JPH04128224A - クマリン環を有する脳循環代謝改善薬 - Google Patents

クマリン環を有する脳循環代謝改善薬

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Publication number
JPH04128224A
JPH04128224A JP32155590A JP32155590A JPH04128224A JP H04128224 A JPH04128224 A JP H04128224A JP 32155590 A JP32155590 A JP 32155590A JP 32155590 A JP32155590 A JP 32155590A JP H04128224 A JPH04128224 A JP H04128224A
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JP
Japan
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compound
production example
methyl
hydrogen atom
melting point
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Pending
Application number
JP32155590A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Yanagisawa
宏明 柳沢
Koichi Fujimoto
光一 藤本
Yasuo Shimoji
下地 康雄
Takuo Kanezaki
金崎 拓郎
Nobuyoshi Iwata
岩田 宜芳
Yoshiko Kubo
久保 与志子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 主粟上夏■旦公立 本願発明は、後記の一般式(1)を有するクマリン誘導
体及びその薬理上許容される塩を有効成分とする脳循環
代謝改善剤及び抗うつ剤に関する。
災来血技血 一般に用いられている老年期痴呆に対する薬剤は、脳循
環改善剤と脳代謝賦活剤に分類することができる、ペン
トキシフィリン、ニカルジピン等の脳循環改善剤は、脳
血管平滑筋の弛緩、微小循環の改善等による脳血流増加
により脳障害を改善するものであり、ホパテン酸カルシ
ウム、チアプリド、インデ、ロキサジン等の脳代謝賦活
剤は、ノルエピネフリン、セロトニン、ドパミン等の神
経伝達物質であるモノアミンを活性化することにより、
精神症状の改善を図るものである0両者の作用を併せも
つ薬剤は、老年期痴呆の治療薬として有効であり、両者
の顕著な改善作用を有する薬剤の開発が要望されている
一方、アミノアルコキシクマリン誘導体については、例
えば、7−(2−ジエチルアミノエトキシ)体(化合物
A)、4−メチル−7−(2−ジメチルアミノプロポキ
シ)体(化合物B)、4−ヒドロキシ−7−(2−ジエ
チルアミノエトキシ)体(化合物C)、8−アリル−4
−メチル−7−(3−アミノプロポキシ)体(化合物D
)、4−メチル−5−アセチル−7−(3−イソプロピ
ルアミノプロポキシ)体(化合物E)、3−カルボエト
キシメチル−7−(2−ジエチルアミノエトキシ)体化
合物(F)等が知られているが〔ケミカル・アブストラ
クト、75巻、20107s (1969年): ch
ew、 Abstr、 IJ、 20107s (19
69年)、ケミ力)Lt ・アブストラクト、82巻、
93490r (1974年)。
英国特許第1524260号、特公昭45−23145
号公報、ケミカル・アブストラクト、95巻、6981
d  (1981年) : Chew、 Abstr、
、 95.6981d (1981)、特公昭42−4
340号公報9国際特許公開−089−05289号等
〕、それらの用途は、国際特許公開WQ−!l!9−0
5289号を除いて、冠状血管拡張剤、抗エストロゲン
剤、抗アレルギー剤、降圧剤等で、脳循環代謝改善剤、
抗うつ剤の用途は知られていない。
化合物A      CH3 化合物B 化合物C 化合物り 化合物F 国際特許公開WO39−05289号においては、7−
アミツプロボキシクマリン誘導体として、末端アミノ基
がエチル、n−ヘプチル基で置換された化合物が例示さ
れており、心臓疾患の他に精神神経疾患の治療および予
防に有用であることが開示されている。
しかしながら本発明者等の研究によれば、アミノ基上の
置換基がメチル基よりも大きなアルキル基、例えばエチ
ール基、プロピル基等にすると、後に説明する抗レセル
ピン作用および血液粘度改善作用が著しく劣することを
見出している。
占   °    た  の 本発明者等は、長年に亘り、一連のクマリン誘導体を合
成し、これらの薬理作用を検討した。その結果、本発明
者等の合成試験した化合物のなかで、クマリンの7位に
アミノアルコキシ基を有する化合物が神経伝達物質のモ
ノアミン活性の現われである抗レセルピン作用と微小循
環の改善作用に関係する血液粘度改善作用のいづれにも
強い活性を有し、優れた脳循環・代謝改善剤および抗う
つ剤として有用であることを見出し、本発明を完成する
に至った。
[発明の構成] 本発明の脳循環代謝改善剤は、−m式 を有するクマリン誘導体及びその薬理上許容される塩を
有効成分とする。
上記式中、R1及びR1は、同−又は異なって、水素原
子又は低級アルキル基を示し、R3及びR4は同−又は
異なって水素原子又は低級アルキル基を示すか、あるい
は−緒になってアルキレン基を示し、R5、Rh及びR
7は同−又は異なって水素原子、低級アルキル基又はハ
ロゲン原子を示し、nはl又は2を示す、但し、R1と
Rtのいずれかがメチル基であるか、同時にメチル基で
あり、かつR3が水素原子、R4がアルキル基である化
金物を除く。
前記−数式(1)において、R1、R1、R3R’、R
’、R−及びRjが示す低級アルキル基とは、炭素数1
乃至4個のアルキル基であり、例えば、メチル、エチル
、プロピル、イソプロピル、ブチル基をあげることがで
き、好適にはメチル基である。
R3とR4が一緒になって示すアルキレン基とは、炭素
数2乃至5個のアルキレン基であり、エチレン、トリメ
