JPH04116353U - 水素メーザ標準器用放電管 - Google Patents
水素メーザ標準器用放電管Info
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- JPH04116353U JPH04116353U JP2714991U JP2714991U JPH04116353U JP H04116353 U JPH04116353 U JP H04116353U JP 2714991 U JP2714991 U JP 2714991U JP 2714991 U JP2714991 U JP 2714991U JP H04116353 U JPH04116353 U JP H04116353U
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Landscapes
- Plasma Technology (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 水素メーザ標準器用放電管において、水素供
給系へプラズマ放電が入り込むことによって汚染物質が
生じるのを防止する。 【構成】 円筒形の放電管1には、その中心軸線に沿う
方向の磁力線が加えられる。管内に水素を導く供給口4
は、放電管1の本体と同じ真空容器構成物質で一体に形
成され、放電管1の周面3に開口している。プラズマ放
電は供給口4に入りにくく、供給口4自体が汚染物質を
放出しにくい。
給系へプラズマ放電が入り込むことによって汚染物質が
生じるのを防止する。 【構成】 円筒形の放電管1には、その中心軸線に沿う
方向の磁力線が加えられる。管内に水素を導く供給口4
は、放電管1の本体と同じ真空容器構成物質で一体に形
成され、放電管1の周面3に開口している。プラズマ放
電は供給口4に入りにくく、供給口4自体が汚染物質を
放出しにくい。
Description
【0001】
本考案は、超高安定な原子周波数標準器である水素メーザ標準器の放電管に係
り、特にプラズマ放電による管内の汚染を防止した放電管に関するものである。
【0002】
水素メーザ標準器は、放電管で水素を解離させた後に外部磁場をかけ、基底状
態の超微細準位間のエネルギ準位を選別して所定の準位の水素原子のみを集め、
これを誘導放出によってメーザ発振させて安定した周波数を得る装置である。
【0003】
一般に水素メーザ標準器においては、水素ボンベから供給される水素ガスは、
図示しないパラジウム弁で流量制御されると共に精製され、図2に示す放電管1
00に供給される。
【0004】
図2に示すように、前記放電管100は、一般に硼珪酸ガラスからなる円筒形
の器である。この放電管100の上面には円盤形のフランジ部101が形成され
ている。このフランジ部101には、その中央に水素原子の通過孔102が形成
され、中央から外れた側方部には水素分子の供給孔103が形成されている。
【0005】
また、解離された水素原子を受け入れる高真空状態とされた真空箱104の下
面側には、金属製の取付けフランジ105が設けられている。この取付けフラン
ジ105には、その中央部に前記放電管100の通過孔102に連通する貫通孔
106が形成され、該貫通孔106のまわりにはシール溝107が二重に形成さ
れてOリングが設けられている。シール溝107,107の間には、前記放電管
100の供給孔103に連通する導入孔108の一端が開口しており、この導入
孔108の他端は取付けフランジ105の下面に開口し、前記パラジウム弁等を
有する水素供給系の管109に接続されて水素を供給されるようになっている。
【0006】
そして、前記放電管100は、そのフランジ部101を前記取付けフランジ1
05のOリングに密着させ、固定手段によって真空箱104側に対して気密に取
付けられている。
【0007】
前記放電管100の下面の下方には、放電励振器110のコイル111が設け
られており、これらによって前記放電管100には円筒形の中心軸線にほぼ平行
な磁力線の高周波電磁界が加えられるようになっている。
【0008】
そして、取付けフランジ105の導入孔108及び放電管100の供給孔10
3を介して放電管100内に供給された水素は、放電管100の軸線方向に生ず
るプラズマ放電によって解離される。そして解離された水素原子は、通過孔10
2を通り、準位選別マグネット112によって超微細構造間の原子エネルギ準位
が選別される。
【0009】
水素メーザ標準器の安定度を左右する主要因のひとつがメーザ発振電力であり
、メーザ発振電力は放電管に供給される水素流量と放電管における水素解離効率
に依存している。
【0010】
通常の運用状態(水素蓄積球内の原子数で約3×108 /cm3 )での共鳴周波
数のシフト率は約1×10-11 である。このため、メーザ発振周波数の変動を5
×10-15 以下とするためには水素流量の変動率を5×10-4以下に安定化し、
かつ水素解離効率を一定に保つ必要がある。
【0011】
前記水素解離効率は、放電管内の水素流量(圧力)、放電励振器から加えられ
る高周波電磁界強度、さらに放電管内壁部の汚染に左右される。
【0012】
放電管内壁部の汚染の主因は、経時的な炭化物の付着(スパッタリング)にあ
る。そして、前記炭化物は、放電管の供給孔103や取付けフランジ105の導
入孔108を通じて水素供給系側に逆流するプラズマ放電の炎が、前述した金属
製の取付けフランジ105やOリング等を損傷させ、その構成物質を分離させる
ことによって発生する。
【0013】
このようなプラズマ放電による炭化物の発生は、従来の水素メーザ標準器用放
電管においては避けることができなかった。これは、円筒形の放電管100の上
端にあるフランジ部101の側から取付けフランジ105を介して水素が供給さ
れるためであり、しかも磁力線が管の軸線に沿う方向で与えられるようになって
いるので、図中上下方向に発生するプラズマ放電が水素供給系側に入りやすくな
っているためであった。
【0014】
本考案の水素メーザ標準器用放電管は、円筒形の中心軸線に沿う方向の磁力線
が加えられる円筒形の水素メーザ標準器用放電管であって、放電管内のプラズマ
放電によって汚染物質を放出しない真空容器構成物質によって、円筒形の周面に
水素の供給口を形成したことを特徴としている。
【0015】
円筒形の放電管には、その中心軸線に沿う方向の磁力線が与えられる。水素の
供給口は、放電管の周面側に設けられているので、管内に発生するプラズマ放電
は供給口に達しにくい。また、供給口は真空容器構成物質によって形成されてい
るので、プラズマ放電に晒されたとしても汚染物質を放出しにくい。
【0016】
図1により本考案の一実施例を説明する。
この放電管1は、上面にフランジ部2を有する円筒形で、真空容器構成物質と
しての硼珪酸ガラスで構成されている。この放電管1の周面3には、水素の供給
