JPH04117892U - 天井クレーン - Google Patents

天井クレーン

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JPH04117892U
JPH04117892U JP2906491U JP2906491U JPH04117892U JP H04117892 U JPH04117892 U JP H04117892U JP 2906491 U JP2906491 U JP 2906491U JP 2906491 U JP2906491 U JP 2906491U JP H04117892 U JPH04117892 U JP H04117892U
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pitch
hoisting
hanging
trolley
wire
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健一 高橋
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石川島播磨重工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 トロリ台3の下部に該トロリ台3の移動方向
に直交して延在するように設けられるビーム17に沿っ
て吊点移動手段Aが巻上ドラム12から下がる各ワイヤ
29を掛けて移動することにより各吊点間のピッチを変
更する。 【効果】 巻上ドラム12間のピッチを変更自在にする
ことなく、吊点間のピッチすなわちワイヤ29間のピッ
チを変更することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、トロリ台に設けられた複数の巻上ドラムから繰り出す各ワイヤ間の ピッチすなわち各吊具間のピッチを任意に変更することができる天井クレーンに 関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、製鉄所から出荷される各種鋼材を船舶に積み込む場合等の荷役作業に 使用される天井クレーンとしては、トロリ台にワイヤ巻き上げ用の巻上ドラムを 二つ設け各巻上ドラムからワイヤを下げて被吊持物をこれら二本のワイヤで吊る 構造のものが主に用いられている。ここで、上記被吊持物としてはコイル状鋼板 、長尺状鋼板等やコンテナ貨物等があげられ、その長さは短い物から長い物まで 多岐にわたっているが、特に長い被吊持物を吊って移動させる場合には、安定性 を向上させるために吊具間のピッチは広いほうがよく、また、短い被吊持物を吊 って移動させる場合には、船の積載効率を向上させるために吊具間のピッチは短 いほうがよいことになる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構造の天井クレーンでは、吊具間のピッチすなわちワイヤ 間のピッチを任意に変更するには、巻上ドラム間のピッチを変更自在にする必要 があり、よって両巻上ドラムを一つのモータで駆動することができなくなり各巻 上ドラムに対してそれぞれモータが必要となるため、クレーン全体が大型化して しまうという問題があった。
【0004】 したがって、本考案の目的は、巻上ドラム間のピッチを変更自在にすることな く、ワイヤ間のピッチすなわち吊具間のピッチを変更することができる天井クレ ーンを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の請求項1記載の天井クレーンは、走行用 軌道を水平移動する走行架台と、該走行架台に搭載されるトロリ台とを有し、ワ イヤ巻き上げ用の巻上ドラムが前記トロリ台に複数設けられている天井クレーン において、前記トロリ台の下部には、該トロリ台の移動方向に直交して延在する ように設けられるビームと、前記巻上ドラムから下がる各ワイヤを掛け前記ビー ムに沿って移動することにより各吊具間のピッチを変更する複数の吊具移動手段 とを有することを特徴としている。 また、本考案の請求項2記載の天井クレーンは、上記手段に加えて、前記吊具 を傾動させる吊具傾動手段を有することを特徴としている。
【0006】
【作用】
本考案の請求項1記載の天井クレーンによれば、巻上ドラムから下がる各ワイ ヤを掛けた吊具移動手段が、トロリ台の下部に設けられたビームに沿って移動す ることによりワイヤ間のピッチすなわち各吊具間のピッチを変更する。したがっ て、各巻上ドラム間のピッチを変更する必要がない。 また、本考案の請求項2記載の天井クレーンによれば、上記作用に加えて、吊 具傾動手段が吊具を傾動させる。したがって、被吊持物を傾斜させた状態で積載 場所に挿入等できる。
【0007】
【実施例】
本考案の一実施例による天井クレーンについて、図面を参照して以下に説明す る。
【0008】 図3および図4等に示すように、図中符号1は走行用軌道、符号2は走行用軌 道1上を水平移動する走行架台、符号3は走行架台2に搭載されるトロリ台をそ れぞれ示している。
【0009】 走行架台2は、走行用軌道1と直交するように延在するガーダ4を一対有して おり、両ガーダ4は相互に所定の間隔を有しつつ平行をなすように両端の連結部 5で固定されている。また走行架台2の両端の下部にはガーダ4の長手方向に軸 を有するローラ6が複数設けられていて、該ローラ6を駆動することにより走行 用軌道1上に設けられたレール7上をこれに沿って走行するようになっている。 一方、両ガーダ4の上面には、該ガーダ4の長手方向に沿ってトロリ台3移動用 のレール8が設けられている。
【0010】 トロリ台3は、ガーダ4の長手方向と直交するように延在するプラットホーム 部9を一対有しており、両プラットホーム部9は相互に所定の間隔を有しつつ平 行をなすように両端の連結部10で固定されている。トロリ台3の両端にはプラ ットホーム部9の長手方向に軸を有するローラ11が複数設けられており、該ロ ーラ11を駆動することによりトロリ台3は上記ガーダ4のレール8上を走行架 台2の長手方向に沿って水平移動することになる。また、トロリ台3の上部には 、トロリ台3の移動方向に軸を有するワイヤ巻き上げ用の巻上ドラム12が二つ 並列して設けられており、これら巻上ドラム12の間には、これらと同方向に軸 を有する巻上ドラム駆動モータ13が設けられている。
【0011】 この巻上ドラム駆動モータ13の出力軸は、この巻上げドラム駆動モータ13 の回転力を各巻上ドラム12に選択的(任意のいずれか一方、あるいは両方同時 )に伝達するための回転力伝達機構15に連結されている。この回転力伝達機構 15としては、図示は略すが、例えば巻上ドラム駆動モータ13の出力軸14に 設けられたインプットギアと、該インプットギアにそれぞれかみ合うとともに巻 上ドラム12にそれぞれ連動される二つの遊星歯車装置を具備するものを用いる ことができる。この遊星歯車装置は、それぞれ、インプットギアに外歯において かみ合うリングギアと、リングギアの内歯にかみ合うプラネタリギアと、プラネ タリギアにかみ合うサンギアと、プラネタリギアに設けられ該プラネタリギアの 公転により回転するとともに巻き上げドラムを連動させるキャリアとを有するも ので、サンギアおよびキャリアを適宜制動することにより、巻上ドラムの任意の 一方あるいは両方を同時に回転させる構造のものである。
【0012】 図1および図2等に示すように、トロリ台3の下部には下方に向けて延在する 二対の垂直ブラケット16が、上記走行架台2の両ガーダ4の内側に干渉せぬよ う設けられており、これらの先端には、トロリ台3の移動方向に直交して延在す るようにビーム17が平行に二本設けられている。なお、本実施例においてはビ ーム17を二本有しているが、これは後述する台車の取付構造等に応じて一本と しても勿論構わない。
【0013】 両ビーム17の上端面および下端面には、それぞれビーム17の長手方向に沿 ってレール18が設けられており、このレール18には、相反する位置にあるレ ール18同士を上下から挾むようにローラ19が設けられた台車20が移動可能 に二つ設けられている。また、片側のビーム17の下端面にはラック21がレー ル18の外側にこれに沿って固定されており、各台車20のそれぞれのローラ1 9のうちの下側の一つには、該ラック21とかみ合うピニオン22が設けられ、 その逆側にベベルギア23が設けられている。このベベルギア23は台車20の 下部にそれぞれ設けられた駆動用モータ24のベベルギア25とかみ合っており 、この駆動用モータ24で駆動されてピニオン22がラック21上を回転移動す ることにより各台車20はビーム17の内側の側面部26に沿って移動すること になる。
【0014】 各台車20には、トロリ台3の移動方向に軸を有するシャフト27aがそれぞ れ二つビーム17の長手方向に沿って並列して設けられており、この両シャフト 27aの一端にはそれぞれ滑車27が相互に隣接するように設けられている。ま たこれらの滑車27にはそれぞれ外周に半円上の溝部28が形成されている。そ して、各巻上ドラム12の滑車27側(図2における右側)の部分に巻き付けら れここから下がるワイヤ29は、両滑車27の両溝部28の間に掛けられ、さら に下方で吊具30の滑車31に巻回されその先端は台車20の固定部32に固定 されるようになっている。この状態で各台車20がビーム17に沿って移動する ことにより両ワイヤ29間のピッチすなわち両吊具30間のピッチを変更するこ とになる。なお、上記したビーム17〜ベベルギア25、滑車27等が吊具移動 手段Aを構成するものである。
【0015】 本実施例においては、被吊持物の荷下ろし方法等との関係上、滑車27と同シ ャフト27a上反対側に滑車33がそれぞれ設けられている。これらの滑車33 間には、上記滑車27に掛けられるワイヤ29とは別に巻上ドラム12の滑車3 3側(図2における左側)に巻き付けられ該巻上ドラム12によって巻き上げら れるワイヤ34が掛けられている。このワイヤ34も吊具30の上記滑車31と 同軸反対側に設けられた滑車35に巻回され、その先端は台車20上に設けられ た傾動用ドラム36に取り付けられている。なお、この傾動用ドラム36は上記 巻上ドラム12の軸と平行に設けられており、同軸上に設けられたベベルギア3 7が台車20上部に設けられた傾動用モータ38のベベルギア39にかみ合って いて該傾動用モータ38により駆動されてワイヤ34を巻き上げあるいは繰り出 すようになっている。この傾動用ドラム36は、通常時は若干ワイヤ34を巻き 付けた状態で停止しており(この状態でワイヤ34はワイヤ29と同様に巻上ド ラム12により巻き上げられるため吊具30は常に平行となる)、被吊持物を巻 き上げた状態で、これを荷下ろし時等に傾斜させたい場合等に回転してワイヤ3 4を巻き上げあるいは繰り出すようになっている。ここで、傾動用ドラム36〜 ベベルギア39が吊具傾動手段Bを構成するものである。
