JP2561277Y2 - 循環型ボイラ燃焼装置 - Google Patents

循環型ボイラ燃焼装置

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JP2561277Y2 JP1991033161U JP3316191U JP2561277Y2 JP 2561277 Y2 JP2561277 Y2 JP 2561277Y2 JP 1991033161 U JP1991033161 U JP 1991033161U JP 3316191 U JP3316191 U JP 3316191U JP 2561277 Y2 JP2561277 Y2 JP 2561277Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、例えば都市ごみなど
の廃棄物を処理して得られた廃棄物による固形物燃料を
燃焼せしめる循環型ボイラ燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば都市ごみなどの廃棄物を従
来から知られている流動床式循環型ボイラによる燃焼装
置で燃焼する場合には、流動化速度,流動開始速度,終
末速度等といった一定の燃焼条件下で行なうことが必要
である。そして、均一に燃焼するには通常3〜5sec の
時間が必要とされている。
【0003】最近開発されてきている都市ごみなどの廃
棄物を処理して得られる固形物を燃焼する場合にも、上
記都市ごみなどの廃棄物とほぼ同じ燃焼条件下で行われ
ている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記廃棄物
や廃棄物による固形物燃料を3〜5sec 程度で燃焼する
と、均一に燃焼されないため流動化速度を早めると、燃
焼時間が不足し、燃えないごみ(未燃ごみ)が発生して
キャリーオーバーしてNOxや有害物質が排出されてし
まうという問題がある。
【0005】また、キャリーオーバーさせずに3〜5se
c 程度の時間を保持するには、従来の循環型流動槽では
容量的に不足し、充分な容量を満足させるには循環型流
動槽の高さを従来より例えば倍程度の高さにしなければ
ならず効率が悪いという問題があった。
【0006】この考案の目的は、上記問題点を改善する
ために、従来の循環型流動槽の高さを余り高くすること
なく、例えば廃棄物による固形物燃料を均一な安定した
燃焼条件下で燃焼すると共に、NOxや有害物質などを
外部へ排出しないようにした循環型ボイラ燃焼装置を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明の循環型ボイラ燃焼装置は、
循環型流動槽(19)内の下部に一次燃焼室(23)
を、上部に二次燃焼室(25)を形成せしめると共に、
前記一次燃焼室(23)と二次燃焼室(25)を遮断開
放せしめる穴(49)を設けた分離室(21)を一次燃
焼室(23)と二次燃焼室(25)との間に設け、前記
一次燃焼室(23)から二次燃焼室(25)へ燃焼ガス
を供給すべく、前記分離室(21)の穴(49)の外周
に形成した穴(51)および連通管(53)を介して前
記一次燃焼室(23)と二次燃焼室(25)を連通せし
め、未燃物およびアッシュを循環せしめるためのホット
サイクロン(57)を、配管(59),(55)で前記
一次燃焼室(23),二次燃焼室(25)にそれぞれ接
続せしめてなることを特徴とするものである。
【0008】
【作用】この考案の循環型ボイラ燃焼装置を採用するこ
とにより、循環型流動槽(19)内に例えば廃棄物によ
る固形物燃料を供給して固形物燃料を燃焼せしめると、
循環型流動槽(19)の下部内に形成された一次燃焼室
(23)で一次燃焼された後、燃焼ガスは分離室(2
1)の穴(51),連通管(53)を経て循環型流動槽
(19)の上部内に形成された二次燃焼室(25)で二
次燃焼を行ない、この二次燃焼室(25)から配管(5
5),ホットサイクロン(57),配管(59)を介し
て一次燃焼室(23)へ未燃物およびアッシュを循環せ
しめることにより、完全燃焼が行われて均一な安定した
燃焼が行われる。
【0009】而して、循環型流動槽(19)の高さを余
り高くすることなく、3〜5sec の充分な燃焼時間で行
われるので、NOxや有害物質などを外部へ排出されな
くなり、環境保全が維持される。
【0010】
