JPH04122336U - 放射温度計 - Google Patents

放射温度計

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JPH04122336U
JPH04122336U JP3622891U JP3622891U JPH04122336U JP H04122336 U JPH04122336 U JP H04122336U JP 3622891 U JP3622891 U JP 3622891U JP 3622891 U JP3622891 U JP 3622891U JP H04122336 U JPH04122336 U JP H04122336U
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JP
Japan
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infrared rays
optical filter
infrared
measured
radiation thermometer
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Application number
JP3622891U
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English (en)
Inventor
正彦 石田
Original Assignee
株式会社堀場製作所
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 被測定物15から放射されて光学フイルタ6を
透過した赤外線を赤外線センサ5で検出して、被測定物
15の温度を測定する放射温度計において、SiまたはG
eからなる基板にGeとZnSとの薄膜を多層に形成し
てなり8μm程度以上の赤外線を透過し、それ以下の赤
外線をカットする多層膜干渉フイルタで前記光学フイル
タ6が構成されている。 【効果】 光学フイルタ6がカットする8μm程度以下
の赤外線はH2 Oで吸収されるが、光学フイルタ6を透
過して赤外線センサ5に入射される8μm程度以上の赤
外線は、H2 Oによる吸収がほとんどない。したがっ
て、温度測定時の雰囲気湿度が高くても、赤外線センサ
5が検出する赤外線は、前記湿度による影響をほとんど
受けていないから、指示のドリフトがなく、常に精度よ
く温度を測定することが可能である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、被測定物から放射される赤外線を検出し、その赤外線量に基づいて 被測定物の温度を測定する放射温度計において、その赤外線センサの前方に置か れて使用される多層膜干渉フイルタに関する。
【0002】
【従来の技術】
被測定物から放射される赤外線に基づいて、被測定物の温度を測定する放射温 度計において、500℃程度以下の比較的低温域を測定するものは、いわゆる大 気の窓(8〜14μm)を利用している。そして、太陽光などの外乱光の影響を なくするために、放射温度計に入射する赤外線を選択する検出器の光学フイルタ として、6μm程度以上の赤外線を透過し、それ以下を遮断する多層膜干渉フイ ルタ、いわゆる6μmカットオンフイルタ(Cuton Filter)を使用している。そ して、被測定物から放射されて前記光学フイルタを透過した赤外線を検出器で検 出し、その検出した赤外線量に基づいて被測定物の温度を測定する。
【0003】 前記従来の放射温度計による温度測定において、雰囲気の湿度が普通状態であ れば特別な問題はほぼ発生しない。しかし、極端に乾燥したときや雰囲気の湿度 がかなり高い状態になると指示がドリフトする課題がある。この指示のドリフト は、例えば、測定対象温度が100℃付近で2℃程度、300℃付近では4℃程 度に及ぶものであり、この指示がドリフトする課題を解決することが求められて いる。
【0004】 前記高湿度時における指示のドリフトの原因について種々考察し、H2 Oの赤 外吸収スぺクトルを調査したところ、その結果は図4のとおりであった。また、 図4において、Bは光学フイルタとして使用されている前記6μmカットオンフ イルタの分光スペクトルである。この図4からH2 Oの赤外吸収が6〜8μmに おいてかなり存在することが判明し、かつこの吸収帯域は、6μmカットオンフ イルタの赤外透過帯域の一部と重複するものである。したがって、前記指示のド リフトは雰囲気の湿度が高くなると、被測定物が放射した赤外線の一部をH2 O が吸収することに起因するものと考えられる。
