JPH04128420U - Scカツトの水晶振動子 - Google Patents

Scカツトの水晶振動子

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JPH04128420U
JPH04128420U JP936591U JP936591U JPH04128420U JP H04128420 U JPH04128420 U JP H04128420U JP 936591 U JP936591 U JP 936591U JP 936591 U JP936591 U JP 936591U JP H04128420 U JPH04128420 U JP H04128420U
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rotated
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JP936591U
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山 光 明 小
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日本電波工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 [目的] Aモード、Bモードの振動を抑圧して主振動
のCモードで確実に共振するSCカットの水晶振動子を
提供する。 [構成] 水晶のY軸に直交する面をXじくを中心にし
て約34゜回転し更にZ軸を中心にして約22゜回転し
た面から切り出したSCカットの2回回転水晶振動子に
おいて、水晶片の表裏板面に相対面して一対の励振電極
を形成し、この励振電極に対して0.05mmないし
0.15mmの間隙を存して板面の中心を通るZ’軸方
向から30゜ないし50゜回転した方向に他側板面の励
振電極に接続した副電極を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、SCカットの水晶振動子に係わり、特に副振動モードの抑圧に関す る。
【0002】
【従来の技術】
一般に水晶振動子は結晶軸に対する切断角度に応じて固有の振動特性を呈する 。数MHZないし十数MHZの周波数で最も一般的に使用されるATカットの水晶振 動子は25℃付近に変曲点を有する3次曲線状の温度特性を示す。 ところで計測機器、無線機器等で高い安定度の周波数を要求される基準発振器 では、たとえば恒温槽型の発振器を用いている。この恒温槽型の発振器では80 ℃程度の一定温度に加熱した恒温槽に水晶振動子を収納することにより水晶振動 子の温度特性による周波数の変化を除去して安定化を図るものである。 そして、このような発振器に適する水晶振動子としてSCカットの水晶振動子 が知られている。このSCカットの水晶振動子はATカットの水晶振動子に比し て熱衝撃特性が良好で、80℃前後の比較的高温度においてゼロ温度係数を示し 、高いQ値を得られる。このような特性は、たとえば80℃程度の一定温度の恒 温槽に収納して使用する安定度の高い水晶発振器としては極めて望ましい特性で ある。 したがって、たとえば1980年5月に開催された34回FCS(FREQ.CONTR OL SYMPOSIUM)の予稿集の187頁ないし193頁に基本波モードのSCカット 共振器(FUNDAMENTAL MODE SC-CUT RESONATORS)として開示されているように種 々の報告がなされている。
【0003】 ところで、このようなSCカットの水晶振動子は、たとえば図4に示す共振特 性のように主振動であるCモードの共振(図示C)の近傍の高域側の周波数にB モード(図示B)およびAモード(図示A)の副振動を生じる。 ここでAモードの振動のクリスタルインピーダンス(以下CIと略称する)の 値はCモードのそれに比して大きいために格別問題とはならない。これに対して BモードのCIはCモードのそれに等しいか場合によっては小さい。このために 実際に発振器を製作すると副振動のBモードで発振してしまう問題がある。 したがってSCカットの水晶振動子を用いる場合には、Cモードの主振動を確 実に励振するために、Bモードの振動を抑圧してそのCIをCモードのそれより も大きくする必要がある。 このために、たとえば水晶片の一方の主面だけを凸レンズ状に加工するコンベ ックス加工を行う等の工夫がなされているが、このようなものではCモードの主 振動のCIに対してBモードの副振動のそれは2倍程度の値であり副振動を確実 に抑圧することはできない問題があった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記の事情に鑑みてなされたもので、AモードはもちろんBモード の共振を抑圧することができ、それによってCモードの共振を確実に励振するこ とができるSCカットの水晶振動子を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は水晶のY軸に直交する面をX軸を中心にして約34゜回転し更にZ軸 を中心にして約22゜回転した面から切り出したSCカットの2回回転水晶振動 子において、水晶片の板面のZ軸方向から30゜ないし60゜回転した板面の端 部を保持したことを特徴とするものである。