チレン、テトラメチレン、ペンタメチレン基をあげるこ
とができ、好適にはトリメチレン、テトラメチレン基で
ある。
R4、R1及びR7が示すハロゲン原子とは、フッ素、
塩素、臭素、ヨウ素原子をあげることができ、好適には
フッ素、塩素原子である。
前記−数式(1)を有する化合物のうち、好適には 1)  R’及びR1が水素原子である化合物、2)R
’が水素原子であり、R1がメチル基である化合物、 3) R3が水素原子、メチル基である化合物、4) 
R4が水素原子、メチル基である化合物、5)  R3
とR4が一緒になってトリメチレン鎖、テトラメチレン
鎖である化合物、 6)W[1) 〜5)でかっR’ 、R’ #よびR’
 が同−又は異なって、水素原子又はメチル基である化
合物、 7) 前項1)〜5)でかっR3,RhおよびR7がメ
チル基である化合物、 8)  R鳳、Rffi、R3およびR4が水素原子で
ある化合物、 9)R’、R1,RコおよびR4が水素原子であり、R
’、R−およびRjがメチル基である化合物、 10)R’がメチル基であり、R1,RjおよびR4が
水素原子である化合物、 11)R’ 、R’ 、R’およびR7がメチル基であ
り、Rt、RsおよびR4が水素原子である化合物、 12)R’およびRtがメチル基であり、R3およびR
4が水素原子である化合物、 13)R’ 、R” 、R’、R’ およびR’がjf
ル基であり、R3およびR4が水素原子である化合物、 をあげることができる。
前記−数式(1)を有するクマリン誘導体の薬理上許容
される塩としては、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸
塩、硝酸塩、リン酸塩のような無機酸塩または例えばシ
ュウ酸塩、乳酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、コハク酸塩
、マイレン酸塩、フマール酸塩、メタンスルホン酸塩の
ような有機酸塩等の酸付加塩をあげることができる。
−数式(1)で表わされる化合物は、アミノアルコキシ
基の炭素上にR3およびR4で表わされるアルキル基が
導入されることにより、不斉炭素が生じ、その結果、1
乃至2個の不斉炭素による立体異性体およびそれらのそ
れぞれの光学異性体が存在する0本発明はこれらの各異
性体およびそれらの等量混合物であるラセミ体を包含し
ている。
さらに、−m式(1)を有するアミノアルコキシフマリ
ン誘導体の好適な化合物として、以下の化合物を具体的
に例示することができる。
CH,HCHl HCH,〃 C!HsH〃 //   CJ、   // 1−CJ、H” H1−Cdb  〃 CH3H// II   C)!、   JJ C2H5H〃 −C3HIl−〃 −Ca H@ −// (13)  H (14)   ” (15)   〃 (16)   〃 (17)〃 (1B)   〃 (19)   〃 (20)   〃 (21)   〃 (22)   〃 (23)   〃 (24)   〃 (25)   〃 (26)   〃 (27)   ” (28)  ” (29)   〃 (30)   〃 (31)   〃 FI    CL 〃   H 〃C1h tt   CJs c2u、CH3 CJ5   // H〃 〃    H C)1.  CH。
Hi( CH,〃 C2H1〃 CH3C2H5 〃   H 〃  CHl 〃CI! 〃   CH。
(32)  HCHs   H (33)   〃  l   ’ (34)”〃 (35)〃〃〃 (36)〃〃〃 (37)〃〃〃 (3B)”’ (39)   ”   ”    ’ (40)〃〃” (41)〃〃〃 (42)   ’  1−C3H1〃 (43)〃〃〃 (44)  )I   CHs   〃(45)  H
CHz   〃 (46)CHi  Ch   5 (47)   〃=    ” (48)〃〃〃 (49)CH3C,H,〃 (50)CzHs  〃   〃 CJ(。
本発明有効成分である化合物(I a)および(Ib)
は、下記の反応経路により製造することができる。
H@ (II) (I[[) Rh (I b) 上記式中、Rr、R3,Ra、Rs  Rb、R”rお
よびnは前述と同意義を示し、R11はアルキル基また
はアミノ基の保護基を示し;Xは塩素、臭素、沃素のよ
うなハロゲン原子、メタンスルホニルオキシ、ベンゼン
スルホニルオキシ、P−トルエンスルホニルオキシ、p
−二トロベンゼンスルホニルオキシのようなスルホニル
オキシ基を示す。
R@で示される低級アルキル基は、R1およびR2で説
明された低級アルキル基と同じであり、R1におけるア
ミノ基の保護基としてはベンジル、P−メトキシベンジ
ル、トリフェニルメチル等のようなアラルキル基;トリ
メチルシリル、t−ブチルジメチルシリル等のようなト
リアルキルシリル基;ホルミル、アセチル、トリフルオ
ロアセチル等のようなアシル基;ベンジルオキシカルボ
ニル、P−ニトロベンジルオキシカルボニル、メトキシ
カルボニル、エトキシカルボニル、t−ブトキシカルボ
ニル等のようなアルコキンカルボニル基があげられるが
、好適にはアシル基又はアルコキシカルボニル基である
工程Aは、式(II)で表わされるフェノール誘導体と
化合物(1[[)とを不活性溶媒中、塩基の存在下に反
応させることによって行なわれる。
使用される溶剤としては、反応に関与しなければ特に限
定されないが、例えば、ベンゼン、トルエン等の炭化水
素類;テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエーテ
ル類:アセトン、メチルエチルケトンのようなケトン類
;メタノール、エタノール;t−ブタノールのようなア
ルコール類;N、N−ジメチルホルムアミド、N、N−
ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピリドンのよ
うなアミド類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキ
シド類等があげられるが好適には、ケトン類又はアミド
類である。
使用される塩基としては、水素化リチウム、水素化ナト
リウムのような水素化アルカリ金属;ナトリウムメトキ
シド、ナトリウム・エトキシド、カリウムt−ブトキシ
ドのようなアルカリ金属アルコキシド;炭酸ナトリウム
