JPH04120231A - InとSbとPが添加された耐腐食性に優れる黄銅 - Google Patents

InとSbとPが添加された耐腐食性に優れる黄銅

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JPH04120231A
JPH04120231A JP24075490A JP24075490A JPH04120231A JP H04120231 A JPH04120231 A JP H04120231A JP 24075490 A JP24075490 A JP 24075490A JP 24075490 A JP24075490 A JP 24075490A JP H04120231 A JPH04120231 A JP H04120231A
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JP
Japan
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brass
weight
corrosion
corrosive
grain size
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Pending
Application number
JP24075490A
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English (en)
Inventor
Keizo Kazama
風間 敬三
Toshihiro Kato
敏弘 加藤
Iwao Sato
巌 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、復水器、加水加熱器、蒸留器、冷却器、遣水
装置等の熱交換器用の材料として、特に、自動車等に用
いられるラジェーターのチューブ材として好適な、耐腐
食性に優れた黄銅に関するものである。
[従来の技術] 従来、ラジェーターのチューブ材としては、黄銅、ある
いはこれに微量のPが添加された銅合金が一般的に利用
されて来ており、特に、機械的性質や成型性の面で優れ
た特性を発揮すると共に、他の銅合金に比較して安価に
て入手出来る事から、黄銅が広く用いられて来た。
しかし乍、近年に於ける様に、上記の機器を利用する領
域の拡大と、これを利用する環境の悪化が進展して行く
のに伴って、機器に使用されている材料は塩分濃度の高
い海浜の大気や排気ガス濃度の高い都市近郊の大気中で
使用される機会が多くなり、熱交換器の主要部で、材料
の腐食による機能の劣化が頻繁に認められる様になって
来た。
この為、従来に増した耐腐食強度を有する材料の出現が
待たれる様になって来た。
[発明が解決しようとする課題] 通常の黄銅は、価格的には手頃であるものの、腐食雰囲
気で応力のかけられた場合に発生して来る応力腐食割れ
現象には極めて敏感であり、特に、軽量を要求される熱
交換器用の材料としては、覆物化が要求される為、ます
ます腐食環境に耐えやすい素材の供給が望まれる様にな
って来て居る。
本発明は、熱交換器用の素材に要求される性能を満足さ
せるものとして、熱伝導性や電気伝導性を低下させるこ
となく、素材価格もさほど高騰させずに、耐腐食性に優
れるという銅合金を提供する事を目的とするものである
[課題を解決するための手段] 本発明者等は、黄銅の脱亜鉛腐食性の改良を検討してい
る段階で、Cu−Zn合金にInと、SbとPとを含有
させる事によって黄銅の脱亜鉛腐食性の著しい改良が認
められる事を見出だすと共に、更に、この合金の結晶粒
度を調整する事によって、黄銅の耐腐食性を大幅に改善
する事が可能である事を見出だし、本発明に至ったもの
である。
即ち、本発明は、課題を解決する為に、重量%でZnを
25〜38%と、Inを0.05〜0゜5%と、Sbを
0,01〜0.3%と、Pを0゜005〜0.05%含
み、残部がCuおよび不可避不純物からなる黄銅を開示
すると共に、その平均結晶粒径が2〜10μmに調整さ
れた上記の黄銅素材を利用する事によって、上記の課題
を解決出来る事を開示せんとしたものである。
[作用コ 本発明に於いて、ZnはCuに固溶して材料強度を向上
させる機能を持たせる為のものであり、ここに、Znの
含有量を25〜38重量%と限定した理由は、Znの含
有量が25重量%未満では材料強度が十分でなくなると
共に、銅分が高くなる事から、価格の上昇を招く為であ
り、また、Znの含有量が38重量%を超えた場合には
β相の析出量が多量になり、材料の加工性が劣化して来
