JPH04120284A - 防食構造物 - Google Patents

防食構造物

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JPH04120284A
JPH04120284A JP24154890A JP24154890A JPH04120284A JP H04120284 A JPH04120284 A JP H04120284A JP 24154890 A JP24154890 A JP 24154890A JP 24154890 A JP24154890 A JP 24154890A JP H04120284 A JPH04120284 A JP H04120284A
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corrosion
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Ryuzo Kano
加納 竜三
Akihito Ata
阿多 昭仁
Ikuo Yamamoto
山本 郁雄
Yoshimasa Imakita
今喜多 美方
Yukihiro Sone
幸宏 曽根
Juichi Tomura
戸村 寿一
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NAKAGAWA BOSHOKU KOGYO KK
Nakagawa Corrosion Protecting Co Ltd
Osaka Gas Co Ltd
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NAKAGAWA BOSHOKU KOGYO KK
Nakagawa Corrosion Protecting Co Ltd
Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、たとえば海水中に設けられている鋼管から成
る杭などの防食構造物に関する。
従来の技術 典型的な先行技術は、このような杭などの金属製被防食
物体の一部を研磨して、その研磨された部分に防食のた
めの被覆層を形成し、経年後、その被覆層を取外して、
前記研磨された部分の発錆の有無を目視観察する。
このような先行技術は、防食状態を確認するために、被
覆層を一旦、取外さなければならず、作業が面倒である
。このような被覆層を取外す作業およびその後の被覆層
を補修する作業は、被防食物体が海水などの水中に設け
られているときには、作業性が悪く、安全性に劣り、ま
た作業の信頼性に欠ける。
またこのような先行技術では、被防食物体の多数の場所
て防食状態の確認をすることが困難であり、その管理範
囲は、たとえば1点である。
他の先行技術は、金属製被防食物体の表面に、重量を予
め測定した上記被防食物体と同種の金属製試験片を取付
け、その後、被防食物体と試験片とを防食するために被
覆層で覆い、経年後、被覆層を取外して、前記試験片を
取出し、その試験片の重量を測定し、試験片の減量を計
算する。この減量の計算値から、被防食物体の防食状態
を確認する。このような先行技術は、前述の先行技術と
同様な問題があるとともに、さらに、試験片の取付けお
よび保全に相当な費用を要するばかりでなく、防食状態
を常時確認することができなかった。
発明が解決すべき課題 本発明の目的は、被防食物体を被覆、している被覆層を
破壊することなしに、防食状態を常時確認することがで
き、また広い範囲にわたって容易に防食状態の確認を行
うことができ、作業性が良好であり、安価な防食構造物
を提供することである。
課題を解決するための手段 本発明は、金属製被防食物体の外周に、電気絶縁性第1
被覆層を形成し、 第1被覆層の外側に、電気絶縁性第2被覆層を形成した
防食構造物において、 第1被覆層と第2被覆層との間に、導電性のリード線付
き電極を配置し、かつもう一方のリード線を金属製被防
食物体に接続し、 被防食物体とtiとの間の電気的特性を測定することに
よって被防食物体の防食状態を確認できるようにしたこ
とを特徴とする防食構造物である。
また本発明は、電極は、被防食物体とは異なる金属から
成り、 被防食物体と電極との電位差によって発生する電流を測
定することを特徴とする。
また本発明は、電極は被防食物体と同一金属から成り、 被防食物体と電極との間のコンダクタンスを測定するこ
とを特徴とする。
作  用 本発明に従えば、金属製被防食物体、たとえば鋼管など
から成る水中に設けられた杭などの外周に、防食のため
の電気絶縁性第1被覆層を形成し、この第1被覆層の外
側にさらに、防食を確実にし、かつ第1被覆層を保護す
るための電気絶縁性の第2被覆層を形成した防食構造の
防食状態の確認方法であって、第1被覆層と第2被覆層
との間に導電性の電極を配置し、この被防食物体と電極
との間の第1被覆層の電気的特性を測定する。したがっ
て第1および第2被覆層を破壊することなく、常時防食
状態を確認することができ、腐食の兆しを評価すること