、炭酸カリウムのようなアルカリ金属炭酸塩;重曹、重
炭酸カリウムのようなアルカリ金属重炭酸塩があげられ
るが好適には水素化アルカリ金属またはアルカリ金属炭
酸塩である。
反応温度および反応時間は、使用される塩基、溶媒の種
類により異なるが、通常0乃至120°C(好適には2
0及至80°C)、1時間乃至24時間である。
目的物(I a)または(■)は、酢酸エチルのような
有機溶媒で抽出し、水洗後、無水硫酸マグネシウム等で
乾燥し、溶媒を留去することにより得ることができ、必
要ならば常法、例えば再結晶、カラムクロマトグラフィ
ー等でさらに精製できる。
なお、本工程の原料化合物(II)は、公知化合物であ
るか、公知の方法〔例えばジャーナル・オブ・オーガニ
ック・ケミストリー27巻、3703頁(1962年)
  : J、 Org、 Chew、、iL、3703
 (1962)に記載の方法〕に従って容易に得られる
工程Bは、化合物(IV)におけるアミノ基の保護基R
3を除去する工程であり、有機合成化学でよく知られて
いる方法により行なわれる。
例えば、パラジウム触媒を用いる接触還元によるベンジ
ル、ベンジルオキシカルボニルのようなアラルキル基又
はアラルキルオキシカルボニル基の除去;水性酢酸、塩
化水素−ジオキサン、塩化水素−酢酸エチルのような酸
を用いるトリフェニルメチル基、トリメチルシリルのよ
うなトリアルキルシリル基、t−ブトキシカルボニル基
の除去;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド
、力性ソーダ、力性カリウム等のアルカリ土類金属ホル
ミル、アセチル、トリフルオロアセチルのようなアシル
基又はベンジルオキカルボニルのようなアルコキシカル
ボニル基の除去;フッ素イオンによるt−ブチルジメチ
ルシリル基の除去等である。
これらの脱保護に使用される溶媒としては、水、アルコ
ール類(メタノール、エタノール等)、酢酸、エーテル
類(テトラヒドロフラン、ジオキサン等)、エステル類
(酢酸エチル等)、ハロゲン化炭化水素(ジクロルメタ
ン等)が用いられ、反応温度はO″C乃至100°C(
好適には室温及型80°C)で、反応時間は30分乃至
24時間(好適には1時間反型16時間)である。
反応終了後、反応生成物は酢酸エチル、エチルエーテル
等の有機溶媒中、塩化水素等の酸を加えることにより、
化合物(Ib)の塩として単離することができる。また
反応液をアルカリ性にして、酢酸エチル等の有機溶媒で
化合物(Ib)を抽出することにより、単離することも
でき、必要ならば再結晶、クロマトグラフィー等で精製
される。
さらに化合物(Ia)または(IV)は下記に示す工程
Cのようなフェノール(If)とアルコール誘導体(V
)との脱水反応によっても製造できる。
(I[) (V) h (Ia)(R”がアルキル基である時)(TV)   
(R”がアミノ基の保護基である時)上記中、R’、R
3,R’、R5,R6,RフR@およびnは前述と同意
義を示す。
本工程は、不活性溶媒中、脱水剤を用いることにより行
われる。使用される溶媒としては、本反応に関与しなけ
れば特に限定はないが、例えば、ベンゼン、トルエン等
の炭化水素類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のよ
うなエーテル頻;ジクロルメタン、1.2−ジクロルエ
タン等のようなハロゲン化炭化水素類;アセトン、メチ
ルエチルケトン等のようなケトン類;N、N−ジメチル
ホルムアミド、N、N−ジメチルアセトアミド、N−メ
チル−2−ピリドン等のようなアミド類があげられるが
、好適にはハロゲン化炭化水素類又はアミド類である。
使用される脱水剤としては、アゾジカルボン酸ジエチル
とトリフェニルホスフィンの組合せがあげられる0反応
は、通常O乃至60°C(好適には10乃至30’C)
で1乃至24時間で行なわれる。
目的物(Ia)または(IV)は、反応溶液を濃縮し、
残留物をカラムクロマトグラフィー等で精製することに
より単離できる。
また化合物(1)において、R1が水素原子であり、R
zが低級アルキル基である化合物(Id)は、前述の工
程A、BおよびCにより製造できる化合物(1)におけ
るR1およびR:が水素原子であるアミノアルコキシク
マリン(lc)を用いて、下記に示すアミノ基のアルキ
ル化によっても製造することができる。アルキル化の方
法としては、カルボニル化合物(Vl)との還元的反応
によるアルキル化法(工程D)又は塩基存在下、化合物
(■)によるアルキル化法(工程E)がある。
g% R” (I d) 上記式中、R1,R3,R’、R%、R’ 、R’。
nおよびXは前述と同意義を示し;R9およびRl(l
は水素原子またはアルキル基を示す。
工程りは、アミノアルコキシクマリン(I c)とカル
ボニル化合物(Vl)から性成するシッフ塩基をシアノ
水素化硼素ナトリウムのような還元剤で還元するか、ま
たはラネー・ニッケル、白金のような接触還元触媒を用
いて接触水素還元することにより、化合物(Id)を得
る工程である。本反応は、メタノール、エタノールのよ
うなアルコール溶媒中、還元剤の存在下または水素(常
圧〜5気圧)と接触還元触媒の存在下、0°C乃至50
℃(好適には0℃乃至室温)、反応時間30分乃至24
時間で、化合物(Ic)を化合物(Vl)と反応させる
ことにより行なわれる。反応終了後、目的物(Id)は
、接触還元の場合には触媒を性別して得た濾液を濃縮す
ることにより、また還元剤を用いる場合には反応液を減
圧濃縮して得られる残留物をジクロロメタン、酢酸エチ
ルのような有機溶媒で抽出することにより単離ことがで
きる。
工程Eは化合物(V)を化合物(■)と不活性溶媒中、
塩基の存在下に反応させて、化合物(Id)を得る工程
で、前記工程Aと同様に行なわれる。
本発明の有効成分である化合物(1)は、常法に従って
酸と処理することにより、薬理上許容し得る塩に変換す
ることができる0例えば、化合物(1)を酢酸エチルま
たはジクロルメタン等の有機溶剤に溶解し、これに等モ
ルまたは過剰の塩化水素−ジオキサン等の酸を加え、溶
媒を残留し、ジエチルエーテルまたはジイソプロピルエ
ーテルまたはジイソプロピルエーテルのような有機液剤
で結晶化または固化することにより得られる。
〔発明の効果〕
