JPH04120753U - 治療用電気刺激装置 - Google Patents
治療用電気刺激装置Info
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- JPH04120753U JPH04120753U JP3396491U JP3396491U JPH04120753U JP H04120753 U JPH04120753 U JP H04120753U JP 3396491 U JP3396491 U JP 3396491U JP 3396491 U JP3396491 U JP 3396491U JP H04120753 U JPH04120753 U JP H04120753U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 患者が受ける電気刺激よりも治療者の指先で
受ける電気刺激が強い場合における治療者が受ける疲労
感を防ぐ。 【構成】 所定の周波数の電流を発生する電流発生手段
(1)と、患者の体に取付ける患者接続用導子(4)と
を有する治療用電気刺激装置において、治療者の指先に
取付ける少なくとも一つの第1の治療者用導子(3a〜
3e)と、治療者の指先を除く部位に取付ける第2の治
療者用導子(3f)と、前記第1の治療者用導子と前記
第2の治療者用導子に供給する電流の割合を任意に調整
可能な調整手段(3v)とを具備する。
受ける電気刺激が強い場合における治療者が受ける疲労
感を防ぐ。 【構成】 所定の周波数の電流を発生する電流発生手段
(1)と、患者の体に取付ける患者接続用導子(4)と
を有する治療用電気刺激装置において、治療者の指先に
取付ける少なくとも一つの第1の治療者用導子(3a〜
3e)と、治療者の指先を除く部位に取付ける第2の治
療者用導子(3f)と、前記第1の治療者用導子と前記
第2の治療者用導子に供給する電流の割合を任意に調整
可能な調整手段(3v)とを具備する。
Description
【0001】
この考案は、従来から実用されているマッサージ療法に物理療法として広く採
用されている低周波療法を効果的に併用して治療を行う治療用電気刺激装置に係
り、特に刺激を与えるタイミングと、その強さを治療者自身が他覚的なフィード
バック情報をもとに任意に設定することができる治療用電気刺激装置に関する。
【0003】
従来より、低周波治療器などの治療用電気刺激装置は、一般的に二つの導子と
、これら導子間に低周波電流を流す電流発生部とを有して構成されている。この
種の装置は、一方の導子を患者の患部に取付け、他方の導子をこれから離間した
部位に取付け、その後、これら導子間に患部の状態に応じて決定した値の低周波
電流を流して電気刺激を与え、治療を行うものであ。この種の治療法は、マッサ
ージや低周波療法とは別に行われている。
【0004】
一方、先行例(特願平2−114173号)に見られるように、マッサージ中
に、患部に刺激を与えるタイミング及び強さを治療者が任意に調整できる治療用
電気刺激装置が提案されている。
【0005】
ところで、電気刺激感覚は人体の各部位によって大きく異なるのが普通であり
、徒手によるマッサージ時には、特に、上記先行例のように治療者の手自体が導
子として機能し、患者の患部に電気刺激を与える構成になっているものにあって
は、治療者の指先部分における刺激が患者が患部における刺激よりも強くなる場
合が多く、治療者自身が刺激電流によって疲労感を訴えることが多いという問題
がある。
【0006】
この考案は上述した事情に鑑みてなされたもので、治療者が手を通して患者に
電気刺激を与える場合、治療者が受ける刺激感覚を調整することができる治療用
電気刺激装置を提供することを目的としている。
【0007】
請求項1記載の治療用電気刺激装置は、治療者の指先に取付ける少なくとも一
つの第1の治療者用導子と、治療者の指先を除く部位に取付ける第2の治療者用
導子と、前記第1の治療者用導子と前記第2の治療者用導子に供給する電流の割
合を任意に調整可能な調整手段とを具備することを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の治療用電気刺激装置は、前記第1の治療者用導子の指先の腹面
