JPH04128497U - 圧電音響装置 - Google Patents

圧電音響装置

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JPH04128497U
JPH04128497U JP4466391U JP4466391U JPH04128497U JP H04128497 U JPH04128497 U JP H04128497U JP 4466391 U JP4466391 U JP 4466391U JP 4466391 U JP4466391 U JP 4466391U JP H04128497 U JPH04128497 U JP H04128497U
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康弘 金井
浩 伊藤
孝幸 野本
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太陽誘電株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 直径20φ以下の小さな振動板を用いた場合
でも、高周波側での音圧ピークの発生が抑えられ、自然
な再生音が得られると共に、濡れた手でハウジングを掴
んだ程度では不良が生じない防水性を備えるようにす
る。 【構成】 圧電膜22側がケース1の開口部と反対側を
向くよう、圧電要素2の振動板21の周辺部をケース1
の段部12に当て、シリコーン系樹脂等からなる接着剤
14で固定される。さらに、振動板21と圧電膜22に
リード線3が各々半田付けされ、これがケース1の外に
引き出されている。前記ケース1は、その開口縁4が電
話機のハンドセット等のハウジング31の内面に当てら
れ、超音波溶着等の手段で融着される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、圧電素子を用い、電話器やその他の通話器のレシーバーとして用い られる圧電音響装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4に示すように、圧電音響装置は、内周面中間部に段落部を有するトレイ状 のケース1に圧電要素2を収納し、その振動板21の周辺部を前記段落部に固定 し、さらにこのケース1の開口面を閉じるようにキャップ状の蓋体5を嵌合し、 前記ケース1の周壁部51を内側に加締めて固定したものである。ケース1と蓋 体5には各々貫通孔11、11’が設けられ、ケース1の貫通孔11にはスクリ ーンメッシュ13が張られている。圧電要素2は、振動板21の上に圧電膜22 を固着してなり、前記ケース1の段部12に、例えばシリコーン系接着剤14に より固定されていた。さらに、このケース1の片面をハウジング31の台座上に ネジや接着剤で固定しており、図4では、ケース1の周壁部51を接着剤aで固 定した例が示されている。ハウジング31には、放音孔32が設けられ、ここに 蓋体5の貫通孔11’が臨んでいる。さらに、圧電要素2に接続されるリード線 3は、圧電要素2の図4において下側の面で振動板21と圧電膜22とに各々半 田付けされ、ケース1の脇に引き出されている。
【0004】 今日、携帯電話やいわゆるコードレスホンと呼ばれる家庭用電話器の小型化が 進み、それに伴って、レシーバーとして使用される前記のような圧電音響装置に 対して益々小型化の要請が高まっている。前述したような従来の圧電音響装置は 、振動板21の直径が27φ以上、具体的には32φ程度のものであったが、今 日では振動板21の直径が20φ以下のものも用いられるようになっている。 さらに携帯電話や電話コードに接続されてないコード無しの電話が普及するの に伴い、電話の送受話器を濡れた手で掴むケースも昔に比べて遥かに多くなった 。
【0005】
【考案が解決しようとしている課題】
前記のようにして、圧電要素2の振動板21の直径を小さくすると、それだけ 周波数特性が高周波側にシフトする。このため、前記のような構造を有する従来 の圧電音響装置であって、振動板21の直径が20φ以下のものでは、4KHz 以上の周波数帯域で高い音圧ピークを生じる。このような周波数−音圧特性を有 する圧電音響装置を用いたレシーバーでは、ノイズやキンキンとした高い音が発 生し、不自然で聞き取りにくい再生音を生じるという欠点があった。
【0006】 また、前記従来の圧電音響装置では、ハウジング31の放音口32から浸入し た水が、貫通孔11’を通して圧電要素2の圧電膜22の縁や、リード線3の半 田付け部分を濡らすことにより、圧電要素2の振動板21側と圧電膜22側とが 短絡し、音声の発生が不具合になるという課題があった。 本考案は、前記従来の課題に鑑み、直径20φ以下の小さな振動板を用いた小 形の圧電音響装置であっても、高周波側での音圧ピークの発生が抑えられ、自然 な再生音が得られると共に、濡れた手でハウジングを掴んだ程度では不良が生じ ない防水性を備えた圧電音響装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち本考案では、前記目的を達成するため、ケース1と、このケース1の 中に収納され、同ケース1に周辺部が固定された振動板21の上に圧電膜22を 固着してなる圧電要素2とを備え、ケース1をハウジング31に装着してなる圧 電音響装置において、前記ケース1の片面を全面開口し、振動板21のケース1 の開口部側と反対側の面に圧電膜22と圧電要素2の配線3を配置すると共に、 同ケース1の開口縁4をハウジング31に固着してなることを特徴とする圧電音 響装置を提供する。
【0008】
【作用】
本考案による圧電音響装置では、後述するように、例えば電話器の小形レシー バについて周波数−音圧レベル特性を測定した結果、4KHz以上の高周波側で の音圧レベルピークが抑えられた。そして、これを直径31.2φの振動板を用 いた従来のケース密閉型の圧電音響装置と比較した場合、その周波数−音圧レベ ル特性は、実質的に殆ど変わりがなかった。このように、ケース1の片面を開放 形とすることにより、小形の圧電要素2を用いながら、良好な周波数−音圧特性 が得られる。
【0009】 また、振動板21のケース1の開口部側と反対側の面に圧電膜22と圧電要素 2の配線3を配置しているため、ハウジング31の放音口32からケース1の中 に少量の水が浸入しても、これが圧電要素2の圧電膜22やその配線3に及ばな い。従って、ハウジング31内へ多少の水が浸入しても、音声が不具合になるこ とが無い。
