JPH04122440U - タレツトユニツト - Google Patents

タレツトユニツト

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JPH04122440U
JPH04122440U JP3802291U JP3802291U JPH04122440U JP H04122440 U JPH04122440 U JP H04122440U JP 3802291 U JP3802291 U JP 3802291U JP 3802291 U JP3802291 U JP 3802291U JP H04122440 U JPH04122440 U JP H04122440U
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 タレットヘッドを回転させる割出モータを、
スプールの切換時間を調整可能なショックレス電磁弁を
介して油圧源及びオイルタンクに配管接続した。 【効果】 回転可能な状態のタレットヘッドを新たな割
出位置に割出すとき、ショックレス電磁弁の作用により
タレットヘッドの回転開始及び停止時にタレットヘッド
増速及び減速回転時間を長くとり、配管にかかる急激な
増圧の発生を防止し、更にタレットヘッドの回転慣性に
よる停止時の行き過ぎを軽減できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、サドルの傾斜割出面に、異なる切削工具を備えた多数のスピンドル ヘッドから成るタレットヘッドを回動自在に支持し、スピンドルヘッドをワーク と対峙する加工位置に割出して次々と加工を行なうようにしたタレットユニット に関する。
【0002】
【従来の技術】
前記のようなタレットユニットにおいて、従来のタレットヘッド回転割出装置 として特開平1−321146号で開示されたものがあり、これは、油圧源及び オイルタンクにタレットヘッドの回転用割出モータを、方向切換弁を備えた第1 減速回路と、この第1減速回路と並列に接続され、方向切換弁及びブレーキ弁を 備えた第2減速回路とを介して配管接続し、この第1、第2減速回路の方向切換 弁をタレットの回転方向と対応するように開通状態とし、油圧を割出モータに供 給し、タレットヘッドを回転させるものであった。そしてこの回転するタレット ヘッドが割出位置に近づいたとき、先ず、第1減速回路の方向切換弁を閉鎖状態 とし、割出モータに供給する油圧を所定の量まで減少させ、タレットヘッドを第 1の減速状態で回転させ、次に、割出位置に近づいたとき第2減速回路の方向切 換弁も閉鎖状態とし、その後タレットヘッドを割出位置で停止させるようになっ ている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前記従来の技術では、タレットヘッドの停止時に使用する回転慣性による回転 の行き過ぎを軽減させるため、第1、第2減速回路に設けた方向切換弁の開閉で 油圧モータの段階的な減速動作と行っており、また、第1、第2減速回路の方向 切換弁を夫々閉鎖状態とするとき、背圧により第2減速回路にかかる急激な増圧 による機械的ショックの援和をするため、第2減速回路に設けたブレーキ弁を作 用させている。従ってこれらの方向切換弁及びブレーキ弁を組み込んだ油圧回路 が複雑となる問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記問題点を解決するため本考案では、複数のスピンドルヘッドを備えたタレ ットヘッドを割出モータで旋回させるタレットユニットにおいて、油圧源及びオ イルタンクにスプールの切換時間を調整可能なショックレス電磁弁を介して前記 割出モータを配管接続したことを特徴とする。
【0005】
【作用】
タレットヘッドが回転可能な状態で新たに割出しを行う場合、先ず、ショック レス電磁弁の作用より割出モータに供給される油圧の量を所定量まで徐々に増加 させ、タレットヘッドを増速回転させ、次にこの増速回転をするタレットヘッド が一定の高速回転となり割出位置に近づいたとき、ショックレス電磁弁の作用に より割出モータに供給される油圧の量をゼロとなるまで徐々に減少させ、タレッ トヘッドを減速回転させ、その後タレットヘッドは割出位置で停止する。
