JPH04122780A - 黄色含水酸化鉄顔料 - Google Patents

黄色含水酸化鉄顔料

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JPH04122780A
JPH04122780A JP24478590A JP24478590A JPH04122780A JP H04122780 A JPH04122780 A JP H04122780A JP 24478590 A JP24478590 A JP 24478590A JP 24478590 A JP24478590 A JP 24478590A JP H04122780 A JPH04122780 A JP H04122780A
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JP
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iron oxide
pigment
hydrated iron
yellow
oxide pigment
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JP24478590A
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English (en)
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Hironobu Koike
宏信 小池
Yukio Fujii
幸男 藤井
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、黄味鮮明性に優れた黄色含水酸化鉄顔料に関
するものである。従来から、無機顔料は耐候性や耐光性
に優れているため建設機械や建築用の屋外塗料や道路標
識等のトラフィックペイントとして用いられてきた。こ
のうち、黄色顔料としては含水酸化鉄以外にもクロム酸
鉛(黄鉛)や硫化カドミウム、クロム酸亜鉛(亜鉛黄)
等があるが、これ等は黄味鮮明性に優れる一方で重金属
による健康障害か懸念されるため使用は制限されている
黄色含水酸化鉄顔料は有害成分を含ます、耐候性や耐光
性に優れた化合物であるか、従来の黄色含水酸化鉄顔料
は黄味鮮明性においてクロム酸鉛(黄鉛)等の他の無機
顔料には及ばなかった。
このため、黄色含水酸化鉄顔料の黄味鮮明性の向上が望
まれていた。そこで、本発明はより黄味鮮明性に優れた
黄色含水酸化鉄顔料を提供することを目的としたもので
ある。
〔従来の技術〕
従来から、含水酸化鉄顔料は主として第一鉄塩を水溶液
中で酸化するいわゆる湿式プロセスで生産されてきた。
(特公昭27−786号公報、米国特許第2.939.
767号、米国特許第2.388.659号)この湿式
プロセスは、−船釣に硫酸第一鉄、塩化第一鉄塩を出発
原料とし、これをカセイソーダやアンモニア等のアルカ
リで中和し水酸化第一鉄の沈澱を得る工程(1)、 Fe” + 2・NaOH−+Fe(OH)z + 2
・Na−(1)生成した水酸化第一鉄の沈澱を空気酸化
することて微粒の含水酸化鉄(ゲーサイト)種晶(以下
種晶と称する)を得る工程(2)、 4 ・ Fe(OH)、 + 02 → 4 ・ Fe
00H+ 2 ・ H2O°°  (2)得られた種晶
を核として第一鉄イオンを空気酸化しゲーザイト粒子を
成長させる工程(3)、この際生成する水素イオンをア
ルカリ土類金属鉄で中和する工程(4)及び(4)′か
らなっている。
4Fe” + O= + 6・H20→4・Fe00H
+ 8・H’ (3)H−+0H−H2O−−−−−−
−−−−−−−−(4)2 ・H−+ F e −) 
F e 2− + H,−−−−−・−−−−−(4)
 ’硫酸第一鉄を原料とし黄色含水酸化鉄顔料を得る方
法では、成長工程で遊離する水素イオンを金属鉄で中和
する方法とアルカリで中和する方法の2法に大別される
金属鉄で中和する方法では、遊離する硫酸で金属鉄を溶
解し硫酸第一鉄として再利用するため、硫酸第一鉄の利