【0005】 本考案は、上記の課題を解決するものであって、湿度が高い状態でも指示のド リフトが生じない放射温度計をうることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案の放射温度計の第1考案は、被測定物から放射されて光学フイルタを透 過した赤外線を赤外線センサで検出して、被測定物の温度を測定する放射温度計 において、SiまたはGeからなる基板にGeとZnSとの薄膜を多層に形成し てなり8μm程度以上の赤外線を透過し、それ以下の赤外線をカットする多層膜 干渉フイルタで、前記光学フイルタが構成されたことを特徴とする。
【0007】 第2考案は、前記光学フイルタを構成する8μm程度以上の赤外線を透過し、 それ以下の赤外線をカットする多層膜干渉フイルタの立上がり波数が1330〜 1270cm-1であることを特徴とする。
【0008】
【作用】
本考案の前記放射温度計は、被測定物から放射された赤外線において、光学フ イルタを透過した赤外線を赤外線センサで検出して、その赤外線量に基づいて被 測定物の温度を測定する。そして、前記光学フイルタは、8μm程度以下の赤外 線、すなわち、H2 Oで吸収される赤外線の波長帯域を遮断して、それが赤外線 センサに入射することを阻止し、H2 Oで影響されない8μm程度以上の赤外線 を透過して前記赤外線センサに入射する。したがって、被測定物から放射された 赤外線の一部を雰囲気のH2 Oが吸収することに起因する指示のドリフトがなく なる。
【0009】
【実施例】 本考案の放射温度計の実施例を図面について説明する。
【0010】 図において、1は筒状のケース、2はケース1内に同軸に配置された鏡筒、3 は被測定物から放射された赤外線を集光する集光レンズで、これは鏡筒2の端部 内に取付けられている。4は集光レンズ3と間隔をおいて鏡筒2内に配置された パイプ状のセンサホルダで、その内側において、前記集光レンズ3を透過した赤 外線の結像位置にサーモパイルからなる赤外線センサ5(図2参照)が配置され ている。前記集光レンズ3としては、赤外線を透過させるSi、Ge、BaF2 などからなるものを使用する。
【0011】 6は集光レンズ3と赤外線センサ5との間で、センサホルダ4内に配置された 光学フイルタ(図2参照)であって、これは、例えば、光学膜厚を所要の透過中 心波長の1/4としたGeからなる高屈折率材料薄膜と、ZnSからなる低屈折 率材料薄膜とを交互に多層に、Siで形成した基板に形成してなる多層膜干渉フ イルタで構成されている。そして、この光学フイルタ6としての多層膜干渉フイ ルタは、立上がり波数が1330〜1270cm-1に設定されて、8μm程度以上 の赤外線を透過し、それ以下の赤外線を遮断するものである。7はセンサホルダ 4内に設けられた基準温度センサである。
【0012】 8は赤外線センサ5の受光面と反対側において、集光レンズ3の光軸上に配置 されたLEDからなる照準光源で、ホルダ9に取付けられている。10,11 は鏡筒 2の外側両端部に配置されたリング状で非球面(双曲面)の照準レンズで、それ らの光軸を前記集光レンズ3の光軸に一致させて、前記照準光源8から射出され た可視光である照準光を、測定点12に結像させるように構成されている。13は照 準光源8が射出した照準光の光路、14は前記測定点12に位置した被測定物から放 射された測定赤外線の光路、15は被測定物である。図4において、Aは光学フイ ルタ6としての前記多層膜干渉フイルタの分光スペクトルである。
【0013】 この放射温度計は、照準光源8が射出した可視光からなる照準光を、被測定物 15の測定位置に結像させる。すると、被測定物15から放射された赤外線を、集光 レンズ3が集光し、かつ光学フイルタ6を透過させて赤外線センサ5に結像させ るから、赤外線センサ5が検出した赤外線の量に基づいて、被測定物15の前記測 定位置の温度を測定するものである。
【0014】 そして、前記光学フイルタ6は、立上がり波数が1330〜1270cm-1に設 定されて8μm程度以上の赤外線を透過し、それ以下の赤外線を遮断する多層膜 干渉フイルタで構成されている。したがって、前記光学フイルタ6は、図4から 明らかなように、H2 Oにほとんど吸収されない8μm程度以上の波長帯域を透 過して、それを赤外線センサ5に入射させるが、H2 Oに吸収される8μm程度 以下の赤外線は遮断して、それが赤外線センサ5に入射することを阻止する。こ のため、温度測定時における雰囲気の湿度が高くなって、被測定物15から放射さ れた赤外線の一部がH2 Oで吸収されても、その影響を受けることなく被測定物 15の温度を測定することが可能であって、指示がドリフトするおそれがなく、雰 囲気の湿度に関係なく、常に精度よく被測定物15の温度を測定することが可能で ある。
