JPH04113558U - 樹木類の枝幹巻用部材 - Google Patents

樹木類の枝幹巻用部材

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JPH04113558U
JPH04113558U JP10630590U JP10630590U JPH04113558U JP H04113558 U JPH04113558 U JP H04113558U JP 10630590 U JP10630590 U JP 10630590U JP 10630590 U JP10630590 U JP 10630590U JP H04113558 U JPH04113558 U JP H04113558U
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JP
Japan
Prior art keywords
trunks
plastic
resins
trees
photodegradable
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Pending
Application number
JP10630590U
Other languages
English (en)
Inventor
宗治 八木
杉本 真理子
Original Assignee
グンゼ株式会社
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Filing date
Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野>
本考案は主として気温の変化等による生育不
良、枯死等を防止したり或は樹木類を移植等する
際に生ずる傷を防止する等の所謂保護部材に用い
られるもので、太陽光、紫外線、熱、オゾン、酸
素、水分等により分解される樹木類の枝幹巻用光
分解性プラスチック部材に関する。
<従来の技術>
従来より、主として気温の変化等による生育不
良、枯死等を防止したり或は樹木類を移植等する
際に生ずる傷を防止する等の所謂保護部材に用い
る目的で、わら、こも、なわ等の植物性部材が樹
木類の枝幹に巻き付けられており、しかもかかる
植物性部材は自然に分解するため取りはずし廃棄
する必要もなかった。
しかしながら、近年わら、こも、なわ、むしろ
等植物性部材の生産量が減少する傾向にあり、こ
れに代わって光、紫外線等によって分解しないが
バラバラになる崩壊性を有するプラスチックが樹
木類の枝幹巻用部材として使用されるようになっ
てきた。
<考案が解決しようとする問題点>
これら従来の樹木類の枝幹巻用プラスチック部
材は崩壊するまでの期間が長く、そのために使用
後取りのぞく必要もあり、手数、人手がかかり、 樹木類の枝幹巻用部材としては適していなかっ
た。更にバラバラに崩壊しても分解しないために
崩壊物による2次公害を発生する恐れもあった。
本考案者らは、主として気温の変化等による生
育不良、枯死等を防止したり或は樹木類を移植等
する際に生ずる傷を防止する等の所謂保護部材に
用いられ、さらに使用後は太陽光、紫外線、熱、 酸素、オゾン、水分等によって分解され、取りは
ずし廃棄する必要もなく、2次公害が発生するこ
ともない樹木類の枝幹巻用光分解性プラスチック
部材を提供すべく種々検討した結果、本考案に到
達した。
<問題点を解決するための手段>
本考案の特徴とするところは、主として気温の
変化等による生育不良、枯死等を防止したり或は
樹木類を移植等する際に生ずる傷を防止する等の
所謂保護部材に用いられ、使用後は、太陽光、紫
外線、熱、酸素、オゾン、水分等によって分解す
る光分解性プラスチックで成形した樹木類の枝幹
巻用部材を提供する点にある。
本考案における樹木類とは、一般に言われる常
緑樹、落葉樹等を例示でき特に制限はない。樹木
類の枝幹巻用光分解性プラスチック部材とは主と
して気温の変化等による生育不良、枯死等を防止
