JPH04126163A - 温熱治療装置 - Google Patents

温熱治療装置

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JPH04126163A
JPH04126163A JP2279984A JP27998490A JPH04126163A JP H04126163 A JPH04126163 A JP H04126163A JP 2279984 A JP2279984 A JP 2279984A JP 27998490 A JP27998490 A JP 27998490A JP H04126163 A JPH04126163 A JP H04126163A
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JP
Japan
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temperature
living body
temperature distribution
biological
distribution
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Application number
JP2279984A
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English (en)
Inventor
Noriyuki Takahashi
高橋 則幸
Tamaki Sakamoto
坂本 環
Atsushi Shimoyama
淳 下山
Eiji Kasai
笠井 英治
Makoto Saito
誠 斉藤
Jinichi Matsuda
松田 甚一
Kazuo Kato
和夫 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
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Publication of JPH04126163A publication Critical patent/JPH04126163A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61NELECTROTHERAPY; MAGNETOTHERAPY; RADIATION THERAPY; ULTRASOUND THERAPY
    • A61N1/00Electrotherapy; Circuits therefor
    • A61N1/40Applying electric fields by inductive or capacitive coupling ; Applying radio-frequency signals
    • A61N1/403Applying electric fields by inductive or capacitive coupling ; Applying radio-frequency signals for thermotherapy, e.g. hyperthermia
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61NELECTROTHERAPY; MAGNETOTHERAPY; RADIATION THERAPY; ULTRASOUND THERAPY
    • A61N1/00Electrotherapy; Circuits therefor
    • A61N1/02Details
    • A61N1/08Arrangements or circuits for monitoring, protecting, controlling or indicating

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この発明は、温熱治療装置に関し、詳しく言えば、生体
内の温度分布を推定し、これに基づいて制御がなされる
温熱治療装置に関する。
(ロ)従来の技術 従来の温熱治療装置は、一対のアプリケータ、高周波発
