JPH04125029A - 金属加工ラインの需要電力制御装置 - Google Patents

金属加工ラインの需要電力制御装置

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JPH04125029A
JPH04125029A JP2242764A JP24276490A JPH04125029A JP H04125029 A JPH04125029 A JP H04125029A JP 2242764 A JP2242764 A JP 2242764A JP 24276490 A JP24276490 A JP 24276490A JP H04125029 A JPH04125029 A JP H04125029A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、大口の電力需要家の需要電力を適正化する電
力制御システムに関する。
(従来の技術) 一般に、大口の電力需要家に対しては、最大需要電力で
料金設定される。そのため、大口電力需要家に対しては
、最大需要電力を抑制するデマンドコントローラや力率
改善装置が導入されるようになってきた。
デマンドコントローラは、主として電力会社の取引用計
器などの使用電力量に比例したパルス変換器等を介して
受けて、使用可能電力、予測デマンド値、調整電力値な
どの演算・表示を行うと共に、警報の発生および負荷制
御指令の出力信号を出すものである。
一方、力率改善装置は、無効電力が増大すると、線電流
が大となり線路の電圧降下、電力損失の増加を招き、送
配電設備の設備容量を大きくしなければならないので、
遅れ力率0.85を基準として、これより力率が良い場
合は割安に、悪い場合は割り高となっているため、力率
改善用のコンデンサを設置するようにしたものである。
一般にはコンデンサは固定的に設置されるが、これでは
夜間など軽負荷時、配線線路が進み力率となり、受電端
電圧が上昇し、ランプ類の寿命を縮めるなど過電圧によ
る弊害が生じるので、無効電力を検出し、無効電力が設
定値をオーバしたときのみコンデンサを投入する方式も
採用されている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記の毎きデマンドコントローラや力率
改善装置は、負荷の使用状況に応じて、予め設定した比
較的重要度の低い負荷をしゃ断したり、コンデンサを投
入する方式であったため、負荷自身は、現在使用状況を
そのまま認めなければならず、過去及び現在の負荷状況
の延長線上で将来の負荷を推定しなければならず、予測
が必ずしも実際と一致せず、制御が適切でないという問
題点があった。
また、デマンドコントローラは、電力需要が管理目標電
力(目標値)を上回る恐れがあるとき、適宜警報を発生
したのち、比較的重要度が低い負荷から順に、次々と電
力しゃ断するという方式であったため、例えば製品加工
を行う工場では製品加工ができなくなったり危険性が伴
う等の理由により、設置不可能か、あるいは、同一配電
設備に接続されている事務所の電灯の一部を消灯する位
のことしかできず、本来の機能を十分発揮できない等の
問題点があった。
そこで、本発明は、受電設備と負荷の協調を図ることに
より、適切な電力需要の予測を立てつつ、需要電力が管
理目標値を上回ることがないよう適切に制御することが
できる電力制御システムを提供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 上記課題を解決するための本発明の電力制御システムは
、受電設備と、該受電設備から電力供給される各負荷、
あるいは集合負荷に対し、それぞれ電力制御用ターミナ
ルを設け、 各ターミナルに、自己に接続された電力機器を直接また
は間接的に電力制御する制御装置を設け、各電力制御タ
ーミナルを、電力制御用通信ネットワークに接続し、 各負荷の動作予定に基いて需要電力の予測を立て、需要
電力が管理目標値を超えることのないよう電力制御する
ことを特徴とする。
また、前記受電設備の電力制御ターミナルは、需要電力
が目標値に近づいたとき、その旨、他の電力制御ターミ
ナルに連絡し、他の電力制御ターミナルは、自己の制御
可能の範囲においてその対策を検討し、検討結果を前記