【0010】
【実施例】
次に、図面を参照しながら、本考案の実施例について説明する。 図1及び図2は、本考案の第一の実施例を示している。ここでケース1は、樹 脂により、下面側が開口する逆さのトレイ状に形成されたもので、上面中央に貫 通孔11が開設され、中間内周壁部の全周に亙って段部12を有する。さらに、 図1(b)で明かなように、周壁部の一部に、開口縁4に達するコ字形の溝15 が形成されている。このようなケース1は、樹脂を射出成型することにより作る ことができる。 前記貫通孔11には、#380のテトロンメッシュ13が張られている。
【0011】 圧電要素2は、金属製の振動板21の上に、圧電体セラミックの両主面に電極 層を有する圧電膜22を固着したもので、前記ケース1の段部12に振動板21 の周辺部を当て、シリコーン系樹脂等からなる接着剤14により固定される。こ の場合、圧電膜22側がケース1の開口部と反対側、つまり図1において上側に 向くよう装着される。さらに、振動板21と圧電膜22には、リード線3が各々 半田付けされ、このリード線3は、前記溝15を通してケース1の外に引き出さ れている。この圧電要素2とリード線3との接続は、当然のことながら、圧電膜 22を有する振動板21の図1において上面側で行なわれている。さらに、この 溝3の底部には、そこを通る前記リード線3を埋没するよう、接着剤14が充填 されている。この接着剤14は、振動板21の周辺部を固定するのを兼ねている 。
【0012】 他方、電話機のハンドセット等のハウジング31は、前記ケース1を固定すべ き部分の中央に放音口32を有し、前記溝15と対応する部分の内面に突起33 を有する。前記ケース1は、その開口縁4が図1で示す状態から図2で示すよう にハウジング31の内面に当てられ、突起超音波溶着等の手段で融着される。こ のとき、ハウジング31の前記突起33がケース1の溝15に嵌合されることに より、ケース1のハウジング31の内面上での装着位置が決定されると共に、こ の溝15に充填された接着剤14が突起33の上面に接着し、且つ溝15の側面 が突起33の側面に融着される。これにより、ケース1とハウジング31とは一 体化される。
【0013】 このようにしてケース1を電話器のレシーバーのハウジング31に実装した状 態を図5に示している。 図6において実線で示したのは、図5で示すようにして、実際に電話器のレシ ーバーaに実装した状態で、圧電音響装置の周波数−音圧特性を測定した結果を 示している。なお、この場合、振動板21は、直径20φ、厚さ0.05mmの 4−2アロイ板を用い、その中央に直径15φ、厚さ0.05mmの圧電体セラ ミックの両主面に電極層を有する圧電膜22を固着した。
【0014】 さらに、図6において破線で示したのは、図4で示したような密閉構造を有す る従来の圧電音響装置を比較例として用い、やはり実際に電話器のレシーバーa に実装した状態で、圧電音響装置の周波数−音圧特性を測定した結果を示してい る。この場合、振動板21は、直径31.2φ、厚さ0.1mm、圧電膜は、直 径25φ、厚さ0.1mmとし、蓋体5側をレシーバのハウジングの耳当部内側 壁面に接着剤aで貼り着け、固定した。 この図から明かな通り、本考案の実施例は、比較例に比べて、振動板の直径が 約60%、厚さが50%でありながら、4KHz以上の周波数での音圧ピークが 抑えられ、比較例と実質的に同等の周波数−音圧特性が得られているのが分かる 。
【0015】 図3は、本考案の第二の実施例を示している。ここでケース1に前記のような 溝15を設けずに、ケース1の周壁の一部に貫通孔を設け、ここからリード線3 を引き出し、その貫通孔に接着剤14を充填している。なお、図3において符号 16は、ケース1の開口縁の全周に亙って設けられた突起であり、この突起16 により、ハウジング31の内面への融着を容易にしている。その他の構成は、前 記図1及び図2で示した実施例と同じである。
【0014】
【考案の効果】
以上説明した通り、本考案によれば、小形の圧電要素を用いて、それより大型 の圧電要素と同等に高周波側での音圧ピークの発生が抑えられ、自然な再生音が 得られ、さらに防水性に優れたる圧電音響装置を提供することができるという効 果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一の実施例を示す圧電音響装置の要
部分解縦断側面図(a)とそのA−A線断面図(b)で
ある。
【図2】本考案の第一の実施例を示す圧電音響装置の要
部縦断側面図である。
【図3】本考案の第二の実施例を示す圧電音響装置の要
部分解縦断側面図(a)とそのB−B線断面図(b)で
ある。
【図4】従来例を示す圧電音響装置の縦断側面図であ
る。
【図5】本考案を電話器のレシーバーに適用した例を示
す縦断側面図である。
【図6】本考案を電話器のレシーバーに適用した場合の
周波数−音圧特性を比較例と共に示したグラフである。
【符号の説明】
1 ケース 2 圧電要素 4 ケースの開口縁 21 振動板 22 圧電膜 31 ハウジング

Claims (1)

    【整理番号】 0030086−01 【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース(1)と、このケース(1)の中
    に収納され、同ケース(1)に周辺部が固定された振動
    板(21)の上に圧電膜(22)を固着してなる圧電要
    素(2)とを備え、ケース(1)をハウジング(31)
    に装着してなる圧電音響装置において、前記ケース
    (1)の片面を全面開口し、振動板(21)のケース
    (1)の開口部側と反対側の面に圧電膜(22)と圧電
    要素(2)の配線(3)を配置すると共に、同ケース
    (1)の開口縁(4)をハウジング(31)に固着して
    なることを特徴とする圧電音響装置。
JP1991044663U 1991-05-18 1991-05-18 圧電音響装置 Expired - Lifetime JP2511057Y2 (ja)

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Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6295399U (ja) * 1985-12-03 1987-06-18
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