生部、恒温液循環部及び温度計測部により構成される。
アプリケータは、電極及びこれを包む液バッグとを備え
ており、電極には高周波発生部よりの高周波が印加され
る。一方、液バッグ内には前記恒温液循環部により、恒
温液が循環させられる。アプリケータは、生体を挟むよ
うにして装着され、生体が誘電加温される。液バッグは
体表(あるいは腔内内壁)に密着し、腫瘍の位置に応じ
て体表を冷却又は加温する。
生体には、温度センサが刺入され、その先端部が腫瘍内
におかれる。前記温度計測部はこの温度センサの出力信
号より、腫瘍の温度を計測し、この温度が所定の値とな
るよう高周波印加電力が制御される。そして、腫瘍をこ
の温度に加温し、それを一定時間保持することにより、
腫瘍を壊死に至らしめる。
(ハ)発明が解決しようとする課題 上記従来の温熱治療装置では、温度センサ先端という1
点」の温度で高周波印加電力を制御しているものである
。しかし、前記電極の径は数cmから数十cmにも及ぶ
ものであり、高周波は面から照射されるものであるから
、温度分布も本来は領域として捉える必要がある。しか
も、患者−人一人の体形、脂肪の厚さ等は相違している
このため、上記従来の温熱治療装置では、思わぬところ
に高温域(ホットスポット)が生じたり、患者に火傷を
負わせる場合があった。
また、温度センサを患者体内に刺入するため患者に苦痛
を与えると共に、刺入部位からの感染症の問題が生しる
この発明は、上記に鑑みなされたものであり、温度分布
を領域として捉えて制御し、安全な治療が行える温熱治
療装置の提供を目的としている。
(ニ)課題を解決するための手段 上記課題を解決するため、この発明の温熱治療装置は、
以下のi −vii項に列記する構成を有しでいる。
i:生体に高周波を印加するための電極を備えたアプリ
ケータと、 ii:この電極に印加する高周波発生手段と、111:
生体の温度を計測する温度計測手段と、iv:加温条件
を設定する加温条件設定手段とを備えてなるものにおい
て、 V:生体OCT画像を取り込むCT画像取り込み手段と
、 vi:生体の各組織・臓器のパラメータを記憶する生体
パラメータ記憶手段と、 vii :前記取り込まれたCT画像、生体パラメータ
及び設定された加温条件に基づき、CT断面での温度分
布を推定し、前記温度計測手段で繰り返し計測される生
体の温度と、推定された温度分布から求められる生体の
温度との差が小さくなるように、前記生体パラメータの
値を繰り返し修正しながら、温度分布を推定する温度分
布推定手段とを備えてなるものである。
(ホ)作用 この発明の温熱治療装置では、予め与えられたCT画像
、生体パラメータ、加温条件に基づき、CT断面での温
度分布を推定する。最初に推定された温度分布は、実際
の温度分布とは異なる場合も少なくないので、実際に計
測された1又は数点における温度によって、より実際に
近い温度分布に修正する。
計測される温度は、推定された温度分布を修正するため
に用いられるから、必ずしも生体内の温度である必要は
なく、患者体内にセンサを刺入する必要性が減少する。
また、このように温度分布を領域として捉えることがで
きるため、これに基づいて高周波出力や液バッグ恒温液
の温度、循環量を制御すれば、治療の信頼性が向上し、
予期せぬ高温域や患者の火傷が防止されると共に、患者
本人のCT直像を用いているため、体形や脂肪の厚さ等
の個体差による影響を少なくすることができる。
(へ)実施例 この発明の一実施例を図面に基づいて以下に説明する。
第1図は、実施例温熱治療装置の構成を説明するブロッ
ク図である。2は、マイクロコンピュータ等よりなる制
御部であり、CT画像を取り込む機能、加温条件を自動
的に選択する機能、CT断面での温度分布を推定し、こ
れを修正する機能、高周波発生部、及び恒温水循環部を
制御する機能等を有している。
3は、イメージスキャナであり、フィルムに落とされた
CT画像を制御部2に取り込むためのものである。この
イメージスキャナ3に代えて、ビデオカメラによりCT
画像を取り込む構成としてもよい。これは、CT画像が
フィルムとしてしか残っていない場合に有効である。
4は、CTゼインフェースであり、CT17がデータを
直接オンラインで伝送できる場合に使用するものである
。CT17からのデータは、こOCTインタフェース4