【0006】 図1において、タレットユニット60について説明する。1はサドル2はサド ル1の中心にその傾斜割出面(傾斜角45度)に対して直交する方向に突出した 枢軸で、この枢軸2にタレットヘッド4のボス5が嵌装され、タレットヘッド4 は前記傾斜割出面に回動自在に支持されている。前記ボス5内にはシリンダ室6 が形成され、前記枢軸2の先端にピストン7が固定され、シリンダ室6を上下に 二分すると共に夫々のシリンダ室に連通した圧油の配給ポート6a,6bを備え てクランプシリンダ8が構成されている。
【0007】 タレットヘッド4は円錐台形に形成され、その円錐面上の第1〜4割出面には 夫々スピンドルヘッド9A〜9Dが(スピンドルヘッド9B図示せず)が固着さ れている。各スピンドルヘッド9A〜9Dはスピンドル10と駆動軸11を備え 、サドル1内に水平支持された伝動主軸12と加工位置(駆動軸11が水平とな る位置)において軸心が一致するようにしある。前記駆動軸11の先端は爪クラ ッチ13に形成され、この爪クラッチ13と係合する爪クラッチ14が伝動主軸 12の先端部にスプライン嵌合されている。この爪クラッチ14にはクラッチシ フタ15が取付けられ、このクラッチシフタ15とサドル1との間にバネ16が 介在され、常時爪クラッチ13,14どうしが係合するように前方(図面上左側 )に付勢している。また、クラッチシフタ15には揺動アーム18の上端が係止 され、この揺動アーム18の略中央部はサドル1に固定された支持部材17に軸 支され、揺動アーム18の下端はクラッチシリンダ20のピストンロッド21先 端に固定され、ロッド21の出没により、揺動アーム18が前後に揺動し、爪ク ラッチ13,14同しを断続するようにしてある。前記クラッチシリンダ20は ピストン作動用の通常の給排ポート20a,20bのほかにピストン前進途中で 後側のシリンダ室を介して圧油を後述の他のシリンダへ給油するための中間ポー ト20cが設けられている。また、このシリンダ20のピストンロッド21が後 退することにより、爪クラッチ13,14どうしが完全に係合すると、ピストン ロッド21の後端がサドル1に固定されたリミットスイッチ23に当接し、クラ ッチ係合信号が後述の制御装置50に出力される。前記伝動主軸12はスピンド ル用モータ(図示せず)により回動するようになっている。
【0008】 また、タレットヘッド4の摺動面4aには前記各割出面に対応して位置決め孔 25が等間隔に穿設され、位置決めシリンダ26のピストンロッド27先端が係 脱するようになっており、ピストンロッド27が後退し、ロッド27先端と位置 決め孔25との係合が完全に解除されたとき、このロッド27の後端がサドル1 に固定されたリミットスイッチ28に当接し、このリミットスイッチ28が後述 の制御装置50に係合解除信号を送るようになっている。またこの位置決めシリ ンダ26には、前記のクラッチシリンダ20と同様にして給排ポート26a,2 6b及び中間ポート26cが設けられている。
【0009】 前記タレットヘッド4の摺動面4aに形成された従動歯車33は割出モータ3 4に固定された駆動歯車35と噛合っており、この割出モータ34は、特開昭6 3−140101号に開示されたように、給排ポート34a,34b及びドレン ポート34cが設けられ、この割出モータ34の停止時に、油圧源Pより等圧の 油圧が給排ポート34a,34bに送られ、ドレンポート34cを吐き出し口と してオイルタンクTに流入し、所定の位置で停止するような定位機能を備えてい る。
【0010】 更にタレットヘッド4の外周部には、第1〜第4割出面に対応してその直下に 、上下に位相をずらしたリミットドッグ30が配設され、これらはサドル1に固 着された複数のリミットスイッチから成る多連リミットスイッチ31と係合して 加工位置に割出された割出面の番号を検出する検出装置32を構成している。
【0011】 次に、前記クランプシリンダ8、クラッチシリンダ20、位置決めシリンダ2 6及び割出モータ34を配管接続して成る油圧回路について説明する。タレット ヘッド4のクランプ、アンクランプを切換える主電磁弁53の一方の出力ポート Bはクラッチシリンダ20のポート20aに、ポート20cは途中で分岐してク ランプシリンダ8のポート6aと位置決めシリンダ26のポート26aに接続さ れている。つぎに主電磁弁53の他方の出力ポートAは位置決めシリンダ26の ポート26bに接続され、ポート26cは途中で分岐してクラッチシリンダ20 のポートbとクランプシリンダ8のポート6bに接続されている。又、割出モー タ34の給排ポート34a,34bは後述のショックレス電磁弁40及びこの弁 と並列に接続された切換弁52を介して油圧源P及びオイルタンクTに接続され 、割出モータ34のドレンポート34cは前記切換弁52が作用するときオイル タンクTに接続するようになっている。