【0006】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図1に示すカバーを取り外した水晶振動子の正面図 を参照して詳細に説明する。 図中1はSCカットの水晶片である。この水晶片1は水晶の結晶を光軸(Z軸 )から約35゜、たとえば35゜56’、電気軸(X軸)から約22゜、たとえ ば22゜56’回転した平面から切り出した2回回転水晶片である。 そして、この水晶片1を所望の共振周波数に応じた厚みの丸板状あるいは短冊 状に成形した後、両側板面の中央部分に蒸着等により基礎電極を形成する。そし て、この水晶片1の板面のZZ’軸に対して30゜ないし50゜、たとえば40 ゜回転した軸方向の板面の端部を保持部材2で保持するようにしている。 保持部材2は、たとえばベース3に植設した一対の端子4の先端部に長手方向 に沿って保持溝を形成した短冊状の金属板の端部を固着したものである。 そして保持部材2に保持した水晶片1の基礎電極の上に周波数調整電極を蒸着 して所望の共振周波数に正確に合わせ込んだ後、図示しないカバーをかぶせて気 密に封止する。 なお上記実施例では丸板状の水晶片について説明したが図2に示すように短冊 状の水晶片を用いたものについても同様に適用できることはもちろんである。
【0007】 すなわち、図3に示すグラフは水晶片の支持位置のZZ’軸からの回転角に対 するCIの変化を示すものである。このグラフによれば支持位置に係わらずCモ ード(図示C)のCIは略80Ω程度の一定値であるが、Bモード(図示B)の それは200Ωないし330Ωの間で変化している。ここでCモードの共振を確 実に励振するためにはBモードのCIはなるべく大きなことが望ましい。 したがってZZ’軸から30゜ないし50゜回転した軸方向の端部を保持する ことによってBモードのCIはもっとも大きくなりCモードのそれに比して略4 倍以上となり、Bモードの共振を抑圧して確実にCモードの共振を励振すること ができる。 このような構成であれば、主振動であるCモードのCIに対してBモードのC Iを大きくすることができ確実にCモードの主振動で励振することができるSC カットの水晶振動子を得ることができる。 またこのように水晶片の保持位置を限定してもSCカットの水晶振動子の本質 的な特性は失われないので、特に恒温槽を用いた高安定の発振器等に適する水晶 振動子を得られる。
【0008】
【考案の効果】
以上詳述したように、本考案によればAモードおよびBモードの共振を抑圧し て確実に主振動であるCモードの共振を励振することができるSCカットの水晶 振動子を提供することができる。
【0009】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す正面図である。
【図2】本考案の他の実施例の正面図である。
【図3】水晶片の保持位置とCIとの関係を示すグラフ
である。
【図4】SCカットの水晶振動子の共振特性を示すグラ
フである。
【符号の説明】
1 水晶片 2 保持部材 3 ベース 4 端子

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】水晶のY軸に直交する面をX軸を中心にし
    て約34゜回転し更にZ軸を中心にして約22゜回転し
    た面から切り出したSCカットの2回回転水晶振動子に
    おいて、水晶片の板面のZ軸方向から30゜ないし50
    ゜回転した板面の端部を保持したことを特徴とするSC
    カットの水晶振動子。
JP1991009365U 1991-01-31 1991-01-31 Scカットの水晶振動子 Expired - Lifetime JP2531304Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4864114B2 (ja) * 2009-04-14 2012-02-01 日本電波工業株式会社 水晶振動子

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6336748U (ja) * 1986-08-26 1988-03-09
JPS6366446A (ja) * 1986-09-09 1988-03-25 Hitachi Electronics Eng Co Ltd 異物検査装置
JPS6417857U (ja) * 1987-07-22 1989-01-30

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