を介して制御部2に取り込まれる。
5は、フロッピディスクトライバ(FDD)である。こ
のFDD5は、フロッピディスクに格納されているデー
タベースにアクセスし読み出す、あるいは推定された温
度分布等を落とし込むために使用される。また、CT画
像データがフロッピディスクに落とし込まれている場合
に、このデータを制御部2に取り込むためにも使用され
る。なお、データベースを格納するには、ハードディス
クや光ディスク等の記憶手段も適用できる。
操作部6は、キーボード等よりなり、各種コマンド等を
制御部2に入力するためのものである。
また、制御部2には、マウスインタフェース7を介して
、マウス8も接続される。マウス8は、組織・臓器の輪
郭やアプリケータの形状等を書き込むために使用される
。なお、マウスに代えてタブレット等も使用できる。
CRT9は、取り込んだCT画像、推定された温度分布
、加温条件、装置の状態等を表テする。
また、プリンタ10は、これら温度分布、加温条件等を
プリントアウトする。なお、CRTに代えて、液晶表示
器等も適用できる。
高周波発生部11は、アプリケータ14−、(14−2
)の電極15に高周波を印加するもので、その印加電力
又はオン/オフは、制御部2が制御する。
恒温水循環部12は、アプリケータ14−1(144)
の液バッグ16内に恒温水を循環させ、その温度、循環
流量、循環のオン/オフは、やはり制御部2で制御され
る。
温度計測部13は、温度センサ13aを備え、生体への
温度T、を計測する。この温度TMは制御部2に取り込
まれ、後述の温度分布の修正に用いられる。温度T、は
、温度分布修正のためのものであるから、必ずしも住体
内の温度でなくてもよく、体表や、液バッグ16内の恒
温水の温度を用いることができる。なお、非侵襲の温度
計測装置を用いることもできる。
次に、実施例温熱治療装置の動作を説明する。
まず、CT画像が制御部2に取り込まれる(ステップ(
以下STという)l、第2図(a)参照)。
こOCT画像の取り込みは、前述したように、イメージ
スキャナ3、オンライン又はフロッピディスクのいずれ
かの手段を用いる。このCT画像はCRT9に表示され
る。
次に、操作者がマウス8を用いて、各組織・臓器の輪郭
を抽出してCT画像に書き込む(Sr1)この抽出は、
CT画像の濃度差、又はCT値(例えばX線CTの場合
は、X線の透過係数)の違いにより、ある程度自動的に
行うことができるが、組織・臓器が明確に区別されない
こともあるため、この場合には操作者がマウス8を用い
て輪郭を修正する。これらの方法は、状況に応して最も
適切なものを、操作者が選択する。
Sr3では、操作者がマウス8を用いて、上記CT画像
に腫瘍Tを書き加える。腫瘍は、CT画像の濃度差やC
T値等て抽出てきないからである。
第8図は、CT画像より組織・臓器の輪郭を抽出し、腫
瘍Tを書き加えたところの一例を示している。なお、M
は筋肉Fは脂肪、Bは骨、mは骨髄をそれぞれ示してい
る。
Sr1では、操作者が室温、人体の初期温度を操作部6
やマウス8で設定する。もっとも、これらの値はある決
まった範囲にあることが多いので、装置が備えるデフォ
ルト値を使用してもよい。また、Sr5では、温度上昇
設定値ΔT、と腫瘍部の到達目標温度T”stをも入力
する。
Sr6では、最適加温条件が自動選択される。
この加温条件には、例えば次の5種類のものが提示され
る。
i)アプリケータサイズ・位置 ii)冷却水温 iii )印加電力 iv)加温時間 ■)予冷却時間 提示する加温条件は、以下のように自動選択される。前
記データベースには、第4図に示すように腫瘍の中心位
置及びその大きさのデータが含まれており、Sr3で入
力された腫瘍の位置及び大きさに合致する又は最も近い
ものを選び出す。選び出されたデータには、第5図に示
すように、さらにアプリケータ位置のデータ、アプリケ
ータサイズ、冷却水温等のデータが連なっている。これ
らは、予め温度分布計算を行ったものをデータベース化
したものである。操作者は、CRT9に表示される画像
に、マウス8を用いてアプリケータを描き込む。これは
、イメージスキャナにより取り込んだCT画像のデータ
が第4図に示すデータベースに格納されているデータと
は一般に異なるためである。この後、画像データを矩形
