JPH04123472U - 車両運行データ収集装置 - Google Patents

車両運行データ収集装置

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JPH04123472U
JPH04123472U JP2683191U JP2683191U JPH04123472U JP H04123472 U JPH04123472 U JP H04123472U JP 2683191 U JP2683191 U JP 2683191U JP 2683191 U JP2683191 U JP 2683191U JP H04123472 U JPH04123472 U JP H04123472U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】車両運行データ収集装置において、道路状況に
左右されない運転者の運転状況を把握するのに有効な加
減速の履歴情報を含む車両運行データを収集できるよう
にすることを目的としている。 【構成】停車検出手段2bが車両の停車を検出したと
き、急減速検出手段2cが急減速を検出したとき、又は
車速低下検出手段2dが減速の開始からの車速が所定値
低下したことを検出したときまでを1サイクルとする。
この1サイクルの間に変換手段2aが変換した加減速ラ
ンクデータの内の最大の加減速ランクを最大加減速ラン
ク検出手段2eにより検出する。この検出した最大加減
速ランクに対応する記録媒体4の回数記録エリア44
a,44bのデータを書込手段2fによってインクリメ
ントして加減速の履歴情報を含む車両運行データを収集
する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は車両に搭載して使用される車両運行データ収集装置にかかり、特に、 運転者の運転状況を把握するのに有効な車両の加速及び減速の履歴情報を有する 車両運行データを収集する車両運行データ収集装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両の加速及び減速の履歴情報は、運転者の運転状況を把握し、燃費や安全運 転などを管理する上で有効な車両運行データである。このような車両運行データ を収集するための装置例として、従来、例えば0.5秒毎に加速度を求めると共に 、この求めた加速度がその大きさによって予め区分けして定めた複数のランクの 何処に入るかを判断し、この判断結果により各ランクに対応して設けたカウンタ をインクリメントすることによって、加速度の頻度情報を収集するようにしたも のが考えられている。
【0003】 この収集された車両運行データは、運転管理者によって解析装置による解析に かけられる。解析装置は、各ランクの出現頻度をパーセントで表したグラフに変 換してその結果をCRTのような表示装置に表示する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上述した装置では、車両が高速道路だけを走行し、その車速が図14に示すよ うに殆ど変化しない場合には、低ランクのカウンタのインクリメントのみが行わ れ、これをグラフ変換して得られるグラフは図15に示すような偏ったものとな る。これに対して、図16に示すように信号機によって頻繁に停車、発進を繰り 返す一般道路を走行した場合には、図17に示すようなグラフが得られる。
【0005】 このように、収集される車両運行データは車両が走行する道路の状況によって 大きく左右され、一般道路を多く走行した場合には高ランクの加速の頻度が多く なり、高速道路を多く走行した場合には低ランクの加速の頻度が多くなる。従っ て、高ランクの加速が多い走行を行った車両の運転者の運転が、高速道路を多く 走行し、低ランクの多い走行をした車両の運転者の運転よりも、経済運転や安全 運転をしていないと判断するのは適当でなく、この装置によって収集したデータ はあまり有効に利用できるとは言い難い。
【0006】 よって本考案は、上述した従来の問題点に鑑み、道路状況に左右されないで、 運転者の運転状況を把握するのに有効な、加減速の履歴情報を含む車両運行デー タを収集することのできる車両運行データ収集装置を提供することを課題として いる。
【0007】
【課題が解決するための手段】