が当る部分に小径の孔を開けたことを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の治療用電気刺激装置は、前記第1の治療者用導子を、手袋状に
形成され、手の平の中央部分が当る部分が抜かれ、また、各指先の腹面が当る部
分に小径の孔が開けられた絶縁性を有する伸縮自在な部材からなる装着具と、こ
の装着具の各指の先端部分に設けられ、該先端部分に開けられた孔に一致する位
置に該孔と同径の孔が開けられた導電性部材とを有して構成したことを特徴とす
る。
【0010】
請求項1記載の構成によれば、電流発生手段から出力された電流は、主に、治
療者の指先以外に取付けられた第2の治療者用導子により治療者の手の平を通し
て患者の体に流れるとともに、治療者の指先に取付けられた第1の治療者用導子
を通して患者の体に流れる。この場合、調整手段により、第1,第2の治療者用
導子を通して患者の体に流れる電流の割合を調整できる。
したがって、患者の患部での電気刺激感覚と、治療者の指先の腹面での電気刺
激感覚とに大きな差がある場合、例えば治療者が患者よりも電気刺激を強く受け
る場合は、第1の治療者用導子を介して患者へ流れる電流を多くすることにより
、治療者自身が刺激電流によって受ける疲労感を防ぐことができる。
【0011】
請求項2記載の構成によれば、第2の治療者用導子の指先の腹面が当る部分に
小径の孔を開けたので、治療者は指先で電気刺激を感覚的に検知することができ
る。
請求項3記載の構成によれば、装着具を手に装着するだけで済むので、治療開
始までの時間を短縮することができる。
【0012】
以下、図面を参照してこの考案の実施例について説明する。
第1図はこの考案の一実施例による治療用電気刺激装置の概略構成および使用
状態を示す図である。この装置は生体に対して低周波電流による刺激を与えるも
のである。この図において、1は低周波電流を発生する低周波発生部、2は低周
波発生部1から出力される低周波電流のレベルを調整する出力制御部である。こ
の出力制御部2はペダル式になっており、治療者がペダルを踏む込むことによっ
て低周波電流の出力レベルが増加する。2aは出力制御部2から出力される低周
波電流のレベルを表示する電流表示器、3は治療者用導子部,4は患者用導子で
あり、これらは出力制御部2から出力される低周波電流を人体に流すためのもの
である。
【0013】
図2は、治療者用導子部3の構成を示す図である。治療者用導子部3は導電性
を有する伸縮自在の布部材(またはゴム部材)によってリング状に形成された複
数の導子3a〜3e(第1の治療者用導子)と、略正方形に形成された導電性の
布部材(または、薄板状の導電性ゴム部材)からなる導子3f(第2の治療者用
導子)と、導子3a〜3eと導子3fとの間に介挿される可変抵抗器3vとを有
して構成されている。各導子3a〜3fの一方の面には、粘着剤が塗布されてお
り、人体の略全ての部位に装着することができるようになっている。導子3a〜
3eの各々をリング状に形成したのは、治療者が孔を通して指先で患者体に触れ
ることができるようにしたためである。これによって、治療者は電気刺激を指先
で感覚的に検知することができる。
【0014】
ここで、図3は治療者用導子部3の治療者の腕への装着状態を示す平面図であ
り、この図に示すように、導子3a〜3eは治療者の各指の先端部分の腹面に取
付けられ、導子3fは手首近傍に取付けられている。
このようにして、各導子3a〜3fを治療者の手に装着することにより、導子
3fから治療者の手を通して患者の体に流れる主電流経路と、導子3a〜3eを
通して患者の体に流れる副電流経路(バイパス経路)とが治療者の手を基体とし
て構成される。
【0015】
上記可変抵抗器3vは 、導子3a〜3eと導子3fに流れる電流の割合を調
整するものである。すなわち、抵抗値を小にすることで導子3a〜3eへ流れる
電流が大になる。
【0016】
一方、上記患者用導子4は導子3fと同様に略正方形に形成された導電性の布
部材(または、薄板状の導電性ゴム部材)から構成されており、その一方の面に
は粘着剤が塗布されている。
【0017】
このように構成された治療用電気刺激装置において、治療者は、まず患者用導