るためである。
次いで、Inは合金素地に固溶して黄銅の腐食形態を部
分的な脱亜#9TK食から、全面的な腐食形態に移行さ
せると共に、その腐食減量を軽減させる作用を為すもの
であるが、ここに、Inの含有量を0.05〜0.5重
量%と限定した理由Cま、Inの含有量が0.05重量
%未満では材料の脱亜鉛腐食を抑制する効果の向上が認
められず、更に、Inの含有量が0.5重量%を超えて
含有される様になると、材料の全面腐食量が増加して来
る為、逆に腐食深さを軽減するという特性の向上効果が
悪化して来る為である。
次いで、Sbは、脱亜鉛腐食の形態を栓状から層状に変
化させる事によって、黄銅の腐食形態を部分的な脱亜鉛
腐食から、全面的な腐食形態に移行させると共に、その
腐食減量を軽減させる作用を為すものであるが、ここに
、Sbの含有量を0゜01〜0.3重量%と限定した理
由は、Sbの含有量が0.01重量%未満では材料の脱
亜鉛腐食の形態を変化させる効果が認められず、更に、
Sbの含有量が0.3重量%を超えて含有される様にな
ると、結晶粒界にSbが偏析して来るようになり、結果
的に、粒界部分が優先的に腐食されてしまう為である。
また、Pは、Sbと同様に、脱亜鉛腐食の腐食形態を栓
状から層状に変化させる事によって、黄銅の腐食形態を
部分的な脱亜鉛腐食から、全面的な腐食形態に移行させ
ると共に、その腐食減量を軽減させる作用を為すもので
あるが、ここに、Pの含有量を0.005〜0.05重
量%に限定したのは、Pの含有量が0.005重量%未
満であると、上記の腐食形態を栓状から層状に変化させ
る効果が不十分であり、更に、Pの含有量が0゜05重
量%を超えると、結晶粒界にPが偏析して来る為、粒界
部分の優先的腐食が進行される様になる為である。
最後に、材料の結晶粒度を調整する事は、材料の深さ方
向へ向かって進展していく腐食力を抑制する為に必要な
ものであるが、この場合、材料の平均結晶粒径を2〜1
0μmに調整するのは、平均結晶粒径が2μm未満では
加工組織が残存し易くなり、かえって、材料の耐腐食性
が悪化して来る為であり、平均結晶粒径が10μmを超
える場合には、材料の全面腐食現象が抑制された場合に
示される最大腐食深さの減少が認られなくなる為である
尚、材料の平均結晶粒径は、通常、材料を最終焼鈍しな
状態で測定するものであるが、本発明の対象とするラジ
ェーターのチューブ材は、仕上げ圧延率が低い為、最終
冷間圧延の前後に於いて、材料の平均結晶粒径に変化が
認められておらず、本明細書に記載された平均結晶粒径
の値は、全て、最終の冷間圧延加工を終えた材料につい
て測定されたものである。
[実施例] 実施例1 電気銅3456gと、電気亜鉛1525gと、I n8
gと、Sb3gとCu−15%P母合金8゜24gとを
原料とし、分析値としてZn30.5重量%と、In0
.16重量%と、SbO,06重量%と、Po、021
重量%と、残部Cuとからなる銅合金を大気溶解炉で溶
製し、厚さ30mm、幅100mm、長さ150mmの
インゴットを得た。
得られたインゴットは表面を片側2mmづつ面削りした
後、温度8500Cにて熱間圧延して厚さ10mmの中
間材とし、さらに、この中間材の表面を片側1mmづつ
面削した後、3mmの厚さまで冷間圧延を施し、あらた
めて温度600°Cにて1時間の中間焼鈍を窒素雰囲気
中で行った。
中間焼鈍を施した材料について、引き続いて冷間圧延を
施して厚さ0.4mmの条材とした後、温度450°C
にて1時間にわたる最終焼鈍を窒素雰囲気中で行い、条
材の平均結晶粒径を6μmに調整した後、さらに、冷間
加工を施して厚さ0゜3mmの条材とし、この条材から
幅25mm、長さ100mmの試験片を切り出し、結晶
粒度並びに耐腐食性の試験に供した。
材料の結晶粒度を測定する場合には、JISH0501
に規定された伸銅品結晶粒度試験方法の比較法に従って
測定すると共に、材料の耐腐食性を調べる試験方法とし
ては、JIS  Z2371に規定された塩水噴霧試験
方法を採用した。
この場合、試験片に対する塩水噴霧の処理時間は連続1
50時間とし、塩水噴霧処理の終了した試験片は幅方向
に6等分して切断された後、試験片の各切断面について
光学MfIIMiによる腐食深さの測定を実施し、試験
に供した幅25mmの試料の全長に亘っての計測を5箇
所、都合125mmについて行い、この間にあって、最
も深く腐食されている部分の深さをもって、その試料の
最大腐食深さとした。
以上の様にして計測された試料の最大腐食深さは5μm
であった。
実施例2 電気銅3205gと、電気亜鉛1775gと、I n8