ができ、腐食の事前予知が可能になる。
前記電極は被防食物体とは異なる金属から成り、したが
って水などが第2被覆層からさらに第1被覆旭に浸透し
たとき、被防食物体と電極との間で電池が形成される。
したがってこの被防食物体と電極との間の電流を測定す
ることによって、防食状態の確認を行うことができる。
また本発明に従えば、電極は、被防食物体と同一金属か
ら成り、被防食物体と電極との間の交流電力供給時のコ
ンダクタンスを測定することによって、被防食物体の防
食状態の確認を行うことができる。
実施例 第1図は、本発明の一実施例の断面図であり、第2図は
第1図の切断面線■−■から見た一部の断面図である。
海水35には軟鋼製の鋼管などである鋼製被防食物体2
の外周面には、電気絶縁性第1被覆層4が形成される。
この第1被覆層4は、粘着性を有し、被防食物体2の外
周面に密着し、その物体2に水が接触することを防ぐ、
この第1被覆層4は、たとえば防錆コンパウンドを不織
布に含浸させた構成を有し、防錆コンパウンドの組成は
たとえば、ペトロラタム、インヒビターなどから成るペ
トロラタム系防食材料などであり、不織布は、たとえば
ポリエステル繊維などから成る。
第1被覆層4の外側には5導電性のたとえば金属から成
る電極5が配置される。第1巌覆層4と電極5との外側
には、電気絶縁性の第2被覆層6が形成される。この第
2被覆層6は緩衝性、すなわち弾力性を有する材料、た
とえば発泡ポリエチレンなどから成り、第1被覆層4と
電極5とを外力から保護するとともに、水の侵入を防ぐ
第2被覆層6の外周は、保護層7によって被覆される。
この保護層7は、たとえばガラス繊維強化プラスティッ
ク(略称FRP)から成り、堅固で強度および耐久性に
富む。この保護層7は、後述の第6図に示されるように
、たとえば半割り状となっており、フランジ26が耐食
性のボルト27およびナツト28を用いて保護層7が第
2被覆層6を締付けて固定される。
海水35の海面よりも上方には電気的特性を測定する測
定手段8が設けられる。この測定手段8は、各端子9.
10を有し、一方の端子9にはリード線であるライン1
1およびスイッチ12を介して電極5が接続され、他方
の端子10には被防食物体2がリード線であるライン1
3を介して接続される。なお、電極5の形状が板状の場
合は、第1被覆層に接する面以外を絶縁テープ、絶縁塗
料などによる絶縁処理することが好ましい。
を極5は、被防食物体2である鋼の電位よりも電極電位
が卑である金属、たとえば亜鉛などから成る。測定手段
8は直流電流計であり、端子9はその直流電流計の負の
端子であり、もう1つの端子10は正の端子である。保
護層7から第2および第1被覆層6.4内に海水が侵入
し、第1被覆層4に海水が浸透し、その第1被覆層4の
電気絶縁性が低下すると、亜鉛から成る電極5と、鋼か
ら成る被防食物体2との間に、電位差が発生して電池が
構成される。したがってスイッチ12を閉じると、電極
5と被防食物体2との間に電流が流れ、その電流が測定
手段8によって計測される。
このようにして電極5と被防食物体2とを電位が異なる
金属で構成することによって、第1被覆層4に海水が浸
透したとき電池が構成され、上述のように電極5と被防
食物体2との間に流れる電流を測定することができ、こ
の電流の大小は防食のための第1被覆層4の電気絶縁性
能の大小によって決まる。一方、第1被覆層4の電気絶
縁性能は、防食性能と比例し、さらに被防食物体2の防
食状態と比例するので、その第1被覆層4の電気絶縁性
能の大小から、すなわち測定手段8によって測定される
電流値の大小から、被防食物体2の防食状態の劣化など
の大小を判断することができる。
第3図は、本件発明者の実験に用いられる装置の断面を
示している。電気絶縁性である合成樹脂製水槽1内には
、軟鋼などの鋼管から成る杭である被防食物体2が設け
てあり、水槽1内には海水などの水3が貯留され、被防
食物体2は、この水3に部分的に浸漬されている。
第4図は、本件発明者の実験結果を示すグラフである。
第4図の横軸は、電極5と被防食物体2との間の測定手
段8によって測定される電流値を、その電極5の被防食
物体2表面に臨む面積で除した電流密度を示す。第4図
の縦軸は、防食率Pを示す。
この実験のために被防食物体2の表面には、被防食物体
2と同一材料から成る防食性能試験片15を、電気絶縁
層を介して配置し、この試験片15の重量減による腐食
量をBとする。水3内に無防食試験片14が浸漬される
。試験片14.15は同一寸法形状を有し、被防食物体
2と同一材料から成り、たとえば軟鋼から成る。試験片
14の腐食量をA(g)とする。
防食率Pは、第1式で示される。
この第3図の実験を行うにあたり、第1被覆層4を構成
する不織布に含浸させる粘着性および電気絶縁性を有す
る防錆コンパウンドの量を零から段階的に増加させると
ともに、保護層7の締付は程度を全く締付けない状態か
ら充分に締付けた状態まで段階的に変化して各種の防食
性能の差を有する試験体を作成し、第3図で示される上
