JPH04121183A

JPH04121183A - 流動床反応槽用の担体容器

Info

Publication number: JPH04121183A
Application number: JP2240456A
Authority: JP
Inventors: Koichi Iwasaki; 公一岩崎
Original assignee: Hitachi Zosen Corp
Current assignee: Hitachi Zosen Corp
Priority date: 1990-09-10
Filing date: 1990-09-10
Publication date: 1992-04-22

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］この発明は、たとえばメタン醗酵やアルコール醗酵など
の醗酵反応に使用される流動床の反応槽に関し、より詳
細には微生物を保持した担体の交換を容易になし得かつ
担体の流動を良好ならしめた流動床反応槽用の担体容器
に関する。

［従来技術および解決すべき課題］従来法では、担体を反応槽にその頂部から人力によって
投入し、担体交換時には反応槽の下に反応槽と同等以上
の容量を有する容器を配置し、これに反応液と担体を排
出していた。しかし、このやり方では、反応槽から反応
液が先に出てしまい担体が反応槽内に残るため、反応槽
頂部から内部へ水を投入することによって、残存した担
体を流し出すという操作が必要であった。また、連続反
応時には流出液とともに担体が系外へ流出し、液循環停
止時には反応槽底部から循環ラインへ担体が逆流し、循
環ラインが閉塞するといった問題点があった。

この発明の目的は、上記の如き実情に鑑み、担体の交換
を容易になし得しかも担体の流動を良好ならしめた流動
床反応槽用の担体容器を提供するにある。

［課題の解決手段］この発明は上記目的の達成のために工夫されたものであ
って、支持フレーム（２）と同フレーム（２）に張った
所要メツシュの網（３）とて構成された容器本体（４）
において、支持フレーム（２）の頂部に吊り上げフレー
ム（５）が、網（３）の内側に整流板（６）か、および
容器本体（４〉の上端外周にこれを巡る所要幅の粒子遮
断部材（７）かそれぞれ設けられている、流動床反応槽
用の担体容器である。

容器を構成する各部材、すなわち支持フレーム（２）、
網（３）　　吊り上げフレーム（５）および整流板（６
）は通常はステンレス製であり、粒子遮断部材（７）は
ゴム製である。粒子遮断部材（７）の外径は、反応槽（
８）の内径に一致するように設定されている。網（３）
のメッシュ径は担体の粒径より小さく、容器本体（４）
の高さは、充填された担体の静止状態における層高より
大きくなるように設定されている。

［作　用］この発明の流動床反応槽用の担体容器によれば、担体容
器（１）の吊り上げによって反応槽（８）への担体容器
（１）の収納および取り出しが容易になされ、その結果
担体の交換が楽になされる。

また、担体容器（１）を回転させることによって容器内
の整流板（６）の働きで反応液中に担体（Ｓ）の安定し
た流動床か形成される。

さらに、粒子遮断部材（７）の外縁は反応ＷＪ（８）の
内面に接し、反応槽（８）の内部における担体容器（１
）の外側部分には粒子遮断部材（７）によって担体非存
在領域（１２）か形成されているので、この領域（１２
）から循環液および流出液が弓き抜かれる。またこの担
体非存在領域（１２）の形成によって、液循環停止時に
反応槽底部から循環ラインへ担体が逆流することか防止
せられる。

［実　　施　　例コつぎに、図示の実施例によりこの発明を具体的に説明す
る。

添付の図面において、ステンレス製の支持フレーム（２
）と同フレーム（２）に張った所要メツシュのステンレ
ス網（３）とで容器本体（４）が構成されている。支持
フレーム（２）の頂部には円弧状のステンレス製の吊り
上げフレーム（５）が設けられている。網（３）の内側
には複数のステンレス製の整流板（６）が設けられてい
る。複数の整流板（６）は上方から見て容器の中心向き
にかつ正面から見て傾斜状に、網（３）の内面に沿って
配置されている。容器本体（４）の上端外周にはこれを
巡る所要幅のゴム製の粒子遮断部材（７）が設けられて
いる。粒子遮断部材（７）の外径は、反応槽内収納時に
粒子遮断部材（７）の外縁が反応槽（８）の内面に接す
るように反応槽（８）の内径に一致している。容器本体
（４）の高さは、充填された担体の静止状態における層
高より大きくなるように設定されている。こうして、こ
の発明による流動床反応槽用の担体容器（１）が構成せ
られている。

