JPH0411542B2 - - Google Patents

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JPH0411542B2
JPH0411542B2 JP57206023A JP20602382A JPH0411542B2 JP H0411542 B2 JPH0411542 B2 JP H0411542B2 JP 57206023 A JP57206023 A JP 57206023A JP 20602382 A JP20602382 A JP 20602382A JP H0411542 B2 JPH0411542 B2 JP H0411542B2
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Nitrogen- Or Sulfur-Containing Heterocyclic Ring Compounds With Rings Of Six Or More Members (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規なニトロソアミン化合物並びに該
化合物を有効成分として含有している医薬に係
る。 本発明による新規化合物は、 一般式 〔式中Rはモルホリノ基又はピペリジノ基を意味
し、 R1は水素原子或はC1−C3の直鎖状又は分枝状
アルキル基を意味し、 R2はC1−C8の直鎖状又は分枝状アルキル基、
シクロヘキシル基、フエニル基又はハロゲン原
子、水酸基、C1−C3のアルキル又はアルコキシ
基にてモノ、ジ又はトリ置換された置換フエニル
基を意味し、若しくは基
【式】
【式】
【式】 (これらの基中でR3及びR4は一緒にてピペリジ
ノ、ピペラジノ又はモルホリノ基を意味し、R5
はC1−C10の直鎖状又は分枝状アルキル基、シク
ロヘキシル基、アミノエチル基、フエニル基若し
くはハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、C1−C4
のアルコキシ基にてモノ又はジ置換された置換フ
エニル基を意味し、但しRがモルホリノ基を意味
する場合にR5がC1−C5の直鎖状又は分岐状アル
キル基又はフエニル基若しくはパラ位置で塩素原
子、ニトロ基又はメトキシ基にて置換された置換
フエニル基を意味することはなく、nは0−2の
整数を意味し、R6及びR7はそれぞれ水素原子又
はC1−C2のアルキル基を意味し、Xは酸素原子
又は硫黄原子を意味する)]にて示される。 上記化合物は置換アミンから出発して次のA
法、又はB法の各反応工程を経て製造することが
できる。 (式中、R、R1、R2は前記の意味を有し、Hal
はハロゲン原子、殊に塩素又は臭素原子を意味す
る。) A法における第1工程、即ち縮合工程はカルボ
ニル誘導体及びアミノ誘導体を無溶媒又はメタノ
ール、エタノール等のアルコール系溶媒を使用し
て1〜12時間に亘り、常温撹拌又は還流撹拌する
ことにより行われる。 第2工程、即ち還元工程は溶媒としてエタノー
ル、メタノール等のアルコール類を用い、還元剤
として10%パラジウム−炭素/水素、LiAlH4
BH3、NaBH4、NaBH3CN等が用いられる。溶
媒としては酢酸、希塩酸、アルコール等を用い、
不活性ガス雰囲気下で行うことができる。 第3工程、即ちニトロソ化反応は通常のニトロ
ソ化反応に準じて行われる。 B法における第1工程、即ち縮合工程はハロゲ
ン誘導体及びアミノ誘導体を無溶媒又は不活性溶
媒中にて1〜17日間に亘り、氷冷又は常温下に撹
拌することにより行われる。 第2工程のニトロソ化反応はA法第3工程と同
様に行われる。 本発明によるニトロソアミン化合物は、薬理学
的活性殊に動脈弛緩作用及び血小板凝集抑制作用
を有し、従つて血栓の発生に起因する各種疾患の
予防及び治療用の有効物質として例えば血管拡張
剤及び血栓防止剤の有効成分として用いることが
できる。 次に、製造例及び薬効薬理試験例に関連して本
発明を更に詳細に説明する。 製造例 1 (a) N−(α−クロロアセチル)ピペリジンの製
造 水64mlに炭酸ナトリウム16.0g(0.15モル)
とピペリジン21.3g(0.25モル)を加え、−5
〜5℃でクロル酢酸クロライド30.0g(0.25モ
ル)を滴下後、室温にもどし、1時間撹拌した
酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥する。濃縮、減圧蒸溜してN−(α−クロロ
アセチル)ピペリジン7.3g(収率22.0%)を
得る。 沸点115〜116℃/5mmHg IRνnax:2940(C−H)、1640(C=O)、1445、
1250cm-1 NMRδ(CDCl3):4.15(2H、S、CH2) 3.67−3.30(4H、6、N−CH2−) 1.73−1.37(6H、6、CH2CH2CH2) (b) N−α−(N−モルホリノアミノアセチル)
ピペリジンの製造 アミノモルホリン30.0g(0.294モル)を水
冷、撹拌して、N−(α−クロロアセチル)ピ
ペリジン12.0g(0.074モル)を加え、室温で
一昼夜撹拌した後、アンモニア水20mlと塩化メ
チレン200mlを加え、塩化メチレン分画を抽出
する。さらに酢酸エチル200mlで抽出し、合わ
せて無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧、濃縮
し、アミノモルホリンを留去した後塩化メチレ