用効率はよいが反応速度の制御が難しく、吸油量や色相
等の顔料特性の制御が難しいという問題がある。
一方、成長工程で遊離する酸をアルカリで中和する方法
(アルカリ法)では、硫酸第一鉄の利用効率は悪いか反
応速度、顔料の粒径管理か比較的容易であるため安定し
た顔料特性か得やすいという特徴がある。しかし、反応
条件として出発原料や原料中の不純物、中和剤の種類、
硫酸第一鉄の濃度、中和剤の濃度、反応温度等多くの因
子か選択できるが、優れた黄味鮮明性の黄色含水酸化鉄
顔料は未だ得られていない。
これまで、黄味鮮明性の優れた含水酸化鉄顔料を得るた
めに顔料粒子の粒径を最適化し、また粒度分布を最適粒
径の範囲で狭くする努力がなされてきた。(借間ら、工
業化学雑誌、〜’o 1.66(4) 。
p412−416(1963)) このような顔料粒子の粒度分布の改善や結晶性の向上を
達成する方法として、たとえば、湿式合成した含水酸化
鉄顔料をアルカリ液中で100〜250℃で水熱処理す
る方法(特開昭51−115698号公報、特開昭63
−64923号公報)、硫酸第一鉄溶液の一部をカセイ
ソーダまたはアンモニアで部分中和し、生成した水酸化
第一鉄を酸性条件で空気酸化して黄色含水酸化鉄顔料を
得る方法(特開昭53−73497号公報、特開昭62
−128929号公報)等か提案されている。
また、本発明者らは、第一鉄イオンを含む水溶液に炭酸
塩水溶液を加え、非酸化性雰囲気で撹拌後、酸素含有気
体で酸化して黄色含水酸化鉄顔料を得る方法(特願平1
−333695号公報)、第一鉄イオンを空気酸化して
種晶を成長させる際に、その成長速度を制御することに
より黄色含水酸化鉄顔料を得る方法(特願平2−153
251号公報)を提案した。
〔発明か解決しようとする課題〕
本発明の目的は、黄味鮮明性に優れた黄色含水酸化鉄顔
料を提供することにある。
黄色含水酸化鉄顔料の黄味鮮明性を向上するためには、
塗膜中の顔料粒子の分散性を向上することが必要で、こ
のためには顔料粒子の一次粒子の平均粒径を最適な範囲
に制御し、粒度分布を狭くし、かつ、双晶等を含まない
単結晶粒子とすることが理想とされ、種晶合成や成長方
法が提案されてきた。
しかし、このようにして注意深く合成された黄色含水酸
化鉄顔料においても、顔料粒子は相互に付着し凝集粒子
を形成している場合か多く、このような凝集粒子のうち
数μm以下の凝集粒子は塗料化工程や樹脂への分散工程
において分散させることは困難である。
一方、顔料粒子の数μm以下の凝集は塗料の色相に悪影
響を及はすか、これまで顔料粒子の分散挙動はツブケー
ジや光学顕微鏡による目視観察によってのみ評価されて
おり、数μm以下の凝集粒子が塗料の色相に与える影響
については何の知見も得られていない。
従って、顔料中に存在する数μm以下の凝集粒子を評価
し、塗料の色相に与える影響を解明することは黄色含水
酸化鉄顔料の黄味鮮明性を向上する上で重要と考えられ
る。
〔課題を解決するための手段〕
そこで、本発明者らは黄味鮮明性に優れた黄色含水酸化
鉄顔料を合成するためには、顔料の−次粒子の粒径の最
適化、単結晶化に加えて顔料の一次粒子の付着により生
成する数μm以下の微小な凝集粒子についても顔料の黄
味鮮明性、着色力に影響かあるのではないかとの認識に
たって、−次粒子の大きさや粒度分布か最適な範囲にあ
る顔料粉末において、10μm以下の凝集粒子が顔料の
黄味鮮明性に与える影響について検討した。
その結果、顔料粒子のBET比表面積か12〜20m2
/gの範囲にあり、かつ、顔料の0.6μm以上の凝集
粒子が15体積%以下である場合に、黄色含水酸化鉄顔
料粉末が優れた黄味鮮明性を有することを見出し本発明
を完成するに至ったものである。
すなわち、本発明は顔料を構成する粉末がBET比表面
積で12〜20m2/gの範囲にあり、0.6μm以上
の凝集粒子が15体積%以下であることを特徴とする黄
色含水酸化鉄顔料を提供するものである。
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