したり或は樹木類を移植等により生ずる傷を防止
する等の所謂保護部材に用いられるものであり、 その形状は特に制限はなく、フィルム、フィルム
から成形されるスプリットヤーン、スリットヤ
ーン等で、ひも状、わら状等にしたものを例示で
きる。
本考案に係る光分解性プラスチックとは、従来
の崩壊しバラバラな破片になり飛散するような崩
壊性プラスチックと異り、太陽光、紫外線、熱、 酸素、オゾン、水分等により分解するプラスチッ
ク樹脂のことであって、光による分解のみに限定
されるものでないことは勿論である。
かかる樹脂としては、特に制限はないが、エチ
チレン/一酸化炭素共重合体樹脂、ケトン系共重
合体樹脂もしくは鉄、ニッケル、コバルト等の金
属を主体とする触媒を含有するプラスチック樹脂
を例示できる。
上記したエチレン/一酸化炭素共重合体樹脂
は、太陽光、紫外線、熱、酸素、オゾン、水分等
により、ポリマー鎖がカルボニル基から2番目と
3番目の炭素原子間で切断し、末端ビニル基をも
)に変化する。この繰り返しで、分子量が小さく
なり最終的には水と二酸化炭素に分解すると推測
されている。
上記したケトン系共重合体樹脂もエチレン/一
酸化炭素共重合体樹脂と同様なメカニズムによっ
て分解するものと考えられている。
更に上記した鉄、ニッケル、コバルト等の金属
を主体とした触媒を含有するプラスチック樹脂
(本考案では便宜上このような樹脂も光分解性プ
ラスチックという。)は、触媒の作用で光や熱に
よって酸化が著しく促進され、カルボキシル基或
はハイドロパーオキサイド基を生じ、それから分
子の分解が始まると推測されている。従ってかか
る触媒使用量は効果のあらわれる範囲で適宜量を
用いればよい。
本考案に係る枝幹巻用部材は光分解性プラス
チックのみから構成されていても、他の適宜の樹
脂成分が添加されていてもいっこうに差し支えな
い。
上記したエチレン/一酸化炭素共重合体樹脂を
そのまま用いてフィルムを成形するには、上記記
載のエチレン/一酸化炭素共重合体樹脂のペレッ
ト等をTダイ押出機、或はインフレーシヨンフィ
ルム押出機、カレンダー成形機等を用いて成形す
ればよく必要ならば1軸、2軸、多軸に延伸して
もよい。この際フィルムの厚みは30〜300μ
を例示できるが特に制限はない。又必要ならば顔
料、染料、充填剤、帯電防止剤、滑剤等を添加し
てもよい。
更に用途によっては、エチレン/一酸化炭素共
重合体樹脂のマスターバッチを製造し、これをマ
スターバッチの基材樹脂と同種もしくは異種の樹
脂と混合して成膜したものも例示できる。
前記したケトン系共重合体樹脂としては、エチ
レン/ビニルケトン共重合体もしくはエチレン/
フェニルビニルケトン共重合体を例示できる。こ
れ等の共重合体はそのままで成膜してもよいが、 好ましくはマスターバッチの形にして、異種の樹
脂(例えば、前者はポリオレフィン系樹脂、後者
はポリスチレン系樹脂等)に添加する方法を例示
できる。マスターバッチの添加量によって分解時
間をコントロールできるという利点もある。前記
したマスターバッチを混合しした異種の樹脂(例
えばポリオレフィン系樹脂もしくはポレスチレン
系樹脂等)は必要に応じて適当な添加剤、例えば
可塑剤、充填剤、顔料、その他の同種もしくは異
種の樹脂等を添加し、Tダイ押出機、或はインフ
レーシヨン押出機、カレンダー成形機等を用いて
フィルム、シートに成形でき、更に必要ならば
1軸、2軸、多軸に延伸しても差支えない。フィ
ルムの厚みは特に制限されないが30〜300μ
を例示できるが、使用態様に応じて適宜に決定す
ればよい。
前記した鉄やニッケルもしくはコバルト等の金
属を主体とした触媒を含有するプラスチック樹脂
としては、遷移金属もしくは錯体、例えば鉄−ジ
ブチルチオカルバメート、銅−ジブチルチオカル
バメート等と適宜のプラスチックを用いてなるマ
スターバッチを、そのまま用いてもよいし又は更
に他の適宜のプラスチックを配合して用いてもよ
く、特に制限はない。更に必要におおじて適当な
添加剤を添加してもよい。
その製法については、Tダイ押出機、或はイン