ンを加えて不溶の固形物を別、塩化メチレン
液を濃縮し、得られた結晶をエチルエーテルで
再結晶して、N−(α−N−モルホリノアミノ
アセチル)ピペリジン3.2g(収率19.0%)を
得る。 MS:(CI/DI)m/e;228(M+1)+ (c) N−α−(N−モルホリノ−N−ニトロソア
ミノ)アセチルピペリジンの製造 上記(b)で得たN−α−(N−モルホリノアミ
ノアセチル)ピペリジン2.5g(11.0ミリモル)
を水30mlに加え、濃塩酸1.1mlを加えて溶かす。
0〜5℃で撹拌しながら、亜硝酸ナトリウム
0.79g(11.4ミリモル)を水5mlに溶かして滴
下する。1時間0℃で放置後、塩化メチレン
300mlで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
減圧濃縮する。シリカゲルカラム(溶出液酢酸
エチル)で分取し、塩化メチレン−エチルエー
テルで再結晶して、N−α−(N−モルホリノ
−N−ニトロソアミノ)アセチルピペリジン
1.4g(収率49.7%)を得る。 融点:126〜129℃ MS:(CI/DI)m/e;228(M−28)+、226
(M−30)+ (EI/DI)m/e;227(M−29)+ IR(KBr)νnax:2860(C−H)、1660(C=O)、
1440(N−O)1230、1110cm-1 NMRδ(CDCl3):4.53(2H、S、CH2) 4.00−3.80(4H、m、CH2OCH2) 3.63−3.23(8H、m、CH2NCH2) 1.73−1.43(6H、m、CH2) 製造例 2 (a) N−(α−クロロアセチル)モルホリンの製
造 水64mlに炭酸ナトリウム16.0g(0.15モル)
とモルホリン21.8g(0.25モル)を加え、−5
〜5℃でクロル酢酸クロライド30.0g(0.25モ
ル)を滴下、撹拌する。その後、室温で1時間
撹拌する。酢酸エチルで抽出後、無水硫酸ナト
リウムで乾燥し減圧濃縮して、N−(α−クロ
ロアセチル)モルホリン23.6g(収率57.7%)
を得る。 沸点114〜120℃/0.7mmHg IRνnax:2860(C−H)、1630(C=O)、1430、
1110cm-1 NMRδ(CDCl3):4.17(2H、S、CH2) 3.82−3.47(8H、m、モルホリン) (b) N−α−(N−モルホリノアミノアセチル)
モルホリンの製造 氷冷下アミノモルホリン19.0g(0.186モル)
を撹拌しながら、N−(α−クロロアセチル)
モルホリン11.0g(0.067モル)を加え、室温
下3時間撹拌後、アンモニア水12mlを加えて塩
化メチレン300mlで抽出し、さらに200mlの塩化
メチレンで抽出する。無水硫酸ナトリウムで乾
燥した後、50〜55℃で減圧濃縮し、シリカゲル
カラム(溶出液エチルエーテル/n−ヘキサ
ン)で分取してN−(α−N−モルホリノアミ
ノアセチル)モルホリン2.4g(収率15.6%)
を得る。 MS:(CI/DI)m/e;230(M+1)+ IR(KBr)νnax:3220(N−H)、2870(C−H)、
1635(C=O)1110(C−O−C)、800ml-1 (c) N−α−(N−モルホリノ−N−ニトロソア
ミノ)アセチルモルホリンの製造 N−(α−N−モルホリノアミノアセチル)
モルホリン2.1g(9.17ミリモル)を塩化水素
のエーテル溶液により、これを塩酸塩とし水20
mlに溶かす。0℃に保ちながら亜硝酸ナトリウ
ム0.73g(10.6ミリモル)を水5mlに溶かして
滴下する。さらに45分間0℃で撹拌した後、酢
酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、酢酸エチルを留去し、塩化メチレン・エチ
ルエーテルで再結晶してN−(α−N−モルホ
リノ−N−ニトロソアミノ)アセチルモルホリ
ン1.8g(収率76.0%)を得る。 MS:(CI/DI)m/e;230(M−28)+、228
(M−30)+( EI/DI)m/e;229(M−
29)+ IR(KBr)νnax:2870(C−H)、1665(C=O)、
1440(N=O)1235、1110cm-1 NMRδ(CDCl3):4.53(2H、S、CH2) 4.10−3.40(16H、m、モルホリンのH) 製造例 3 (a) 1−(N−モルホリノイミノ)オクタンの製
造 N−アミノモルホリン4.0g(39.2ミリモル)
をエタノール15mlに加え、氷冷中撹拌してヘプ
タアルデヒド5.0g(39.1ミリモル)を滴下す
る。室温にもどして一昼夜撹拌する。減圧濃縮
して1−(N−モルホリノイミノ)オクタン8.2
g(収率98.9%)を得る。 MS:(CI/DI)m/e;213(M+1)+ IR(KBr)νnax:3050、1455、1275、1120、
990、865cm-1 NMRδ(CDCl3):6.94(1H、t、CH) 3.88−3.72(4H、m、モルホリンのH) 3.00−2.84(4H、m、モルホリンのH) 2.42−2.09(2H、m、CH2) 1.76−0.97(13H、m) (b) N−(1−オクチルアミノ)モルホリンの製
造 メタノール200mlに上記(a)で得た1−(N−モ
ルホリノイミノ)オクタン8.0g(37.7ミリモ
ル)と濃塩酸7.05mlを加え、氷冷しながらシア
ノ水素化ホウ素ナトリウム4.7g(74.8ミリモ
ル)を加え、徐々に室温にもどして2時間撹
拌、減圧濃縮し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液を加え、塩化メチレン200mlで抽出、無水硫