上記課題を解決するため本考案により成された車両運行データ収集装置は、第 1図の基本構成図に示すように、車両の加速及び減速の履歴情報を有する車両運 行データを記憶媒体4に記録して収集する車両運行データ収集装置において、予 め定めた加減速ランクの各々に対応した複数の回数記録エリア44a,44bを 有する記録媒体4と、車両の加減速を予め定めた複数の加減速ランクデータの一 つに変換する変換手段2aと、車両の停車を検出する停車検出手段2bと、最大 ランク又はこれに近いランクの急減速を検出する急減速検出手段2cと、減速の 開始から車速が連続して所定値低下したことを検出する車速低下検出手段2dと 、車両の走行開始又は前回サイクルの終了から前記停車検出手段2b、前記急減 速検出手段2c又は前記車速低下検出手段2dによる検出までを1サイクルとし 、該1サイクルの間に前記変換手段2aによって変換した加減速ランクデータの 内の最大の加減速ランクを検出する最大加減速ランク検出手段2eと、該最大加 減速ランク検出手段2eにより検出した最大加減速ランクに対応する前記記録媒 体4の回数記録エリア44a,44bのデータをインクリメントする書込手段2 fとを備えることを特徴としている。
【0008】
【作用】 上記第1図の構成において、停車検出手段2bが車両の停車を検出したとき、 急減速検出手段2cが最大ランク又はこれに近いランクの急減速を検出したとき 、又は車速低下検出手段2dが減速の開始から車速が連続して所定値低下したこ とを検出したときに、車両の走行開始又は前回サイクルの終了からの1サイクル としている。そして、この1サイクルの間に変換手段2aが変換した加減速ラン クデータの内の最大の加減速ランクを最大加減速ランク検出手段2eにより検出 し、この最大加減速ランク検出手段2eにより検出した最大加減速ランクに対応 する記録媒体4の回数記録エリア44a,44bのデータを書込手段2fによっ てインクリメントしている。
【0009】 以上のように、一定時間毎にでなく、停車毎の他、最大ランク又はこれに近い ランクの急減速の検出や、減速の開始から車速の連続した所定値の低下の検出毎 に、それまでの1サイクルの最大加減速ランクをインクリメントして車両の加速 及び減速の履歴情報を有する車両運行データを収集しているので、停車の場合を 除いては、運転がよくないときに一般道路と高速道路において区別なく起こり得 、あまり道路状況に左右されない加減速の履歴情報が収集できる。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。第2図は急加速及び急減速 の履歴情報の他に、時々刻々変化する車速データ、走行距離などを含む車両運行 データを収集するように構成された本考案による車両運行データ収集装置の一実 施例を示す。
【0011】 同図において、車両運行データ収集装置は、車両のトランスミッションに図示 しない連結手段によって連結され、車両の走行に伴って車速に応じた周波数の走 行信号を発生する走行センサ1と、この走行センサ11からの走行信号をサンプ リングして入力するマイクロコンピュータ(CPU)2と、実時間を表す時刻情 報を発生するカレンダ及び時計3と、記録媒体としてのICメモリカード4が挿 抜されるカードコネクタ5とを有する。
【0012】 CPU2は、制御プログラムなどを格納したROM21と、各種のデータを格 納するデータエリアやCPU2の動作に使用するワークエリアなどを有するRA M22とを内蔵し、ROM21中の制御プログラムに従って動作して各種の仕事 を行う。
【0013】 上記ICメモリカード4には、図3に示すように、カードを識別するためのカ ードIDを書き込むためのカードIDエリア41と、後述する運行データ解析装 置によって書き込まれる各種の設定データDS を格納する設定データエリア42 と、収集した車速や走行距離データを書き込むための運行データエリア43と、 オプションデータエリア44とが形成されている。設定データエリア42には、 図4に示すようなランク1乃至8の加速ランクデータ(m/秒2 )とランク1乃 至8の減速ランクデータ(m/秒2 )とが格納されている。
【0014】 また、オプションエリア44には、図5に示すように、加減速ランクの出現回 数として加減速に関する車両運行データを格納するため、8つの加速ランクカウ ンタRUC1乃至RUC8のエリア44aと、8つの減速ランクカウンタRDC 1乃至RD8のエリア44bとが設けられている。
【0015】 一方、CPU2内のRAM22には、図6に示すように、設定データDS の格 納エリア22a、初回フラグF1の格納エリア22b、前回車速VT-1 の格納エ リア22c、最大車速Vmax の格納エリア22d、最大加速ランクRUmax の格 納エリア22e、最大減速RDmax の格納エリア22f、終了フラグF2の格納 エリア22gなどが形成されている。設定データ格納エリア22aには、図4に 示したと同じ1乃至8の加速ランクデータと1乃至8の減速ランクデータとがI Cメモリカード4から読み込まれて格納される。
【0016】 CPU2が行う仕事の一つは、走行センサ1から入力した走行信号に基づいて 演算を行って瞬時速度及び走行距離を求め、この演算によって求めた瞬時速度及 び走行距離などをデジタルデータの形でICメモリカード4の運行データエリア 43に記録する。