【0012】 次に図2において、弁本体41、スプール42、ソレノイド43及び電子回路 44を備えて成るショックレス電磁弁40について説明する。弁本体41には、 スプール42を案内する案内空間45及びこの案内空間45に連なる4つのポー ト41a,41b,41c,41dが形成され、ポート41aはオイルタンクT に、ポート41bは割出モータ34の給排ポート34aに、ポート41cは油圧 源Pに、ポート41dは割出モータ34の給排ポート34dに接続されている。 また、この弁本体41の両端には、スプール42の両端から突出する連結棒45 に固定された可動鉄心46を案内する非磁性体の案内部材47が螺着され、この 弁本体41と案内部材47に夫々スプール42と可動鉄心46を嵌入させた状態 で、バネ48a,48b,48c,48dによりスプール42が夫々のポート4 1a,41b,41c,41dの連通をやめる位置に位置するように調圧されて いる。また、この案内部材47外周にはソレノイド43が回巻され、このソレノ イド43にはソレノイド43を励磁させる電流の強さ及び時間を制御して出力す る電子回路44が接続され、このショックレス電磁弁40のスプール42の切換 時間が調整可能となっている。
【0013】 次に、制御装置50について説明する。この制御装置50には、主電磁弁40 及び割出用の切換弁51の各ソレノイドSOL1〜SOL3及びショックレス電 磁弁40の電子回路44が接続されている。
【0014】 次に、図1において前記のように構成されたタレットユニット60の作用につ いて説明する。先ず、タレットヘッド4の第1割出面に装着されたスピンドルヘ ッド9Aが割出してあると、位置決めシリンダ26のピストンロッド27先端は 位置決め孔25と係合しており、クランプシリンダ8の作用によりタレットヘッ ド4はサドル1にクランプされ、クラッチシリンダ20の作用より爪クラッチ1 4が爪クラッチ13に係合し、伝動主軸12の動力がスピンドル10に伝えられ 加工を行う。
【0015】 次に、前記加工を終了した後の新たな割出について説明する。先ず、制御装置 50が主電磁弁53のSOL1を励磁させる。すると油圧源Pからの油圧がクラ ッチシリンダ20のポート20aに流れ、このシリンダ20のピストンロッド2 1を前進させ、揺動アーム18を後方に揺動させ、爪クラッチ13,14どうし の係合を解除する。次に、クラッチシリンダ20のポート20cより流出する油 圧は、先ずクランプシリンダ8のポート6aに流れタレットヘッド4をサドル1 からアンクランプさせ、次に位置決めシリンダ26のポート26aに流れ、この シリンダ26のピストンロッド27を後退させピストンロッド27先端を位置決 め孔25から抜き出す。このときピストンロッド27の後端がリミットスイッチ 28に当接し、リミットスイッチ28は、係合解除信号を出力する。この信号に より制御装置50は、タレットヘッド4が回転可能な状態であることを判断し、 次の割出位置に近回りとなる左右どちらかの回転信号をショックレス電磁弁40 の電子回路44に出力し、例えばこの回転信号が右回転信号の場合、この電子回 路44がタレットヘッド右回転用のSOL4を励磁させる。このときSOL4は 、電子回路44の作用によりショックレス電磁弁40のスプールを割出開始時の ショックを少なくすように予め設定したスプール切換時間でゆっくりと全開状態 になる方向に移動させる電流で励磁される。すると、油圧源Pからの油圧は割出 モータ34の給排ポート34aに徐々に増加しながら流入し、割出モータ34が 駆動され、タレットヘッド4が増速回転をし始め、その後一定の高速回転となる 。