酸ナトリウムで乾燥し、減圧・濃縮してシリカ
ゲルカラム(溶出液エチルエーテル/n−ヘキ
サン)により、N−(1−オクチルアミノ)モ
ルホリン6.6g(収率81.8%)を得る。 MS:(CI/DI)m/e;215(M+1)+ (EI/DI)m/e;214(M)+、115、101 IR(KBr)νnax:3200、2940、1460、1115、880
cm-1 NMRδ(CDCl)3:3.80−3.63(4H、m、モルホ
リンのH) 2.90−2.57(2H、m、CH2) 2.73(1H、b、NH) 2.71−2.57(4H、m、モルホリンのH) 1.60−0.70(15H、m) (c) 4−(N−ニトロソ−N−オクチルアミノ)
モルホリンの製造 水50mlに上記(b)で得た化合物5.0g(0.0233
モル)と濃塩酸2.02mlを加え、氷冷下亜硝酸ナ
トリウム1.66g(0.0233モル)を水5mlに溶か
して滴下する。室温にもどして2時間撹拌後エ
チルエーテル抽出する。無水硫酸ナトリウムで
乾燥し減圧濃縮してシリカゲルカラム(溶出液
エチルエーテル・n−ヘキサン)で分取し淡黄
色油状液体として4−(N−ニトロソ−N−オ
クチルアミノ)モルホリン4.2g(収率74.2%)
を得る。 MS:(CI/DI)m/e:215(M−28)+、213
(M−30)+ (EI/DI)m/e:214(M−29)+、212(M
−31)+ IR(KBr)νnax:2940、2860、1450、1220、
1110cm-1 NMRδ(CDCl3):3.91−3.76(4H、m、モルホ
リンのH) 3.65(2H、t、CH2) 3.34−3.20(4H、m、モルホリンのH) 1.80−0.77(15H、m) 製造例 4 (a) N−モルホリノイミノメチルシクロヘキサン
の製造 シクロヘキサナール1.0g(8.9ミリモル)中
にアミノモルホリン0.91g(8.9ミリモル)の
エタノール溶液2mlを徐々に加え、22℃で2時
間撹拌する。反応終了後、エタノールを減圧下
に留去し、無色粘性液体としてN−モルホリノ
イミノメチルシクロヘキサン1.7g(収率97.1
%)を得る。 MS:(CI/DI)m/e;197(M+1) NMRδ(CDCl3):6.76(1H、d、−CH=) 3.90−3.67(4H、m、モルホリンのH) 3.30−2.77(4H、m+モルホリンのH) 2.00−1.10(10H、m、シクロヘキシルのH) (b) N−モルホリノアミノメチルシクロヘキサン
の製造 メタノール20ml中にN−モルホリノイミノメ
チルシクロヘキサン1.7g(8.7ミリモル)と濃
塩酸1.7mlを加える。氷冷下、シアノ水素化ホ
ウ素ナトリウム1.6g(26ミリモル)を徐々に
加え、18〜20℃で1時間撹拌する。反応後、溶
媒を減圧留去し、炭酸水素ナトリウム水溶液で
中和後、クロロホルム80mlで抽出する。無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、クロロホルムを減圧・
留去し、シリカゲルカラム(溶出液エチルエー
テル・m−ヘキサン=1:1)より分取し、無
色粘性液体としてN−モルホリノアミノメチル
シクロヘキサン1.2g(収率70.6%)を得る。 MS:(CI/DI)m/e;199(M+1) NMRδ(CDCl3):3.93−3.63(4H、m、モルホ
リンのH) 2.83−2.53(4H、m、モルホリンのH) 2.37(1H、b、NH) 2.00−0.60(10H、b、シクロヘキシルのH) (c) N−モルホリノ−N−ニトロソアミノメチル
シクロヘキサンの製造 水20ml中に上記(b)で得た化合物1.2g(6.05
ミリモル)と濃塩酸0.6mlを加え氷冷亜硝酸ナ
トリウム0.43g(6.05ミリモル)を水5mlに溶
かして徐々に滴下する。1時間撹拌し、室温で
さらに1時間撹拌する。反応後クロロホルム80
mlで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。
クロロホルムを減圧留去し、シリカゲルカラム
(溶出液エチルエーテル/n−ヘキサン)で分
取し、溶媒を減圧留去し、淡黄色結晶としてN
−モルホリノ−N−ニトロソアミノメチルヘキ
サン1.1g(収率80.3%)を得る。 融点:51〜52℃ MS:(CI/DI)m/e;199(M−28)、197(M
−30) (EI/DI)m/e;198(M+29)、196(M−
31) IR(KBr)νnax:1460cm-1(N=O) NMRδ(CDCl3):3.97−3.77(4H、m、モルホ
リンのH) 3.57(2H、b、CH2) 3.47−3.23(4H、m、モルホリンのH) 2.17−0.67(10H、b、シクロヘキシルのH) 製造例 5 (a) N−モルホリノイミノメチルベンゼンの製造 エターノール30ml中にベンズアルデヒド5.1
g(50ミリモル)とアミノモルホリン5.5g
(52ミリモル)を加え、12時間還流する。反応
後濃縮し、白色結晶としてN−モルホリノイミ
ノメチルベンゼン9.3g(収率96.8%)を得る。 融点:88℃ MS:(CI/DI)m/e:191(M+1) NMRδ(CDCl3):7.73−7.20(5H、m、フエニ
ルのH) 4.00−3.75(4H、m、モルホリンのH) 3.33−3.03(4H、m、モルホリンのH) (b) N−モルホリノベンジルアミンの製造 エタノール250ml中に上記(a)で得た化合物8.0