受電設備の電力制御ターミナルに連絡し、該電力制御タ
ーミナルは、他の電力制御ターミナル及び自己に接続さ
れたデマンドコントローラに対し、適宜電力削減指令を
出力することを特徴とする。
(作用) 本発明の電力制御システムでは、上記構成であるので、
受電設備側の電力制御ターミナル及び負荷側の電力制御
ターミナル間で通信を行うことにより、各負荷の動作予
定に基いて正確に需要電力の予測を立てることができ、
負荷の動作変更を加えて、より適切に電力制御すること
ができる。
また、負荷側の電力制御ターミナルを介して負荷のしゃ
断を行うことができるので、配線変更することなく、負
荷を遠隔制御することができる。
さらに、各負荷の動作変更可能の範囲及びしゃ断可能か
否かは適宜負荷側の各電力制御ターミナルにプログラム
に設定できるので、電力制御によって不都合が生ずるこ
とがない。
(実施例) 以下、本発明を工場受配電設備に適用した例を挙げ、本
発明の詳細な説明する。
第1図は、本発明の一実施例に係る力率改善装置を備え
た電力制御システムを示すブロック図である。
図において、受配電設ff11を収納するキユービクル
(インテリジェントキユービクル)2には、従来同様の
デマンドコントローラ3と、例えば10バンクのコンデ
ンサバンク4が配置されている。
また、キユービクル2には、換気装置など付属装置5が
配置され、デマンドコントローラ3と、コンデンサバン
ク4と、付属装置5は、通信部6及びデータ処理部7、
機器制御部8を備えたデータ通信ターミナル(電力制御
ターミナルとも呼ぶ)9の機器制御部8に接続されてい
る。
一方、前記受配電設備1からは、前記デマンドコントロ
ーラ3にてしゃ断制御可能のデマンドコントロール電力
配線10と、前記デマンドコントローラ3ではしゃ断不
可の非コントロール電力配線11が出力され、非コント
ロール電力配線11には、適宜分類された負荷群(単一
負荷または集合負荷)毎に配置される電力制御ターミナ
ル12゜13.14,15,16,17.  ・・・に
よりそれぞれ開閉制御される開閉器18を介して個別の
負荷が接続されている。一般に、デマンドコントロール
電力配線10は事務所側の電灯回線に対して配線され、
非コントロール電力配線11は、機械の配置されるライ
ンに対して配線される。
図示の電力制御ターミナル12.13,14゜15は、
キユービクル側の電力制御ターミナル9と同様に、通信
部6とデータ処理部7と機器制御部8とを備えたもので
ある。また、電力制御ターミナル16.17は、このう
ちデータ処理部7を有しない種別のものである。
一般には、データ処理部7を有する電力制御ターミナル
12.13−・・は、工場ローカルエリアネットワーク
(LAN)や、一つのまとまった加工ラインや、複数負
荷をまとめて群管理を行う群管理部に対して設置される
ものである。また、データ処理部7を有さない電力制御
ターミナル16.17は一つの指令に対し1または複数
負荷を同時的に、または一定のシーケンスで開閉制御可
能の負荷に対して設置されるものである。
各電力制御ターミナル9,12.13・・・17は、ア
ドレス、データ、プログラムにより通信を行う通信回線
19に接続され、電力制御用の通信ネットワークを構成
している。ただし、データ処理部7を有さない電力制御
用ターミナル16゜17は、データ送信機能を省略する
ことも可能である。
第2図は、LANの一例を示す説明図である。
図示のように、本例のLANは、通信回線20に、メイ
ンコントローラ21と、自動プログラミング装置22と
、数値制御(NC)装置23と、複数のデータ処理装置
24とを相互に接続して成り、各データ処理装置24に
て各加工機25(25A、25B、25C)をスケジュ
ール運転するものである。加工機25Aはパンチプレス
機、25Bはパンチ・レーザ複合加工機、25Cはレー
ザ加工機であるとする。LAN20に接続される各部材
には、適宜データベース26が接続されている。
スケジュール運転の一例を示すと、メインコントローラ
21で複数プログラムPi (Pi、P2゜・・・)の
実行順序と、各プログラムの繰り返し回数を編集し、各
加工機25に対してそれぞれのスケジュールについての
作動指令を出力すると、各加工機25がそれぞれのスタ
ートボタンのオン操作に次いで指令の通りのスケジュー