【0016】 次に、この高速回転中のタレットヘッド4が割出位置に近づいたとき検出装置 32から減速信号が出力され、この減速信号により制御装置50は減速指令を出 力する。この指令により電子回路44はSOL4を励磁する電流をショックレス 電磁弁40を全開状態としているスプール42がゆっくりと全閉状態の方向に移 動するように調整する。すると割出モータ34に送られる油圧は徐々に減少し、 タレットヘッド4は減速回転を行う。そしてこの減速回転するタレットヘッド4 が更に割出位置に近づきスプール42が全開状態に到り、ショックレス電磁弁4 0を介して割出モータ34に送られる油圧がゼロとなると略同時に検出装置32 から停止信号が検出され、この信号により制御装置50は切換弁52のSOL3 を励磁する。このとき切換弁52を介して割出モータ34の給排ポート34a, 34bに送られる油圧は同時に等しい圧力で作用する。従って、タレットヘッド 4は割出位置で停止することになる。その後、検出装置32からの停止信号が入 力された時に計数を開始していた制御装置50内のタイマがタイムアップし、制 御装置50はSOL2を励磁し主電磁弁53を切換る。すると油圧源Pからの油 圧は、まず、位置決めシリンダ26のポート26bに流入し、このシリンダ26 のピストンロッド27先端を位置決め孔25に係合させ、次にポート26cから の圧油が途中で分岐して、まず、クランプシリンダ8のポート6bに送られタレ ットヘッド4がサドル1にクランプされ、次にクラッチシリンダ20のポート2 0bに流れ、爪クラッチ13,14どうしを係合させ、この係合状態になったと きクラッチシリンダ20のピストンロッド21先端がリミットスイッチ23と当 接し、爪クラッチ13,14の接続を確認して次の加工に移る。
【0017】 以上のように、本考案のタレットユニットでは、スプールの切換時間を調整可 能なショックレス電磁弁を介して割出モータと油圧源及びオイルタンクとを接続 し、タレットヘッドの回転開始及び停止時に割出モータに送られる油圧の量を徐 々に増加、減少させタレットヘッドの増速回転、減速回転の時間を長くするよう にしたので、タレットヘッドの増速、減速回転時に配管にかかる急激な増圧の発 生が防止され、機械的ショックを防止できる。
【0028】
【考案の効果】
以上のように、本考案のタレットユニットではタレットユニットを回転させる 割出モータを、スプールの切換時間を調整可能なショックレス電磁弁を介して油 圧源及びオイルタンクと配管接続したのでタレットヘッドの増速、減速回転切換 時の配管の急激な増圧の発生を防止でき、機械的ショックの発生を防止でき、更 に従来のような複雑な油圧回路を用いることなくタレットヘッドの停止時に回転 慣性によるタレットヘッドの行き過ぎを軽減することができる。
【提出日】平成3年6月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】考案の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、サドルの傾斜割出面に、異なる切削工具を備えた多数のスピンドル ヘッドから成るタレットヘッドを回動自在に支持し、スピンドルヘッドをワーク と対峙する加工位置に割出して次々と加工を行なうようにしたタレットユニット に関する。
【0002】
【従来の技術】
前記のようなタレットユニットにおいて、従来のタレットヘッド回転割出装置 として特開平1−321146号で開示されたものがあり、これは、油圧源及び オイルタンクにタレットヘッドの回転用割出モータを、方向切換弁を備えた第1 減速回路と、この第1減速回路と並列に接続され、方向切換弁及びブレーキ弁を 備えた第2減速回路とを介して配管接続し、この第1、第2減速回路の方向切換 弁をタレットの回転方向と対応するように開通状態とし、油圧を割出モータに供 給し、タレットヘッドを回転させるものであった。そしてこの回転するタレット ヘッドが割出位置に近づいたとき、先ず、第1減速回路の方向切換弁を閉鎖状態 とし、割出モータに供給する油圧を所定の両まで減少させ、タレットヘッドを第 1の減速状態で回転させ、次に、割出位置に近づいたとき第2減速回路の方向切 換弁も閉鎖状態とし、その後タレットヘッドを割出位置で停止させるようになっ ている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前記従来の技術では、タレットヘッドの停止時に使用する回転慣性による回転 の行き過ぎを軽減させるため、第1、第2減速回路に設けた方向切換弁の開閉で 油圧モータの段階的な減速動作と行っており、また、第1、第2減速回路の方向 切換弁を夫々閉鎖状態とするとき、背圧により第2減速回路にかかる急激な増圧 による機械的ショックの緩和をするため、第2減速回路に設けたブレーキ弁を作 用させている。従ってこれらの方向切換弁及びブレーキ弁を組み込んだ油圧回路 が複雑となる問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記問題点を解決するため本考案では、複数のスピンドルヘッドを備えたタレ ットヘッドを割出モータで旋回させるタレットユニットにおいて、油圧源及びオ イルタンクにスプールの切換時間を調整可能なショックレス電磁弁を介して前記 割出モータを配管接続したことを特徴とする。