g(42ミリモル)と10%パラジウム炭素粉末
1.0g及び酢酸3mlを加え、水素ガス置換後130
Kg/cm2で7.5時間接触還元する。反応後、触媒
を去し、液を濃縮し、アンモニア水でアル
カリ性にしたあとエーテル抽出する。無水硫酸
ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去する。シ
リカゲルカラム(溶出液エチルエーテル・n
−、ヘキサン)で分取し、塩酸ガスを吹き込ん
で、白色結晶としてN−モルホリノベンジルア
ミン塩酸塩4.4g(収率45.7%)を得る。 融点:230℃ MS:(CI/DI)m/e:193(M+1) NMRδ(CMSO−d6):7.70−7.25(5H、m、フ
エニルのH) 4.25(2H、S、CH2) 3.90−3.50(4H、m、モルホリンのH) 3.40−3.00(4H、m、モルホリンのH) (c) N−モルホリノ−N−ニトロソベンジルアミ
ンの製造 水50ml中に上記(b)で得た化合物1.2g(6.2ミ
リモル)と濃塩酸0.62mlを加え、氷冷下亜硝酸
ナトリウム0.43g(6.2ミリモル)を水5mlに
溶かして滴下する。徐々に室温にもどし、エー
テル抽出する。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、
溶媒を減圧留去して黄色粘性液体としてN−モ
ルホリノ−N−ニトロベンジルアミン0.94g
(収率68.1%)を得る。 MS:(CI/DI)m/e;193(M−28)、191(M
−30) (EI/DI)m/e;192(M−29)、190(M−
31) NMRδ(CDCl3):7.20(5H、S、フエニルの
H) 4.83(2H、S、CH2) 3.90−3.63(4H、m、モルホリンのH) 3.30−3.07(4H、m、モルホリンのH) IR(KBr):1450cm-1(N=O) 製造例 6 (a) 1−クロロ−2−(N−モルホリノイミノメ
チル)ベンゼンの製造 エターノール50ml中に2−クロルベンズアル
デヒド25g(0.178モル)を加え、氷冷下撹拌
しながらアミノモルホリン18.1g(0.178モル)
を含むエタノール溶液20mlを徐々に滴下する。
一昼夜放置後析出した結晶を取し1−クロロ
−2−(N−モルホリノイミノメチル)ベンゼ
ン37g(収率92.5%)を得る。 融点:74〜77℃ MS:(CI/DI)m/e;225(M+1) NMRδ(CDCl3):8.16−6.87(4H、m、フエニ
ルのH) 7.90(1H、S、CH) 4.03−3.80(4H、m、モルホリンのH) 3.33−3.10(4H、m、モルホリンのH) (b) 2−クロロ−N−モルホリノベンジルアミン
の製造 メタノール150ml中に上記(a)で得た化合物5
g(22.3ミリモル)と濃塩酸5mlを加え、氷冷
下シアノ水素化ホウ素ナトリウム3.7g(58.9
ミリモル)を徐々に加え、1時間撹拌する。反
応後、溶媒を減圧留去し、炭酸水素ナトリウム
水溶液で中和し、クロロホルム抽出する。次い
で無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を減圧留去
し2−クロロ−N−モルホリノベンジルアミン
4.8g(収率95.2%)を得る。 融点:45〜47℃ MS:(CI/DI)m/e;227(M+1) NMRδ(CDCl3):7.60−7.03(4H、m、フエニ
ルのH) 4.03(2H、S、CH2) 3.90−3.60(4H、m、モルホリンのH) 2.83−2.57(4H、m、モルホリンのH) 2.52(1H、b、NH) (c) 2−クロロ−N−モルホリノ−N−ニトロソ
ベンジルアミンの製造 水100ml中に上記(b)の化合物5g(22ミリモ
ル)を加え、濃塩酸2.2mlを加え、氷冷下亜硝
酸ナトリウム1.57g(22ミリモル)を水20mlに
溶かし徐々に滴下する。徐々に室温にもどし、
クロロホルム抽出して無水硫酸ナトリウムで乾
燥する。溶媒を減圧留去し、シリカゲルカラム
(溶出液エチルエーテル・n−ヘキサン)で処
理し、淡黄色粘性液体として2−クロロ−N−
モルホリノ−N−ニトロソベンジルアミン4.8
g(収率85.1%)を得る。 MS:(CI/DI)m/e;227(M−28)、225(M
−30) (EI/DI)m/e;226(M−29)、224(M−
31) NMRδ(CDCl3):7.57−6.97(4H、m、フエニ
ルのH) 5.00(2H、S、CH2) 3.83−3.57(4H、m、モルホリンのH) 3.33−3.10(4H、m、モルホリンのH) IR(KBr)νnax:1460cm-1(N=O) 製造例 7 (a) 4−(N−モルホリノイミノメチル)アニソ
ールの製造 エタノール50ml中にp−メトキシベンズアル
デヒド25g(0.18モル)を加え、氷例下撹拌し
ながら、アミノモルホリン18.7g(0.18モル)
をエタノール20mlに溶かして徐々に滴下する。
析出した結晶を取し、少量のエタノールで洗
浄して4−(N−モルホリノイミノメチル)ア
ニソール37g(収率91.6%)を得る。 融点:89〜92℃ MS:(CI/ID)m/e;221(M+1) NMRδ(CDCl3):7.53(1H、S、−CH=) 7.58−6.75(4H、t、フエニルのH) 3.97−3.73(4H、m、モルホリンのH) 3.77(3H、S、OCH3) 3.25−3.00(4H、m、モルホリンのH) (b) 4−メトキシ−N−モルホリノベンジルアミ