【実施例】以下、この考案の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0011】まず、本実施例で使用される廃棄物による
固形物燃料を得る製造方法について説明する。
【0012】図2を参照するに、例えば一般家庭あるい
は事務所から排出されるごみなどの廃棄物Gは、紙,ダ
ンボール,繊維類などの可燃物と、鉄,アルミ,ガラ
ス,土,石などの不燃物と、これらに含まれる水分など
で構成されており、例えばトラック,パッカー車などの
運搬車などで運ばれてきて、一旦、ピットなどからなる
廃棄物受入れ槽1に投入される。この廃棄物受入れ槽1
から必要な量だけ、必要な時期に廃棄物Gが解砕機3に
投入される。
【0013】この解砕機3は、例えば油圧低速駆動型の
引裂き粗破砕機で、具体的な構造は公知であるため、詳
細な説明は省略するが、回転数がそれぞれ異なる2また
は3軸を有し、各軸の外周にはそれぞれ複数の刃が備え
られている。
【0014】而して、投入された廃棄物Gを、回転数が
それぞれ異なる2または3軸の回転引裂刃によりくわえ
込み、引裂き、強固なものまで突き破って、低速,高ト
ルクの油圧駆動によりゆっくり引裂かれ、本体下部の排
出口から排出される。この解砕機3の駆動は油圧駆動方
式となっており、可変吐出アキシャルピストンポンプを
使用することにより、通常負荷時は、高速,低速トルク
にて、負荷増大時に低速,高速トルク運転と負荷の必要
に応じて軸回転数を可変とすることができるため、破砕
負荷については、常時最適状態にて運転制御が可能とな
っている。
【0015】この解砕機3で解砕された第1廃棄物G1
は、例えばベルトコンベアなどからなる第1選別機5に
送られる。この第1選別機5には磁選機が備えられてい
て、この磁選機により鉄,非鉄などの金属が除去される
と共に有害危険物などが除去される。また、この第1選
別機5では、ビン,ブロックなどの中粒形無機物が選別
されて除去される。
【0016】第1選別機5で金属,無機物が除去される
と、第2廃棄物G2は破砕機7に送られる。この破砕機
7は例えばハンマミルなどからなっており、この破砕機
7で第2廃棄物G2はさらに細かく粉砕される。この破
砕機7で細かく粉砕された第3廃棄物G3は、例えば磁
選機,篩分器,比重差分離機などからなる第2選別機9
に送られる。この第2選別機9では、第1選別機5で除
去しきれなかった細かな金属や無機物が除去されて、第
4廃棄物G4が混合加熱反応器11に投入される。この
混合加熱反応器11またはこれ以前の工程で、アルカリ
土類酸化物例えばCaOなどの反応剤が廃棄物に対して
例えば5〜10%の割合で添加される。
【0017】前記混合加熱反応器11は例えば回転式6
角ミキサ,リボンミキサ、あるいは移動スクリュ式撹拌
機などからなっていて、貯留されながら一定時間加熱し
て混合される。この混合加熱反応器11における加熱手
段としては、熱風や加熱チューブで行なうことにより、
反応速度を早くさせることができる。密閉状態下、例え
ば60℃以上100℃以下で1時間以上行なうのが好ま
しい。
【0018】次いで、混合加熱反応器11で反応された
第5廃棄物G5を圧縮成型器13に投入して圧縮作用に
よって密度を高めた上で、押出して粒状に成型される。
この圧縮成型器13で粒状に成型された第6廃棄物G6
は乾燥固化器15に投入される。この乾燥固化器15で
は、温度を例えば130〜230℃まで上げ、殺菌を行
ない、熱化学変化を完了させると共に、水分を除くと同
時に含有しているアルカリCa(OH)2 などをCO2
ガスで中和し固化させることによって廃棄物による固形
物燃料Sが得られる。なお、上記乾燥固化器15から混
合加熱反応器11へ必要に応じてフィードバックされる
こともある。
【0019】こうして得られた廃棄物による固形物燃料
Sは、都市ごみ中の窒素分がアンモニア分として除去さ
れ、燃料自体に含まれる窒素分によるNOxの発生負荷
を下げ、クリーンエネルギーとしての品質向上を図るこ
とができる。
【0020】この製造方法により、固形物燃料Sを、流
動床式循環型ボイラーに適した燃料として製造すること
が機械的に負荷が少なく燃焼特性から見ても効果的であ
ることを確認している。概ね5mm〜10mmの粒状に製造
することが機械的に容易であり、かつ効果的である。
【0021】上述した廃棄物Gを廃棄物受入れ槽1へ投
入してから乾燥固化器15までの処理工程を経て廃棄物
による固形物燃料Sを製造するに際して、廃棄物受入れ
槽1または解砕機3に、アルカリ土類金属酸化物として
