述した実施例に限定されることなく、適宜の変更を行な うことにより、その他の態様で実施し得るものである。
【0047】
【考案の効果】
以上のごとき実施例の説明より理解されるように、この考案によれば、実用新 案登録請求の範囲に記載されたとおりの構成であるから、循環型流動槽の下部に 一次燃焼室を上部に二次燃焼室を形成せしめて、未燃物およびアッシュを循環せ しめるようにしたことにより、最低必要な3〜5sec の燃焼時間を保持できると 共に、均一な安定した完全燃焼が行われて、過熱器から外部へNOxや有害物質 などを排出させることを防止できて環境保全を守ることができる。さらに、循環 型流動槽の高さを従来よりも余り高くする必要がなく、熱効率の高い燃焼が可能 となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る廃棄物による固形物燃料を燃焼
せしめる一実施例の循環型ボイラ燃焼装置の概略説明図
である。
【図2】この考案に用いられる廃棄物による固形物燃料
を製造する一例の工程説明図である。
【符号の説明】
17 循環型ボイラ燃焼装置 19 循環型流動槽 21 分離室 23 一次燃焼室 25 二次燃焼室 27 ガス分離機構 29 砂 45 分離板 49,51 穴 53 連通管 57 ホットサイクロン 63 過熱器 69 配管 73 分離板 77 流体シリンダ 79 ピストンロッド

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 循環型流動槽内の下部に一次燃焼室を、
    上部に二次燃焼室を形成せしめると共に、前記一次燃焼
    室から二次燃焼室へ燃焼ガスを供給する連通管で前記一
    次燃焼室と二次燃焼室を連通せしめ、二次燃焼室から一
    次燃焼室へ未然ガスおよびアッシュを循環せしめるため
    のサイクロンを、配管を経て前記循環型流動槽に接続せ
    しめてなることを特徴とする循環型ボイラの燃焼装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6111511A (ja) * 1984-06-01 1986-01-18 エー.アールストロム コーポレーシヨン 燃焼方法
JPS6298914U (ja) * 1985-12-13 1987-06-24

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