ンの製造 メタノール30ml中に上記(a)で得た化合物2.0
g(9.08ミリモル)と濃塩酸2mlを加え、氷冷
下シアノ水素化ホウ素ナトリウム1.5g(23.9
ミリモル)を徐々に加え、1時間撹拌する。反
応後、溶媒を減圧留去し、炭酸水素ナトリウム
水溶液で中和した後、クロロホルム50mlで抽出
する。無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒
を減圧留去し、無色粘性液体として4−メトキ
シ−N−モルホリノベンジルアミン2.0g(収
率99.0%)を得る。 MS:(CI/DI)m/e;223(M+1) NMRδ(CDCl3):7.35−6.70(4H、t、フエニ
ルのH) 3.86(2H、S、−CH2−) 3.73−3.56(4H、m、モルホリンのH) 3.73(3H、S、OCH3) 2.83−2.56(4H、m、モルホリンのH) 2.40(1H、b、NH) (c) N−モルホリノ−N−ニトロソ−4−メトキ
シベンジルアミンの製造 水20ml中に上記(b)の化合物2.0g(9.0ミリモ
ル)および濃塩酸0.9mlを加え、氷冷下亜硝酸
ナトリウム0.64g(9.0ミリモル)を水10mlに
溶かし徐々に滴下する。徐々に室温にもどし、
クロロホルム100mlで抽出し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥する。溶媒を減圧留去し、シリカゲ
ルカラム(溶出液エーテル)により分取して淡
黄色粘性液体としてN−モルホリノ−N−ニト
ロソ−4−メトキシベンジルアミン1.6g(収
率70.8%)を得る。 MS:(CI/DI)m/e;223(M−28)、221(M
−30) (EI/DI)m/e;222(M−29)、220(M−
31) NMRδ(CDCl3):7.00(4H、q、フエニルの
H) 4.80(2H、S、CH2) 3.90−3.70(4H、m、モルホリンのH) 3.80(3H、S、OCH3) 3.40−3.15(4H、m、モルホリンのH) 製造例 8 (a) 2−(N−モルホリノイミノメチル)フエノ
ールの製造 エタノール50ml中にo−ヒドロキシベンズア
ルデヒド25g(0.2モル)を加え、氷例下撹拌
しながらアミノモルホリン20.4g(0.2モル)
をエタノール20mlに溶かし徐々に滴下する。析
出した結晶を取して2−(N−モルホリノイ
ミノメチル)フエノール36g(収率87.4%)を
得る。 融点:57〜59℃ MS:(CI/DI)m/e;207(M+1) NMRδ(CDCl3):7.67(1H、S、CH) 7.43−6.67(4H、m、フエニルのH) 4.00−3.77(4H、m、フエニルのH) 3.20−3.00(4H、m、フエニルのH) (b) o−ヒドロキシ−N−モルホリノベンジルア
ミンの製造 メタノール100mlに上記(a)の化合物5g
(24.2ミリモル)と濃塩酸を加え、氷冷下シア
ノ水素化ホウ素ナトリウム4.6g(72.7ミリモ
ル)を徐々に加える。室温で1時間撹拌後、溶
媒を減圧留去し、炭酸水素ナトリウム水溶液で
中和する。クロロホルム抽出後、無水硫酸ナト
リウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、結晶を少
量のエーテルで洗浄して、o−ヒドロキシ−N
−モルホリノベンジルアミン4.8g(収率95.0
%)を得る。 融点:72〜74℃ MS:(CI/DI)m/e;209(M+1) NMRδ(CDCl3):7.33−6.57(4H、m、フエニ
ルのH) 4.00(2H、S、CH2) 3.90−3.63(4H、m、モルホリンのH) 2.93−2.67(4H、m、モルホリンのH) (c) o−ヒドロキシ−N−モルホリノ−N−ニト
ロソベンジルアミンの製造 水20mlに上記(b)の化合物2.0g(9.6ミリモ
ル)を加え、濃塩酸0.96mlを加え、氷冷下亜硝
酸ナトリウム0.68g(9.6ミリモル)を水5ml
に溶かし、徐々に滴下する。徐々に室温にもど
し、クロロホルム抽出後、無水硫酸ナトリウム
で乾燥する。溶媒を減圧留去し、シリカゲルカ
ラム(溶出液エチルエーテル/n−ヘキサン)
により赤色粘性液体としてo−ヒドロキシ−N
−モルホリノ−N−ニトロベンジルアミン2.0
g(収率87.7%)を得る。 MS:(CI/DI)m/e:209(M−28)、207(M
−30) (EI/DI)m/e:208(M−29)、206(M−
31) NMRδ(CDCl3):7.97(1H、b、OH) 7.40−6.67(4H、m、フエニルのH) 4.83(2H、S、CH2) 4.00−3.77(4H、m、モルホリンのH) 3.47−3.23(4H、m、モルホリンのH) IRνnax:1460cm-1(N=O) 製造例 9 (a) 2−(N−モルホリノイミノメチル)アニソ
ールの製造 エタノール50mlにアミノモルホリン15g
(0.147モル)を溶かし、氷冷下o−メトキシベ
ンズアルデヒド20g(0.147モル)を滴下する。
室温にもどして撹拌して析出した白色結晶を
取する。更に液を濃縮してメタノーで再結晶
し合わせて白色結晶2−(N−モルホリノイミ
ノメチル)アニソール30.7g(収率94.9%)を
得る。 融点:75〜77℃ MS:(CI/DI)m/e;221(M+1) (EI/DI)m/e;220(M+) NMRδ(CDCl3):8.00−6.73(4H、m、フエニ
ルのH) 3.77(3H、S、CH3) 3.90−3.70(4H、m、モルホリンのH) 3.30−3.23(4H、m、モルホリンのH) IR(KBr)νnax:760cm-1(フエニルのH) (b) o−メトキシ−N−モルホリノベンジルアミ
ンの製造 メタノール100mlに上記(a)の化合物5g
(22.7ミリモル)と濃塩酸1ml及びシアノ水素
化ホウ素ナトリウム3.75g(59.7ミリモル)を
加え、アルゴン気流下で撹拌する。30分後減圧
濃縮して炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ア
ルカリ性としてクロロホルムで抽出する。無水
硫酸ナトリウムで乾燥減圧濃縮してo−メトキ
シ−N−モルホリノベンジルアミン5g(収率
99.2%)を得る。 MS:(CI/DI)m/e;223(M+1) NMRδ(CDCl3):7.40−6.67(4H、m、フエニ
ルのH) 3.97(2H、S、CH2) 3.78(3H、S、OCH3) 3.83−3.60(4H、m、モルホリンのH) 2.73(1H、b、NH) 2.80−2.58(4H、m、モルホリンのH) (c) o−メトキシ−N−モルホリノ−N−ニトロ
ソベンジルアミンの製造 水90mlに上記(b)の化合物5g(22.5ミリモ
ル)と濃塩酸1.95ml(22.7ミリモル)を加え、
撹拌して溶かす。氷冷下に亜硝酸ナトリウム
1.6g(22.5ミリモル)を水10mlに溶かして滴
下する。30分後撹拌しエチルエーテルで抽出
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、減圧濃縮して
シリカゲルカラム処理(溶出液エチルエーテ
ル/n−ヘキサン)により。−メトキシ−N−
モルホリノ−N−ニトロソベンジルアミン3.9
g(収率69.1%)を得る。 MS:(CI/DI)m/e;223(M−28)、221(M
−30) (EI/DI)m/e;222(M−29)、220(M−
31) NMRδ(CDCl3):7.43−6.67(4H、m、フエニル
のH) 4.87(2H、S、CH2) 3.77(3H、S、OCH3) 3.83−3.60(4H、m、モルホリンのH) 3.30−3.07(4H、m、モルホリンのH) 製造例 10 (a) 4−(N−モルホリノイミノメチル)クロロ
ベンゼンの製造 エタノール20mlにp−クロルベンズアルデヒ
ド10.9g(0.107モル)を溶かし、アミノモル
ホリン15.0g(0.107モル)をエタロール30ml
に溶かし、撹拌しながら滴下する。わずかに発
熱して淡黄色結晶が析出するので、これを取
する。エタノールで洗浄して4−(N−モルホ
リノイミノメチル)クロロベンゼン22.1g(収
率92.0%)を得る。 MS:(CI/DI)m/e;225(M+1)+ NMRδ(CDCl3):7.58−7.18(8H、m、フエニ
ルのH、CH) 3.92−3.76(4H、m、モルホリンのH) 3.20−3.04(4H、m、モルホリンのH) (b) 4−クロロ−N−モルホリノベンジルアミン
の製造 メタノール150mlに上記(a)の化合物7.0g
(31.2ミリモル)と濃塩酸6ml(69.9ミリモル)
を加え、溶かす。アルゴン気流中シアノ水素化
ホウ素ナトリウム4.0g(63.6ミリモル)を加
え、2時間撹拌後、減圧濃縮し、炭酸水素ナト
リウム水溶液20mlを加え、次いでクロロホルム
100mlで抽出する。食塩水で洗い、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥して4−クロロ−N−モルホリ
ノベンジルアミン6.8g(収率96.2%)を得る。 MS:(CI/DI)m/e;227(M+1)+ IR(KBr)νnax:3200(NH)、2980(CH)cm-1 (c) N−モルホリノ−N−ニトロソ−4−クロロ
ベンジルアミンの製造 水50mlに上記(b)の化合物6.0g(26.5ミリモ
ル)と濃塩酸2.3ml(26.8ミリモル)を加え、
撹拌、冷却して0〜5℃に保ち、亜硝酸ナトリ
ウム1.85g(26.0ミリモル)を水10mlに溶かし
て滴下する。30分後撹拌してエチルエーテル
200mlで抽出する。食塩水50mlで洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥する。減圧濃縮後、シリ
カゲルカラム処理(溶出液エチルエーテル・n
−ヘキサン)によりN−モルホリノ−N−ニト
ロソ−4−クロロベンジルアミン4.9g(収率
73.8%)を得る。 MS:(CI/DI)m/e;227(M−28)+、225
(M−30)+ (EI/DI)m/e;226(M−29)+、224(M
−31)+ NMRδ(CDCl3):7.45−7.08(4H、m、フエニル
のH) 4.80(2H、S、CH2) 3.92−3.68(4H、m、モルホリンのH) 3.35−3.10(4H、m、モルホリンのH) IR(KBr)νnax:1450cm-1(N=O) 製造例 11 (a) 1−(N−モルホリノイミノメチル)−3,
4,5トリメトキシベンゼンの製造 エタノール200mlに3,4,5−トリメトキ
シベンズアルデヒド15.0g(76.5ミリモル)を
加温して溶かし、撹拌しながらアミノモルホリ
ン7.8g(76.5ミリモル)を加え、室温で30分
撹拌した後還流する。冷却すると結晶が析出す
る。メタノールで再結晶して1−(N−モルホ
リノイミノメチル)−3,4,5−トリメトキ