従来から、顔料の鮮明性を向上するためには顔料粒子の
平均粒径を最適な範囲に制御し、かつ粒度分布を狭くす
ることが必要とされてきた。また、−次粒子は里結晶粒
子か好ましいと考えられており、本発明者らは分散性に
優れた種晶の合成方法や顔料の成長方法を提案し、顔料
の黄味鮮明性の向上を実現してきた。
分散性に優れた含水酸化鉄は、硫酸第一鉄等の第一鉄イ
オンを含む水溶液に対して第一鉄イオンの5〜40mo
1%を中和するに必要なアルカリ金属の水酸化物または
炭酸塩水溶液を加え、非酸化性気体を液中に通気しなか
ら1時間以上の撹拌を行い、得られた中和生成物の沈澱
を分散し、分散液を20〜50℃に保ちながら酸素含有
気体を通気し、水酸化物のすべてを3〜20時間で酸化
することにより種晶を合成し、さらにpH2〜5.60
〜90℃で成長させることにより得ることができる。
このようにして得られた含水酸化鉄を一過、洗浄、乾燥
、粉砕することで黄色含水酸化鉄が得られる。
顔料粉末のBET比表面積は顔料粒子の平均粒径に対応
し、12〜20m” 7gが好ましい。BET比表面積
が20m”/g以上の場合には塗料化した場合に緑かか
つた色調となり、黄味鮮明性が低く好ましくない。
また、BET比表面積が12m”/g以下の場合には着
色力か低下し、また、塗料の赤味が強くなり黄味鮮明性
が低下して好ましくない。
また、顔料に含まれる10μm以下の微小な凝集粒子の
評価は、黄色含水酸化鉄顔料を0.2重量%のへキサメ
タリン酸ナトリウム水溶液中に超音波分散させ、(掬島
津製作所製レーサー回折式粒度分布測定装置(SALD
−1100)により評価測定した。
その結果、0.6μm以上の凝集粒子が15体積%を越
える場合には塗膜の着色力、黄味鮮明性か低下するのみ
ならず、大型の凝集粒子による表面光沢の低下を招くた
め好ましくない。
従って、黄色含水酸化鉄顔料に含まれる0、6μm以上
の凝集粒子は15体積%以下、より好ましくは10体積
%以下が望ましい。
黄色含水酸化鉄顔料の色価の評価法としてはJIS−に
5101に記載の評価法があり、−船釣には標準試料と
目的試料とを同時に塗膜化し、塗膜面の明度、彩度等の
色差を肉眼または(,1色用分光光度計を用いて比較す
る方法かとられる。
測色用の塗膜の形成法としては、例えば顔料の試料の1
gと煮あまに浦0.9gとを練り合わせ、均一なノリ状
の顔料分散物とした後、6倍量(重量)のクリアラッカ
ーで希釈し、アート紙に塗布して乾燥する方法を用いる
ことができる。
また、色差の定量的表現法としてはCIEI、AB単位
カアリ、L“ a’、b”の3つの色価て表現される。
ここでL”値は明度を、a″値が赤色度、b1値が黄色
度を示し、黄味はb9値に、鮮明性はa。
値とb″値のベクトル和の絶対値(a”+b”) 1′
1に対応する。
以下、実施例に従って説明するが、これらは本発明の説
明を目的とするものであり本発明を制限するものではな
い。
実施例1 硫酸第一鉄(FeSO,@ 7!(20) (和光紬薬
工業(掬製、試薬1級)をイオン交換水に溶解し33w
t%の溶液とした。また、水酸化ナトリウム(NaOH
) (和光紬薬(掬製、試薬1級)をイオン交換水に溶
解し5wt%溶液とした。
33wt%の硫酸第一鉄溶液910gをセパラブルフラ
スコに充填し、温水槽にて30°Cとした。液温か安定
した後、5wt%の水酸化ナトリウム溶液360gをセ
パラブルフラスコの上部から撹拌しながら添加し、中和
物の懸濁液を得た。
該懸濁液に窒素を1000cc/minで通気しながら
2時間撹拌し、析出物を充分に分散させた後に空気を3
0cc/minで通気して懸濁液の酸化を行った。
9時間後に黄褐色の沈澱が生成し、pHが3.6に低下
した時点で空気の通気を停止し、種晶のスラリーを得た
該種晶のスラリーの1250gをセパラブルフラスコに
充填し、858Cに昇温した後30cc/minで空気
を通気し、0.017mol/hrの酸化速度で溶液中
の第一鉄イオンを酸化した。硫酸第一鉄の酸化に伴って
遊離する硫酸は11wt%の水酸化ナトリウム水溶液で
中和し、pHを3.6に保ちながら39時間、種晶の成
長を行った。