ル運転を実行する。各加工機25が連動されてスケジュ
ール運転されることも有る。
スケジュール運転に使われるプログラムptは、自動プ
ログラミング装置22によって作成される。
例えば、自動プログラミング装置22に、平板状のワー
クの各所に種々多数の穴の明いた図形データを入力する
と、パンチプレス機25Aにて順次穴明は加工するよう
数値制御するためのNCプログラムデータが生成される
。また、パンチ・レーザの複合加工機25Bでは、パン
チ不能の穴形状に対し、その部分をレーザ加工するよう
プログラミングされる。
したがって、各加工機25では、スケジュールされたプ
ログラムデータを入力し、順次設定された速度にてプロ
グラム実行され、順次製品が加工されてゆくことになる
ただし、加工の途中で電源しゃ断されると、機械はその
場停止となるので、危険であることは勿論のこと、加工
中の製品は不良となってしまうことになる。また、緊急
停止のボタンを押すと、機械は原則として安全方向に作
動してその場停止されるので、多くの場合不良品が発生
する。さらに、−船釣な一時停止の場合には、多くの場
合、現在行っている加工の終了時点で加工を中断した状
態となるので、レーザ加工機25Cなど一つの加工に多
くの時間を要する場合を除いて、不良品を発生しないま
まで加工中断状態となる。なお、NC装置では、−時停
止の場合には、サーボ制御回路の原点復帰は必要ないが
、緊急停止の場合は、原点復帰作業からやり直さなけれ
ばならない。
このように、NC装置を含む加工機では、電源しゃ断は
禁物で、ある一つの加工についてて作動タイミングをず
らしたい場合には、スタート時点をずらせるか、プログ
ラムの内容を変更するか、改良−時停止の信号を与える
かによらねばならない。改良−時停止の信号とは、本例
で特に提案するもので、−時停止の指令を与えることに
より、その加工を終了してから次の加工に対してプログ
ラム中断し、不良品を発生することなく、復帰の指令で
そのまま加工を続行できるものである。この改良−時停
止の信号によれば、レーザ加1であっても不良品を発生
することがない。
第3図はキユービクル2側の電力制御ターミナル9の状
態を示すブロック図である。
図示のように、電力制御ターミナル9は、前述の通信部
6と、これに接続される受信データ・プログラム解析部
27及び送信データ・プログラム生成部28と、これら
解析部27及び生成部28と接続される電力予測部29
と、該予測部29と接続されるデマンド条件演算部30
及びコンデンサ切換え条件演算部31と、データベース
32と、前述の機器制御部8に相当するデマンド条件出
力部8a及びコンデンサ切換え制御部8b並びに付属設
備制御部8Cとを備えて構成されている。
受信データ・プログラム解析部27は、通信部6を介し
て入力された他の電力制御ターミナル12〜15からの
データあるいはプログラムを解析し、適宜分類整理して
電力予測部29に渡すものである。
電力予測部29は、電流計、電圧計、電力(有効、無効
)計、温度針など各種センサ類33からの検出信号を入
力し、他の電力制御ターミナル12〜15から入力され
たデータ、あるいはプログラムの解析結果を参照し、適
宜ファジィ推論を与えて電力(有効、無効)の予測を行
い、予測電力が需要電力の目標値を上回る恐れがあると
き、デマンドコントローラ3に対してコントロール条件
を出力し、他の電力制御ターミナル12〜17に対し適
宜電力削減のための指令を出力するものである。また、
無効電力は、コンデンサ切換え条件演算部31に出力さ
れ、コンデンサ切換え条件演算部31にてコンデンサ切
換え条件が演算される。
さらに、予測部29は、付属設備制御部8Cを介して付
属装置5を制御する。
第4図はライン側の電力制御ターミナル12〜15の構
成例を示すブロック図である。
図示のように、ライン側の電力制御ターミナル12〜1
5は、前述の通信部6に接続される受信データプログラ
ム解析部34及び送信データ・プログラム生成部35と
、これら解析部34及び生成部35と接続される電力制
御条件演算部36と、前述の機器制御部8に相当するラ
イン条件設定部8d及び開閉器制御部8eを備えて構成
されている。 電力制御条件演算部36は、ライン条件
入力部37より、各機械の現在及び将来の動作予定を入