本発明の有効成分である前記−数式(1)を有する化合
物は、以下に示すように、すぐれた抗レセルピン効果と
併せて、脳虚血下での血液粘度上昇抑制効果を有し、し
かも毒性が低いことから、モノアミンの活性化と微小循
環改善による脳代謝・循環改善剤、抗うつ剤として有用
である。
本発明の有効成分である化合物(1)およびその薬理上
許容される塩類を脳循環・代謝改善剤、抗うつ剤として
用いる場合、それ自体あるいは適宜の薬理学的に許容さ
れる担体、賦形剤、希釈剤等と混合し、散剤、顆粒剤、
錠剤、カプセル剤、注射剤、坐剤、貼付剤等の医薬組成
物として経口的または非経口的(特に好適には経口的)
に投与することができる。投与量は対象疾患の状態、投
与方法により異なるが、経口投与では通常1回量1〜1
000■、とりわけ約1〜100■程度が、静脈内投与
では1回置約0.1〜100■、とりわけ約0.5〜3
0■程度が好ましく、これらの薬用量を症状に応じて1
日1回乃至3回投与するのが望ましい。
以下に試験例、製造例及び製剤例を示して本発明をさら
に詳細に説明するが、本発明の範囲はこれに限定される
ものではない。
〔試験例〕
1 五に土ル旦l立■ 4週齢の雄性ddyマウス(体重22−27g)を1群
3匹に分け、一方には試験薬物を生理食塩水、0.5%
CMC溶液又は1%ジメチルスルホキシド溶液に溶解又
は懸濁させ、100■/kgを経口投与し、他方の対照
群は試験薬物を含まない溶媒のみを投与した。投与後、
直ちに両群にレセルピン2■/kgを皮下投与し、その
90分後に眼瞼下垂の程度を観察した。眼瞼下垂がなく
正常な状態のマウス0点、眼瞼下垂が1/3〜1/2の
マウス1点、眼瞼下垂が2/3〜薄目のマウス2点、完
全に0瞼下垂し、口蓋が全く開かないマウス3点として
、点数をつけ、試験薬物のレセルピンの抑制率を次の式
で計算した。
星−一」−一一表 製造例1の化合物 製造例2の化合物 製造例3の化合物 製造例4の化合物 製造例8の化合物 製造例9の化合物 製造例10の化合物 製造例11の化合物 製造例12の化合物 製造例13の化合物 製造例14の化合物 製造例15の化合物 製造例16の化合物 製造例17の化合物 製造例18の化合物 製造例21の化合物 製造例22の化合物 製造例23の化合物 製造例24の化合物 2     での 雄性成熟ウィスター系ラットを6匹ずつ2群に分け、一
方には試験薬物を生理食塩水又は0.5%CMC溶液に
溶解又は懸濁させ、100■/kgを経口投与し、他方
の対照群は試験薬物を含まない溶媒だけを投与した。投
与後、両群に直ちにベンドパルビタール40■/kgを
腹腔内投与して麻酔し、背位に固定後、−側の総頚静脈
から0.6 mll採決し、血液液体特性検査装置(バ
イオレオライザー、東京計器製χを用いて、すり速度3
7.5.75.150および375/秒における血液粘
度を測定した0次いで、両側の総頚静脈を1時間結紮し
て脳虚結状態にした後、対何の総頚静脈から0゜5d採
決して、前述と同様に血液粘度を測定した。
試験薬物の各すり速度における血液粘度上昇抑制率は次
式により求めた。
血液粘度上昇抑制率(%)= 結果を第2表に示す。
第一 2−−1 37.5 製造例1化合物 製造例4化合物 製造例8化合物 製造例9化合物 製造例10化合物 製造例15化合物 製造例17化合物 製造例22化合物 (対照化合物) 塩酸インデOキサジン 製造例1 7− 3−N−メチルアミノプロポキシ48−ト1メチ
ルクマ1ン・ ト1メチルクマ1ン p oc 7−ヒドロキシ−3,4,8−)リメチルクマリン3.
0gと3−(N−t−ブトキシカルボニル−N−メチル
アミノ)プロピル p−)ルエンスルホネート6.73
 gのジメチルホルムアミド50d溶液に炭酸カリウム
9gを調え、65゛Cで5時間攪拌した。反応混合物に
酢酸エチルと水を加え、酢酸エチル層を分離し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。結晶性残留
物を酢酸エチルージクロルメタン(1: 9)を溶媒系
とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し結
晶性の目的化合物4.04 gを得た。
融点 110’C。
NMRスペクトル(CDCl2)  δppm :1.
46 (9)1.5)+ 1.85−2.25 (2H,m)。
2.17 (3H,s)。
2.30 (3H,s)。
2.34 (3H,s)。
2.90 (3H,s)。
3.45 (2H,t、 J=7Hz)。
4.06 (2H,t、 J=7Hz)。
6.77 (IH,d、 J=8.5Hz)。
7.37 (IH,d、 J=8.5Hz)。
1(b)  7− 3−N−メチルアミノプロポキシ3
4.8−トリメチルツマ1ン・”− e 製造例1 (a)で得られる7 −(3−(N−t −
7トキシカルボニルーN−メチルアミノ)プロポキシ)
 −3,4,8−)リメチルクマリン3.9gに4規定
塩化水素−酢酸エチル30dを加え、室温で4時間攪拌
した。ゼラチン状の反応混合物を減圧濃縮し、残留物に
エタノール約20dを加え、加熱還流させたのち、冷却
し、酢酸エチル40m1を加え、沈澱物を濾取し目的化
合物2.99 gを得た。
融点 215°Cから軟化し、253°Cで溶融。
NMRスペクトル(DMSO−d6) δ:2.08 
(3H,s)。
2.21 (3H,s)。
2.05−2.25 (2)1. mL2.36 (3
H,s)。
2.59 (3H,s)。
3.08 (2H,t、 J=7.5Hz)。
4.21 (2H,t、 J=7.5Hz)。
7.04 (IH,d、 J=8.5Hz)。
7.63 (1B、 d、 J=8.5Hz)。
製造例2 8−1メ ルクマ1ン・ − にp 2(a)  7− [4−(N−t−ブトキシカルホニ
ルーN−メチルアミノ)ブトキシ) −3,4,a−ト
リメチルクマリン p oc 7−ヒドロキシ−3,4,8 一トリメチルクマリン 0.96g、4− (N−t−ブトキシカルボニル−N
−メチルアミノ)ブチル P−二トロベンゼンスルホネ
ート2.19 gと炭酸カリウム2.6gを用いて、製
造例1 (a)と同様に処理し、生成物を酢酸エチル−
ヘキサン(11)を溶媒系とするシリカゲル・カラムク
ロマトグラフィーで精製して、結晶性の標記目的物1.