成長終了後の顔料スラリーを濾過、洗浄後70℃で一昼
夜乾燥し、黄色含水酸化鉄顔料を得た。
該黄色含水酸化鉄顔料5gと、15mm径のナイロン被
覆鋼球14個(約100g)を100m1ポリエチレン
容器に入れ、周速0.4m、zsecで12時時間式粉
砕を行った。
該含水酸化鉄顔料0.1gを0.2wt%のヘキサメタ
リン酸ナトリウム水溶液100m1中で1時間の超音波
分散させた後、レーザ回折式粒度分布測定装置((株島
津製作所製5ALD−1100)で粒度分布を測定した
。粒度分布、BET比表面積の測定結果を表1に示す。
該含水酸化鉄顔料の1gと煮あまに油0,9gとをツー
バー式マーラー(表出精機(株製)を用い150ポンド
(68Kg)の荷重で50回線り合わせた。この操作を
3回繰り返すことで均一な糊状の顔料分散物を調製した
得られた糊状の混練物は6倍量(重量)のニトロセルロ
ースクリアラッカー(関西ペイント(掬製Nα26)で
希釈し、ベーカー式フィルムアプリケーター(天佑機材
■製)によって両面アート紙に6m1lの厚さに塗布し
、室温で12時間乾燥して色価の評価用試料とした。
色価の定量化はMacbeth社製MS−2020プラ
ス型測色用分光光度計で行い、CIELAB単位で比較
した。
色価の評価結果を表1に示す。
実施例2 硫酸第一鉄(FeS04・7H20)(不純物としてM
nを2400ppm、 Mgを2200ppm含む)(
石原産業(株製)をイオン交換水に溶解し、33wt%
の溶液とした。
実施例1と同様に33wt%の硫酸第一鉄溶液910g
をセパラブルフラスコに充填し、温水槽にて30°Cと
した。液温か安定した後、5wt%の水酸化ナトリウム
溶液360gをセパラブルフラスコ上部から添加し、中
和物の懸濁液を得た。
該懸濁液に窒素を1000cc/minで通気しながら
2時間撹拌し、析出物を充分に分散させた後、空気を3
0cc/minで通気し懸濁液の酸化を行った。
10時間後、懸濁液は黄褐色となりpHが3.6に低下
した時点で通気を停止し、種晶のスラリーを得た。該種
晶スラリーの1100gをセパラブルフラスコに充填し
、80℃に昇温した後、30cc/minで空気を通気
し、懸濁液のpHを3.6に保ちながら0.010mo
l/hrの酸化速度で溶液中の第一鉄イオンを酸化した
。硫酸第一鉄の酸化に伴って遊離する硫酸は11wt%
の水酸化ナトリウム水溶液で中和し、pHを3.6に保
ちながら70時間、種晶の成長を行った。
成長終了後のスラリーを濾過、洗浄後70°Cで一昼夜
乾燥し、黄色含水酸化鉄顔料を得た。
該黄色含水酸化鉄顔料は実施例1と同様にして12時間
粉砕した。
得られた黄色含水酸化鉄顔料は実施例1と同様にして粒
度分布及び色価の評価を行った。色価の評価結果及び粒
度分布の結果を表1に示す。
実施例3 鉄線(不純物としてMnを4000ppm、 Crを3
00ppm、Znを1100pp含む)を試薬硫酸に溶
解し、硫酸第一鉄の33wt%の溶液とした。
実施例1と同様に33wt%の硫酸第一鉄溶液910g
をセパラブルフラスコに充填し、温水槽にて40°Cと
した。液温か安定した後、5wt%の水酸化ナトリウム
溶液360gをセパラブルフラスコ上部から添加し、中
和物の懸濁液を得た。
該懸濁液に窒素を1000 c c 、・’ m i 
nで通気しながら2時間撹拌し、析出物を充分に分散さ
せた後、空気を30cc、’minで通気し、懸濁液の
酸化を行った。
9時間後、懸濁液は黄褐色となりpHか3.6に低下し
た時点て通気を停止し、種晶のスラリーを得た。該種晶
スラリーの1100gをセパラブルフラスコに充填し、
80℃に昇温した後、30cc/minで空気を通気し
、懸濁液のpl(を3.6に保ちなから0.010mo
1./hrの酸化速度で溶液中の第一鉄イオンを酸化し
た。硫酸第一鉄の酸化に伴って遊離する硫酸は11wt
%の水酸化ナトリウム水溶液で中和し、pHを3.6に
保ちながら100時間、種晶の成長を行った。
成長終了後のスラリーを濾過、洗浄後70°Cて一昼夜
乾燥し黄色含水酸化鉄顔料を得た。
該黄色含水酸化鉄顔料は実施例1と同様にして12時間