【0017】 CPU2が行う他の仕事は、所定時間毎に走行信号に基づいて加速、減速を演 算により求め、予め定めた条件下で成立する1サイクル中の最大の加速、減速が どのランクに当てはまるかを上記加速ランクデータ及び減速ランクデータに基づ いて決定し、このランクに対応するオプションエリア44の加速ランクカウンタ 44a、減速ランクカウンタ44bをインクリメントする。
【0018】 上記1サイクルとしては、図7に示すように車両の走行開始から停車するまで と、図8に示すように車両の走行開始又は前の1サイクルの終わりから例えばラ ンク7又は8の急減速が検出され、再度加速されるまでと、図9に示すように車 両の走行開始又は前の1サイクルの終わりから減速の開始時の車速が連続して2 0km/h低下され、再度加速されるまでとの3通りを定義する。減速を終了の 判断としているのは、車両の加速が車種により大きく異なるが、減速は車種によ り差が殆どないからである。
【0019】 以上の構成において、CPU2はサンプリングタイミング信号に従って走行信 号をサンプリングし、このサンプリングした走行信号に基づいて演算を行って瞬 時速度と走行距離を求めて、カードコネクタ4に挿入されているICメモリカー ド4に書き込むための運行データを形成する。この運行データが運行開始直後の データである場合には、CPU2は当該運行を識別するための運行IDとして、 カレンダ及び時計3が発生している時刻情報による運行開始時刻などのデータも 書き込む。
【0020】 また、CPU2が1サイクルの終了と判断したときには、そのサイクルの最大 加速と最大減速のランクに対応するランクカウンタ44a及び44bをそれぞれ インクリメントする。
【0021】 なお、上述の車両運行データ収集装置によってICメモリカード4に書き込ま れ収集された車両運行データは、図10に示すように、パーソナルコンピュータ からなる解析装置10に接続されたRW11にICメモリカード4を挿入するこ とによって解析装置10に読み取られて解析される。
【0022】 解析装置10は、FDドライバ10aにFD12が装着されるとメニュー表示 をCRT10bに行う。このメニューには、カード初期化処理、終了処理、FD 読取り処理、カード読取り処理があり、初期化処理が選択されると、RW11に 装着されているICメモリカード4の初期化を行い、このときICメモリカード 4の設定データエリアに加速及び減速ランクデータを書き込む。なお、10cは キーボードで、解析装置10の動作を指令したり、設定データを作製するなどの 際に使用される。
【0023】 以上、車両用デジタル運行データ記録装置及び解析装置10の動作を概略説明 したが、その詳細を図11乃至図13のフローチャートを参照して以下説明する 。
【0024】 図11は車両用デジタル運行データ記録装置のCPU2が制御プログラムに従 って実行する仕事を示すフローチャートであり、CPU2はその電源の投入によ り動作を開始し、その最初のステップS1においてイニシャライズを行い、RA M22中の初回フラグF1の格納エリア22b、終了フラグF2の格納エリア2 2gをそれぞれ0にすると共に、設定データDS 、前回車速VT-1 、最大車速V max 、最大加速ランクRUmax 、最大減速RDmax の各格納エリア22b乃至2 2fをそれぞれクリアする。
【0025】 次にステップS2に進み、ここで車両のイグニッション(IG)スイッチがオ ンしたか否かを図示しないIG検出回路からの信号によって判断し、IGスイッ チがオフしているときにはステップS3においてCPU2をスリープ状態にし、 次のステップS4において時計処理を行う。その後ステップS5において再びI Gスイッチがオンしたか否かを判定し、この判定がYESとなるまでステップS 3〜S5を繰り返し実行する。
【0026】 上記ステップS5の判定がYESとなると上記ステップS2に戻り、ステップ S2を経てステップS6に進む。ステップS6においては図示しない各種のセン サによってICメモリカード4が記録可能な状態にあるか否かを判断するための 情報を入力する。その後ステップS7において時計処理を行ってからステップS 8に進み、ここで上記ステップS6において入力した情報に基づいてICメモリ カード4に記録可能な状態に有るか否かを判定する。
【0027】 上記ステップS8の判定がYESのときはステップS9に進み、ここで初回フ ラグが1であるか否かを判定する。このステップS9の判定がNOのときはステ ップS10に進み、ここでICメモリカード3から設定データDS を読取り、こ の読取った設定データDS をRAM22中の設定データDS の格納エリア22a に格納する。続いてステップS11に進み、ここで開始時刻とIDをICメモリ カード4の運行データエリア33に書込む。