【0005】
【作用】
タレットヘッドが回転可能な状態で新たに割出を行なう場合、先ず、ショック レス電磁弁の作用より割出モータに供給される油圧の量を所定量まで徐々に増加 させ、タレットヘッドを増速回転させ、次にこの増速回転をするタレットヘッド が一定の高速回転となり割出位置に近づいたとき、ショックレス電磁弁の作用に より割出モータに供給される油圧の量をゼロとなるまで徐々に減少させ、タレッ トヘッドを減速回転させ、その後タレットヘッドは割出位置で停止する。
【0006】
【実施例】
図1において、タレットユニット60について説明する。1はサドル2はサド ル1の中心にその傾斜割出面(傾斜角45度)に対して直交する方向に突出した 枢軸で、この枢軸2にタレットヘッド4のボス5が嵌装され、タレットヘッド4 は前記傾斜割出面に回動自在に支持されている。前記ボス5内にはシリンダ室6 が形成され、前記枢軸2の先端にピストン7が固定され、シリンダ室6を上下に 二分すると共に夫々のシリンダ室に連通した油圧の配給ポート6a,6bを備え てクランプシリンダ8が構成されている。
【0007】 タレットヘッド4は円錐台形に形成され、その円錐面上の第1等4割出面には 夫々スピンドルヘッド9A〜9Dが(スピンドルヘッド9B図示せず)が固着さ れている。各スピンドルヘッド9A〜9Dはスピンドル10と駆動軸11を備え 、サドル1内に水平支持された伝導主軸12と加工位置(駆動軸11が水平とな る位置)において軸心が一致するようにしてある。前記駆動軸11の先端は爪ク ラッチ13に形成され、この爪クラッチ13と係合する爪クラッチ14が伝導主 軸12の先端部にスプライン嵌合されている。この爪クラッチ14にはクラッチ シフタ15が取付けられ、このクラッチシフタ15とサドル1との間にバネ16 が介在され、常時爪クラッチ13,14どうしが係合するように前方(図面上左 側)に付勢している。また、クラッチシフタ15には揺動アーム18の上端が係 止され、この揺動アーム18の略中央部はサドル1に固定された支持部材17に 軸支され、揺動アーム18の下端はクラッチシリンダ20のピストンロッド21 先端に固定され、ロッド21の出没により、揺動アーム18が前後に揺動し、爪 クラッチ13,14同しを継続するようにしてある。前記クラッチシリンダ20 はピストン作動用の通常の給排ポート20a,20bのほかにピストン前進途中 で後側のシリンダ室を介して圧油を後述の他のシリンダへ給油するための中間ポ ート20cが設けられている。また、このシリンダ20のピストンロッド21が 後退することにより、爪クラッチ13,14どうしが完全に係合すると、ピスト ンロッド21の後端がサドル1に固定されたりミットスイッチ23に当接し、ク ラッチ係合信号が後述の制御装置50に出力される。前記伝導主軸12はスピン ドル用モータ(図示せず)により回動するようになっている。
【0008】 また、タレットヘッド4の摺動面4aには前記各割出面に対応して位置決め孔 25が等間隔に穿設され、位置決めシリンダ26のピストンロッド27先端が係 脱するようになっており、ピストンロッド27が後退し、ロッド27先端と位置 決め孔25との係合が完全に解除されたとき、このロッド27の後端がサドル1 に固定されたリミットスイッチ28に当接し、このリミットスイッチ28が後述 の制御装置50に係合解除信号を送るようになっている。またこの位置決めシリ ンダ26には、前記のクラッチシリンダ20と同様にして給排ポート26a,2 6b及び中間ポート26cが設けられている。
【0009】 前記タレットヘッド4の摺動面4aに形成された従動歯車33は割出モータ3 4に固定された駆動歯車35と噛合っており、この割出モータ34は、特開昭6 3−140101号に開示されたように、給排ポート34a,34b及びドレン ポート34cが設けられ、この割出モータ34の停止時に、油圧源Pより等圧の 油圧が給排ポート34a,34bに送られ、ドレンポート34cを吐き出し口と してオイルタンクTに流入し、所定の位置で停止するような定位機能を備えてい る。
【0010】 更にタレットヘッド4の外周部には、第1〜第4割出面に対応してその真下に 、上下に位相をずらしたリミットドッグ30が配設され、これらはサドル1に固 着された複数のリミットスイッチから成る多連リミットスイッチ31と係合して 加工位置に割出された割出面の番号を検出する検出装置32を構成している。