の例えばCaOを、脱臭および腐敗醗酵の抑制等を目的
として都市ごみなどの廃棄物Gに対して添加して物理化
学的反応処理が行われる。この場合、CaOの添加量は
全添加量の0〜30%程度が好ましい。30%を越えて
も余り効果を発揮するものではない。
【0022】すなわち、実際に、廃棄物受入れ槽1また
は解砕機3にCaOを投入することによって、これまで
のこの種の施設が共通して克服しなければならなかった
都市ごみの受入貯留施設からの悪臭の発生等を防ぐこと
ができる。そしてCaOの作用によって腐敗・醗酵、昆
虫の発生などを抑制する効果がある。
【0023】また、都市ごみの解砕を行なう解砕機3に
おいても事前にCaOが投入されることによって、悪臭
の防止、更には嫌気性醗酵物の付着によるプラントの腐
食などを防止することができる。廃棄物受れ槽1への投
入量は全投入量の10%〜20%の範囲で行なうことが
望ましい。
【0024】また、前記第1選別機5で選別された第2
廃棄物G2を破砕機7に投入する際に、CaOも一緒に
投入して、混合および第1次のCaOによる化学反応を
行なわしめる。この場合におけるCaOの添加量は、全
添加量の0〜50%を添加して物理化学的反応処理する
のが望ましい。
【0025】破砕機7に投入する目的は、破砕機7内に
おいてCaOとごみが均一に混合すると同時に固体と固
体の接触を機械的に行ない、CaOによる反応を促進す
ることができる。従来のこの種の破砕工程から発生する
都市ごみの粉じんは、生物的に活性なものであり、かつ
病原菌による環境への影響が少なからず認められてい
る。この点で、破砕機7内にCaOを投入することによ
って反応を促すばかりではなく、工場内における労働環
境の改善に著しい効果をあげることができる。
【0026】さらに、前記混合加熱反応器11に第2選
別機9で選別された第4廃棄物G4を投入すると同時に
CaOを投入してもよい。この場合におけるCaOの添
加量は全添加量の20%〜100%が望ましい。この工
程でCaOを投入する目的はCaOによる反応を完結に
するためのものである。
【0027】場合によっては、廃棄物受入れ槽1,解砕
機3,破砕機7および混合加熱反応器11のすべてにC
aOを適宜な添加量でもって添加することも可能であ
る。
【0028】したがって、CaOを添加し、都市ごみと
反応させ、物理化学的に安定な物質に転換し、かつアン
モニアなどのNox成分をごみの中から除外するための
工程である。圧縮成型された粒状の中間生成物は、加熱
とCaOの発熱反応によって50℃以上の温度を持って
いる。
【0029】これを次の乾燥工程において水分を除き、
かつCaOと燃焼ガス中の炭酸ガスとの反応によって固
化し、取扱い易い中間生成物としての廃棄物による固形
物燃料Sが得られることになる。
【0030】次に、前述した製造方法によって得られた
廃棄物によって得られた廃棄物による固形物燃料Sを効
率的に燃焼せしめる循環型ボイラ燃焼装置について説明
する。図1を参照するに、例えば廃棄物による固形物燃
料Sの循環型ボイラ燃焼装置17は、循環型流動槽19
を備えており、この循環型流動槽19内における高さ方
向のほぼ中央高さ部分には分離室21を境にして、分離
室21の下部には一次燃焼室23が形成されていると共
に、分離室23の上部には二次燃焼室25が形成されて
いる。
【0031】この一次燃焼室23における下部にはガス
分離機構27が設けられていると共に、このガス分離機
構27上には空気が分散して均一に燃焼させるため任意
の高さに砂29が積載されている。前記ガス分離機構2
7における下部の循環型流動槽19における左側壁には
エアパイプ31の一端が接続されていると共に、エアパ
イプ31の他端にはブロワ33が設けられている。この
エアパイプ31の途中にはエアの供給量をコントロール
するためのコントロールバルブ35が設けられている。
【0032】また、前記循環型流動槽19における左側
壁には配管37の一端が接続されていると共に、配管3
7の他端は燃焼部39に接続されている。さらに、前記
ガス分離機構27上に積載されている砂29における循
環型流動槽19の右側壁には前記砂29の排出用パイプ
41と供給用パイプ43の一端が接続されていると共
に、それぞれの排出用パイプ41,供給用パイプ43の
他端は分離板45を介して砂用のタンク47に連通され
ている。
【0033】前記分離室21は例えば円盤状のリング2
1A,21Bで適宜な間隔で形成されていると共に、こ