80 gを得た。
融点 86°C0 NMRスペクトル(CDC13)  δ:1.48 (
9H,s)。
1.65−1.95 (4H,m)+ 2.16 (3H,s)。
2.29 (3)1. s)。
2.33 (3)1. s)。
2.86 (31(、s)。
3.15−3.45 (2H,m)。
3.95−4.15 (21(、傾)。
6.76 (1B、 d、 J=8.5)1z)。
7.37 (IH,d、 J=8.5Hz)。
2β)  7− 4−N−メチルアミツブ キシメチル
クマ冨ン・ e 製造例2(a)で得られる7 −(4−(N−t −7
トキシカルボニルーN−メチルアミノ)ブトキシ〕−3
,4,8−)ジメチルクマリン1.70 gを、製造例
1ら)と同様の方法で処理して、結晶性の標記目的化合
物1.30 gを得た。
融点 197°C0 NMRスペクトル(DMSO−di)  δ:1.75
−1.95 (4N、 m)。
2.09 (3H,s)。
2.22 (3H,s)。
2.36 (3H,s)。
2.55 (3H,s)。
2.85−3.10 (2H,m)。
4.00−4.20 (2H,m)。
7.03 (IHl d。
J・8.5Hz) 。
7.59 (IH9 d。
J:8.5Hz)。
製造例3 メチルアミノプロポキシ ツマ1ン・ e ロー4 一ジメチルクマ1 ン Hρ oc 3−クロロ−4,8 一ジメチル−7−ヒドロキシ クマリン0.65g。
3−(N−1−ブトキシカル ボニル−N−メチルアミノ)プロピル P−トルエンス
ルホネート1.44 gと炭酸カリウム2.0gを用い
て、製造例1(a)と同様に反応し、生成物を酢酸エチ
ル−ジクロルメタン(1:9)を溶媒系とするシリカゲ
ル・カラムクロマトグラフィーで精製して、結晶性の標
記目的物0.93 gを得た。
融点 161°C0 NMCスペクトル(cocL) δ: 1.41 (9H,s)。
2−06 (2!4+ 5重線、J”?!’!2) +
2.27 (3H,s)。
2.50 (3)1. s)。
2.87 (3H,s)。
3.44 (21(、t、 J=7)1z)+4.08
 (2H,t、 J=7Hz)。
6.86 (1)(、d、 J=8.58Z)。
7.44 (IH,d、 J=8.5Hz)。
3℃)  −クロロ−48−ジメチル−7−−N−メチ
ルアミノプロポキシ ツマ1ン・e 製造例3(a)で得られる?−(3−(N−t−ブトキ
シカルボニル−N−メチルアミノ)プロポキシツー3−
クロロ−4,8−ジメチルクマリン0.90gを、製造
例1@と同様の方法で処理して、結晶性の標記目的化合
物0.73 gを得た。
融点 245℃から軟化し、273°Cで溶融(着色)
NMR7!、ベクトル(DMSO−di)  6 :2
.0−2.35 (2B、 +n)。
2.21  (3)1. s)。
2.54 (6)1.  s)。
2.95−3.2 (2B、 a)。
4.24 (2H,t、 J=7y5Hz)。
7.10 (IH,d、 J=8.5Hz)。
7.68 (IH,d、 J=8.5Hz>。
製造例4 ブ キシ ウマ1ン・ p 土J弓に仁TZ A oc 3.4−ジメチル−7−ヒドロキシクマリン1.00g
、4−(N−t−ブトキシカルボニル−N−メチルアミ
ノ)ブチル P−ニトロベンゼンスルホネート2.4g
と炭酸カリウム2.83 gを用いて、製造例1(a)
と同様に処理し、生成物を酢酸エチル−ヘキサン(1:
 2)を溶媒系とするシリカゲル・カラムクロマトグラ
フィーで精製して、シロップ状の標記目的物2.06 
gを得た。
NMRスペクトル(coc13) δ:1.44 (9
H,s)。
1.65−1.85 (48,m)。
2.17 (3H,s)。
2.36 (3H,s)。
2.86 (3H,s)。
3.18−3.41 (2H,m)。
3.92−4.13 (2H,m)。
6.78−6.96 (2H,m)+ 7.42−7.60 (IH,m)。
アミノブトキシ クマlン・ 門ρ 製造例4(a)で得られる7−(4−(N−t−フトキ
シカルボニルーN−メチルアミノ)ブトキシクー3.4
−ジメチルクマリン2. OOgを、製造例1(ロ)と
同様の方法で処理して、結晶性の標記目的物1、24 
gを得た。
融点 196−198°C0 NMRスペクトル(DMSO−di)  δ:1.8−
1.9 (4H,m)。
2.08 (3H,s)。
2.37 (3H,s)。
2.54 (3H,s)。
2.8−3.05 (28,*)。
4.0−4.2 (2H,m)。
6.85−7.05 (2H,m)。
7.65−7.76 (IH,s+)。
製造例5 48−1メ ルクマ富ン・ e 5(a) 一 一 −t− °トキシカルボニ トlメチル マ1ン p oc 7−ヒドロキシ−3,4,8−)リメチルクマリン1.
