JPH04116210U - 水陸両用車 - Google Patents

水陸両用車

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JPH04116210U
JPH04116210U JP2016791U JP2016791U JPH04116210U JP H04116210 U JPH04116210 U JP H04116210U JP 2016791 U JP2016791 U JP 2016791U JP 2016791 U JP2016791 U JP 2016791U JP H04116210 U JPH04116210 U JP H04116210U
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JP
Japan
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door
entrance
exit
amphibious vehicle
opening
Prior art date
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Pending
Application number
JP2016791U
Other languages
English (en)
Inventor
直道 佐々
信昭 井上
晴久 田口
Original Assignee
いすゞ自動車株式会社
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Publication date
Application filed by いすゞ自動車株式会社 filed Critical いすゞ自動車株式会社
Priority to JP2016791U priority Critical patent/JPH04116210U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この考案の目的は、出入口を進水部位を除く
他の部位に乗員の出入口を形成した水陸両用車を提供す
ることにある。 【構成】 この考案に係る水陸両用車は、キャビン天井
14の座席上部位を開口して乗員の出入口15を形成
し、この出入口15を開閉するための透明な扉16の前
後端に、出入口15前後に設けられた枢支部と係脱自在
に係合する係合部を形成し、出入口15周辺部と扉16
とに扉16を風防可能な角度に保持するためのステ−部
材20を掛け渡して設けたことを特徴とし、通常航行時
には波しぶきを避けて前方及び側方の視界を確認でき、
非常時には迅速に脱出できるようにしたものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、水上航行、陸上走行を可能とする水陸両用車に関するものである 。
【0002】
【従来の技術】
近年では、車両ボディの下部を水密な船艇構造として水上走行を可能とする 水陸両用車の開発がなされている。水陸両用車は、水上を自在に走行するために 車室(キャビン)やドア並びにエンジン,その他補機、電装品等を水から保護す るために全体に水密を保持するように構成され、車体の下部は、水上走行に有利 なボート様に形成されている。車体下部内には、その後部側に、ウォタージェッ ト装置が設けられ、そして通常の車両と同様に、好適な地上走行を可能とするた めに、車体の前後両側に走行輪が取り付けられていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、従来のようにドアを水密に取付けても、その水密性が長期に渡って持 続させることは困難であり、しかも緊急時にドアにかかる水圧によってドア口か らの脱出が困難であるという問題がある。
【0004】 この考案の目的は、車体の接水部位を除く他の部位に水陸両用車の出入口を形 成することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためにこの考案に係る水陸両用車は、キャビン天井の座席 上部位を開口して乗員の出入口を形成し、この出入口を開閉するための透明な扉 の前後端に出入口前後に設けられた枢支部と係脱自在に係合する係合部を形成し 、出入口周辺部と扉とに扉を風防可能な角度に保持するためのステ−部材を掛け 渡して設けたものである。
【0006】
【作用】