【0016】 このような構造の天井クレーンにおいて、特に長い被吊持物を吊って移動させ る場合は、両台車20の駆動用モータ24を移動方向に応じた方向に回転させる とピニオン22が駆動用モータ24により駆動され回転する。するとピニオン2 2はビーム17に固定されたラック21上をかみ合いながらビーム17の端部に 向かって移動することになり、これによって各台車20はレール18上にローラ 19を回転させつつビーム17の側面部26上を移動し、両台車20間のピッチ は広がることになる。よって、それぞれの台車20の滑車27間に掛けられた両 ワイヤ29もそのピッチを広げることになり両吊具30間のピッチも広がること になる。一方両ワイヤ34も同時にそのピッチを広げることになる。そして、こ の状態で、両巻上ドラム12でワイヤ29およびワイヤ34を同時に巻き上げ、 トロリ台3および走行架台2を移動させて被吊持物を所定の位置に移動すること になる。したがって被吊持物の吊り上げ移動時の安定性を著しく向上させること ができる。
【0017】 同様に、短い被吊持物を吊って移動させる場合は、両台車20の駆動用モータ 24を移動方向に応じた方向に回転させるとピニオン22が駆動用モータ24に より駆動され回転する。するとピニオン22はビーム17に固定されたラック2 1上をかみ合いながらビーム17の中央部に向けて移動することになり、これに よって各台車20はレール18上にローラ19を回転させつつビーム17の側面 部26上を移動し、両台車20間のピッチは狭まることになる。よって、それぞ れの台車20の滑車27間に掛けられた両ワイヤ29もそのピッチを狭めること になり両吊具30間のピッチも狭まることになる。一方両ワイヤ34も同時にそ のピッチを狭めることになる。そして、この状態で、両巻上ドラム12でワイヤ 29およびワイヤ34を同時に巻き上げ、トロリ台3および走行架台2を移動さ せて被吊持物を所定の位置に移動することになる。したがって、両吊具30間が 短くなり積載部開口等への干渉等が激減するため積載効率が著しく向上すること になる。
【0018】 なお、巻上ドラム12から下がるワイヤ29の位置よりも一対の滑車27間の 溝部28の位置が内側にある場合(図1参照)、ワイヤ29は実質的には外側に ある滑車27に掛けられることになり、同様に、巻上ドラム12から下がるワイ ヤ29の位置よりも一対の滑車27間の溝部28の位置が外側にある場合、ワイ ヤ29は実質的には内側にある滑車27に掛けられることになる。また、ワイヤ 34についても同様である。
【0019】 また、本実施例においては図2で示すように各吊具30をそれぞれ吊具傾動手 段Bにより傾動させることができるが、巻上ドラム12の一方を止めて他方を回 転させ各吊具30の位置をずらすことにより被吊持物を傾斜させることも可能で ある。
【0020】
【考案の効果】
以上詳述したように、本考案の請求項1記載の天井クレーンによれば、巻上ド ラム間のピッチを変更自在にすることなく、吊具間のピッチすなわちワイヤ間の ピッチを変更することができる。したがって、一つのモータで複数の巻上ドラム を駆動することができるため、トロリ台をコンパクトにかつ軽量に作製すること ができ、トロリ台の大型化による天井クレーン全体の不必要な大型化を防ぐこと になる。 また、本考案の請求項2記載の天井クレーンによれば、吊具を傾動させること ができる。したがって、上記効果に加えて、被吊持物を傾斜させることができる ため、長い被吊持物を船に積み込む場合等の作業性が著しく向上することになる 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による天井クレーンの主要部
分を示す正面図である。
【図2】本考案の一実施例による天井クレーンの主要部
分を示す側面図である。
【図3】本考案の一実施例による天井クレーンを示す側
面図である。
【図4】本考案の一実施例による天井クレーンを示す平
面図である。
【符号の説明】
1 走行用軌道 2 走行架台 3 トロリ台 12 巻上ドラム 17 ビーム A 吊具移動手段 B 吊具傾動手段

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行用軌道を水平移動する走行架台と、
    該走行架台に搭載されるトロリ台とを有し、ワイヤ巻き
    上げ用の巻上ドラムが前記トロリ台に複数設けられてい
    る天井クレーンにおいて、前記トロリ台の下部には、該
    トロリ台の移動方向に直交して延在するように設けられ
    るビームと、前記巻上ドラムから下がる各ワイヤを掛け
    前記ビームに沿って移動することにより各吊具間のピッ
    チを変更する複数の吊具移動手段とを有することを特徴
    とする天井クレーン。
  2. 【請求項2】 前記吊具を傾動させる吊具傾動手段を有
    することを特徴とする請求項1記載の天井クレーン。
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JP2538718Y2 (ja) 1997-06-18

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