【0015】 なお、赤外線センサ5として、サーモパイルを使用しているが、これはチョッ パと併用したパイロセンサなどの任意の赤外線センサを使用することが可能であ る。そして、被測定物15から放射された赤外線を赤外線センサ5に入射させる測 定光学系、及び被測定物の測定位置を示す照準器光学系の各構成は任意にするこ とが可能である。さらに、光学フイルタ6は、測定対象物と赤外線センサ5との 中間にあればよく、例えば、赤外線センサ5の窓として一体に用いてもよいし、 また別体にしてもよいのはもちろんである。
【0016】
【考案の効果】
本考案の放射温度計は、上記のように、8μm程度以上の赤外線を透過し、そ れ以下の赤外線をカットする多層膜干渉フイルタで構成した光学フイルタを透過 した赤外線を赤外線センサに入射させる。したがって、前記光学フイルタは、H 2 Oにほとんど吸収されない8μm程度以上の波長帯域の赤外線を透過させて、 それを赤外線センサに入射させるが、H2 Oに吸収される8μm程度以下の赤外 線は遮断し、それが赤外線センサに入射することを阻止する。このため、温度測 定時における雰囲気の湿度が高くて、被測定物から放射された赤外線の一部がH 2 Oで吸収されても、その影響を受けることなく被測定物の温度を測定すること が可能であって、指示がドリフトするおそれがなく、雰囲気の湿度に関係なく、 常に精度よく被測定物の温度を測定することが可能である。
【0017】 そして、前記光学フイルタは、SiまたはGeからなる基板にGeとZnSと の薄膜を多層に形成してなる多層膜干渉フイルタで構成しており、これは耐久性 にすぐれているから長期間にわたって使用することが可能である。
【0018】 また、請求項2の放射温度計は、前記光学フイルタとしての多層膜干渉フイル タの立上がり波数が1330〜1270cm-1に設定されているから、H2 Oで吸 収される赤外線の前記波長帯域を十分にカットして、雰囲気の湿度に影響される ことなく高精度で温度を測定することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す断面図である。
【図2】センサホルダの拡大断面図である。
【図3】センサホルダの拡大側面図である。
【図4】H2 Oと光学フイルタの分光スペクトル図であ
る。
【符号の説明】
5 赤外線センサ 6 光学フイルタ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定物から放射されて光学フイルタを
    透過した赤外線を赤外線センサで検出して、被測定物の
    温度を測定する放射温度計において、SiまたはGeか
    らなる基板にGeとZnSとの薄膜を多層に形成してな
    り8μm程度以上の赤外線を透過し、それ以下の赤外線
    をカットする多層膜干渉フイルタで、前記光学フイルタ
    が構成されたことを特徴とする放射温度計。
  2. 【請求項2】 8μm程度以上の赤外線を透過し、それ
    以下の赤外線をカットする多層膜干渉フイルタの立上が
    り波数が1330〜1270cm-1であることを特徴とす
    る請求項1記載の放射温度計。
JP3622891U 1991-04-20 1991-04-20 放射温度計 Pending JPH04122336U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015031682A (ja) * 2013-08-07 2015-02-16 東ソー株式会社 蛍光検出器

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60225803A (ja) * 1984-04-24 1985-11-11 Horiba Ltd ガス分析計用多層膜干渉フイルタ
JPS60262101A (ja) * 1984-06-09 1985-12-25 Horiba Ltd 水分計用多層膜干渉フイルタ
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