車体中、キャビン天井は、接水がなくかつ水圧の作用しない部位である。この ため、簡単な扉のシ−ルが可能になる。進行方向前方や側方に広い視界を得たい 場合は、扉の後端を枢支部から離脱させて扉をその前端の枢支部を支点として回 動させる。ステ−部材は所定の風防角度(約60°〜90°)にて扉を保持する 。後方からの風が強く出入口の後方に風防が必要な場合は、今度は扉の前端を枢 支部から離脱させて扉を後端を支点として回動させる。扉を完全に取り外すこと も可能である。
【0007】 緊急時の場合は、同様に扉を風防角度に開き出入口から脱出する。
【0008】 なお従来、自動車の天井に矩形開口を形成し、この開口にデタッチャブルサン ル−フにチルト機構とスライド機構を組み込んだ構成した「自動車のサンル−フ 構造」(特開昭 57-130823号公報)が提案されているが、水陸両用車の視界確認 用として、また緊急時の脱出用としてキャビン天井に出入口を形成したものでは なく、また波しぶき等を避けるための風防として扉を使用するものではなかった 。
【0009】
【実施例】
以下にこの考案の好適一実施例を添付図面に基づいて説明する。
【0010】 図3に示す如く、本考案に係る水陸両用車1は、車体前部にエンジン2やその 他補機及び電装品等を水密に格納して構成され、プロペラシャフト3などの動力 伝達系は、車体内下部のシャシに沿うように取付けられている。車体後部側には 、水又は海水を連続的に吸い込みこれを加圧して外部に排出することにより、そ の反力を推進力として利用する周知のウォータジェット推進機4が取付けられて いる。このウォータジェット推進機4は、上記動力伝達系とクラッチ(図示せず )を介して係脱自在に接続され、エンジン2の動力にて駆動される。車体の下部 は、快適な水上走行性が得られるように船艇様に形成されている。図3に示す如 く車輪5は、スライダリンク機構(図示せず)により車体内に昇降されるように 構成されている。また、図4,図5に示すように後部乗員席6,7の中央および 運転席8と助手席9との間には、船尾側デッキに開口させて形成された搭乗口1 0とキャビン11内とを連絡するための通路12が形成され、車体の後部には、 その通路12への乗込みを容易なものとするために、ステップ13が形成されて いる。
【0011】 さて航行時において接水せずにしぶきの受けにくいキャビン天井には、図1, 図4,図5に示すように、搭乗口10と別に出入口15が形成されている。この 出入口15は、船首側の運転席8の頭上から助手席9を含めた後部乗員席6,7 の頭上まで、広い範囲に渡って形成することも可能であるが、上述のように船尾 側には搭乗口10が形成されているため、特に後部側まで広げる必要はない。こ のため本考案にあっては、通常運転時に、船首より前方や側方の視界を確保する 必要があることも思料して、図5に示すように助手席9の頭上を含めた運転席8 の頭上を出入口15としている。出入口15を視界確保用として使用する場合は 、図3に示すように運転席8(又は助手席9)を後方へ跳ね上げ、運転者(又は 助手席9の乗員)は立姿勢をとることになる。
【0012】 図1は、出入口15を開閉するための扉開閉装置16を示し、図2はキャビン 側から扉16を見た図を示している。
【0013】 キャビン天井14は、出入口15の外縁に沿う部分を断面矩形状に窪ませた窪 みによって構成されており、出入口15を区画する立ち上げ部15aには、その 開口縁に沿って水密を保持するためのシール部材17が一体的に取付けられてい る。扉16は、ガラスやアクリル系樹脂など、一定の強度を持つ透明材料から形 成され、開閉装置16は、図1,図2に示すように扉16の内側に一体的に取付 けられた係合部材18と、この係合部材18を係止すべく出入口15の周縁に一 体的に取付けられた枢支部材19と、基端が上記枢支部材19に係合され他端が 扉16側のヒンジ部材24に回動自在に取付けられた2つ折りのステー部材20 とから構成されている。枢支部材19は、出入口15の車長方向前後両端及び車 長方向におけるその中間の部位にそれぞれ設けられ、各枢支部材19は、ばね性 (弾性)を持つ材料から形成され、図1に示す如く上部にスリット状の案内部2 1を有し、その下部に連続されて案内部21の幅より大きな直径寸法をもつ回転 穴部22を有する。これに対して係合部材18は、扉16の内側面に垂下状に取 付けられたブラケット23に挿入され、ブラケット23の前後においてスナップ リングにより軸方向への移動を規制されて回転自在に軸支され、かつ上記回転穴 部22の直径寸法より適宜大きいその直径寸法のロッド部材18aからなり、各 ロッド部材18aの片端部は、上記案内部21の幅より適当に大きい矩形断面の 係合ロック部23が形成されている。勿論このロッド部材18aは、上記ステー 部材20の基端にも取付けられている。
【0014】 次にこの考案に係る水陸両用車の作用を説明する。