【0028】 その後ステップS12に進み、ここでステップS12で初回フラグFを1にす る。続いてステップS13に進み、ここで速度データの圧縮処理とその記録を、 その後のステップS14で走行距離の記録をそれぞれ行ってから上記ステップS 2に戻る。
【0029】 上記ステップS8において、ICメモリカード4に記録可能な状態にないこと が判定されたときにはステップS16に進み、ここで初回フラグF1が1である か否かを判定し、この判定がNOのときはステップS2に戻る。ステップS16 の判定がYESのときにはステップS17において初回フラグF1を0にし、そ の後ステップS18に進んでICメモリカードの終了処理を行ってからステップ S2に戻る。
【0030】 なお、上述の処理の過程において、0.5秒毎のタイマ割込みによって加減速処 理S20を行う。詳細には、図12のフローチャートに示すように、先ず最初の ステップS20aにおいて車速VT を算出してからステップS20bに進み、こ こでステップS20aで算出した車速VT が0であるか否か、すなわち車両が停 止しているか否かを判定する。このステップS20bの実行によって、CPU2 は車両の停車を検出する停車検出手段2bとして働く。
【0031】 車両が停止していてステップS20bの判定がNOのときには、ステップS2 0cに進んで前回車速VT-1 と今回車速VT との差ΔVを求め、続くステップS 20cに進んで今回車速VT を前回車速VT-1 の格納エリア22cに格納する。 続いてステップS20dに進み、ここでステップS20cで求めたΔVをRAM 22中の設定データDS の格納エリア22aに格納されているランクデータによ って加減速ランクRT に変換する。このステップS20dの実行によって、CP U2は車両の加減速を予め定めた複数の加減速ランクデータの一つに変換する変 換手段2aとして働く。その後上記ステップS20eに進み、ここでΔVが0よ り大きいか否か、すなわち加速状態か減速状態かを判定する。
【0032】 このステップS20eの判定がNO、すなわち加速中のときにはステップS2 0fに進んで上記ステップS20aにおいて算出した車速VT を最大速度Vmax の格納エリア22dに格納する。その後ステップS20gに進み、ここで終了フ ラグF2が1であるか否かを判定し、このステップS20gの判定がNOのとき にはステップS20hに進む。ステップS20hにおいては、最大加速ランクR Umax の格納エリア22eに格納されているランクが上記ステップS20dにお いて変換したランクRT よりも小さいか否かを判定する。
【0033】 ステップS20hの判定がYESのときにはステップS20iにおいて最大加 速ランクRUmax の格納エリア22eに上記ステップS20dにおいて変換した 加速ランクRT を格納してから図11のフローチャートに戻り、ステップS20 hの判定がNOのとき、すなわちステップS20dにおいて変換した加速ランク RT が最大のものでないときにはステップS20iを飛ばして図11のフローチ ャートに戻り、再度のタイマ割込みによって上記ステップS20aからの仕事を 繰り返す。
【0034】 上記ステップS20eの判定がYESのとき、すなわち減速が行われたときに はステップS20jに進み、ここで最大車速Vmax の格納エリア22dに格納さ れている車速と上記ステップS20aで算出した車速VT との差が20km/h 以上であるか否かを判定する。このステップS20jの実行によって、CPU2 は減速の開始から車速が連続して所定値低下したことを検出する車速低下検出手 段2dとして働く。このステップS20jの判定がNOのときにはステップS2 0kに進んで上記ステップS20dにおいて変換した加減速ランクRT が減速ラ ンクの7又は8であるか否かを判定する。このステップS20kの実行によって 、CPU2は最大ランク又はこれに近いランクの急減速を検出する急減速検出手 段2cとして働く。
【0035】 上記ステップS20kの判定もNOのときはステップS20lに進んで最大減 速ランクRDmax の格納エリア22fに格納されている減速ランクが上記ステッ プS20dにおいて変換した加減速ランクRT より小さいか否かを判定する。こ のステップS20lの判定がYESのときにはステップS20mに進んで上記ス テップS20dにおいて変換した加減速ランクRT を最大減速ランクRDmax の 格納エリア22fに格納してから、ステップS20lの判定がNOのときにはス テップS20mを飛ばして図11のフローチャートに戻る。また、上記ステップ S20j又はステップS20kの判定がYESのときにはステップS20nに進 んで終了フラグF2を1にしてからステップS20lに進む。
