JPH04118036U - 枠体の脚取付装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 枠体より取り外した脚体を枠体側の連結金具
に取り付けて保管を行うものである。 【構成】 枠体（１）を構成する複数本の桟（３）
（３）（３）（３）の隣り合う端部（３ａ）（３ｂ）同
士を連結する連結金具（４）の上片（５）と下片（６）
の夫々にボルト連通孔（１０）（１０）を設けると共に
上片（５）と下片（６）を連結する取付片（７）にボル
ト挿通孔（１１）を設け、脚体（１２）の取り外し時は
ボルト（２３）をボルト連通孔を介して脚体のボルト孔
（１４）に螺合し水平状態に取り付ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、電気コタツに最適であって不使用時における脚体の保管を改良した 枠体の脚体装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

枠体を支える脚体は、梱包時やシーズンオフ時には収納スペースを小さくする ために取り外して同梱にしたり或は別保管としている。（実開昭５７−４６４８ ２号公報） ところが、一般に使用者が購入後に一度使用したあとのシーズンオフ時には手 間の点から購入時と同様な梱包を行うことがなくせいぜい枠体と脚体とを分離し て梱包箱に収納し保管する程度である。この様な状態で梱包箱を移動した場合に は脚体同士が擦れ合ったり或は脚体と枠体が当って傷付ける欠点があった。特に 木製の枠体や脚体の場合にはその商品イメージを大きく低下させる原因となった 。

【０００３】 また、脚体を取り外し梱包箱に収納保管しない状態では脚体の固定用のボルト と脚体と枠体が分離するため紛失しやすくなると共に脚体やボルトにつまづいて 怪我をする危険があった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、枠体より取り外した脚体を水平方向にして枠体側の連結金具に取り 付けて保管するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、複数本の桟と、該桟の隣り合う端部同士を連結する連結金具と、該 連結金具を貫通するボルトによって螺合固定する脚体とを備え、前記連結金具は 水平方向に延設した上片と該上片と平行な下片と該下片及び上片を連結し垂直方 向に延設した取付片とを有する側面コ字状とし、前記上片と下片の夫々に前記ボ ルトが垂直方向に貫通し脚体のボルト孔に螺合するボルト挿通孔を設け、前記取 付片にボルトが水平方向に貫通し脚体のボルト孔に螺合するボルト連通孔を穿設 した構成とする。

【０００６】 また、連結金具の上片のボルト挿通孔に圧入するゴム製の滑り止め具を設けた 構成とする。

【０００７】

【作用】

電気コタツ等として使用する場合は、脚体を垂直にして脚体のボルト孔と連結 金具の取付片のボルト連通孔を合致させ、ボルトをボルト連通孔に挿通してボル ト孔に螺合する。シーズンオフ等の場合は、脚体をを取り外して水平にして脚体 のボルト孔と連結金具の上片及び下片のボルト挿通孔を合致させ、ボルトをボル ト挿通孔に挿通してボルト孔に螺合する。

【０００８】 また、連結金具の上片のボルト挿通孔に圧入するゴム製の滑り止め具を設けた ため、脚体を垂直方向に固定した使用状態において枠体の上面に天板を置いた場 合には該天板が滑ることがない。

【０００９】

【実施例】

本考案の実施例を図面に基いて説明する。（１）は複数本の桟（２）（２）（ ２）（２）、（３）（３）（３）（３）と該桟の隣り合う端部（３ａ）（３ｂ） 同士を連結する連結金具（４）（４）（４）（４）とからなる枠体である。

【００１０】 前記連結金具（４）（４）（４）（４）は、水平方向に延設した上片（５）と 該上片と平行な下片（６）と該下片と上片とを連結し垂直方向に延設した取付片 （７）と該取付片の両側端に設けた取付孔（８）（８）を穿設した連結片（９） （９）とを有する側面コ字状であり、前記上片（５）と下片（６）の夫々に垂直 方向に連通するボルト挿通孔（１０）（１０）を設け、取付片（７）に水平方向 に穿設したボルト連通孔（１１）を有している。

【００１１】 （１２）（１２）（１２）（１２）は前記枠体（１）のコーナー部に固定する 複数本の脚体で、その上部に扇形の天面（１３）と該天面と直角であってボルト 孔（１４）を有した取付面（１５）と該取付面の両側に設けられ基部（１６）と の間に前記連結金具（４）の載置段部（１７）（１７）を形成し前記桟（３）（ ３）の端部（３ａ）（３ｂ）が対向する衝合面（１８）（１８）を有している。

