JPH04115516U - 角度測定器付き電動ドリル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 木材の穿孔作業において、目的によって穿孔
角度をいろいろ異にする場合がある。数少ない穿孔作業
にあっては不便を感じないが、同一方向の定まった斜
状、或いは垂直状等の穿孔作業にあっては基礎目盛りが
必要となる。本考案は縦，横或いは斜方向と何れの方向
をも正しく穿孔するために気泡管を交叉して取り付けた
電動ドリルである。 【構成】 電動ドリルの本体に縦，横，斜方向と方向を
正しく示す気泡管を取付けたものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、気泡管を利用して、水平、垂直、或いは斜角を測定する角度測定器 すなわち、水準器を機器内に一体に設置してなる電動ドリルに係り、更に、詳細 には別体の角度測定器等を用いずして水平度、垂直度、若しくは概略の斜角度を 正確に、且つ簡単容易に穿孔可能とした角度測定器付き電動ドリルに係わる。

【０００２】

【従来の技術】

従来の電動ドリルは、被穿孔物に水平、垂直な正確穿孔或いはおおよその連続 した斜角度を穿設する際に、別体の角度測定器を必要とし、又、操作する作業員 の個人差、経験、熟練度により正確な穿孔結果が得られなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記したように、従来の電動ドリルにあっては、特に被加工物への穿孔作業の 場合、操作する作業員の個人差、経験、熟練度により、穿孔結果は、水平、垂直 、或いは斜角度が不正確であるのみならず、精度の低いもの、規格外の製品がで きるという欠点があった。

【０００４】 また、従来の電動ドリルは操作する人に経験と熟練を要し、製品も均一化に欠 けるのみか、複雑な成形品に対しては、多くの適合した装置や、器具等を必要と するので、時間を費消し、人手等をも必要とするなどの不経済により製品、賃金 のコスト高を招く等の欠陥を有していた。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は従来の電動ドリルを使用するに際して、他の水平、垂直測定器具、換 言すると角度測定器具を必要としない本体に一体に角度測定器を組み込んでおき 、穿孔作業を進めながら、常時、正確度を保持し、かつ迅速に作業を実施出来る ものである。

【０００６】

【作用】

先端に被穿孔物に穿孔する穿孔錐部と、該錐を回動穿孔させる電動部分と、該 電動部の下端にコードを連撃してなる把手部と、該把手部と電動部とを連接する 連結部とより構成される電動ドリルである。 横の水平方向への穿孔時には連結部、縦の垂直方向への穿孔作業時には夫々の 気泡管において示される気泡位置を確認しつつ穿孔作業を進める。

【０００７】

【実施例】

本考案の実施例を図面を参照しながら説明すれば次のとおりである。電動ドリ ル本体１の先端には電動部２のチャック３に固定された穿孔錐４が設けられ、前 記電動部２の後部には連結部５により連接される把手部６が設けられ、該把手部 ６には押釦スイッチ７、コード８が夫々設けられている。

【０００８】 上記の如き構成が従来の電動ドリルであるが、電動ドリルの穿孔の使用形態は 被穿孔物の穿孔方向によっては、水平、垂直或いは斜角方向と、種々その方向を 異にして使用するのが普通である。

【０００９】 しかるに、従来その穿孔錐を角度の異なる方向に用いられる時は、殆ど作業員 の経験と熟練とに頼るものであって、正確な均一した穿孔角度、方向を維持する のは甚だ困難であり、度毎に他の角度測定器具を併用するなどのわずらわしさと 、穿孔後の部材と、他の部材との組み合わせにおいて不整合を来す等の欠陥を生 じていたのである。

【００１０】 そこで、本考案は、前記電動ドリル本体１の電動部２と把手部６との連結部５ の上面部９と、把手部６の上部近くに夫々、気泡管10，10’を設けてなるもので ある。

【００１１】 そして、前記気泡管１０，１０’は連結部５の上面部９の切込み11と、把手部 ６の上部近くに設けた切込み１１’内に、気泡管１０，１０’の夫々の両端部１ ２，１２’をビス１３，１３’にて固定しておく。

【００１２】 両気泡管１０，１０’内に角度選定により移動する気泡１４，１４’によって 穿孔角度、方向等が作業進行中、常時、所望する水平、垂直、或いは斜角度が表 示され、同一角度な穿孔作業を可能とするものである。

【００１３】

【考案の効果】

以上述べた如く本考案は、本体に一体として水平、垂直或いは斜角度の角度表 示装置を組み込んであるので、穿孔後に他の角度測定器具を用いることなく、作 業を継続するとともに、正確であり、操作も他の手段を要することなく簡単容易 であるとともに、気泡管は切込内に固定して設けられているため、使用に際して 、操作の邪魔にならないという利点と、効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の説明図である。

【符号の説明】

１ 電動ドリル本体 ２ 電動部 ３ チャック ４ 穿孔錐 ５ 連結部 ６ 把手部 ７ 押釦スイッチ ８ コード ９ 上面部 １０，１０’ 気泡管 １１，１１’ 切込み １２，１２’ 両端部 １３，１３’ ビス １４，１４’ 気泡

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 先端に穿孔錐を固定して回動する電動部
   と、該電動部の後部に連結部により連結される把手部と
   よりなる電動ドリルにおいて、前記、連結部の上面と、
   把手部の上部近くに切込み部を形成し、該切込み部内に
   気泡を内蔵する気泡管を夫々固定してなることを特徴と
   する角度測定器付き電動ドリル。