述の構成において防食試験を行う。
この第4図において、電流密度と防食率Pとの関係は回
帰直線aで示されている。この回帰直線aの下および上
の曲線al、a2は、電流密度と防食率Pとの関係の9
5%信頼限界であり、したがって信頼率95%で電流密
度と防食率Pとを関連させた測定値は、これらの曲線a
l、a2に囲まれた範囲に含まれることになる。このよ
うにして電極5と被防食物体2との間の電流を測定する
ことによって、その電流密度を求め、こうして求められ
た電流密度の値から第4図の上方に立上げた直線が、信
頼限界の下限および上限の曲線a1a2と交わる所の縦
軸の数値が、防食率Pの範囲であると判断することがで
きる。たとえば電流測定結果による電流密度が0.1m
A/cm”であるときには、第4図の破線で示すように
直線を立上げ、回帰直線aならびにその95%信頼限界
の下限および上限を示す曲線al、a2との交点を求め
、その交点に相当する防食率Pを縦軸から読取ると、防
食率Pの平均値は90%、下限値は84.1%、上限値
は95.9%となる。このようにして第4図に示される
グラフを用いて、防食状態の確認を行うことができる。
第4図では、電極5と被防食物体2との間の電流値を、
電極5が第1被覆層4に臨む面積で除した単位面積1c
m2あたりの電流密度で表示しである。したがって被防
食物体2がたとえば大形鋼構造物の場合であって、それ
に応じて電極5の面積を大きくしたときであっても、測
定手段8によって測定した電流値を電極5の面積で除し
て電流密度に換算することによって、第4図を用いて防
食率Pを判断することができる。
このような第4図の実験結果によれば、電流密度と防食
率Pとの相関係数は−0,97であり、強い負の相関が
あり、電流密度と防食率Pとはほぼ直線的な比PJ関俤
にあることが判る。
本発明の他の実施例を述べる。この実施例は第1図およ
び第2図の実施例に類似するけれども、電極5は、被防
食物体2と同一材料から成り、たとえば軟鋼である。測
定手段8は、交流電源を用いるコンダクタンス測定手段
である。試験片14゜15は、被防食物体2と同一材料
である軟鋼から成り、これらの試験片14.15は、同
一寸法形状を有する。その他の構成は、前述の実施例と
同様である。測定手段8におけるコンダクタンス測定の
ために用いられる交流電源の周波数はたとえば1kHz
である。保護層7、第2被覆層6および第1被覆層4の
内部に海水が侵入することによって、第1被覆層4に海
水が浸透すると、その第1被覆層4の電気絶縁性が低下
し、コンダクタンスが増加する。スイッチ12を閉じる
と、測定手段8によって電極5と被防食物体2との間の
コンダクタンスを計測することができる。このコンダク
タンスの大小は、第1被覆層4の電気絶縁性能の大小に
よって決まる。一方、第1被覆層4の電気絶縁性能は、
防食性能と比例し、さらに被防食物体2の防食状態と比
例するので、第1被覆層4の電気絶縁性能の大小、すな
わちコンダクタンスの大小から、被防食物体2の防食状
態の劣化などの沃゛小を判断することができる。
第5図はこのようにして、本件発明者の実験によるコン
ダクタンスの単位面積あたりの値と防食率Pとの実験結
果を示すグラフである。この実験を行うにあたり、第1
被覆層4を構成する不織布に含浸させる粘着性および電
気絶縁性を有する防錆コンパウンドの量を零および段階
的に増加させるとともに、保護層7の締付は程度を、全
く締付けない状態から充分に締付けを行った状態まで段
階的に差を付けた各状態とを組合わせて、防食性能の差
を有する試験体を作成する。この試験体を用いて、第1
図および第2図の構成において、測定手段8を用いてコ
ンダクタンスを測定する。これと同時に、試験片15の
重量減を測定し、また同時に水槽1の水3に浸漬しであ
る無防食試験片14の重量減とを比較して防食率Pを前
述の第1式のとおり算出する。試験片14.15は同一
寸法形状を有し、被防食物体2と同一材料、この実施例
では軟鋼から成るものとする。
このようにして単位面積あたりのコンダクタンスと防食
率Pとの関係を示す回帰直線すが得られ、その下および
上の各曲線bl、b2は、コンダクタンスと防食率Pと
の関係の95%信頼限界である。信頼率95%でコンダ
クタンスと防食率Pとを関連させた測定値は、これらの
曲線bl、b2に囲まれた範囲に含まれることになる。
このようにしてt8i5と被防食物体2との間のコンダ
クタンスを測定すれば、第5図で、単位面積あたりのコ
ンダクタンスの値から第5図の上方に立上げた直線が信
頼限界の下限の曲線b1と上限の曲線b2とが交わる所
の縦軸の数値が防食率Pの範囲であると判断することが
できる。たとえばコンダクタンス測定値に基づく単位面
積あたりのコンダクタンスが11.3mS/cm2であ
ったときには、第5図の破線で示すように、この値を延
長して回帰曲線すならびにその95%信頼限界下限およ
び上限を示す曲4tbl、b2との交点を求め、その交
点に対応する防食率Pを縦軸から読取ると、防食率Pの
平均値は90%、下限値は87.6%、上限値は92.