【0015】 陸上の場合は図4に示すステップ13を登り降りして水陸両用車1に乗り込み 、水上の場合は、ステップ13を下りて、通路12を渡り前部の運転席8,助手 席9及び後部の乗員席6,7に乗込む。水上走行から陸上走行に切替える場合は 、接水状態で上記スライダリンク機構を下降作動して車輪5を出し、逆に陸上走 行から水上走行に切替える場合は、スライダリンク機構を接水後に昇降作動させ て車輪5を格納する。
【0016】 水上走行時、前方に広い視界を得たい場合は、キャビン11内でロッド部材1 8aを回転させて係合ロック部23の位置を案内部21から抜出せる回転位置に 設定した後、手で扉16を上方へ押し上げて枢支部材19からロッド部材18a を離脱させる。ステ−部材20は折り畳み状態から伸長状態となり、扉16はス テ−部材20の基部を中心として全体的に回動可能となり、部分的にはヒンジ部 24を中心として回動自在となる。この状態で航行方向前方からの波しぶきを避 けたいときは、ヒンジ部24を中心として扉16を図1中反時計回りAに回転さ せ、車長方向前部の枢支部材19にロッド部材18aの係合ロック部23を係合 させた後、ロッド部材18aをロック位置に回転させる。この結果、図4に示す ように出入口15の前部には扉16を利用した風防が形成され、波しぶきを避け ての安全な航行が可能になる。なお、扉16の開度は、枢支部材18の位置及び ステ−部材20の長さによって設定されるものであるが本考案では、扉16の傾 斜角が約60°〜90°となるようにそれぞれ設定されている。
【0017】 後方からの風が強く後方からの波しぶきがひどい場合は、上記扉16をヒンジ 部を中心として逆に時計方向B回りに回動させて、図6に示すように、車長方向 後部の枢支部材19に係合ロック部23を係合させ、ロッド部材18aをロック 位置に回転させる。この結果、出入口15の後部には扉16を利用した風防が形 成され、波しぶきを避けることができる。
【0018】 また、360°全方位に対して広い視野を得たい場合は、中間位置の枢支部材 19からロッド部材18aを離脱させ、扉16を取り外して使用する。
【0019】 このように扉16を少なくとも60°〜90°の範囲で開くように構成したこ とによって、航行中の非常時に、運転者及び助手席の乗員は、通路を使用せずに 出入口15から迅速に脱出することができるようなる。
【0020】 従ってドアを開閉するように構成された従来の水陸両用車と比較して本考案の 水陸両用車の安全性は格段に向上する。
【0021】
【考案の効果】
以上要するに本考案によれば、通常航行時には波しぶきを避けて前方及び側方 の視界を確認でき非常時には迅速にキャビン内から脱出することができると共に 、扉のシ−ルを長期にわたって維持できる、という優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る水陸両用車の要部詳細断面図であ
る。
【図2】扉をキャビン側から見た斜視図である。
【図3】本考案に係る水陸両用車の透視図である。
【図4】本考案に係る水陸両用車の車長方向に沿う断面
図である。
【図5】本考案に係る水陸両用車の平面図である。
【図6】同じく本考案に係る水陸両用車の車長方向に沿
う断面図である。
【符号の説明】
8 運転席 9 助手席 14 キャビン天井 15 出入口 16 扉 18 係合部(係合部材) 19 枢支部(枢支部材) 20 ステ−部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビン天井の座席上部位を開口して乗
    員の出入口を形成し、該出入口を開閉するための透明な
    扉の前後端に、出入口前後に設けられた枢支部と係脱自
    在に係合する係合部を形成し、出入口周辺部と扉とに扉
    を風防可能な角度に保持するためのステ−部材を掛け渡
    して設けたことを特徴とする水陸両用車。
JP2016791U 1991-03-29 1991-03-29 水陸両用車 Pending JPH04116210U (ja)

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JP2016791U JPH04116210U (ja) 1991-03-29 1991-03-29 水陸両用車

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JP2016791U Pending JPH04116210U (ja) 1991-03-29 1991-03-29 水陸両用車

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