子4を患者の患部から離れた任意の部位に取り付ける。次いで、治療者用導子部
3の導子3fを自身の手首に装着し、そして、導子3a〜3eを各指の先端部分
の腹面に取付ける。これにより、手自体が導子になる。次に、治療者は出力制御
部2を治療者が操作し易い(踏込み易い)位置に配置する。この状態で装置本体
の図示せぬ電源スイッチをオン側に投入する。
【0018】
電源を投入した後、治療者は患者の患部(すなわち、マッサージ部位あるいは
指圧部位)に手を当てると、導子3fから手の平を介して患者の患部に電流が流
れるとともに、導子3a〜3eから直接患部に電流が流れる。そして、治療者は
、
患者の患部で受ける電気刺激の強さと、自身が指先の腹面で受ける電気刺激の強
さに大きな差があれば、可変抵抗器3vを調整して、導子3a〜3eから患者へ
流れる電流を多くする。この場合、治療者は刺激の検知を導子3a〜3eに開け
られた孔を介して患者の体に触れることにより行なう。
【0019】
そして、治療者は、例えば、マッサージ中において、治療効果の高いと思われ
る時点で効果的な刺激強度を与えるために、出力制御部2を制御する(ペダルの
踏込み量を変える)。このときの電流のレベルは逐次電流表示器2aに表示され
る。
【0020】
このように手自体を導子とすることによって、バイオフィ−ドバック作用を利
用して、電気刺激を患部に与えるタイミングを計り、さらに踏込む量によって電
気刺激の強度を調整しながら治療を行う。そしてこの治療は、治療者が直接、患
者に触れて行うので、電気刺激による危険を防止できるという安全上に効果があ
るとともに、従来のように導子を患部に貼付けて行う所謂機械的な感覚と異なり
、“肌の触合い”的なソフトな感覚を患者に与えることができる。
【0021】
次に、図4は、上記実施例における治療者用導子部3の導子3a〜3eの応用
例である導子5b(人差し指装着用)を示す平面図であり、この図に示すように
、導子5bは導電性ゴム部材等により指の先端部分を覆う形状に形成されている
。この導子5bにおいても、指の先端部分の腹面に当る部分に小径の孔が開けら
れている。なお、図示しないが、導子5a,5c〜5eも導子5bと同様に形成
されている。
【0022】
また、図5は治療者用導子部3の他の応用例を示す平面図であり、この図に示
すように、手袋状に形成された基部6の各指の先端部分の手の平側に導電性を有
する伸縮自在のゴム部材によって形成された複数の導子6a〜6eが取付けられ
ている。この場合、手袋状の基部6は伸縮性を有し、かつ絶縁性を有している。
また、この基部6の手の平の中央部分が当る部分が抜かれており、また、各指の
先端部分の手の平側には小径の孔が開けられている。各導子6a〜6eには、基
部6の指先部分に開けられた孔の位置に一致させた位置に小径の孔が開けられて
いる。これらの孔を介して治療者は指先で電気刺激を感覚的に検知することがで
きる。この応用例にあっては、装着を短時間で済ませることができるので、治療
開始までの時間が短くて済むという利点を有している。
【0023】
なお、上記実施例においては、臨床時においては、導子3a〜3eは各指すべ
てに配設する必要はなく、マッサージ手法と適応してその配設を決めることがで
きる。
また、上記実施例において、導子3a〜3fとして、導電性ゴム部材などの弾
性体を使用することにより、指先部への装着がし易く、かつマッサージ時におけ
る機械的な刺激がやわらげられ、心地良い刺激を与えることができる。
【0024】
以上説明したように、本考案による治療用電気刺激装置は上述のごとく構成さ
れているので、以下に示す効果を奏でる。
請求項1記載の治療用電気刺激装置においては、治療者の指先に取付ける少な
くとも一つの第1の治療者用導子と、治療者の指先を除く部位に取付ける第2の
治療者用導子と、第1の治療者用導子と第2の治療者用導子に供給する電流の割
合を任意に調整可能な調整手段とを具備したので、患者の患部の電気刺激感覚と
治療者の指先の腹面の電気刺激感覚とに大きな差がある場合には、第1の治療者
用導子から患者へ流れる電流を適当に配分することにより、治療者自身が刺激電
流によって受ける疲労感を防ぐことができるという効果が得られる。この効果は