シベンゼン19.2g(収率89.6%)を得る。 融点:129〜130℃ NMRδ(CDCl3):7.47(1H、S、CH) 6.82(2H、S、フエニルのH) 3.94−3.76(4H、m、モルホリンのH) 3.86(9H、S、OCH3) 3.22−3.06(4H、m、モルホリンのH) IR(KBr)〓max:3000、1580、1465、1235、
1135、710cm-1 (b) N−モルホリノ−3,4,5−トリメトキシ
ベンジルアミンの製造 メタノール250mlに上記(a)の化合物9.0g(32
ミリモル)と濃塩酸6.75mlを加えて溶かす。氷
冷してシアノ水素化ホウ素ナトリウム4.5g
(72ミリモル)を加え、室温にもどして1時間
撹拌する。次いで、30℃以下で減圧濃縮後、炭
酸水素ナトリウム水溶液50mlを加え、塩化メチ
レン300mlで抽出する。食塩水50mlで洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥する。次いで減圧濃
縮してシリカゲルカラム処理(溶出液:エチル
エーテル)により、N−モルホリノ−3,4,
5−トリメトキシベンジルアミン7.3g(収率
80.9%)を得る。 融点:30℃ NMRδ(CDCl3):6.57(2H、S、フエニルの
H) 3.83(9H、S、OCH3) 3.83−3.65(4H、m、モルホリンのH) 2.78−2.63(4H、m、モルホリンのH) 2.40(1H、b、NH) (c) N−モルホリノ−N−ニトロソ−3,4,5
−トリメトキシベンジルアミンの製造 水185mlに上記(b)の化合物7.2g(25.5ミリモ
ル)を濃塩酸2.2ml(25.6ミリモル)を加えて
溶かす。氷冷して0〜5℃に保ち亜硫酸ナトリ
ウム1.8g(25.3ミリモル)を水15mlに溶かし
て滴下する。30分撹拌後に結晶が析出する。塩
化メチレン・エチルエーテル・n−ヘキサン混
液で再結晶してN−モルホリノ−N−ニトロソ
−3,4,5−トリメトキシベンジルアミン
6.0g(収率76.2%)を得る。 融点:75〜77℃ 収率:76.2% NMRδ(CDCl3):6.46(2H、S、フエニルの
H) 4.77(2H、S、CH2) 3.80(9H、S、OCH3) 3.90−3.70(4H、m、モルホリンのH) 3.33−3.13(4H、m、モルホリンのH) 製造例 13〜30 上記諸例と同様にして次の化合物が得られる。
【表】
【表】
【表】 上記諸例で得られた本発明化合物の元素分析結
果は次の通りである。
【表】
【表】 薬効薬理試験例 〔〕 血管平滑筋に対する作用 (a) 実験方法 ウサギより腸間膜動脈血管を摘出し直ちに
結合組織と外膜とを取除きルイス等の方法
(Lewis、J.H and Koessler、K.K“Arch.
Intern.Med.”第39巻第182−7頁、1927年)
に従つて長軸に対し45°の角度で螺旋状に切
り試験条片を作製する。適宜長さの試験条片
を37℃に保温されたクレプス・ヘンゼライト
栄養液中に95%O2−5%CO2ガスを通気しな
がら吊下げ、上端を絹糸によりフオルコ偏位
(Forco−displacement)トランスデユーサ
に接続し、その等尺性張力変化を記録計で記
録する。試験条片標本については実験開始に
先立ち少なくとも1時間放置して平衡状態な
らしめておく。この間には予め一定の張力
(1g)を与えておく。 先ずKCl及びCaCl2、セロトニン、ヒスタ
ミン、ノルエピネフリン等を添加して条片を
その最大収縮の約40〜60%迄収縮させて張力
が一定となつた後に薬物の投与を開始する。
薬物は約3倍ずつの濃度で累積的に投与する
(1×10-8M、3×10-8M、1×10-7M、3
×10-7M…)。最後に10-4Mのパパベリンを
投与し、この際の弛緩を100%とし、それぞ
れの濃度での弛緩度合を%で表わす。横軸に
薬物濃度を又縦軸に弛緩度(%)をとつてプ
ロントして50%弛緩濃度(ED50)を求める。 (b) 実験結果 結果は下記表1に示される通りであつた。
【表】
【表】 比較薬物はニコランジル(nicorandil)
〔N−(β−ヒドロキシエチル)ニコチナミド
硝酸エステル〕であり、薬学雑誌801706
(1960)の合成法に準じて合成されたもので
ある。 〔〕 生体外でのヒト血液における血小板凝集抑
制作用 (a) 実験方法 クエン酸加血(0.38%クエン酸ナトリウム
対ヒト血液=1対9)より調製した多血小板
血漿(PRP)を用い、理化電機社製のアグ
グレゴメータにてボーン等の方法(Born,
G.V.R.“Nature”第194巻第927−9頁、1962
年)に従つて血小板凝集を測定した。 本発明による化合物を生理食塩水で稀釈し
た種種濃度の試料液を調製し、その0.03mlを
PRP0.27mlに添加し、37℃にて3分間培養し
た後に各種の凝集惹起物質を適量添加し、生
じる凝集を光透過度で置換えて即ちPRP 0
〜100%とした際の光透過度で置換えて記録
する。 (b) 実験結果 結果は下記表2に示される通りであつた。
【表】
【表】 〔〕 急性毒性 (a) 実験方法 室温23±1℃であつて湿度55±5%の恒温
恒湿飼育室を使用し、雄性ddY系マウス(体
重23〜26g)を1群6匹に分けて被験動物と
し、本発明による化合物の内で製造例12及び
25で得られた化合物を代表的被験物質とし
て、これを5%アラビアゴム溶液に懸濁さ
せ、上記被験動物に経口投与しその後1週間
観察してその死亡率から急性毒性値を求め