4%となる。
なお第5図では、電極5と被防食物体2との間の実際に
測定したコンダクタンス測定値を、電極5の第1被覆層
4に臨む面積で除した単位面1’11cm2あたりのコ
ンダクタンス値で表示しである。
したがって被防食物体2がたとえば大形鋼構造物の場合
であって、それに応じて電極5の面積を大きく設定した
ときてあっても、測定したコンダクタンス値を、その@
、電極の面積で除して単位面積当りのコンダクタンス値
を求めることによって、第5図を用いて防食率Pを判断
することができる。
第5図から単位面積あたりのコンダクタンスと防食率P
との相関係数は−0,99であり、強い負の相関があり
、単位面積当りのコンダクタンスと防食率とはほぼ直線
的な比例間係にあることが判る。
第6図は、本発明の他の実施例の側面図である。
海水35には、軟鋼である鋼管から成る杭16゜17が
打込まれ、各杭16,17の頭部にコンクリート部材3
2を打設して、水上構造物が構成される。この杭16.
17には防食構造19.20が施される。この防食構造
19.20は、海水35の水面の干満部および飛沫部に
わたって上下に延びて設けられる。
第7図は第6図に示される防食構造19の側面図であり
、第8図は第7図の切断面線■−■から見た断面図であ
る。鋼管である杭16には、第1被覆層21が形成され
る。この第1被覆層21は電気絶縁性であり、かつ粘着
性を有し、前述の第2図に示される第1被覆層4と同様
な組成を有する。この第1被覆層21上には、第7図に
示されるように周方向(第7図の左右方向)に分断され
、かつ軸線方向(第7図の上下方向)にずれて配置され
る複数の電極22が設けられる。こうしてこれらの電極
22は、杭16の全周にわたって、第1被覆層21上に
配置される。この実施例では、tlii22は杭16の
全周にわたって合計8側設けられ、そのうちの半周分の
4個が第7図に示されている。
電極22と第1被覆層21上には、電気絶縁性の第2被
覆層23が形成される。第2被覆層23は、前述の第6
図に示される第2区の第2被覆層6と同様な組成を有す
る。第2被覆層23の外周には半割り状の一対の保護層
24が被・覆される。
この保護層24は、軸線方向に延びかつ半径方向外方に
突出したフランジ26を有し、このフランジを挿通する
耐食性ボルト27に耐食性ナツト28が螺合して、保護
層24は第2被覆層23上で締付けられる。保護層24
は、前述の第2図における保護層7と同様な組成を有し
、FRPから成る。保護層24の内面には、第2被覆層
23が貼着され、この第2被覆層23の内面下部に、前
述のようにして電極22が貼着される。このようにして
、保護層24と半割り状となった第2被覆層23と電極
22とが組合わされた状態で、杭16の外周に被覆され
ている第1被覆層21の外側にボルト27とナツト28
とによって締付けて固定される。
電極22には可撓性の絶縁被覆層を有するリード線29
が個別的に接続され、このリード線29は、電気絶縁性
合成樹脂から成る電線管30を挿通して、カバー24の
上部から取出され、桟橋18の上部に設けられた測定手
段31に接続される。
電線管30は、フランジ26付近で第2被覆層23と保
護層24との間に配置される。
もう1つの防食構造20に関してもまた同様な構成とな
っており、対応する部分には同一の数字に添え字aを付
して示す。
防食構造19に関連して設けられている電極22は、亜
鉛から成り、測定手段31によって、杭16と電極22
との間の電流が測定され、この測定手段31は直it流
計である。もう1つの防食構造20に関連して設けられ
ている電極22aは、杭17と同一材料である軟鋼から
成り、測定手段31aは、杭17と電極22aとの間の
コンダクタンスを測定し、この測定手段31aは交流コ
ンダクタンス測定手段である。
第1表は第6図〜第8図の実施例における本件発明者の
実験結果を示す。
二の実験結果によれば、測定手段31によって測定され
る電流値は、3力月および1年の経年後においても零で
ある。また杭の1年後における防食率は87〜100%
の範囲であると判断することができる。コンダクタンス
の測定値は、009〜11.27X10−3mS/cm
2の範囲であって、この結果を前述の第5図のグラフを
用いて防食率を求めると、1年後の防食率は、89〜9
8%の範囲にあるものと判断することができる。
このようにして杭16.17の防食率を知ることができ
る。
本発明は、杭16.17だけでなく、その他の金属製被
防食物体の防食状態の確認のために広範囲に実施するこ
とができる。測定手段8,31゜31aは、電流および