0g、3−(N−t−ブトキシカルボニル−N−エチル
アミノ)プロピル P−)ルエンスルホネー) 2.3
 gと炭酸カリウム3.0 gを用いて、製造例1(a
)と同様に処理し、生成物を酢酸エチル−ヘキサン(1
:2)を溶媒系とするシリカゲル・カラムクロマトグラ
フィーで精製して、結晶性の標記目的物1.20 gを
得た。
融点 107°CO NMRスペクトル(CDCl i) δ:1.11 (
3H,t、 J=7Hz)。
1.43 (9H,s)。
1.85−2.25  (2N、  m)。
2.17  (3H,s)。
2.29  (3H,s)。
2.34  (3H,s)。
3.25  (2H,q、  J=7H2)。
3.41  (2H,tt  J=7Hz)。
4.06  (2H,t、  J=7Hz)。
6.81  (1B、  d、  J=10Hz)。
7.42  (IH,d、  J=10Hz)。
1メチルクマ1ン・ P e 製造例5(a)で得られる7−[3−(N−t−ブトキ
シカルボニル−N−エチルアミノ)プロポキシ) −3
,4,8−トリメチルクマリン0.90 gを、製造例
1℃)と同様の方法で処理して、結晶性の標記目的物0
.74 gを得た。
融点 245°CO NMRスペクトル(DMSO−di) 1.27 (3H,tt J=7Hz)。
1.9−2.4 (2H,m)。
2.08 (3H,s)。
2.20 (3H,s)。
2.33 (3H,s)。
2.7−3.3 (4H,■)。
4.20 (2H,t、 J=6)1z)。
6.98 (LH,d、 J=9.5Hz)。
7.55 (IH,d、 J=9.5Hz)。
9.30 (2H,brs)。
製造例6 δ ニ ー  48−)1メチルクマ1ン・ p 7−(3−アミノプロポキシ−3,4,8−)リメチル
クマリン642■のメタノール15IR1i液にアセト
ン0.23 dと酢酸0.30dを加え、水冷下、シア
ノ水素硼素ナトリウム157■を加えた。室温で2時間
攪拌後、反応液を減圧濃縮し、重曹水を加えると、目的
物の遊離アミノ化合物が沈澱物として得られた。これを
濾取し、酢酸エチルに懸濁し、トリエチルアミン0.4
2d、ジ−t−ブチルジカーボネート643■を加え、
室温で3時間攪拌後、反応液を濃縮し、残留物を酢酸エ
チル−ジクロルメタン(1:9)を溶媒系とするシリカ
ゲル・カラムクロマトグラフィーに付して、結晶性の7
−(3−(N−t−ブトキシカルボニル−N−イソプロ
ピルアミノ)プロポキシ) −3,4,8−トリメチル
クマリン0.57 gを得た。
融点 132°CO NMRスペクトル(CDCf3)  δ:1.17 (
6B、 d、 J=7Hz)。
1.50 (9)1. s)。
1.95−2.25 (2H,m)。
2.20 (38,s)。
2.33 (3H,s)。
2.36 (3H,s)。
3.31 (28,d、 d、 J=6.7.5Hz)
4.08 (2H,t、 J・782) 。
4.0−4.8 (IH,m)。
6.81 (1B、 d、 J=8.5Hz)。
7.42 (IH,d、 J=8.5Hz)。
上記化合物0.52 gを、製造例1 (b)と同様の
方法で処理して、結晶性の標記目的物0.44 gを得
た。
融点 270 ”Cがら軟化し、286℃で溶融。
NMRスペクト/l/ (IhO)  δ:1.89 
(6H,d、 J=6.5H2)。
2.19 (31(、s)。
2.05−2.4 (2B、 m)。
2.33 (6H,s)。
3.7−3.9 (2B、 +11)。
3.85−4.2 (IH,all)。
4.45−4.6 (2H,m)。
7.07  (IH,d、  J=8.5Hz)。
7.43  (IL  d、J=8.5Hz)。
製造例7 1%二じ竺り口i塩 製例例1(a)および1(b)と同様の方法により、7
−ヒドロキシクマリン1.3gから表記のクマリン化合
物の塩酸塩2.1gを極めて吸湿性の結晶として得た。
これを水10dに溶かし、重曹水で中和後、ジクロルメ
タンで抽出した。抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、溶媒を留去してガム状の表記のクマリン化合物1.
66 gを得た。これをフマルc10.83gで処理し
た後、エーテル、酢酸エチルで洗浄し、目的化合物2.
30 gを得た。
融点 108°C(軟化)。
NMRスペクトル(DMSO−d、) 1.9−2.35  (2)1.  tl)。
2.56  (3H,s)。
3.05  (2)1.  t、  J=8Hz)4.
18  (2H,t、  J=6Hz)。
6.28  (IH,d、  J=9.5Hz)。
6.50  (2H,s)。
6.8−7.05  (2H,m)。
7.64  (IH,d、  J=9.5Hz)。
7.98 (1!!、  d、  J=9.5Hz)。
製造例8 δ : プロポキシ クマIン・ 一 製造例1(a)およびIQ))と同様の方法により、3
−(N−t−ブトキシカルボニル−N−メチルアミノ)
フロビル p−)ルエンスルホネート2.88gを用い
て、3.4−ジメチル−7−ヒドロキシクマリン1.2
gから目的化合物1.69 gを得た。
融点 180−182°CO NMRスペクトル(DMSO−db)  δ:1.95
−2.3 (2)1. m)。
2.09 (3H,s)。
2.37 (3H,s)。
2.57 (3H,s)。
3.06 (2H,t、 J=7.5Hz)。
4.20 (2H,t、 J=6H2)。
6.9−7.05 (2H,m)。
7.71 (1)1. d、 J=9.5Hz)。
9.23 (2H,brs)。
製造例9 7− 3−NN−ジメチルアミノ プロポキシ=3.4
8− ト  メチルクツ1ン フーヒFt)−F−:>−3,4,8−トリメチルクマ
リン1.2g、3−(ジメチルアミノ)プロピルクロラ
イド・塩酸塩1.0gおよび炭酸カリウム1.5gをメ
チルエチルケトン3oInRに加え、混合物を9時間還
流下、攪拌した。反応液を濃縮し、残留物を酢酸エチル
と水に溶解し、酢酸エチル層を分離した。抽出液を無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、析出した結
晶をイソプロピルエーテルで洗浄し、目的化合物0.9
8 gを得た。
融点 86°cO NMRスペク)ル(CDCfs)  δ:1.8−2.