粉砕した。
得られた黄色含水酸化鉄顔料は実施例1と同様にして粒
度分布及び色価の評価を行った。色価の評価結果及び粒
度分布の結果を表1に示す。
比較例1 実施例1の乾燥した黄色含水酸化鉄顔料5gを小型粉砕
器(柴田科学器械工業(株製SC〜+−4O,V>て1
分間粉砕した。
得られた黄色含水酸化鉄顔料は実施例1と同様にして色
価評価及び粒度分布測定を行った。色価の評価結果及び
粒度分布の結果を表1に示す。
比較例2 実施例3の33wt%硫酸第一鉄溶液910gを七]々
ラブルフラスコに充填し、温水槽にて40℃とした。
液温が安定した後、5wt%の水酸化ナトリウム溶液3
60gをセパラブルフラスコの上部から撹拌しながら添
加し、中和物の懸濁液を得た。
該懸濁液は実施例1と同様に析出物を充分に分散させた
後、懸濁液の酸化を行った。8時間後に黄褐色の沈澱か
生成し、pHが3,6に低下した時点で空気の通気を停
止し、種晶のスラリーを得た。
該種晶のスラリーの1100gをセパラブルフラスコに
充填し、80°Cに昇温した後30cc/minで空気
を通気し、O,OIOmol/hrの酸化速度で溶液中
の第一鉄イオンを酸化した。硫酸第一鉄の酸化に伴って
遊離する硫酸は11wt%の水酸化ナトリウム水溶液で
中和し、pHを3.6に保ちながら30時間、種晶の成
長を行った。
成員終了後の顔料スラリーを濾過、洗浄後70°Cで一
昼夜乾燥し黄色含水酸化鉄顔料を得た。
得られた黄色含水酸化鉄顔料は実施例1と同様にして粉
砕を行った後、色価評価及び粒度分布測定を行った。色
価の評価結果及び粒度分布の結果を表1に示す。
比較例3 実施例1の33wt%硫酸第一鉄溶液910gをセパラ
ブルフラスコに充填し、温水槽にて40℃とした。
液温か安定した後、5wt%の水酸化ナトリウム溶液3
60gをセパラブルフラスコの上部から撹拌しながら添
加し、中和物の懸濁液を得た。
該懸濁液は実施例1と同様に析出物を充分に分散させた
後、懸濁液の酸化を行った。13時間後に黄褐色の沈澱
が生成し、pHか3.6に低下した時点て空気の通気を
停止し、種晶のスラリーを得た。
該種晶のスラリーの550gと、33wt%の硫酸第一
鉄溶液750gをセパラブルフラスコに充填し、70°
Cに昇温した後30cc/minで空気を通気し、0.
012m。
/hrの酸化速度で溶液中の第一鉄イオンを酸化した。
硫酸第一鉄の酸化に伴って遊離する硫酸は11wt%の
水酸化ナトリウム水溶液で中和し、pHを3.6に保ち
ながら85時間、種晶の成長を行った。
成長終了後の顔料スラリーを濾過、洗浄後70°Cて一
昼夜乾燥し黄色含水酸化鉄顔料を得た。
得られた黄色含水酸化鉄顔料は実施例1と同様にして粉
砕を行った後、色価評価及び粒度分布測定を行った。色
価の評価結果及び粒度分布の結果を表1に示す。
〔発明の効果〕
本発明では、従来の黄色含水酸化鉄顔料において、顔料
中の相互に付着した弱い凝集体の解砕を行うことによっ
て、塗膜中の顔料の分散性か向上し、従来得られなかっ
た黄味鮮明性の優れた黄色含水酸化鉄顔料を得ることか
できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 顔料を構成する粉末がBET比表面積で12〜20m^
    2/gの範囲にあり、0.6μm以上の凝集粒子が15
    体積%以下であることを特徴とする黄色含水酸化鉄顔料
JP24478590A 1990-09-13 1990-09-13 黄色含水酸化鉄顔料 Pending JPH04122780A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005076033A (ja) * 2003-09-03 2005-03-24 Bayer Chemicals Ag CaCO3沈殿剤を有する黄酸化鉄顔料の製造方法
CN100432156C (zh) * 2005-04-30 2008-11-12 河南黄河旋风股份有限公司 纳米级氧化铁黄颜料的制备方法

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