【0036】 その後、車両が走行を停車して上記ステップS20bの判定がYESとなった ときにはステップS20oに進み、ここで最大車速Vmax の格納エリア22dに 格納されているものが0であるか否かを判定し、このステップS20oの判定が YESのときには直ちに図11のフローチャートに戻る。ステップS20oの判 定がNOのときにはステップS20pに進んで最大減速ランクRDmax 及び最大 加速ランクRUmax の格納エリア22f及び22eに格納れているランクに対応 するRAM22中の減速カウンタ44b及び加速カウンタ44aをそれぞれイン クリメントする書き込みを行う。続くステップS20qに進んで最大減速ランク RDmax 及び最大加速ランクRUmax の格納エリア22f及び22eをクリアし 、次のステップS20rで終了フラグF2を0にしてから図11のフローチャー トに戻る。
【0037】 上記ステップS20gの判定がYESのとき、すなわち終了フラグF2が1の ときにはステップS20sに進み、ここで最大減速ランクRDmax 及び最大加速 ランクRUmax の格納エリア22f及び22eに格納れているランクに対応する RAM22中の減速カウンタ44b及び加速カウンタ44aをそれぞれインクリ メントする書き込みを行う。続くステップS20tに進んで最大減速ランクRD max 及び最大加速ランクRUmax の格納エリア22f及び22eをクリアし、次 のステップS20uで終了フラグF2を0にしてから図11のフローチャートに 戻る。
【0038】 CPU2は、上記ステップS20i及び20lの実行によって、車両の走行開 始又は前回サイクルの終了からの1サイクルの間に変換した加減速ランクデータ の内の最大の加減速ランクを検出する最大加減速ランク検出手段2eとして、ス テップS20p及びS20sの実行によって、最大加減速ランク検出手段2eに より検出した最大加減速ランクに対応する記録媒体4の回数記録エリア44a, 44bのデータをインクリメントする書込手段2fとして働く。
【0039】 以上説明したように本考案の実施例によれば、車両の走行開始又は前の1サイ クルの終わりから停車まで、車両の走行開始又は前の1サイクルの終わりから減 速ランク8又は7の急減速をして再度加速するまで、或いは車両の走行開始又は 前の1サイクルの終わりから減速の開始し車速が連続して所定値低下して再度加 速するまでを1サイクルとし、この1サイクルの間の最大の加減速ランクを検出 し、この最大加減速ランクに対応するICメモリカード4中のランクカウンタ4 4a,44bをインクリメントして加減速の履歴情報を収集している。
【0040】 従って、一定時間毎に加減速ランクの出現頻度の記録をしている従来のものに 比べ、停車の場合を除いては、運転がよくないときに一般道路と高速道路におい て区別なく起こり得、あまり道路状況に左右されない運転状況をよく反映した加 減速の履歴情報が収集できる。
【0041】 一方、図13は解析装置10を構成するパーソナルコンピュータ(パソコン) が行う仕事を示すフローチャートであり、パソコンの動作はMS−DOS起動に よりスタートし、最初のステップS30aにおいて処理メニューをCRT10b に表示する。このメニュー表示を見てオペレータが行うキーボード10cのファ ンクションキーによる選択操作をステップS30bにおいて待ち、特定のファン クションキーの操作によって選択されると、それに従って選択された処理を行う 。
【0042】 カード初期化処理が選択されたときには、ステップS30cにおいてICメモ リカード3の初期化を行い、このとき設定データをICメモリカード3の設定デ ータエリア32に書き込む。カード読み取り処理が選択されると、ステップS3 0dにおいてICメモリカード3から車両運行データと設定データとを読み込み 、続くステップS30eにおいてデータ解析処理を行ってからステップS30f に進んで一覧表作成処理を行い、その一覧表をCRT10bに表示する。
【0043】 また、FD読み取り処理が選択されると、ステップS30gにおいてFD32 からのデータの読み込みを行ってからステップS30fに進む。また、終了処理 が選択されると、ステップS30hにおいて終了のための所定の作業を行った後 仕事を終了する。
【0044】 ステップS30fにおいて一覧表が表示されたとき、この一覧表の表示を見て オペレータが行うキーボード10cのファンクションキーによる選択操作をステ ップS30iにおいて待ち、特定のファンクションキーの操作によって選択され るとそれに従って選択された処理を行う。管理表作成処理が選択されると、ステ ップS30jにおいて管理表、例えば1時間毎の警報速度を越えた回数や時間な どを作成するための処理を行って上記ステップS30iに戻る。
【0045】 また、データ伸長処理が選択されると、ステップS30kにおいて上記ステッ プS30dで読み込んだセットアップデータに基づいてデータ伸長処理を行って から上記ステップS30iに戻る。