力し、これをデータ化し通信部6を介してキユービクル
側の電力制御ターミナル9にその内容を報知すると共に
、キユービクル側の電力制御ターミナル9から指令があ
ったとき、所定の電力制御のための演算をし、場合に応
じてライン条件設定部8dに各機械の作動条件や前述の
NCプログラムあるいはスケジュールの変更指令を設定
し、また、適宜タイミングで開閉器制御部8Cを介して
開閉器18を開閉制御するものである。
第5図に前記電力予測部29の行う処理の概要を示した
ステップ501では、センサ類33の検出信号に応じ、
負荷の監視を行い、ステップ502で他の電力制御ター
ミナル12〜15から各部の電力予定を受信し、ステッ
プ503で需要電力の予測を行う。
この電力予測は、単に現在の需要電力を延長して将来の
電力を推定するのではなく、各機械の予定の需要電力か
ら将来の需要電力を予測するもので、予測値は飛躍的に
正確になる。例えば、現在時刻を基準として10分後に
30KVAのモータが回転開始することを知り得るので
、10分後の有効、無効の電力予測を正確に立てられる
。また、電力予測部29は、ファジィ推論部を備えてお
り、知識データベース32を参照して、ライン側の大ま
かな電力予定に応じて、これに付随する各種装置の連動
関係までも推定し、より正確な電力子n1を立てること
が可能である。
そこで、ステップ504〜506では、予測電力と目標
値とを比較し、予測電力が目標値を上回りそうなとき、
ステップ504で3段構えの電力制御を行う。
第1段の電力制御は、最も容易に需要電力を抑制するこ
とができる種類のもので、これには、負荷の作動タイミ
ングの変更と、加工スケジュールの変更と、加工に全く
関係のない負荷のしゃ断などが挙げられる。
この第1段の電力制御では、キユービクル側の電力制御
ターミナル9からライン側の電力制御ターミナル12〜
15に第1段の電力制御が可能がを打診した上で、その
解答を得、キユービクル側の電力制御ターミナル9から
デマンドコントローラ3へ、または他の電力制御ターミ
ナル12〜17に指令を出力することにより実行される
ライン側で実行される負荷の作動タイミングの変更の例
としては、例えばある負荷量の機械の動作開始時点を、
ピーク電力が生ずる時間帯から少しずらせる例や、機械
AとBの実行順序を逆にする例が挙げられる。
例えば、ライン上で直列配置されるパンチプレス機25
Aとレーザ加工機25Cにつき、レーザ加工に次いでパ
ンチ加工が指定されている場合、レーザ加工に優先させ
てパンチ加工を先に実行する等である。その理由は、第
6図及び第7図に示すように、一般に、レーザ加工の方
がパンチ加工より需要電力が大だからである。第6図は
パンチプレス機25Aの電力特性を、第7図はパンチ・
レーザ複合加工機25Bの電力特性を示す。第7図に示
されるように、レーザ加工では、加工開始に応じてl0
KW余の電力を必要とする。
ライン側の電力制御ターミナル12〜17を介して不要
の負荷につき、第1図に示すデマンドコントローラ3に
よらずしゃ断することとしたのは、少しの電力しゃ断の
ために、デマンドコントロール電力配線10を引き回す
のは配線作業が大変であるし、小電力とはいえ、ライン
側の負荷はライン側で管理する方が、管理容易だからで
ある。また、本例では、データ処理部7を有さない電力
制御ターミナル16.17を介して不要の負荷をしゃ断
できるので、キユービクル側の電力制御ターミナル9に
より、いわばリモートコントロールできることになる。
要するに、第1段の電力制御は、加工に何ら悪影響を与
えない形で、容易に電力ピークをずらせ、また需要電力
を抑制することのできるタイプである。
スケジュールの変更はメインコントローラ21で自動的
に行える。また、プログラムの変更も自動プログラミン
グ装置によって容易に行える。ライン側の各電力制御タ
ーミナル12〜15のデータ処理部7は、接続された加
工機の制御装置と適宜連係を取りタイミング変更や順序
変更を行えば良い。
負荷の制御状態を変更すると、この変更状態に併せてコ
ンプレッサなど付属設備の動作状態を変更しなければな
らない場合が生じるが、このような場合、本例では、各
負荷に対して電力制御ターミナルが介在されるので所要
のコンプレッサに対して電源投入し、不要のコンプレッ