【0011】 次に、前記クランプシリンダ8、クラッチシリンダ30、位置決めシリンダ2 6及び割出モータ34を配管接続して成る油圧回路について説明する。タレット ヘッド4のクランプ、アンクランプを切換える主電磁弁53の一方の出力ポート Bはクラッチシリンダ20のポート20aに、ポート20cは途中で分岐してク ランプシリンダ8のポート6aと位置決めシリンダ26のポート26aに接続さ れている。つぎに主電磁弁53の他方の出力ポートAは位置決めシリンダ26の ポート26bに接続され、ポート26cは途中で分岐してクラッチシリンダ20 のポートbとクランプシリンダ8のポート6bに接続されている。又、割出モー タ34の給排ポート34a,34bは後述のショックレス電磁弁40及びこの弁 と並列に接続された切換弁52を介して油圧源P及びオイルタンクTに接続され 、割出モータ34のドレンポート34cは前記切換弁52が作用するときオイル タンクTに接続するようになっている。
【0012】 次に図2において、弁本体41、スプール42、ソレノイド43及び電子回路 44を備えて成るショックレス電磁弁40について説明する。弁本体41には、 スプール42を案内する案内空間45及びこの案内空間45に連なる4つのポー ト41a,41b,41c,41dが形成され、ポート41aはオイルタンクT に、ポート41bは割出モータ34の給排ポート34aに、ポート41cは油圧 源Pに、ポート41dは割出モータ34の給排ポート34dに接続されている。 また、この弁本体41の両端には、スプール42の両端から突出する連結棒45 に固定された可動鉄心46を案内する非磁性体の案内部材47が螺着され、この 弁本体41と案内部材47に夫々スプール42と可動鉄心46を嵌入させた状態 で、バネ48a,48b,48c,48dによりスプール42が夫々のポート4 1a,41b,41c,41dの連通をやめる位置に位置するように調圧されて いる。また、この案内部材47外周にはソレノイド43が回巻され、このソレノ イド43にはソレノイド43を励磁させる電流の強さ及び時間を制御して出力す る電子回路44が接続され、このショックレス電磁弁40のスプール42の切換 時間が調整可能となっている。
【0013】 次に、制御装置50について説明する。この制御装置50には、主電磁弁40 及び割出用の切換弁51の各ソレノイドSOL1〜SOL3及びショックレス電 磁弁40の電子回路44が接続されている。
【0014】 次に、図1において前記のように構成されたタレットユニット60の作用につ いて説明する。先ず、タレットヘッド4の第1割出面に装着されたスピンドルヘ ッド9Aが割出してあると、位置決めシリンダ26のピストンロッド27先端は 位置決め孔25と係合しており、クランプシリンダ8の作用によりタレットヘッ ド4がサドル1にクランプされ、クラッチシリンダ20の作用より爪クラッチ1 4が爪クラッチ13に係合し、伝導主軸12の動力がスピンドル10に伝えられ 加工を行なう。
【0015】 次に、前記加工を終了した後の新たな割出について説明する。先ず、制御装置 50が主電磁弁53のSOL1を励磁させる。すると油圧源Pからの油圧がクラ ッチシリンダ20のポート20aに流れ、このシリンダ20のピストンロッド2 1を前進させ、揺動アーム18を後方に揺動させ、爪クラッチ13,14どうし の係合を解除する。次に、クラッチシリンダ20のポート20cより流出する油 圧は、先ずクランプシリンダ8のポート6aに流れタレットヘッド4をサドル1 からアンクランプさせ、次に位置決めシリンダ26のポート26aに流れ、この シリンダ26のピストンロッド27を後退させピストンロッド27先端を位置決 め孔25から抜き出す。このときピストンロッド27の後端がリミットスイッチ 28に当接し、リミットスイッチ28は、係合解除信号を出力する。この信号に より制御装置50は、タレットヘッド4が回転可能な状態であることを判断し、 次の割出位置に近回りとなる左右どちらかの回転信号をショックレス電磁弁40 の電子回路44に出力し、例えばこの回転信号が右回転信号の場合、この電子回 路44がタレットヘッド右回転用のSOL4を励磁させる。このときSOL4は 、電子回路44の作用によりショックレス電磁弁40のスプールを割出開始時の ショックを少なくするように予め設定したスプール切換時間でゆっくりと全開状 態になる方向に移動させる電流で励磁される。すると、油圧源Pからの油圧は割 出モータ34の給排ポート34aに徐々に増加しながら流入し、割出モータ34 が駆動され、タレットヘッド4が増加回転をし始め、その後一定の高速回転とな る。