(又は三角形)の微小領域に分割し、臓器、腫瘍、アプ
リケータの形状を各微小領域で自動的に近偵する。
第9図は、この状態を示しており、eは電極、Wは、ポ
ーラス(恒温水)を示している。
初期加温条件が決定されると、操作者は指定のアプリケ
ータを温熱治療装置に取り付けた後、アプリケータを患
者に装着する。アプリケータの自動装着が可能な場合に
は、アプリケータが装置に取り付けられたのを装置自身
が判別した後、初期加温条件で示されたアプリケータ位
置になるように各部をシーケンシャルに移動させ、アプ
リケータを患者に装置することも可能である。
アプリケータが装着されると、制御部2よりの指令によ
り、恒温水循環部12の設定温度がSr6で提示された
値に切替わり、実際の水温がこの提示された値に達すれ
ば、やはり提示された予冷却時間の計時が開始される。
この予冷却時間が経過すると、警報あるいは、CRT9
への表示と共に、高周波発生部11がSr6で提示され
た印加電力でアプリケータ14−1、(14−2)の電
極15に高周波を印加する(Sr7)。
加温が開始されると、一定時間(例えば30秒)毎に、
制御部2は温度計測部13より実測温度T。
を取り込む(Sr8)。
Sr9では、制御部2ば、電界解析を行う。この電界解
析は、各微小領域毎に電位φを求めるもので、φに関す
るラプラス方程式(1)を解く。
ε、θ2φ/θX2+ε、θ2φ/θy2−0  ・・
・(1)ここでε(F/m)は、組織・臓器の比誘電率
ε。
から求まる。このε、は第3図に示すように、データベ
ースに各組織・臓器毎の値が含まれており、該当する&
fl織・臓器の値を選び出して用いる。
5T10では、エネルギ解析、すなわち各微小領域で発
生する熱エネルギwhを算出する。電位φを微分するこ
とで電界強度Eが求まり、このEに以下の(2)式を通
用してwhを算出する。
Wh=1/2σIEI    ・・・(2)この(2)
式で、σ(S / m )は電気伝導率であり、第3図
のデータベースより、各微小領域の組織・臓器に該当す
るものを選び出して用いる。
5TIIでは、温度分布解析、すなわち各微小領域の温
度T、を求める。ここでは(3)式の生体熱輸送方程式
を解く。
−Wh−FρρbC(T;   Ts)   ・・・(
3)ここで、ρ、C,に、Fは、各組織・臓器の体積密
度(kg/ボ)、比熱(J /kg’c ) 、熱伝導
率(W/m’c)、血流量(ポ/kg−s)であり、第
3図のデータベースより8亥当するものを選び出す。
また、ρb、Cb、Tnは、それぞれ血液の体積密度、
比熱、温度である。(3)式の左辺第1項は生体内の蓄
熱、左辺第2項は熱伝導、右辺第2項は血流等による冷
却を示している。
上記ST9〜11の処理では、この実施例では、有限要
素法を適用して解析を行っている。もちろん、解析方法
は、有限要素法以外にも、境界要素法(有限要素法と比
較すると若干精度は落ちる)差分法等が適用できる。
なお、5T11で各微小領域ごとの温度T、が得られた
ならば、これらを用いて温度分布を作成し、これをCR
T9に表示し、又はプリンタ10よりプリントアウトす
る。
5T12では、温度実測点に対応する微小領域の温度T
Rが、実測温度TMと一致するか判定する。この判定が
YESの場合には、Sr14、NOの場合には5T13
へ分岐する。
5T13では、ΔTR= l TRTイ 1が零に近づ
く方向に血流量Fを増減して、続<5T14で再び(3
)式を解く。(3)式における血流量Fの影響は以下の
ようになる。すなわち、血流量Fを含む左辺第2項は、
血流等による体内での熱拡散であり、Fが大きくなると
発生した熱が拡散し、TRの上昇を抑える方向に作用す
る。逆にFが小さくなると、T、の上昇を抑える作用が
小さくなる。
このことを加味した上で、血流量Fを増減させ、再度(
3)式を解くわけである。言い換えれば、血流量Fの温
度依存性に対応するための処理であると言うことができ
る。
5T15では、再び温度TRがTMに一致するか否かを
判定し、YESの場合には、Sr14、NOの場合には
5T16に分岐する。5T16では、(2)式中の電気
伝導率σを、ΔTRが小さくなる方に増減する。血流量
Fを変更してもT、≠T。
(又は、ΔTRが一定値でない)場合には、電気伝導率
σも何らかの要因に対する依存性を持ち、発生する熱エ