サに対して電源オフとするなど、容易に対応できる。
ステップ504の第2段の電力制御は、第1段の電力制
御を行っても、需要電力がどうしても目標値を上回りそ
うなとき作動される電力制御である。
この第2段の電力制御では、第2段でしゃ断可能と予め
設定された電灯負荷に対してデマンドコントローラ3が
従来例と同様に作動され、デマンドコントロール電力配
線10に接続される所定の負荷が順次しゃ断される。し
ゃ断順序や、しゃ断負荷の設定方式は従来例のものを全
て利用できる。
ただし、本例ではデマンド条件演算部30にて条件変更
でき、デマンドコントローラ3は、デマンド条件出力部
8aで設定された条件にて作動されることが重要である
。すなわち、本例の電力制御システムでは、各電力制御
ターミナル9,12〜17により、ライン側の電力制御
と協調しつつデマンドコントローラ3を作動させるので
、優先度によっては機械の作動タイミングを変更したり
、ライン側の負荷の一部をしゃ断できるので、それに応
じてデマンドコントローラ3の作動範囲を最少限に押え
ることが可能である。
ステップ506の第3段の電力制御は、第2段の電力制
御を行っても需要電力が目標値を上回りそうなときに作
動される制御である。
第3段の電力制御では、第3段でしゃ断可能と予め設定
された電灯負荷に加え、予め設定された範囲で多少加工
に影響がでるけれども、ライン側の電力制御の援助を受
けることにより需要要電力を目標値以下に抑制できる。
この例としては、スケジュール変更したり、プログラム
変更する例が挙げられるかが、第1段。
第2段のものと比べてより高度の変更となる。
例えば、製品の加工につき、その製品の加工を納期に間
に合う範囲で遅らせるよう機械を一時停止させるような
制御が含まれる。このためには、製品完成について遅延
可能時間を設定しておけば良い。また、このために機械
−時停止の処理も取られるが、ここでの−時停止は前述
の改良された一時停止であり、不良品が発生することは
ない。
また、この延長として、昼間の加工を夜間の無人加工に
回すような平文ても含まれる。
以上により、各電力制御ターミナル9.12〜17の連
系により、需要電力のピーク値が無理のない形で抑制さ
れ、需要電力を目標値以下に押えることができる。
次いでのステップ507の無効電力の予測処理は、予測
部29にてライン側の機械作動状況に応じて無効電力を
予測し、コンデンサ切換え条件演算部31にて予測の無
効電力に応じてコンデンサ切換え条件を演算し、コンデ
ンサ切換え制御部8bにてコンデンサの切換え制御を行
わせるものである。
第8図は無効電力の予測方式を示す説明図である。
図において、時刻T1まで無効電力がPoであるとき時
刻T1から某機械が動作され、無効電力が△Pだけ上昇
する場合、時刻T1以後の予測無効電力はPa+△Pと
なる。これは最も基本的な考え方であるが、△Pは時刻
の関数として求めることができ、かつ付属設備について
の無効電力も正確に求めることができる。また、予定の
動作を報知できない部分に対しても、適宜知識データベ
ースを用いてより近似の値をファジィ推論することもで
きる。
本例の力率改善では、機械の動作予定に応じて正確に求
めることができるので、適切にコンデンサ投入すること
ができ、線電流を最小として、かつ受電設備の電圧を所
定の値に保持することができる。
上記実施例では、工場加工ラインへの適用例を示したが
、本発明は、工場加工ライン以外のプラント、ビルディ
ングなど大口需要家にも適用可能である。
ただし、ビルディングなど電灯需要が主な施設では、加
工機のように作動タイミングの調節を主として電力制御
することはむずかしいので、作動タイミングの調節は、
同時に多量の電源が投入されるのを禁止する管理と、各
階の空調設備の作動タイミングの調節を行う程度に止め
、各階で不要の負荷を細かくしゃ断制御すること等に重
点がおかれることになる。いわば、ビルディングへの応
用では、作動タイミングの調整を可能とした分散式のデ
マンドコントローラが形成されることになる。
また、上記実施例では、デマンドコントローラを電力制
御ターミナルと別体として示したが、体化可能であるこ
と勿論である。さらに、負荷側の電力制御ターミナルが
行う負荷しゃ断によるデマンドコントロール機能で十分
に最大需要電力を抑制可能のときには、キユービクル側