、臨床面における実用効果は極めて高い。
請求項2記載の治療用電気刺激装置においては、前記第1の治療者用導子の指
先の腹面が当る部分に小径の孔を開けたので、治療者は指先で電気刺激を感覚的
に検知することができる。
請求項3記載の治療用電気刺激装置においては、前記第1の治療者用導子を、
手袋状に形成され、手の平の中央部分が当る部分が抜かれ、また、各指先の腹面
が当る部分に小径の孔が開けられた絶縁性を有する伸縮自在な部材からなる装着
具と、この装着具の各指の先端部分に設けられ、該先端部分に開けられた孔に一
致する位置に該孔と同径の孔が開けられた導電性部材とを有して構成したので、
手に簡単に装着することができ、治療開始までの時間を短縮することができる。
【0025】
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例である治療用電気刺激装置
の概略構成および使用状態を示す図である。
の概略構成および使用状態を示す図である。
【図2】同装置の一部分である治療者用導子部3の詳細
な構成を示す構成図である。
な構成を示す構成図である。
【図3】同治療者用導子部3を手に装着した状態を示す
平面図である。
平面図である。
【図4】同治療者用導子部3を構成する導体3bの応用
例である導体5bを示す平面図である。
例である導体5bを示す平面図である。
【図5】同治療者用導子部3の他の応用例を示す平面図
である。
である。
1 低周波発生部
2 出力制御部
3 治療者用導子部
3a〜3f 導体
3v 可変抵抗器
4 導子
5b 導体
6 基部
6a〜6e 導体
Claims (3)
- 【請求項1】 所定の周波数の電流を発生する電流発生
手段と、患者の体に取付ける患者接続用導子とを有する
治療用電気刺激装置において、治療者の指先に取付ける
少なくとも一つの第1の治療者用導子と、治療者の指先
を除く部位に取付ける第2の治療者用導子と、前記第1
の治療者用導子と前記第2の治療者用導子に供給する電
流の割合を任意に調整可能な調整手段とを具備すること
を特徴とする治療用電気刺激装置。 - 【請求項2】 前記第1の治療者用導子の指先の腹面が
当る部分に小径の孔を開けたことを特徴とする請求項1
記載の治療用電気刺激装置。 - 【請求項3】 前記第1の治療者用導子は、手袋状に形
成され、手の平の中央部分が当る部分が抜かれ、また、
各指先の腹面が当る部分に小径の孔が開けられた絶縁性
を有する伸縮自在な部材からなる装着具と、この装着具
の各指の先端部分に設けられ、該先端部分に開けられた
孔に一致する位置に該孔と同径の孔が開けられた導電性
部材とを有して構成したことを特徴とする請求項1記載
の治療用電気刺激装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3396491U JPH04120753U (ja) | 1991-04-15 | 1991-04-15 | 治療用電気刺激装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3396491U JPH04120753U (ja) | 1991-04-15 | 1991-04-15 | 治療用電気刺激装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04120753U true JPH04120753U (ja) | 1992-10-28 |
Family
ID=31916499
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3396491U Withdrawn JPH04120753U (ja) | 1991-04-15 | 1991-04-15 | 治療用電気刺激装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04120753U (ja) |
-
1991
- 1991-04-15 JP JP3396491U patent/JPH04120753U/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19950713 |