6  (48,m)。
2.16  (3B、  s)。
2.27  (6H,s)。
2.30 (3H,s)。
2.33  (3H,s)。
4.09 (2H,t+ J=6t(z)。
6.79  (IH,d、  J=9)1z)。
7.36 (IH,d、 J=9Hz)。
この結晶0.90 gを、4N−塩化水素/酢酸エチル
を用いて塩酸塩とした。収量1.05g。
融点 220°Cから軟化し、252°Cで溶融。
NMRスペクトル(DMSO−di)  δ:2.09
 (3)1.  s)。
2.05−2.35 (21(、m)+2.23  (
3H,s)。
2.37  (3H,s)。
2.77  (3H,s)。
2.83  (3)1.  s)。
3、1−3゜4  (2)1.  m)。
4.21  (2H,t、 J=6Hz)。
7.05 (1)1. d、 J=!Ez)。
7.62 (1B、  d、  J=9Hz)。
製造例1 メチルウマ1ン・ P e 製造例1(a)および1(ロ)と同様の方法により、3
−(N−t−ブトキシカルボニル)アミノプロピルブロ
マイドを用いて、7−ヒドロキシ−3,4,8−トリメ
チルクマリン2.7gから目的化合物2.88gを得た
融点 260℃。
NMRスペクトル(DMSO−di) δ:1.95−
2.35 (2B、 m)。
2.08 (3H,s)。
2.21 (3H,s)。
2.37 (3H,s)。
2.8−3.15 (2H,m)。
4.22  (2H。
7.03  (1B。
7.62  (IH。
8.27  (3H。
製造例11 t、  J・6Hz)。
d、  J・9Hz)。
d、  J・9Hz)。
brs) e 11」ユ仁ヨ創11 製造例1(a)および1(ロ)と同様の方法により、4
−(N−t−ブトキシカルボニルアミノ)ブチルp−)
ルエンスルホネート3.12 gを用いて3.4−ジメ
チル−7−ヒドロキシクマリン1.3gから目的化合物
1.87gを得た。
融点 190°Cで軟化し、215°Cで溶融。
NMRスペクトル(DMSO−di)  δ:1.65
−1.95 (4B、 +m)。
2.08  (3H,s)。
2.36  (3B、  s)。
2.7−3.0  (2)1.  a+)。
4.0−4.25  (2H,m)。
6.85−7.05  (2H,a+)。
7.68  (18,d、  J=9Hz)。
8.22  (38,brs)。
製造例12 チルダマ1ン・柑 p 製造例1(a)および1(b)と同様の方法により、四
−(N−1−ブトキシカルボニルアミノ)ブチルp−)
ルエンスルホネートを用いて、7−ヒ)j。
キシ−3,4,8−トリメチルクマリン1.3gから目
的化合物1.71 gを得た。
融点 245−247°CO NMRスペクトル(DMSO−di) 1.65−2.05  (4B、  m)。
2.06  (3H,s)。
2.20  (3H,s)。
2.34  (3H,s)。
2.7−3.1  (28,m)。
4.0−4.3  (2H,m)。
7.02  (1)1.  d、  J=9)1z)。
7.59  (IH,d、  J=9Hz)。
8.20  (3H,brs)。
製造例13 δ : 韮j二びL4 7−ヒドロキシ−3,4,8−トリメチルクマリン1.
32gと3−(t−ブトキシカルボニルアミノ)ブチル
J)−)ルエンスルホネート2.67 gのジメチルホ
ルムアミド20aj!i液に炭酸カリウム4.02gを
加え、80℃で5時間撹拌した0反応混合物に酢酸エチ
ルと水を加え、酢酸エチル層を分離し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥後、溶媒を留去した。結晶性残留物を酢酸
エチル−ヘキサン(2:5)を溶媒系とするシリカゲル
カラムクロマトグラフィーで精製し、結晶性の標記化合
物1.87gを得た。
融点 132−134℃。
NMRスペクトル(CDCf、)  δ:1.23 (
3H,d、 J=7Hz)。
1.43 (9H,s)。
1.8−2.3 (2H,m)。
2.16 (3H,s)。
2.30 (3H,s)。
2.34 (3H,s)。
3.55−4.3 (3B、 ll1)。
4.65  (1)1.  brd、  J=7Hz)
6.77  (IH,d、  J=8.5Hz)。
7.36  (1B、  d、  J=8.5Hz)。
Jレ マ ン 製造例13(a)で得られる7−((R3)−3−(t
−ブトキシカルボニルアミノ)ブトキシ〕−3,4,8
−)リメチルクマリン1.87 gに4規定塩化水素−
酢酸エチル20Jl!1!を加え、室温で4時間攪拌し
た0反応系中に析出する目的化合物を炉取し、酢酸エチ
ル−エーテルで洗浄した。炉取物を90%水性エタノー
ルから再結晶して、目的化合物1.26 gを得た。
融点 226−227°C0 NMRスペクトル(DMSO−di)  δ:1.31
 (3H,d、 J=6H2)。
1.9−2.3  (2H,m)。
2.06  (3H,s)。
2.18  (3H,s)。
2.34  (3H,s)。
3.3−3.65  (IH,m)。
4.21  (2H,t、  J=6Hz)。
7.03 (1)1.  d、  J=9H2)。
7.61  (IH,d、  J=9Hz)。
8.30  (3H,brs)。
製造例14 1」ヒえZニア7 アーヒドロキシー3.4.8 −トリメチルクマリン 2.04g、3−(t−ブトキシカルボニルアミノ)ペ
ンタノール2.58gおよびトリフェニルホスフィン3
.46 gのジクロルメタン30Id溶液に水冷下、ア
ゾジカルボン酸ジエチル2.26 gのジクロルメタン
2d溶液を満月した。
反応液を2時間室温で攪拌後、溶媒を減圧留去し、残留
物を酢酸エチル−ヘキサン(2:3)を溶媒系とするシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーに付して、結晶性の
標記化合物3.65 gを得た。
融点 143°C0 NMRスペクトル(coc13)  δ:0.95 (
3H,t、 J・7Hz) 。
1.39 (98,s)。
1.4−2.1 (4H,m)。
2.14 (3H,s)。
2.28 (3H,s)。
2.32 (3H,s)。
3.5−3.9 (IH,m)。
4.12 (2H,t、 J=6Hz)。
6.80 (IH,d、 J=9Hz)。
7.38 (IHl d。
J・9Hz) 。
8−ト1 メチルクマ1 ン 製造例14(a)で得られる7−[(R3) −3−(
t−ブトキシカルボニルアミノ)ペントキシ〕−3,4
,8−トリメチルクマリン3.30 gを製造例13(
a)と同様の方法で処理して、結晶性の目的化合物2.