のデマンドコントーラは省略することもできる。また、
負荷側の電力制御部ターミナルにも小型のコンデンサバ
ンクを準備しておいて、負荷側で、機械動作に合わせて
コンデンサ制御することもできる。
[発明の効果] 以上の通り、本発明は特許請求の範囲に記載の通りの電
力制御システムであるので、受電設備側の電力制御ター
ミナル及び負荷側の電力制御ターミナル間で通信を行う
ことにより、各負荷の動作予定に基いて正確に需要電力
の予測を立てることができ、負荷の動作変更を加えてよ
り適切に電力制御することができる。
また、負荷側の電力制御ターミナルを介して負荷のしゃ
断を行うことができるので、配線変更することなく、負
荷を遠隔制御することができる。
さらに、各負荷の動作変更可能の範囲及びしゃ断可能か
否かは適宜負荷側の各電力制御ターミナルにプログラム
にて設定できるので、電力制御によって不都合が生ずる
ことがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る電力制御システムを示
すブロック図、第2図は加工工場のローカルエリアネッ
トワークシステム(LAN)の−例を示す説明図、第3
図は受配電設fN(キユービクル)側に配置される電力
制御ターミナルの詳細を示すブロック図、第4図は負荷
(ライン)側の負荷群に対して配置される電力制御ター
ミナルの詳細を示すブロック図、第5図は電力制御方式
の一例を示すフローチャート、第6図はバンチプレス機
の電力特性の一例を示す説明図、第7図はパンチ・レー
ザ複合加工機の電力特性の一例を示す説明図、第8図は
無効電力の予測方式を示す説明図である。 1・・・受配電設備 2・・・インテリジェントキユービクル3・・・デマン
ドコントーラ 4・・・コンデンサバンク 9・・・受配電設備用電力制御ターミナル10・・・デ
マンドコントロール電力配線11・・・非コントロール
電力配線 12〜15・・・データ処理部を有する電力制御ターミ
ナル 16.17・・・データ処理部を有さない電力制御ター
ミナル 代理人 弁理士 三 好  秀 和 第2図 第3図 第4図 第5図 第7図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)受電設備と、該受電設備から電力供給される各負
    荷、あるいは集合負荷に対し、それぞれ電力制御用ター
    ミナルを設け、 各ターミナルに、自己に接続された電力機器を直接また
    は間接的に電力制御する制御装置を設け、各電力制御タ
    ーミナルを、電力制御用通信ネットワークに接続し、 各負荷の動作予定に基いて需要電力の予測を立て、需要
    電力が管理目標値を超えることのないよう電力制御する
    ことを特徴とする電力制御システム。
  2. (2)請求項1において、前記受電設備の電力制御ター
    ミナルは、需要電力が目標値に近づいたとき、その旨、
    他の電力制御ターミナルに連絡し、他の電力制御ターミ
    ナルは、自己の制御可能の範囲においてその対策を検討
    し、検討結果を前記受電設備の電力制御ターミナルに連
    絡し、該電力制御ターミナルは、他の電力制御ターミナ
    ル及び自己に接続されたデマンドコントローラに対し、
    適宜電力削減指令を出力することを特徴とする電力制御
    システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020054114A (ja) * 2018-09-27 2020-04-02 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 進相コンデンサ制御装置、デマンド制御装置及びプログラム

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JP2020054114A (ja) * 2018-09-27 2020-04-02 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 進相コンデンサ制御装置、デマンド制御装置及びプログラム

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