コンダクタンスを測定するだけでなく、その他の電気的
特性を測定するようにしてもよい。
発明の効果 以上のように本発明によれば、金属製被防食物体の外周
に形成された電気絶縁性第1被覆層と電気絶縁性第2被
覆層との間に導電性の電極を配置し、被防食物体と電極
との間の第1被覆層の電気的特性を測定するようにした
ので、被防食物体の防食状態を常時確認することができ
、腐食の兆しを評価することができ、また腐食の事前予
知が可能になり、こうして防食状態をいずれも確認する
ことができ、さらにまた被防食物体が設けられている危
険な場所、たとえば水中などに作業者が近付くことなし
に、たとえば地上から、そのような電気的特性を測定す
ることができるので、作業性が容易であり、また安全性
に優れている。
しかもこの第1および第2被覆層を破壊することなく防
食状態の確認を行うことができ、この点でもまた作業性
が優れている。
さらにまた電気的特性の程度によって、腐食の事前評価
を段階的または連続的に行うことができ、しかも第1被
覆層の防食被覆性能の劣化状態もまた確認することがで
きる。さらにまたこのような電極を多数の個所に配置す
ることによって、多点での防食状態の管理を行うことが
でき、その管理範囲を広くすることが容易に可能である
さらにまたこのような電極を第1被覆層と第2被覆層と
の間に介在することによって、長期間にわたる防食状態
の確認を行うことができるので、安価な費用で、そのよ
うな確認を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の断面図、第2図は第1図の
切断面線■−■から見た一部の断面図、第3図は本件発
明者の実験に用いられる断面図、第4図は本件発明者の
実験結果の電流密度と防食率Pとの関係を示すグラフ、
第5図は単位面積あたりのコンダクタンスと防食率Pと
の関係を示す本件発明者の実験結果を示すグラフ、第6
図は本発明の他の実施例の側面図、第7図は第6図の防
食構造19を示す側面図、第8図は第7図の切断面線■
−■から見た断面図である。 2・・・被防食物体、3,15・・海水などの水、4゜
21−・第1被覆層、5,22.22a・電極、623
・・・第2被覆層、7.24・・保護層、14.15 
・ 試験片、 〕 測定手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)金属製被防食物体の外周に、電気絶縁性第1被覆
    層を形成し、第1被覆層の外側に、電気絶縁性第2被覆
    層を形成した防食構造物において、第1被覆層と第2被
    覆層との間に、導電性のリード線付き電極を配置し、か
    つもう一方のリード線を金属製被防食物体に接続し、被
    防食物体と電極との間の電気的特性を測定することによ
    つて被防食物体の防食状態を確認できるようにしたこと
    を特徴とする防食構造物。
  2. (2)電極は、被防食物体とは異なる金属から成り、被
    防食物体と電極との電位差によつて発生する電流を測定
    することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の防食
    構造物。
  3. (3)電極は被防食物体と同一金属から成り、被防食物
    体と電極との間のコンダクタンスを測定することを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の防食構造物。
JP24154890A 1990-09-11 1990-09-11 防食構造物 Granted JPH04120284A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019215289A (ja) * 2018-06-14 2019-12-19 株式会社ナカボーテック 鋼構造物の防食状態監視システム
JP2019215290A (ja) * 2018-06-14 2019-12-19 株式会社ナカボーテック 鋼構造物の腐食検知装置

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JP2019215289A (ja) * 2018-06-14 2019-12-19 株式会社ナカボーテック 鋼構造物の防食状態監視システム
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JPH0480118B2 (ja) 1992-12-17

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