のリング21A,21Bのほぼ中央部には二次燃焼室2
5から一次燃焼室23へ未燃物およびアッシュを循環さ
せるための穴49が形成されていると共に、前記リング
21A,21Bの外周部には適宜な大きさからなる適数
(本実施例では複数)の穴51が形成されている。この
リング21Aに形成された各穴51は連通管53を介し
て二次燃焼室25に連通されている。
【0034】前記二次燃焼室25を形成せしめている循
環型流動槽19における右側壁上部には配管55の一端
が接続されていると共に、配管55の他端はホットサイ
クロン57に接続されている。前記二次燃焼室25に
は、図示省略のエアパイプが接続されていてもよい。こ
のホットサイクロン57のほぼ中央部における下面は配
管59の一端が接続されていると共に、この配管59の
他端は前記一次燃焼室23の右側壁に接続されている。
【0035】前記ホットサイクロン57の上面には配管
61の一端が接続されていると共に、配管61の他端は
過熱器63に接続されている。しかも、この過熱器63
の右側壁上部には配管65の一端が接続されていると共
に、配管65の他端は図示省略の例えば発電機に接続さ
れている。
【0036】前記過熱器63の右側壁における下部に
は、図示省略の空気予熱器,電気集塵器,熱交換器を経
て煙突から排煙されるための配管67の一端が接続され
ている。また過熱器63のほぼ中央部における下面には
配管69の一端が接続されていると共に、配管69の他
端は図示省略のアッシュサイロへ接続されている。
【0037】さらに、前記一次燃焼室23を形成せしめ
ている循環型流動槽19の左側壁には廃棄物による固形
物燃料Sを図示省略の貯留タンクから前記ガス分離機構
27上に積載されている砂29の上に一定の量供給する
ための供給パイプ71の一端が接続されている。
【0038】前記分離室21を形成せしめているリング
21Aと21Bとの間には分離板73が設けられて、こ
の分離板73は流体シリンダ75に装着されたピストン
ロッド77の先端に取付けられている。流体シリンダ7
5の作動によりピストンロッド77が伸縮動することに
よって分離板73が図1において左右方向へ移動し、前
記リング21A,21Bのほぼ中央にあけられた穴49
を遮断したり、あるいは開放したりされるようになって
いる。
【0039】上記構成により、図示省略の貯留タンクか
ら廃棄物による固形物燃料Sを供給パイプ71を経て循
環型流動槽19におけるガス分離機構27上に積載され
ている砂29の上に一定の量を送り込む。次に、ブロワ
33を作動させると共にコントロールバ35をコントロ
ールしながら開かせて配管31よりガス分離機構27の
下方における循環型流動槽19内にエアを送り込む。さ
らに燃焼部39から配管37を介してガスを送り込むこ
とによって廃棄物による固形物燃料Sの燃焼が開始され
る。
【0040】一次燃焼室23で固形物燃料Sが浮遊懸濁
させて一次燃焼が行われた後、燃焼ガスは複数の穴5
1、連通管53を経て二次燃焼室25で再度浮遊懸濁し
て二次燃焼が行われる。二次燃焼された燃焼ガスは配管
55を経てホットサイクロン57へ送られ、キャリーオ
ーバーされた未燃物およびアッシュは一次燃焼室23に
戻されて循環される。
【0041】そして、二次燃焼室25で二次燃焼が行わ
れてもまだ不完全燃焼である場合には、流体シリンダ7
5を作動させてピストンロッド77を縮めると分離板7
3が図1において左方へ移動し、二次燃焼室25の中に
おける未燃物およびアッシュは穴49を経て一次燃焼室
23に戻されることにより、未燃ガスおよびアッシュは
一次燃焼室23と二次燃焼室25との間を循環せしめら
れる。
【0042】而して最低必要な3〜5sec の燃焼時間で
ホットサイクロン57に送られた燃焼ガスはホットサイ
クロン57で選別された後に、二次的に加えられるホッ
トエアによって完全燃焼して蒸気は配管61を経て過熱
器63に送られる。過熱器63では高温高圧となって蒸
気は配管67を経て図示省略の例えば発電機が起動され
ることになる。また過熱器63で発生した排ガスは配管
67をへて図示省略の排ガス処理装置を経て外部へ排出
される。さらに過熱器63で発生したアッシュは配管6
9を経て図示省略のアッシュサイロへ送られることにな
る。
【0043】一次燃焼室23で廃棄物による固形物燃料
Sが燃焼される際に、固形物燃料Sと共に砂29が一緒
に含有して、砂29により空気の分散がよく行われて均
一な燃焼が行なわれる。そして、燃焼時に浮遊した砂と