gと、Sb3.5gと、Cu−15%P8゜24gとを
原料とし、分析値としてZn35.5重量%と、In0
.16重量%と、Sb0.07重量%と、Po、021
重量%と、残部Cuとからなる銅合金を得、平均結晶粒
径を7μmとした以外は、実施例1と同様な方法にて処
理された結果、計測された試料の最大腐食深さは4μm
であった。
実施例3 電気銅3186gと、電気亜鉛1785gと、In17
.Ogと、Sb6.Ogと、Cu−15%P5.88g
とを原料とし、分析値としてZn35.7重量%と、I
n0.34重量%と、Sbo、12重量%ト、Po、0
15重量%と、残部Cuとからなる銅合金を得、その平
均結晶粒径を4μmとした以外は、実施例1と同様な方
法にて処理された結果、計測された試料の最大腐食深さ
は6μmであった。
比較例1 平均結晶粒径が5μmに調整された亜鉛含有量30.5
重量%の黄銅を試料とした以外は、実施例1と同様な方
法にて処理された結果、計測された試料の最大腐食深さ
は75μmであった。
比較例2 分析値としてZn36.4重量%と、I no。
02重量%と、Po、020重量%と、残部Cuとから
なる銅合金を得、その平均結晶粒径を7μmとした以外
は、実施例1と同様な方法にて処理された結果、計測さ
れた試料の最大腐食深さは33μmであった。
比較例3 分析値としてZn29.6重量%と、I no。
22重量%と、Sb0.33重量%と、po、。
15重量%と、残部Cuとからなる銅合金を得、その平
均結晶粒径を5μmとした以外は、実施例1と同様な方
法にて処理された結果、計測された試料の最大腐食深さ
は23μmであった。
比較例4 分析値としてZn35.6重量%と、I no。
63重量%と、Sbo、03重量%と、po、。
22重量%と、残部Cuとからなる銅合金を得、その平
均結晶粒径を7μmとした以外は、実施例1と同様な方
法にて処理された結果、計測された試料の最大腐食深さ
は26μmであった。
比較例5 分析値としてZn30.4重量%と、In0゜34重量
%と、Sb0.02重量%と、Po、072重量%と、
残部Cuとからなる銅合金を得、その平均結晶粒径を6
μmとした以外は、実施例1と同様な方法にて処理され
た結果、計測された試料の最大腐食深さは52μmであ
った。
以上の如く、本発明の実施による場合には、腐食環境に
あっても、高度な耐食性が示される素材を容易に入手す
る事が可能になった。
以上の計測結果を第1表として示す。
又、平均結晶粒径を変化させた同一組成の合金について
、材料の最大腐食深さを測定した結果を纏めて第2表に
示す。
(この頁以下余白) [発明の効果] 本発明の実施により、復水器、加水加熱器、蒸留器、冷
却器、遣水装置等の熱交換器用の材料として、特に、自
動車等に用いられるラジェーターのチューブ材として好
適な、耐腐食性に優れた黄銅を容易に入手する事を可能
にした為、斯業界に寄与するところ大なるものがある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)重量%でZnを25〜38%と、Inを0.05〜
    0.5%と、Sbを0.01〜0.3%と、Pを0.0
    05〜0.05%含み、残部がCuおよび不可避不純物
    からなる事を特徴とするInとSbとPが添加された耐
    腐食性に優れる黄銅。 2)平均結晶粒径が2〜10μmである事を特徴とする
    請求項1記載のInとSbが添加された耐腐食性に優れ
    る黄銅。
JP24075490A 1990-09-10 1990-09-10 InとSbとPが添加された耐腐食性に優れる黄銅 Pending JPH04120231A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017009176A1 (de) * 2015-07-10 2017-01-19 Aurubis Stolberg Gmbh & Co. Kg Messinglegierung
CN113981269A (zh) * 2021-10-29 2022-01-28 宁波金田铜业(集团)股份有限公司 一种黄铜合金及其制备方法

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WO2017009176A1 (de) * 2015-07-10 2017-01-19 Aurubis Stolberg Gmbh & Co. Kg Messinglegierung
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