口4が本体と同一材質で一体に形成されている。この供給口4は管状であり、周
面3に対して垂直の方向に向いており、その後下方に延設されて水素供給系に接
続されている。供給口4の周面3に近い一部分は、内径が狭い絞り部5になって
おり、プラズマ放電が水素供給系の方へ届きにくくなっている。また、前記放電
管1のフランジ部2の中心には、水素原子の放射口6が形成されている。
【0017】
前記放電管1が取付けられる真空箱側の取付けフランジ7には、放電管1の放
射口6に対応する貫通孔8が形成されている。また取付けフランジ7の下面には
1本のシール溝9が形成され、Oリングが設けられている。本実施例では、従来
と異なり、この取付けフランジ7側に水素の導入孔は加工されておらず、従って
シール溝9は1本でよい。そして、前記放電管1は、そのフランジ部2を前記取
付けフランジ7のOリング10に密着させた状態で真空箱側に固定されている。
【0018】
前記放電管1の下方には、コイル11を備えた放電管励振器12が設けられて
おり、水素の入った放電管1内に円筒形の軸線に沿った方向の高周波電磁力線を
発生させてプラズマ放電を生じさせるようになっている。
【0019】
以上の構成によれば、水素供給系からの水素は、供給口4から放電管1内に所
定の流量で供給される。この水素は、放電励振器12によって管内に加えられる
高周波電磁界によって解離され、放射口6から図中上方の真空箱側へ放射される
。
【0020】
ここで、放電管1内のプラズマ放電は、おもに放電管1の中心軸線に沿う方向
(図中上下方向)に生じるので、管の周面3に開口し、この方向と交差する方向
に延設された前記供給口4内にプラズマ放電が入り込む可能性は小さい。特に本
実施例では、前記供給口4に絞り部5があるので、プラズマ放電が水素供給系に
達する恐れはさらに小さくなっている。
【0021】
以上説明したように、本実施例によれば、円筒形の軸線方向に平行な磁力線を
与えられる円筒形の放電管において、放電によって汚染物質の生じにくい硼珪酸
ガラスで放電管1の本体を構成し、さらに水素の供給口4はプラズマ放電が入り
込みにくい周面3に本体と同一材質で形成し、絞り部5も形成した。従って、本
実施例によれば、供給口4の先にある真空容器構成物質以外の物質からなる部分
に放電管1内のプラズマ放電が達しにくく、汚染物質が発生して管内を汚してし
まう恐れが少い。
【0022】
前記実施例では、管状の供給口4の長さについては特に限定しなかったが、要
するに真空容器構成物質以外の材料からなる部分にプラズマ放電が達しないよう
な長さ以上であればよい。前述のような絞り部5を設ければ、その長さは短くで
きる。
【0023】
前記実施例では、供給口4を構成する真空容器構成物質として放電管1の本体
と同じ硼珪酸ガラスを例示したが、もちろんこれに限定されるものではない。真
空容器構成物質としては、工業上利用される真空度において有害なガス発生がみ
られず、さらにガラスとの融着性が良い材料であればよい。例えば、前記硼珪酸
ガラス以外では、アルミナシリケートガラス、96%シリカガラス、100%シ
リカガラス等が使用できる。
【0024】
本考案の水素メーザ標準器用放電管によれば、プラズマ放電の入り込みにくい
円筒形の周面に真空容器構成物質からなる水素の供給口を設けたので、水素供給
系へのプラズマ放電の入り込みによる汚染物質の発生が少なくなった。これによ
って放電管における水素解離効率の低下が防止され、水素メーザ標準器の高安定
度が長期間確保されるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の断面図である。
【図2】従来の水素メーザ標準器における放電管を示す
断面図である。
断面図である。
1 放電管
3 周面
4 供給口
Claims (1)
- 【請求項1】 円筒形の中心軸線に沿う方向の磁力線が
加えられる円筒形の水素メーザ標準器用放電管におい
て、放電管内のプラズマ放電によって汚染物質を放出し
ない真空容器構成物質によって、円筒形の周面に水素の
供給口を形成したことを特徴とする水素メーザ標準器用
放電管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991027149U JP2573879Y2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 水素メーザ標準器用放電管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991027149U JP2573879Y2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 水素メーザ標準器用放電管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04116353U true JPH04116353U (ja) | 1992-10-16 |
JP2573879Y2 JP2573879Y2 (ja) | 1998-06-04 |
Family
ID=31911494
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991027149U Expired - Fee Related JP2573879Y2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 水素メーザ標準器用放電管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2573879Y2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62287714A (ja) * | 1986-05-23 | 1987-12-14 | ボ−ル、コ−パレイシャン | 周波数標準器 |
JPS63306680A (ja) * | 1987-06-08 | 1988-12-14 | Anritsu Corp | 水素流量制御弁 |
-
1991
- 1991-03-29 JP JP1991027149U patent/JP2573879Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62287714A (ja) * | 1986-05-23 | 1987-12-14 | ボ−ル、コ−パレイシャン | 周波数標準器 |
JPS63306680A (ja) * | 1987-06-08 | 1988-12-14 | Anritsu Corp | 水素流量制御弁 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2573879Y2 (ja) | 1998-06-04 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |