JPH04113946U - アパチヤー電極 - Google Patents

アパチヤー電極

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JPH04113946U
JPH04113946U JP1742791U JP1742791U JPH04113946U JP H04113946 U JPH04113946 U JP H04113946U JP 1742791 U JP1742791 U JP 1742791U JP 1742791 U JP1742791 U JP 1742791U JP H04113946 U JPH04113946 U JP H04113946U
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JP
Japan
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electrode
aperture
toner
aperture electrode
control
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Application number
JP1742791U
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English (en)
Inventor
哲弥 北村
Original Assignee
ブラザー工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 静電記録装置に搭載されたときに、制御電極
間で絶縁破壊を起こして、電極膜の破壊されないような
アパチャー電極を提供する。 【構成】 前記アパチャー電極は、樹脂フィルムと、該
樹脂フィルムの一方の面に設けられた基準電極と、前記
樹脂フィルムの他方の面に設けられた制御電極のパター
ンと、該制御電極の略中心に設けられ、且つ前記樹脂フ
ィルムを貫通している開口孔とから構成されているもの
であって、前記制御電極の角部に曲率が設けられている
ことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、帯電トナーのアパチャー電極における開口孔の通過を制御して画像 などを形成する直接静電記録装置に搭載されるアパチャー電極に関するものであ る。
【0002】
【従来の技術】
従来、アパチャー電極は、絶縁性のフィルムと、該フィルムの一方の面に設け られた基準電極と、前記フィルムの他方の面に設けられた制御電極のパターンと 、該制御電極の略中心に設けられ、且つ前記フィルムを貫通している開口孔とか ら構成されている。
【0003】 近年、画像の高解像度化が望まれており、このニーズを満たすためには、アパ チャー電極の開口部のピッチを小さくする必要がある。例えば、300dpiの 解像度をもたせる場合、開口部のピッチは、約85μm必要である。このアパチ ャー電極は、図5に示されるような構成をしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、図5に示すような上述のアパチャー電極によれば、制御電極4 5の間隔が非常に狭く、かつ、トナー飛翔電圧の印加された制御電極45の角部 Kにおいて、隣のトナー遮蔽電圧の印加された制御電極46との間に、電界が集 中していた為に、火花放電が制御電極間で発生し、制御電極45がその放電の衝 撃によって破壊されていた。
【0005】 本考案は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、隣接する制 御電極間で火花放電を起こさないようなアパチャー電極を提供することを目的と している。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本考案のアパチャー電極は、絶縁性の基板と、該基 板の一方の面に設けられた基準電極と、前記基板の他方の面に設けられた制御電 極のパターンと、該制御電極の略中心に設けられ、且つ前記基板を貫通している 開口孔とから構成されるアパチャー電極であって、前記制御電極のパターンの角 部に曲率をもたせたことを特徴とする。
【0007】
【作用】
上記の構成を有する本考案によれば、制御電極の角部に発生する電界集中が緩 和され、制御電極間で、火花放電を起こさなくなる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案を具体化した一実施例を図面を参照して説明する。
【0009】 図1は、本考案を具体化したアパチャー電極1の上面図である。この図を参照 して本実施例のアパチャー電極1の構成を説明する。
【0010】 アパチャー電極1はそれを貫く一列の開口孔2が設けられており、樹脂フィル ム3と、その樹脂フィルム3の一側面に設けられた図示しない基準電極4と、そ の反対面に前記開口孔2の周りに電気的に独立して設けられた多数の制御電極5 とから構成されている。
【0011】 このアパチャー電極は、300dpiの高解像度を達成できる画像を出力する ために、開口孔2のピッチは約85μmである。また、開口孔2の直径は、約8 0μmである。このために、開口孔2は、紙送り方向に対して斜めにずらして配 列されている。
【0012】 樹脂フィルム3には、例えば25μm厚のポリイミドが用いられる。
【0013】 図3に、本実施例のアパチャー電極の詳細上面図を示す。この図3に於いて、 隣接する制御電極5の間隔は最小90μmである。また、この制御電極5の角部 Kには、曲率が設けられている。この図では、R20μmである。
【0014】 図2は、本実施例のアパチャー電極1の搭載される記録装置の概略図である。 図2に於いて、記録装置25の側部には挿入口23と取り出し口24とが設け られており、装置内部には記録部21と、それに隣接して熱定着部22とが設け られている。挿入口23から入った支持体Pは記録部21で画像記録された後、 この支持体P上の画像は定着部22において支持体P上に熱定着される。そして 、支持体Pはガイド33を経由して取り出し口24から取り出される。
【0015】 記録部21の内部にはトナー担持ローラ11と、アパチャー電極1と対向電極 6とが設けられている。前記トナー担持ローラ11の周囲には、トナー担持ロー ラ11の回転方向の上流に、供給ローラ12が前記トナー担持ローラ11に接触 して設けられ、この供給ローラ12とトナー担持ローラ11などはトナーケース 14によって囲まれた領域にある。そして、トナーケース14の内部にはトナー Tが貯蔵される。更に、供給ローラ12に接触して、ここに付着したトナーTを 均一なトナーTの層にするための層厚規制部材13が設けられている。
【0016】 トナー担持ローラ11の上方には、本実施例のアパチャー電極1が配置される 。
【0017】 アパチャー電極1の基準電極22はアースに、各制御電極5は、画像信号Sに それぞれ接続される。
【0018】 アパチャー電極1の両端には一対の圧電素子9が設けられている。この圧電素 子9には、発振器8がとりつけられて、アパチャー電極1を加振できるように構 成される。
【0019】 アパチャー電極1の上方には対向電極6が配置されている。更に、この対向電 極6とこのアパチャー電極1との間に支持体Pが通過できるようなスペースが設 けられている。この対向電極6は、電源E(本実施例の場合マイナス(−))に 接続されるように構成される。
【0020】 支持体Pはガイド33及び一対のガイドローラ34によって、挿入口23から 対向電極6を経由して熱定着部22まで搬送される。
【0021】 熱定着部22の内部には内部に熱源を備えたヒートローラ31とプレスローラ 32とが接触して設けられており、支持体Pがこのヒートローラ31とプレスロ ーラ32との間を通過できるように構成されている。
【0022】 次に、本実施例のアパチャー電極1の作用を説明する。
【0023】 まず図2を用いて、本実施例のアパチャー電極1を搭載した記録装置の動作か ら説明をする。
【0024】 記録部21内部において、供給ローラ12に担持されたトナーTが、この供給 ローラ12が回転することによって一定のトナーTの層が形成され、そしてトナ ー担持ローラ11に供給される。このときトナーTは供給ローラ12及びトナー 担持ローラ11と接触しつつ摩擦して、例えばプラス(+)に帯電する。プラス (+)に帯電したトナーTは、トナー担持ローラ11に担持され、アパチャー電 極1まで供給される。
【0025】 一方、挿入口23より装置内部に挿入された支持体Pはガイド33とガイドロ ーラ34とによって対向電極6に搬送される。
【0026】 そして、この場所で画像信号Sからアパチャー電極1の制御電極層5に画像信 号電圧が印加される。この画像信号電圧に基づいてトナーTの流れが変調制御さ れる。
【0027】 ここで、アパチャー電極1は、発振器8によって圧電素子9が振動することに よって励振される。そして、鏡像力及びファンデルワールス力でアパチャー電極 1に付着している、または、付着しようとするトナーTが、この励振によって振 動加速度が与えられて、落下し、開口孔2のつまりを防止する。
【0028】 対向電極6には、電源Eによってマイナス(−)電圧が印加されている。この 電圧によって対向電極6とアパチャー電極1との間に電界が形成され、この電界 に沿って変調されたトナーTが対向電極6へ吸引される。そして支持体Pにトナ ーTが塗布される。
【0029】 その後、支持体Pは記録部21から熱定着部22へと搬送され、支持体P上の 画像は熱定着される。
【0030】 熱定着部22を通過した支持体Pは、ガイド33を経由して取り出し口24へ 搬送され、取り出される。
【0031】 次に、本実施例のアパチャー電極1の動作を説明する。
【0032】 このアパチャー電極1の厚みを例えば25μmとすると、空気の絶縁破壊強度 は3キロボルト/mmであるので、制御電極5には、基準電極4との開口孔2内部 での放電をさけるために、最大75ボルト印加できる。
【0033】 そこで、本実施例ではプラス(+)帯電トナーを用いるとすると、制御電極5 には、トナー通過電圧に−75ボルト、トナー遮蔽電圧に+75ボルト印加する こととする。
【0034】 画像信号Sからトナー通過電圧−75ボルトが、制御電極5に印加されるとき 、開口孔2の内部においてプラス(+)帯電したトナーTが基準電極4から制御 電極5へと向かう電界が発生し、トナーTは開口孔2を通過する。また画像信号 Sからトナー遮蔽電圧+75ボルトが、印加されるときは、開口孔2内部におい てプラス(+)帯電トナーの通過を阻止する電界が発生し、トナーTは開口孔2 を通過しない。
【0035】 この時、隣接する制御電極5では、−75ボルトと+75ボルトの電圧が印加 される場合がある。例えば、図3に於いて、制御電極5aにトナー通過電圧−7 5ボルト、制御電極5bにトナー遮蔽電圧+75ボルトが印加されるとする。こ の場合、これらの隣接電極の間には150ボルトの電位差が発生する。隣接する 制御電極の間隔でいちばん短いところは、内側の開口孔2を駆動する制御電極5 aの引出し線と、外側の開口孔2の周りにある制御電極5bであり、90μmで ある。電界としては、1.7キロボルト/mmであって、空気の絶縁破壊強度の約 半分である。もしも、制御電極の角部Kに曲率が設けられていないならば、その 部分に於いて、電界集中が甚だしくなり、上記の場合絶縁破壊を起こし、制御電 極がその衝撃によって、破壊される(図5)。本実施例の場合、角部Kに曲率が 設けられているために、電界集中が緩和されることによって、絶縁破壊が起こら ずに制御電極が破壊されることがない。
【0036】 以上詳述したように、本実施例によれば、制御電極5の角部Kに曲率を設ける ことによって、電界集中が緩和され、そして、絶縁破壊を起こして電極膜の破壊 が引き起こされないアパチャー電極が提供される。
【0037】 本考案は、以上詳述した実施例に限定されるものでなく、その趣旨を逸脱しな い範囲において種々の変更を加えることができる。
【0038】 例えば、図4に示すようなアパチャー電極1の断面図に於て、制御電極5の角 部Kに曲率をもたせることによって、電界集中の緩和が促進される。
【0039】 近年画像の高解像度化が望まれており、更に開口孔のピッチが狭くなる方向に ある。こういった時に、特に、本考案は重要となってくることはいうまでもない 。
【0040】
【考案の効果】
以上詳述したことから明らかなように、本考案によれば、制御電極の角部に曲 率が設けられることによって、電界集中が緩和され、絶縁破壊を起こして電極膜 の破壊が引き起こされないアパチャー電極が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のアパチャー電極の上面図である。
【図2】本考案のアパチャー電極の搭載された静電記録
装置の概略図である。
【図3】本考案のアパチャー電極の詳細上面図である。
【図4】本考案のアパチャー電極の断面図である。
【図5】従来のアパチャー電極の詳細上面図である。
【符号の説明】
1 アパチャー電極 2 開口孔 3 樹脂フィルム 4 基準電極 5 制御電極 K 角部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性の基板と、該基板の一方の面に設
    けられた基準電極と、前記基板の他方の面に設けられた
    制御電極のパターンと、該制御電極の略中心に設けら
    れ、且つ前記フィルムを貫通している開口孔とから構成
    されるアパチャー電極に於て、前記制御電極のパターン
    の角部に曲率をもたせたことを特徴とするアパチャー電
    極。
JP1742791U 1991-03-22 1991-03-22 アパチヤー電極 Pending JPH04113946U (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60205549A (ja) * 1984-03-30 1985-10-17 Canon Inc 画像記録表示装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60205549A (ja) * 1984-03-30 1985-10-17 Canon Inc 画像記録表示装置

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