る。 (b) 実験結果 結果は下記表3に示される通りであつた。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 [式中Rはモルホリノ基又はピペリジノ基を意味
    し、 R1は水素原子或はC1−C3の直鎖状又は分枝状
    アルキル基を意味し、 R2はC1−C8の直鎖状又は分枝状アルキル基、
    シクロヘキシル基、フエニル基、又はハロゲン原
    子、水酸基、C1−C3のアルキル基又はアルコキ
    シ基にてモノ、ジ又はトリ置換された置換フエニ
    ル基を意味し、若しくは基 【式】【式】 【式】 (これらの基中でR3及びR4は一緒にてピペリジ
    ノ、ピペラジノ又はモルホリノ基を意味し、R5
    はC1−C10の直鎖状又は分枝状アルキル基、シク
    ロヘキシル基、アミノエチル基、フエニル基若し
    くはハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、C1−C4
    のアルコキシ基にてモノ又はジ置換された置換フ
    エニル基を意味し、但しRがモルホリノ基を意味
    する場合にR5がC1−C5の直鎖状又は分板状アル
    キル基又はフエニル基若しくはパラ位置で塩素原
    子、ニトロ基又はメトキシ基にて置換された置換
    フエニル基を意味することはなく、nは0−2の
    整数を意味し、R6及びR7はそれぞれ水素原子又
    はC1−C2のアルキル基を意味し、Xは酸素原子
    又は硫黄原子を意味する)] にて示されるニトロソアミン化合物。 2 Rがモルホリノ基であり、R1が水素原子又
    はメチル基であつて、R2がフエニル基、3,4,
    5−トリメトキシフエニル基、o−クロルフエニ
    ル基又はo−メトキシフエニル基であることを特
    徴とする、特許請求の範囲第1項に記載の化合
    物。 3 Rがモルホリノ基であり、R1が水素原子又
    はメチル基であつて、R2がN−フエニルテトラ
    ゾリル基、N−(o−クロルフエニル)テトラゾ
    リル基、N−シクロヘキシルテトラゾリル基又は
    N−デシルテトラゾリル基であることを特徴とす
    る、特許請求の範囲第1項に記載の化合物。 4 一般式 [式中Rはモルホリノ基又はピペリジノ基を意味
    し、 R1は水素原子或はC1−C3の直鎖状又は分枝状
    アルキル基を意味し、 R2はC1−C8の直鎖状又は分枝状アルキル基、
    シクロヘキシル基、フエニル基、又はハロゲン原
    子、水酸基、C1−C3のアルキル基又はアルコキ
    シ基にてモノ、ジ又トリ置換された置換フエニル
    基を意味し、若しくは基 【式】【式】 【式】 (これらの基中でR3及びR4は一緒にてピペリジ
    ノ、ピペラジノ又はモルホリノ基を意味し、R5
    はC1−C10の直鎖状又は分枝状アルキル基、シク
    ロヘキシル基、アミノエチル基、フエニル基若し
    くはハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、C1−C4
    のアルコキシ基にてモノ又はジ置換された置換フ
    エニル基を意味し、但しRがモルホリノ基を意味
    する場合にR5がC1−C5の直鎖状又は分枝状アル
    キル基又はフエニル基若しくはパラ位置で塩素原
    子、ニトロ基又はメトキシ基にて置換された置換
    フエニル基を意味することはなく、nは0−2の
    整数を意味し、R6及びR7はそれぞれ水素原子又
    はC1−C2のアルキル基を意味し、Xは酸素原子
    又は硫黄原子を意味する)] にて示されるニトロソアミン化合物を有効成分と
    して含有していることを特徴とする、血栓防止
    剤。 5 一般式 [式中Rはモルホリノ基又はピペリジノ基を意味
    し、 R1は水素原子或はC1−C3の直鎖状又は分枝状
    アルキル基を意味し、 R2はC1−C8の直鎖状又は分枝状アルキル基、
    シクロヘキシル基、フエニル基、又はハロゲン原
    子、水酸基、C1−C3のアルキル基又はアルコキ
    シ基にてモノ、ジ又はトリ置換された置換フエニ
    ル基を意味し、若しくは基 【式】【式】 【式】 (これらの基中でR3及びR4は一緒にてピペリジ
    ノ、ピペラジノ又はモルホリノ基を意味し、R5
    はC1−C10の直鎖状又は分枝状アルキル基、シク
    ロヘキシル基、アミノエチル基、フエニル基若し
    くはハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、C1−C4
    のアルコキシ基にてモノ又はジ置換された置換フ
    エニル基を意味し、但しRがモルホリノ基を意味
    する場合にR5がC1−C5の直鎖状又は分枝状アル
    キル基又はフエニル基若しくはパラ位置で塩素原
    子、ニトロ基又はメトキシ基にて置換された置換
    フエニル基を意味することはなく、nは0−2の
    整数を意味し、R6及びR7はそれぞれ水素原子又
    はC1−C2のアルキル基を意味し、Xは酸素原子
    又は硫黄原子を意味する)] にて示されるニトロソアミン化合物を有効成分と
    して含有していることを特徴とする、血管拡張
    剤。
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