固形物燃料Sに含有している塵埃によって重い砂は排出
用パイプ41からタンク47へ戻され、良好な砂が供給
パイプ43を経てガス分離機構27上に戻されるように
なっている。
【0044】このように、循環型流動槽19は分離室2
1を境にして下部に一次燃焼室23を、上部に二次燃焼
室25を形成しているから、未燃物およびアッシュを循
環せしめるようにしたことにより、ガスと燃料Sとの混
合接触が激しく、かつ均一に行われて、最低必要な3〜
5sec の燃焼時間を保持できると共に、均一な安定した
完全燃焼が行われて、燃料中のカルシウム材と燃焼ガス
の接触時間を可能な限り長くとり、排気ガス中のClや
SOx,NOxなどを減らし配管67から外部へNOx
や有害物質などを排出させることを防止できて環境保全
を守ることができる。さらに循環型流動槽19の高さを
従来よりも余り高くする必要がなく、空気率を低くして
熱効率の高い燃焼が可能となる。
【0045】また、二次燃焼室25を形成せしめること
により、未燃物およびアッシュを再循環させ、固体側の
燃焼率を著しく高めることができると共に、ホットサイ
クロン57の負荷も減り、メカニカルな排出フィードな
どを容易にすることができる。配管67から排ガス処理
装置へ排ガスが持って行かれるが、微粉CaOがキャリ
ーオーバーされて集塵機で捕集された過程まで含め長い
フロー全体でガスの洗浄化作用が行われる。
【0046】なお、この考案は、前述した実施例に限定
されることなく、適宜の変更を行なうことにより、その
他の態様で実施し得るものである。
【0047】
【考案の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、この考案によれば、実用新案登録請求の範囲
に記載されたとおりの構成であるから、循環型流動槽
(19)の下部に一次燃焼室(23)を、上部に二次燃
焼室(25)、これらを分離する遮断、開放可能な分離
室(21)及び連通する連通管(51)を形成せしめ
て、未燃物およびアッシュを循環せしめるようにしたこ
とにより、最低必要な3〜5sec の燃焼時間を保持でき
ると共に、均一な安定した完全燃焼が行われて、過熱器
から外部へNOxや有害物質などを排出させることを防
止できて環境保全を守ることができる。さらに、循環型
流動槽の高さを従来よりも余り高くする必要がなく、熱
効率の高い燃焼が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る廃棄物による固形物燃料を燃焼
せしめる一実施例の循環型ボイラ燃焼装置の概略説明図
である。
【図2】この考案に用いられる廃棄物による固形物燃料
を製造する一例の工程説明図である。
【符号の説明】
17 循環型ボイラ燃焼装置 19 循環型流動槽 21 分離室 23 一次燃焼室 25 二次燃焼室 27 ガス分離機構 29 砂 45 分離板 49,51 穴 53 連通管 55,59 配管 57 ホットサイクロン 63 過熱器 69 配管 73 分離板 77 流体シリンダ 79 ピストンロッド

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 循環型流動槽(19)内の下部に一次燃
    焼室(23)を、上部に二次燃焼室(25)を形成せし
    めると共に、前記一次燃焼室(23)と二次燃焼室(2
    5)を遮断開放せしめる穴(49)を設けた分離室(2
    1)を一次燃焼室(23)と二次燃焼室(25)との間
    に設け、前記一次燃焼室(23)から二次燃焼室(2
    5)へ燃焼ガスを供給すべく、前記分離室(21)の穴
    (49)の外周に形成した穴(51)および連通管(5
    3)を介して前記一次燃焼室(23)と二次燃焼室(2
    5)を連通せしめ、未燃物およびアッシュを循環せしめ
    るためのホットサイクロン(57)を、配管(59),
    (55)で前記一次燃焼室(23),二次燃焼室(2
    5)にそれぞれ接続せしめてなることを特徴とする循環
    型ボイラ燃焼装置。
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JPS6111511A (ja) * 1984-06-01 1986-01-18 エー.アールストロム コーポレーシヨン 燃焼方法

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