【0046】 更に、印字処理が選択されると、ステップS30lにおいて印字を行ってから 上記ステップS30iに戻る。またステップS30iにおいて、一覧表作成処理 が選択されると、ステップS30mで一覧表作成処理を行ってから上記ステップ S30iに戻る。しかも、ファンクションキーの操作によって処理メニューが選 択されると上記ステップS30aに戻って上述した選択操作を再度行えるように なる。
【0047】 なお、上述した実施例では、1サイクルの判断を行うために、3つの特定の条 件を設定しているが、これに制限されるものでなく、任意に設定できる。特に、 連続して20km/h以上減速した後に加速したときに1サイクルと判断してい るが、これは他の車速値であってもよい。
【0048】 また、実施例では、加減速ランクデータの設定をICメモリカードに書き込ま れた設定データによって行っているが、例えばROM中に予め記憶させておいて もよい。更に、図示実施例では、車両運行データ収集装置によって車速や走行距 離データも収集するようにしているが、加減速ランクの情報のみを収集するよう にしてもよい。
【0049】
【効果】 以上説明したように本考案によれば、停車毎の他、最大ランク又はこれに近い ランクの急減速の検出や、減速の開始から車速の連続した所定値の低下の検出毎 に、それまでの1サイクルの最大加減速ランクをインクリメントしているので、 道路状況に左右されないで、運転者の運転状況を把握するのに有効な、加減速の 履歴情報を含む車両運行データを収集することのできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による車両運行データ収集装置の基本構
成を示すブロック図である。
【図2】本考案による車両運行データ収集装置の一実施
例を示す図である。
【図3】図2中のICメモリカード内の記録内容を示す
図である。
【図4】図3中の一部分である設定データエリアの内容
の詳細を示す図である。
【図5】図3中の他の部分であるオプションエリアの内
容の詳細を示す図である。
【図6】図2中のRAM中ののメモリマップを示す図で
ある。
【図7】車両走行の1サイクルの1例を示す図である。
【図8】車両走行の1サイクルの他の例を示す図であ
る。
【図9】車両走行の1サイクルの更に他の例を示す図で
ある。
【図10】解析装置の構成例を示す図である。
【図11】図2中のCPUが行う仕事を示すフローチャ
ートである。
【図12】図11中の一部分の詳細を示すフローチャー
トである。
【図13】図10の解析装置の仕事を示すフローチャー
トである。
【図14】高速道路の車両走行状態を示す図である。
【図15】図14の走行状態のときに従来の装置によっ
て得られるデータを示す図である。
【図16】一般道路の車両走行状態を示す図である。
【図17】図16の走行状態のときに従来の装置によっ
て得られるデータを示す図である。
【符号の説明】
2a CPU(変換手段) 2b CPU(停車検出手段) 2c CPU(急減速検出手段) 2d CPU(車速低下検出手段) 2e CPU(最大加減速ランク検出手段) 2f CPU(書込手段) 4 ICメモリカード(記憶媒体) 44a 加速ランクカウンタ(回数記録エリア) 44b 減速ランクカウンタ(回数記録エリア)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の加速及び減速の履歴情報を有する
    車両運行データを記憶媒体に記録して収集する車両運行
    データ収集装置において、予め定めた加減速ランクの各
    々に対応した複数の回数記録エリアを有する記録媒体
    と、車両の加減速を予め定めた複数の加減速ランクデー
    タの一つに変換する変換手段と、車両の停車を検出する
    停車検出手段と、最大ランク又はこれに近いランクの急
    減速を検出する急減速検出手段と、減速の開始から車速
    が連続して所定値低下したことを検出する車速低下検出
    手段と、車両の走行開始又は前回サイクルの終了から前
    記停車検出手段、前記急減速検出手段又は前記車速低下
    検出手段による検出までを1サイクルとし、該1サイク
    ルの間に前記変換手段によって変換した加減速ランクデ
    ータの内の最大の加減速ランクを検出する最大加減速ラ
    ンク検出手段と、該最大加減速ランク検出手段により検
    出した最大加減速ランクに対応する前記記録媒体の回数
    記録エリアのデータをインクリメントする書込手段とを
    備えることを特徴とする車両運行データ収集装置。
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