JPH04127784U - エレベータドアの案内構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エレベータドアの溝内の異物を容易に除去、
清掃する。 【構成】 レール上を転動するハンガローラによって吊
り下げられたドア１と、このドア１の下端に面する床２
に設けられ、ドア１下端に取り付けられたシュー３と係
合する敷居４の断面をＵ字形にした。 【効果】 ドア開閉不具合故障や閉じ込め故障の低減、
さらには意匠向上面において効果が発揮できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は溝内に堆積した砂やゴミ類の除去が容易にでき、エレベータのドア開 閉不具合を防止するのに好適なエレベータドアの案内構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の装置の敷居溝の断面構造は、いずれもコ字形状となっていた。

【０００３】 尚、敷居溝に混入した砂やゴミ類を除去するものとしては、実開昭６３−１７ １７９号公報があげられる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の敷居溝であるコ字形断面構造においては、溝内の角部に堆積しこび りついた砂やゴミ類は一般の掃除用具では除去しにくくドア開閉不具合や意匠面 でエレベータの利用者へ悪影響を及ぼしていた。このため、コ字形断面構造の敷 居溝の清掃は、溝の形状にあった専用清掃用具や先が鈍角な物を利用し実施して いた。

【０００５】 又、従来技術においては敷居溝底部に着脱可能な帯状材を装着し砂や異物が混 入し堆積した場合に帯状材を引きはがすことにより、除去しようとするものが提 案されている。しかし、本帯状材の貼り付けは平に貼り付けることが難しいだけ でなく、簡単にはがれないよう貼り付ける前に清掃が必要なこと。さらに、砂や 異物を除去するのに帯状材をはがす時に異物を溝の周囲に散乱させるおそれがあ り、作業者への配慮や効率の悪さがあった。

【０００６】 本考案の目的は、溝内の異物を容易に除去および清掃することのできるエレベ ータドアの案内構造を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本考案は、レール上を転動するハンガローラによっ て吊り下げられたドアと、このドアの下端に面する床に設けられ、ドア下端に取 り付けられたシューと係合する敷居を備えてなるエレベータドアの案内構造にお いて、前記敷居の断面をＵ字形にしたものである。

【０００８】

【作用】

本考案は上記したように、敷居溝断面をＵ字形にしたことにより、溝内の角部 を排除し、混入した砂やゴミ類は溝底部のみに集積される。従って専用清掃用具 等を用いることなく異物を容易に除去することができる。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案のエレベータドアの案内構造を図に基づいて説明する。図１およ び図２は本考案の一実施例を示す説明図で、図１は要部正面図、図２は図１の断 面図である。

【００１０】 図１のドア１は図示しないレール上を転動する図示しないハンガローラに吊り 下げられて、下端には複数のシュー３が床２に取り付けられた敷居４の溝５に案 内され摺動する。

【００１１】 本実施例によれば、砂やゴミ類が溝に混入しても敷居溝断面をＵ字形にしたこ とにより、溝内の角部を排除し混入した砂やゴミ類は溝底部のみに集積される。 又、角部を排除したことから専用清掃用具等を用いることなく短時間で容易に除 去、清掃できる。

【００１２】

【考案の効果】

本考案によれば、敷居溝の形状をＵ字形にすることにより、溝内の異物を容易 に除去、清掃できることが可能となり、シューのロックを除止できる。従ってド ア開閉不具合故障や閉じ込め故障の低減、さらには意匠向上面において効果が発 揮できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のエレベータドアの案内構造の一実施例
を示す要部正面図である。

【図２】図１の断面図である。

【符号の説明】

１ ドア ２ 床 ３ シュー ４ 敷居 ５ 溝

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 レール上を転動するハンガローラによっ
   て吊り下げられたドアと、このドアの下端に面する床に
   設けられ、ドア下端に取り付けられたシューと係合する
   敷居を備えてなるエレベータドアの案内構造において、
   前記敷居の断面をＵ字形にしたことを特徴とするエレベ
   ータドアの案内構造。