【0016】 次に、この高速回転中にタレットヘッド4が割し位置に近づいたとき検出装置 32から減速信号が出力され、この減速信号により制御装置50が減速指令を出 力する。この指令により電子回路44はSOL4を励磁する電流をショックレス 電磁弁40を全開状態としているスプール42がゆっくりと全開状態の方向に移 動するように調整する。すると割出モータ34に送られる油圧は徐々に減少し、 タレットヘッド4は減速回転を行う。そしてこの減速回転するタレットヘッド4 が更に割出位置に近づきスプール42が全開状態に到り、ショックレス電磁弁4 0を介して割出モータ34に送られる油圧がゼロとなると略同時に検出装置32 から停止信号が検出され、この信号により制御装置50は切換弁52のSOL3 を励磁する。このとき切換弁52を介して割出モータ34の給排ポート34a, 34bに送られる油圧は同時に等しい圧力で作用する。従って、タレットヘッド 4は割出位置で停止することになる。その後、検出装置32からの停止信号が入 力された時に計数を開始していた制御装置50内のタイマがタイムアップし、制 御装置50はSOL2を励磁し主電磁弁53を切換る。すると油圧源Pからの油 圧は、まず、位置決めシリンダ26のポート26bに流入し、このシリンダ26 のピストンロッド27先端を位置決め孔25に係合させ、次にポート26cから の圧油が途中で分岐して、まず、クランプシリンダ8のポート6bに送られタレ ットヘッド4がサドル1にクランプされ、次にクランプシリンダ20のポート2 0bに流れ、爪クラッチ13,14どうしを係合させ、この係合状態になったと きクラッチシリンダ20のピストンロッド21先端がリミットスイッチ23と当 接し、爪クラッチ13,14の接続を確認して次の加工に移る。
【0017】 以上のように、本考案のタレットユニットでは、スプールの切換時間を調整可 能なショックレス電磁弁を介して割出モータと油圧源及びオイルタンクとを接続 し、タレットヘッドの回転開始及び停止時に割出モータに送られる油圧の量を徐 々に増加、減少させタレットヘッドの増速回転、減速回転の時間を長くするよう にしたので、タレットヘッドの増速、減速回転時に配管にかかる急激な増圧の発 生が防止され、機械的ショックを防止できる。
【0018】
【考案の効果】
以上のように、本考案のタレットユニットではタレットユニットを回転させる 割出モータを、スプールの切換時間を調整可能なショックレス電磁弁を介して津 圧源及びオイルタンクと配管接続したのでタレットヘッドの増速、減速回転切換 時の配管の急激な増圧の発生を防止でき、機械的ショックの発生を防止でき、更 に従来のような複雑な油圧回路を用いることなくタレットヘッドの停止時に回転 慣性によるタレットヘッドの行き過ぎを軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のユニットヘッドの油圧回路図であ
る。
【図2】ショックレス不電磁弁の説明図である。
【符号の説明】
1 サドル、 4 タレットヘッド、 8 クランプシ
リンダ、20 クラッチシリンダ、 26 位置決めシ
リンダ、 34 割出モータ、40 ショック電磁弁、
53 主電磁弁、 60 タレットユニット、

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のスピンドルヘッドを備えたタレッ
    トヘッドを割出モータで旋回させるタレットユニットに
    おいて、油圧源及びオイルタンクにスプールの切換時間
    を調整可能なショックレス電磁弁を介して前記割出モー
    タを配管接続したことを特徴とするタレットユニット。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63260746A (ja) * 1987-04-17 1988-10-27 Daikin Ind Ltd 位置割出装置
JPH02110782U (ja) * 1989-02-21 1990-09-05

Patent Citations (2)

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