フレーシヨン押出機、カレンダー成形機等を用い
てフィルム、シートに成形でき、更に必要ならば
1軸、2軸、多軸に延伸しても差支えない。フィ
ルムの厚みは特に制限されないが30〜300μ
を例示できるが、使用態様に応じて適宜に決定す
ればよい。
前記した異種の樹脂やプラスチック樹脂とは、 特に制限はないが一般にはポリオレフィン系樹
脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、 ポリアミド系樹脂等を例示でき、その使用量につ
いては光分解性が阻害されない限り適宜でよい。
更に上記に記載した各光分解性プラスチックは
生分解性プラスチックと混合してもよく、これに
よって光分解と生分解によってプラスチックを完
全に分解させることも例示できる。生分解性プラ
スチックとしては、澱粉並びに自動酸化剤例えば
大豆油を混合したプラスチック樹脂、脂肪族ポリ
エステル樹脂もしくは微生物によって産出される
ポリエステル樹脂等を例示できる。
上記に記載した各光分解性プラスチックを用い
て形成してなるフィルムもしくはシートはそのま
ま樹木類の枝幹巻用部材としてもよいが、上記各
光分解性プラスチックフィルムからスリットヤー
ン、スプリットヤーン等を作りこれを加工してな
るなわ、むしろ、こも等を成形し、樹木類の枝幹
巻用部材としてもよく、特に使用態様については
制限されない。
本考案は前記した通り樹木類の保護部材に用い
るのが好ましいが、特に制限はなくその他他方面
に広範に利用されうる。
以下、実施例について記述する。
<実施例−1>
一酸化炭素2%のエチレン/一酸化炭素共重合
体を40mmφのインフレーシヨン押出機で押
出、厚さ50μのエチレン/一酸化炭素共重合体
フィルムを得た。
このフィルムを屋外曝露した結果、曝露前の伸
度470%のフィルムが屋外曝露35日後5%に
低下していた。
<実施例−2>
線状低密度ポリエチレン樹脂 50%
コーンスターチ 43%
大豆油 5%
鉄−ジブチルチオカルバメート 2%
からなる光分解性と生分解性を有するマスター
バッチを得た。次いで、線状低密度ポリエチレン
樹脂80%に上記マスターバッチ20%を添加
し、60mm$Tダイ押出機で250μのシート
を製膜した。このシートの屋外曝露の結果は次の
通りであった。
<考案の効果>
本考案は以上の通りであり、本考案の光分解性
枝幹巻用部材は主として気温の変化等による生育
不良、枯死等を防止したり或は樹木類を移植等す
る際に生ずる傷を防止する等の所謂保護部材に用
いられるもので、太陽光、紫外線、熱、オゾン、 酸素、水分等によって分解してしまうため、使用
後の取りはずし廃棄が簡単になる等格別な効果が
ある。
更に、今後森林分野での植林作業、園芸分野で
の樹木類の移植等に使用でき又、樹木類の枝幹巻
用部材以外にも包装用等多くの用途が期待される
極めて優れた光分解性プラスチック部材である。
【図面の簡単な説明】
第1図は光分解性プラスチツクで成形した枝幹
巻用部材で被覆された樹木の斜示図。 1……本考案の枝幹巻用部材を被覆した樹木、 2……光分解性プラスチツクで枝幹巻用部材、3
……樹木の幹、4……樹木の枝、5……土。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】光分解性プラスチツクを含有する樹脂で成

    したことを特徴とする樹木類の枝幹巻用部材。
  2. 【請求項2】光分解性プラスチツクがエチレン/一酸化

    素共重合体樹脂、ケトン系共重合体樹脂もしく
    は鉄、ニツケル、コバルト等の金属を主体とす
    る触媒を含有するプラスチツク樹脂の群から選
    ばれた少なくとも一つの樹脂である請求項1記
    載の樹木類の枝幹巻用部材。
JP10630590U 1990-10-08 1990-10-08 樹木類の枝幹巻用部材 Pending JPH04113558U (ja)

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