上記構成の担体容器（１）はっぎのような操作で使用さ
れる。

ｉ）あらかじめ、反応槽（８）外で担体容器（１）に担
体（Ｓ）を充填し、反応槽（８）の上方に位置するホイ
スト（９）などの吊り上げ手段により担体容器（１）を
持ち上げて反応槽（８）に収め、その蓋体（１０）を閉
じる。

ｉｉ）担体容器（１）を反応槽（８）内に収納した状態
で醗酵反応を連続的に行なう。

Ｎｊ）担体容器（１）を、蓋体（１ｏ）の上面に取り付
けられたモータ（１１）によって回転させる。この回転
により容器内の整流板（６）の働きで反応液中に担体（
Ｓ）の安定した流動床が形成される。

１ｖ）粒子遮断部材（７）の外縁は反応槽（８）の内面
に接しているので、反応槽（８）の内部における担体容
器（１）の外側部分は粒子遮断部材（７）によって上下
に区切られ、担体（Ｓ）は粒子遮断部材（７）の下側に
は出られない。こうして生成された担体非存在領域（１
２）から循環液および流出液を引き抜く。またこの担体
非存在領域（１２）の形成によって、液循環停止時に反
応槽底部から循環ラインへ担体が逆流することが防止せ
られている。

■）担体を交換するには、液循環の停止によって担体（
Ｓ）は自然と担体容器＜Ｌ）の内部に沈積するので、静
止状態の担体容器（１）をホイスト（９）などの吊り上
げ手段によって反応′ＷＩ（８）の外へ搬出し、担体の
交換を行なう。そのため、担体交換時に反応液を反応槽
から排出する必要がない。

廃糖蜜を原料としたアルコール発酵の場合の反応装置の
仕様は以下のとおりである。

反応槽：直径１６４ｍ反応槽：容量４ｍ３担体（バーミキュライト）：直径１１１Ｉ１１担体充填
量：　２００ｋｇ（１，２ｍ’　）担体静止層高：０．
９ｍ容器高さ：１．２ｍ容器網のメツシュ径：０．８■ 容器回転速度：　１０　ｒｐｍ［発明の効果コこの発明の流動床反応槽用の担体容器によれば、担体容
器（１）の吊り上げによって反応槽（８）への担体容器
（１）の収納および取り出しを容易に行なうことができ
、その結果担体の交換を容易ならしめることができる。

また、担体容器（１）を回転させることによって容器内
の整流板（６）の動きて反応液中に担体（Ｓ）の流動を
良好ならしめることができる。

さらに、粒子遮断部材（７）の外縁は反応槽（８）の内
面に接し、反応槽（８）の内部における担体容器（１）
の外側部分には粒子遮断部材（７）によって担体非存在
領域（１２）か形成されるので、この領域（１２）から
循環液および流出液を引き抜くことにより、液のみの引
き抜きか可能である。

またこの担体非存在領域（１２）の形成によって、液循
環停止時に反応槽底部から循環ラインへ担体が逆流する
ことを防止することかできる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明による担体容器の反応槽への収納時を
示す一部切欠正面図であり、第２図は第１図中の■−■
線に沿う断面図であり、第３図は反応槽の稼動状態を示
す一部切欠正面図である。（１）・・・担体容器、（２）・・・支持フレーム、（
３）・・・網、（４）・・・容器本体、（５）・・・吊
り上げフレーム、・・・整流板、・・・粒子遮断部材、・・・反応槽。以上

Claims

【特許請求の範囲】

支持フレーム（２）と同フレーム（２）に張った所要メ
ッシュの網（３）とで構成された容器本体（４）におい
て、支持フレーム（２）の頂部に吊り上げフレーム（５
）が、網（３）の内側に整流板（６）が、および容器本
体（４）の上端外周にこれを巡る所要幅の粒子遮断部材
（７）がそれぞれ設けられている、流動床反応槽用の担
体容器。