04 gを得た。
融点 242−245°CO NMRスペクトル(ago)δ: 1.54 (3H,t、 J=7H2)。
2.13 (3H,s)。
2.25 (3B、 s)。
2.30 (3H,s)。
2.25−2.45 (2B、 m)。
2.5−2.8 (2B、 m)。
3.85−4.1  (IH,m)。
4.4−4.7  (2)1.  +a)。
7.08 (IH,d、  J=9Hz)。
7.41  (IH,d、 J=9Hz)。
製造例14と同様の方法により、 24で示される化合物を製造した。
製造例15 製造例15〜 1  ル マlンa 融点 232−234°C0 施光度〔α)zs5.Bo (C=1゜H2O) NMRスペクトルは製造例13[有])で製造さる化合
物のそれと一致した。
製造例167−R−3−アミノブトキシ−348−1メ
チルクマ嘗ン 融点 232−234°C0 施光度[α]”−5,5° (C=1.H2O)。
NMRスペクトルは製造例1(ロ)で製造さる化合物の
それと一致した。
製造例17 キシ 8−ト1 メチルクマ1 ン 融点 230°Cで軟化、238−24NMRスペクト
ル(DMSO−di)  δ:1.12  (3H,d
、  J=7Hz)。
2.0−2.4  (II、  a+)。
2.08  (3B、  s)。
2.21  (3H,s)。
2.36  (3H,s)。
2.7−3.15  (2H,m)。
4.07 (2H,d、  J=6Hz)。
7.02 (IH,d、  J=9Hz)。
7.61  (1)1.  d、  J・9H2) 。
8.30  (3H,brs)。
製造例18 1°Cで分解。
トキシ −348−トリメチルクマ ン 融点 240 ’Cで軟化し、24 分解。
NMRスペクトル(DMSO−di) 1.00 (6H,d、 J=6.5)1z)。
1.85−2.20 (3H,m)+ 2.09 (3H,s)。
2.21 (3H,s)。
2.36 (3)1. s)。
3.05−3.40 (IH,m)。
4.28 (21(、t、 J=61(z)。
7.05 (1B、 d、 J=9Hz)。
7.62 (IH,d、 J=9Hz)。
8.23 (3H,brs)。
製造例19 3−245°Cで δ : ヱJユ」1劇I 融点 293−296°C(分解)。
NMRスペクトル(DMSO−d、)  δ:1.0−
2.3  (91(、m)。
2.06  (3H,s)。
2.21  (3H,s)。
2.35  (3H,s)。
2.7−3.3  (IH,m)。
4.0−4.3  (2H,m)。
7.05  <IH,d、  J=9H2)。
7.61  (IH,d、  J=9Hz)。
8.38  (3)!、  brs)。
製造例20 yJ■11 融点 261−265°C(分解)。
NMRスペクトル(DMSO−di)  6 :1.1
−2.1  (98,m)。
2.09 (38,s)。
2.22 (3M、  s)。
2.36 (3H,s)。
3.2−3.6 (1)1.  m)。
4.0−4.2 (2B、 m)。
7.05 (IH,d、 J=9Hz>。
7.58 (IH,d、 J=9Hz)。
8.30 (3)1.  brs)。
製造例21 メチルクマ1ンa 融点 264°C(着色)、265−269°CNMR
スペクトル(DzO) δ: 2.16  (3H,s)。
2.28  (3H,s)。
2.33  (3H,s)。
2.1−3.2  (7H,m)。
4.0−4.25  (IH,m)。
4.46  (2B、  d、  J=6Hz)。
7.08  (IH,d、  J=9Flz)。
7.44  (IH,d、  J=9Hz)。
製造例22 (分解) のジ スーレオ 融点 260℃以上(分解)。
NMRスヘク)ル(DzO) 6 : 2.1−2.8 (6H,m)。
2.20 (3H,s)。
2.37 (3)1. s)。
2.40 (3)1. s)。
3.0−3.3 (11(、m)。
4.3−4.45 (IH,m)。
4.60 (2)1. d、 J=6H2)。
7.22 (IFI、 d、 J=9Hz)。
7.58 (IH,d、 J=9Hz)。
製造例23 7−R5−3−チルアミ キシ − 48−1メチルクマ1ン ペン 融点 218−22°C0 NMRスペクトル(D!0) δ: 1.52  (3H,t、  J=7H2)。
2.15  (31,s)。
2.2−2.45  (2B、  輸)。
2.26  (3H,s)。
2.32  (3H,s)。
2.55−2.8  (2H,m)。
3.7−3.95  (IH,m)。
4.4−4.65  (2H,m)。
7.09  (IH,d、  J=9Hz)。
7.42 (1B、  d、  J=9Hz)。
製造例24 ?−R3−3− ジメチルアミノ キシ −   −1メチルクマ ン 融点 220−222°C0 NMRスペクトル(DNSO−dh) 1.34  (31(、d、  J=7Hz)。
1.8−2.5 (3H,m)。
2.06  (3H,s)。
2.20  (3B、  s)。
2.33  (3H,s)。
2.66  (3H,s)。
2.73  (38,s)。
3.1−3.7 (IH,m)。
4.20 (21,t、  J=6Hz)。
7.04 (IH,d、 J=9H2)。
7.60 (IH,d、 J=9Hz)。
11.10 (IN、  brs)。
δ : 製剤例1(カプセル剤) 7− ((R3)−2−メチルブトキシ) −3,4,
8=トリメチルクマリン塩酸塩 20 ■ 乳1!               158.7トウ
モロコシデンプン      70.0ステアリン酸マ
グネシウム     1.3250■ 上記処方の粉末を混合し、6oメツシユのふるいを通し
た後、この粉末250■を3号のゼラチンカプセルに入
れ、カプセル剤とした。
製剤例2(錠剤) 7− ((R3)−2−メチルブトキシ) −3,4,
8−トリメチルクマリン塩酸塩 20 ■ 乳糖              154.1トウモロ
コシデンプン      25.0ステアリン酸マグネ
シウム     1. 0200■ 上記処方の粉末を混合し、打錠機により打錠して1錠2
00■の錠剤とした。
この錠剤は必要に応じて糖衣を施すことができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ [式中、R^1及びR^2は、同一又は異なって、水素
    原子又は低級アルキル基を示し、R^3及びR^4は同
    一又は異なって、水素原子又は低級アルキル基を示すか
    、あるいは一緒になってアルキレン基を示し、R^5、
    R^6及びR^7は同一又は異なって水素原子、低級ア
    ルキル基又はハロゲン原子を示し、nは1又は2を示す
    。但し、R^1とR^2のいずれかがメチル基であるか
    、同時にメチル基であり、かつR^3が水素原子、R^
    4がアルキル基である化合物を除く。]を有するクマリ
    ン誘導体及びその薬理上許容される塩を有効成分とする
    脳循環代謝改善剤。 2)R^1が水素原子で、かつ、R^2が水素原子又は
    アルキル基である請求項第1項の脳循環代謝改善剤。 3)R^5、R^6及びR^7がメチル基である請求項
    第2項の脳循環代謝改善剤。 4)請求項第1項におけるクマリン誘導体及びその薬理
    上許容される塩を有効成分とする抗うつ剤。
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WO2006042441A3 (en) * 2004-10-22 2006-07-13 Dsm Ip Assets Bv Novel agents for preventing and treating disorders connected to impaired neurotransmission
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