ネルギ量whに誤差を生しさせていると考えられるから
である。
5T17では、この変更した電気伝導率σを用いて(2
)式を解いてwhを求め、次の5T18では、このwh
を用いて(3)弐を解いて、各微小領域の温度T1を求
める。
5T19では、さらに温度T11がTM bこ一致する
か否かを判定し、YESの場合には5T24、NOの場
合には、Sr10にそれぞれ分岐する。
電気伝導率σを変更してもT、I+TM (又はΔTR
が一定値でない)場合には、誘電率εも何らかの要因に
対する依存性をもつことになり、電位φに誤差を生しさ
せていると考えられる。そこで、εを変更しく5T20
)、(す(2) (3)式を順に解き(Sr11〜23
)、各微小領域の温度T、を求メル。Sr13の処理が
終われば、再びST12へ戻り、TR−TMか否かを判
定する。従ってT。
=T、となるまで5T12〜23の処理が反覆される。
5T24では、温度分析解析で得られた温度分布より、
腫瘍Tで最も高温になっている箇所の温度T1が予め操
作者が設定した目標温度Tstに到達したかを判定する
。この判定がYESの場合には5T29、Noの場合に
は5T25へそれぞれ分岐する。
Sr1 S以下は〔第2図(C)参照〕、腫瘍の温度上
昇ΔTTを、先に設定した温度上昇設定値ΔT。
に制御する処理であり、第6図中の温度上昇部分に対応
する。
5T25では、前回、例えば30秒前と今回の腫瘍部の
温度差へT、を求め、このΔT、が前記温度上昇設定値
ΔT、より大きい(ΔTT〉ΔT、)かを判定し、YE
Sの場合にはSr16、NOの場合にはSr17へそれ
ぞれ分岐する。Sr16では、制御部2の指令により、
高周波発生部11が印加電力をステップダウンする。S
r16の処理が終わればSr8へ戻る。
一方、5T27では、ΔT7が八T、より小さい(ΔT
TくΔT、)かを判定し、YESの場合には、Sr18
へ、Noの場合にはSr8へそれぞれ分岐する。Sr1
8では、制御部2の指令により、高周波発生部11が印
加電力をステップアップする。5T28の処理が終われ
ばSr8へ戻る。
5T29以降の5T32までの処理〔第2図(d)参照
〕は、腫瘍温度T□を、設定された値T、Tに維持する
ためのもので、第6図において温度維持の部分に相当す
る。Sr19では、TTがT5Tよりも高い(Tt >
Tst)か否かを判定し、この判定がYESの場合には
、Sr10、NOの場合には、Sr11にそれぞれ分岐
する。5T30では、制御部2の指令により、高周波発
生部11が高周波の出力を停止する。5T30の処理が
終われば5T33に進む。
5T31では、TTがTstより低い(T7〈Tsア)
か否かを判定し、この判定がYESの場合には5T32
へ、Noの場合には5T33へ分岐する。5T32では
、制御部2の指令により、高周波発生部11が高周波の
出力を再開する。5T32の処理が終わればSr13へ
進む。
なお、第6図に示すように、この実施例では、腫瘍温度
Tアが設定値T、Tに到達した時の印加電力で、高周波
の印加を断続して、温度を維持する構成としているが、
これに限定されるものではなく適宜設計変更可能である
5T33〜37の処理は、高温域を腫瘍に一致させるた
めのものであり、第7図はこの処理を説明する図である
5T33では、制御部2が温度分布より、T、□に到達
している領域(以下高温域と呼ぶ)の大きさを算出する
。Sr14では、この高温域が腫瘍より大きいか否か判
定する。この判定がYESの場合には、5T35、No
の場合には5T36へ分岐する。5T35では、制御部
20指令により、恒温水循環部12が恒温水の温度を下
げるかあるいは循環流量を上げる。Sr15の処理が終
わればSr18へ進む。
第7図(a)、第7図(C)は、いずれも高温域Hが腫
瘍Tより大きくなっており、共に5T34の判定がYE
Sとなる場合である。第7図(a)の場合には、アプリ
ケータ14−3.14−2共に、水温を下げるか、ある
いは循環流量を上げる。一方、第7図(C)の場合には
、高温域が腫瘍より大きいだけではなく、アプリケータ
エイ−2側に偏っているため、アプリケータ14−2の
水温を下げ、あるいは循環流量を上げる。
一方、5T36では、高温域が腫瘍より小さいか否かを