【００１２】 （１９）は前記枠体（１）の中央部に装着したヒーターユニット、（２０）は 上部が平坦面であってその下部に前記ボルト挿通孔（１０）及びボルト連通孔（ １１）と同径の首部（２１）と該首部よりも若干大径であって下部が尖端となっ た係合部（２２）を有するゴム製の滑り止め具である。

【００１３】 次に脚体（１２）（１２）（１２）（１２）の取付形態について述べる。

【００１４】 始めに、連結金具（４）（４）（４）（４）を枠体（１）に固定する場合は、 連結片（９）（９）を桟（３）（３）の隣り合う端部（３ａ）（３ｂ）の内壁面 に当て木ネジ（図示せず）を取付孔（８）（８）を介して桟（３）（３）に螺合 する。

【００１５】 電気コタツ或は机卓として使用する場合は、脚体（１２）の取付面（１５）を 連結金具（４）の取付片（７）に対向させてボルト孔（１４）をボルト連通孔（ １１）に臨ませると共に桟（３）（３）の端部（３ａ）（３ｂ）を衝合面（１８ ）（１８）に当てがい載置段部（１７）（１７）に載置した状態でボルト（２３ ）をボルト連通孔（１１）を介してネジ孔（１４）に螺合固定する。机卓とする 場合は、滑り止め具（２０）を上片（５）のボルト挿通孔（１１）に圧入しその 上部を枠体（１）よりも若干上方に突出させて天板（図示せず）の滑り止めを行 う。

【００１６】 梱包時や枠体（１）の不使用時には、ボルト（２３）を緩めて脚体（４）を取 り外し脚体（４）を横方向にして取付面（１５）を連結金具（４）の下片（６） に対向させて図１の様にボルト（２３）をボルト挿通孔（１０）（１０）を介し てボルト孔（１４）に螺合固定する。（図４） 勿論、滑り止め具（２０）はボルト挿通孔（１０）より取り外してボルト連通 孔（１１）に圧入し紛失を未然に防止する。また、この状態では脚体（１２）の 基部（１６）の側面を床面に当ててローテーブルとして利用することができる。

【００１７】 尚、本考案では脚体のボルト孔を取付面に設けたが、脚体の天面を連結金具の 下片に当てて脚体を固定する構成とした場合には、ボルト孔は天面に設ければよ い。

【００１８】

【考案の効果】

以上の様に本考案は、連結金具の上片と下片の夫々にボルトが垂直方向に貫通 して脚体のボルト孔に螺合するボルト挿通孔と連結金具の取付片にボルトが水平 方向に貫通し脚体のボルト孔に螺合するボルト連通孔を穿設したものであるから 、脚体を取り外した場合には該脚体を水平状態にして枠体に固定することができ るため、梱包時や保管時に脚体が枠体に当ってガタツキを生じたり脚体を傷つけ たりすることがないと共にローテーブルとしても使用できる。

【００１９】 また、連結金具の上片にボルト挿通孔に圧入するゴム製の滑り止め具を設けた ため、従らに多くの孔を連結金具に穿つ必要がないと共にボルト挿通孔を有効に 利用できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の枠体の脚取付装置の要部斜視図であ
る。

【図２】同じく全体の斜視図である。

【図３】連結金具の斜視図である。

【図４】脚体の水平固定状態を示す側面図である。

【符号の説明】

１ 枠体 ３ 桟 ３ａ 端部 ３ｂ 端部 ４ 連結金具 ５ 上片 ６ 下片 ７ 取付片 １０ ボルト挿通孔 １１ ボルト連通孔 １２ 脚体 ２０ 滑り止め具

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 山根 安正 鳥取県鳥取市南吉方３丁目201番地 鳥取 三洋電機株式会社内

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数本の桟と、該桟の隣り合う端部同士
   を連結する連結金具と、該連結金具を貫通するボルトに
   よって螺合固定する脚体とを備え、前記連結金具は水平
   方向に延設した上片と該上片と平行な下片と該下片及び
   上片を連結し垂直方向に延設した取付片とを有する側面
   コ字状とし、前記上片と下片の夫々に前記ボルトが垂直
   方向に貫通し脚体のボルト孔に螺合するボルト挿通孔を
   設け、前記取付片にボルトが水平方向に貫通し脚体のボ
   ルト孔に螺合するボルト連通孔を穿設したことを特徴と
   する枠体の脚取付装置。
2. 【請求項２】 前記上片のボルト挿通孔に圧入するゴム
   製の滑り止め具を設けたことを特徴とする請求項１に記
   載の枠体の脚取付装置。