判定し、YESの場合にはSr17へNoの場合には5
T3Bへそれぞれ分岐する。5T37では、制御部2の
指令により、恒温水循環部12が水温を上げるか循環流
量を下げる。5T37の処理が終わればSr18へ進む
第7図(blは、高温域Hが腫瘍Tより小さくなってお
り、5T36の判定がYESとなる。しかも、高温域H
がアプリケータ14−2側に偏っているため、アプリケ
ータ14−Iの水温を下げるあるいは循環流量を上げる
ことになる。
Sr38では、Sr1で提示された加温時間がタイムア
ンプしたか否かを判定する。この判定かYESの場合に
は、Sr8へ分岐し、NOの場合には処理を終了する。
なお、上記実施例では、5T13で血流量Fを、Δ’r
R=lTR−TM  lが零に近づく方向に増減してい
るが、ΔT8をより確実に零に近づく、他の実施例とし
て、第11図に示す処理を行うようにしてもよい。第1
1図のフロー図は、第2図(a)、第2図(b)のSr
7〜5T16に差し替えるものであり、STI、・・・
、Sr1及び5T17、・・・、5T38は図示してい
ないが、この部分は、第2図(a)、・・・、第2図(
d)と同じである。
第1図に示した、実施例温熱治療装置で、発明者等は、
第12図に示すように、時間tの変化に対する実測温度
T、4と推定温度TCにつき、近接した時点t+ 、 
tz  (tl ”、tz )では、次式が成立するこ
とを知った。
ここで、FCは推定温度Tcを算出するのに使用した血
流量、FMは、逆推定された血流量であり、実測したら
この値となるであろう血流量である。
また、 t ただし、ρ、:血液の体積密度 Cb :血液の比熱 C1;実測部分の組織の比率である。
ここでは、この逆推定した血流量F、を、次の温度分布
解析に使用するものである。
第11図において、STI、・・・、Sr1は図示して
いないが、第2図(a)と同様である。Sr7で加温が
開始されると、血流量Fcとして、初期値F、を設定す
る(Sr40)。この初期値F0は、例えば脂肪で5.
0X10−1筋肉で8.3×10−1骨で4.2X10
−1Ill瘍で5.0×10−7である。初期設定後、
電界解析(Sr11)、エネルギー解析(Sr42)を
行う。これは、第2図(a)のSr9.5TIOと同様
である。次に温度センサにより、実測データTMを取込
み(Sr43)、カウンタCを1にして(Sr14) 
、温度分布解析に入る(Sr45)。これは、第2図(
a)の5TIIに相当し、(3)式を解いて、推定温度
Ti(T、)を求める。(3)式のFとして、Sr10
で設定したFCが使用される。続いて、式(4)の演算
を行い、血流量F4を逆推定計算する(Sr46)。
次に、TR=T、4か、つまりfTiT、41が、所定
値以内か判定し、YESならSr14へ分岐するが、N
OであればSr18へ分岐し、カウンタCの内容が所定
値C,4AXか判定する。頭初は判定NOなので、Sr
19に分岐し、カウンタCを1インクリメントするとと
もに、Sr16の逆推定で得られたF、をFcとしく5
T49)、5T45に戻る。そして新たな血流量F、に
より温度分布解析を行い(Sr45)、その新たなFc
、推定温度、実測温度により、式(4)により血流量F
Mを再度逆推定する(Sr46)。そして、T、、=T
Hが判定しく5T47)、両者が一致するまで、そして
カウンタCがC,AX (例えば、C,A%=4)とな
るまで、5T45、・・・、5T49の処理を繰り返す
。この繰り返す中に5T47で温度TRがT、に一致す
ると、5T24へ分岐する。また、一致しないままSr
1 BでC= CMAXとなると、5T16へ分岐する
。後は、第2図(b)と同様である。
以上のように、この実施例では、臨床加温によって得ら
れた関心部位における温度の時系列的実測データを利用
して、これらの実測データと生体内温度分布解析ルーチ
ンで得られた解析結果とが時系列的によく一致するよう
に関心生体組織のパラメータ値およびその温度依存特性
を反復推定する方法をとっている。すなわち、関心部位
において、ある任意の時刻における実測温度とそれに対
応する解析結果とを比較し、もし、両者がある誤差範囲
内で互いに一致すれば、関心生体組織のパラメータ値と
して解析に使用している値は正しく推定されていると考
え、そのまま再び生体内温度分布解析ルーチンに戻り次
の一定時間経過後の温度分布計算にうつる。たたし、も
し、全ての時系列実測温度データについての比較が終了
すればパラメータ推定を終了する。もし、関心部位にお
いて両者が一致しない部位があれば、これらの生体組織
のパラメータ値を、例えば血流量については、上記の方
法で修正した上で、再度電界計算、熱エネルギー計算お
よび温度分布計算を行うために温度分布解析ルーチンに
戻る。
この実施例のように血流量の逆推定を行いながら温度分
布推定計算を行うと、第13図に示すように、・印で示
した実測温度と、ム印で示した推測温度がほぼ一致し、
推定温度精度が向上し、固体差を吸収した適応型の温度
分布推定が可能となり、さらに逆推定手法を他の生体パ
ラメータに応用し、各パラメータのデータベース構築と
その活用により腫瘍の進行具合の判断や癌診断への適用
の可能性もある。なお、第13図において、ム印は血流
量を、Δ印のように推定変色した場合の推測温度、口印
は血流量を一定とした場合の推測温度である。
この発明は、高周波温熱治療装置だけではなく、超音波
温熱治療装置等にも通用可能である。
(ト)発明の詳細 な説明したように、この発明の温熱治療装置は、生体O
CT画像を取り込むCT画像取り込み手段と、生体の各
組織・臓器のパラメータを記憶する生体パラメータ記憶
手段と、前記取り込まれたCT画像、生体パラメータ及
び設定された加温条件に基づいて、CT断面での温度分
布を推定し、前記温度計測手段で繰り返し、計測される
生体の温度と、推定された温度分布から求められる生体
の温度との差が小さくなるように、前記生体パラメータ
の値を繰り返し修正しながら、温度分布を推定する温度
分布推定手段とを備えてなることを特徴とするものであ
る。
従って、温度分布を領域として捉えて制御するから信頼
性が向上し、思わぬところに高温域が生じたり、患者に
火傷を負わせる危険を回避することができる。また、実
際に治療を受ける患者本人OCT画像を用いるため、体
形や皮下脂肪の厚さ等の個体差にも余り影響されなくな
る。
さらに、温度センサを必ずしも患者体内に刺入する必要
がないので、患者の苦痛、感染症等の問題も軽減される
加えて、患者OCT断面の温度の分布を一目で把握する
こともできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明が実施される温熱治療装置の構成を
説明するブロック図、第2図(a)、第2図(b)、第
2図(C)及び第2図(d)は、同温熱治療装置の動作
を説明するフロー図、第3図、第4図及び第5図は、そ
れぞれ同温熱治療装置のデータベースの構成を説明する
図、第6図は、同温熱治療装置での腫瘍温度と高周波印
加電力の関係の一例を説明する図、第7図(a)、第7
図(b)及び第7図(C)は、生体内の高温域と腫瘍と
の関係を説明する図、第8図は、同温熱治療装置におい
て、組織・臓器の輪郭及び腫瘍の位置・大きさが書き込
まれたCT画像の一例を示す図、第9図は、同温熱治療
装置において、CT画像を微小領域に分割した状態の一
例を示す図、第10図は、同温熱治療装置で推定された
温度分布の一例を示す図、第11図は、この発明の他の
実施例を説明するためのフロー図、第12図は、同実施
例を説明するのに使用する、時間−温度特性を示す図、
第13図は、同実施例における臨床時の経過時間に対す
る温度計測値と推定温度の関係を示す図である。 2:制御部、     3:イメージスキャナ、5:F
DD、      9:CRT、10:プリンタ、  
 11:高周波発生部、12:恒温水循環部、13:温
度計測部、14−1・144ニアプリケータ、 15:電極、     16:液バッグ。 特許出願人      オムロン株式会社代理人   
弁理士  中 村 茂 信第 図 (a) 第 図 (b) 第 図 (C) 第 図 (d) 第 図 第 図 第 図 第 図 (a) 第 図 (b) 第 図 (C) 第11 図

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)生体に高周波を印加するための電極を備えたアプ
    リケータと、この電極に印加する高周波を発生する高周
    波発生手段と、生体の温度を計測する温度計測手段と、
    加温条件を設定する加温条件設定手段とを備えてなる温
    熱治療装置において、生体のCT画像を取り込むCT画
    像取り込み手段と、生体の各組織・臓器のパラメータを
    記憶する生体パラメータ記憶手段と、前記取り込まれた
    CT画像、生体パラメータ及び設定された加温条件に基
    づいて、CT断面での温度分布を推定し、前記温度計測
    手段で繰り返し計測される生体の温度と、推定された温
    度分布から求められる生体の温度との差が小さくなるよ
    うに、前記生体パラメータの値を繰り返し修正しながら
    、温度分布を推定する温度分布推定手段とを備えてなる
    ことを特徴とする温熱治療装置。
  2. (2)生体に高周波を印加するための電極を備えたアプ
    リケータと、この電極に印加する高周波を発生する高周
    波発生手段と、生体の温度を計測する温度計測手段と、
    加温条件を設定する加温条件設定手段とを備えてなる温
    熱治療装置において、生体のCT画像を取り込むCT画
    像取り込み手段と、生体の各組織・臓器のパラメータを
    記憶する生体パラメータ記憶手段と、前記取り込まれた
    CT画像、生体パラメータ及び設定された加温条件に基
    づいて、CT断面での温度分布を推定し、前記温度計測
    手段で繰り返し計測される生体の温度と、推定された温
    度分布から求められる生体の温度との差が小さくなるよ
    うに、前記生体パラメータの値を繰り返し修正しながら
    、温度分布を推定する温度分布推定手段と、温度分布を
    推定するために使用したパラメータ、推定温度及び実測
    生体温度とから生体パラメータを逆演算するパラメータ
    逆推定手段とを備え、生体パラメータ値を逆推定により
    繰り返し修正するようにしたことを特徴とする温熱治療
    装置。
  3. (3)前記温度分布推定手段により求められる、予め指
    定された生体内の領域の推定温度に基づき、前記高周波
    発生手段の出力を制御する出力制御手段を備えてなる、
    請求項1又は請求項2記載の温熱治療装置。
  4. (4)前記アプリケータに体表面用冷却用液バッグと、
    この液バッグに恒温液を循環させる恒温液循環手段とを
    備えてなる、請求項1又は請求項2記載の温熱治療装置
  5. (5)前記温度分布推定手段により求められる、予め指
    定された生体内の領域の推定温度分布に基づき、前記恒
    温液循環手段の恒温液及び/又は循環量を制御する恒温
    液制御手段を備えてなる、請求項4記載の温熱治療装置
  6. (6)前記CT画像取り込み手段から腫瘍領域を求める
    手段と、前記推定温度分布から、予め定められた温度値
    を越える高温領域を求める手段とを備え、前記出力制御
    手段が腫瘍領域の最高温度が予め定められた制御温度値
    未満のときに高周波出力を印加し、前記制御温度値以上
    のとき、高周波出力を減少させるように制御すると共に
    、前記恒温液制御手段が、前記高温領域が前記腫瘍領域
    より大きいとき、循環液温度を下げ及び/又は循環量を
    上げるように、逆に前記高温領域が前記腫瘍領域より小
    さいとき、循環液温度を上げ及び/又は循環量を下げる
    ように制御する、請求項5記載の温熱治療装置。
JP2279984A 1990-06-13 1990-10-17 温熱治療装置 Pending JPH04126163A (ja)

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US07/713,358 US5224492A (en) 1990-06-13 1991-06-11 Thermotherapy apparatus
KR1019910009565A KR940000191B1 (ko) 1990-06-13 1991-06-11 온열치료장치

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JP15448490 1990-06-13

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