JPH04112954U - 水栓の吐水口構造 - Google Patents

水栓の吐水口構造

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JPH04112954U
JPH04112954U JP2484891U JP2484891U JPH04112954U JP H04112954 U JPH04112954 U JP H04112954U JP 2484891 U JP2484891 U JP 2484891U JP 2484891 U JP2484891 U JP 2484891U JP H04112954 U JPH04112954 U JP H04112954U
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JP
Japan
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water
spout
rectifying
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water flow
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JP2484891U
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English (en)
Inventor
浩彦 藪田
Original Assignee
株式会社イナツクス
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水栓の吐水口部における整流性を向上させる
とともに、水流の速度分布の偏りを少なくすることを目
的とする。 【構成】 水栓の吐水管10先端の吐水口12内部に羽
根車14を回転可能に設けるとともに、羽根車14の各
羽根38を回転軸回りの螺旋形状と成し、羽根車14を
水流によって回転させつつそれら羽根38によって水流
の向きを強制的に変えつつ整流させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は水栓における吐水管先端の吐水口の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、水栓においては吐水管先端の吐水口の内部に整流部材を設け、ここで 水流を整流した上で吐出するようになっている。
【0003】 図4はその具体的構造例を示したものである。図において100は吐水管であ って、その先端の吐水口102の内部に第一整流部材104と第二整流部材10 6とが配設されている。
【0004】 第一整流部材104は多数の整流板107を有し、それら整流板107の整流 作用面が吐水口102の軸線、即ち吐水口102内部の水流の向きと平行方向に 配されている。
【0005】 第二整流部材106は、金属線を網状に組んだものであって整流網と言われる ものである。この整流網106は、内向きのフランジを有する吐水口キャップ1 08が吐水管100先端の下向きの雄ねじ管部120にねじ込まれることで吐水 口102に装着されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところでこの整流構造の場合、整流作用の点で未だ十分とは言えず、また高価 な整流網106を複数枚使用しているため、価格の高いものとなっていた。
【0007】 その他この構造の場合、吐水を停止した状態で整流網106に付着した水が表 面張力で膜を張り、寒冷地ではこの膜が凍結して水の出口を塞いでしまうといっ た問題を生ずる。
【0008】 そこで寒冷地向けのものについては、整流網106の中心部に口径5mm程度 の穴を開けて上記凍結に対処しているが、この場合寒冷地向けとそうでないもの との2種類の品種を用意しなければならず、部品管理が面倒となってしまう。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本願の考案はこのような課題を解決するためになされたものである。 而して本願の考案は、水栓における吐水管先端の吐水口内部に、複数の整流羽 根を有し且つそれら整流羽根における整流作用面が水流の向きに対して所定の傾 きをなす整流部材を設けたことを特徴とする(請求項1)。
【0010】 また本願の別の考案は、前記整流部材が回転可能に設けられ、水流の作用にて 該整流部材が回転させられるように成されていることを特徴とする(請求項2) 。
【0011】 [作用及び考案の効果] 本考案においては、吐水口に到った水流がその内部の整流部材の整流羽根に当 たり、その整流作用面に案内されて強制的に向きを変えられた上で吐水口より外 部に吐出される。
【0012】 前述した図4の整流部材104の場合、整流板107は水流の向きを変えるこ となくこれを一定方向に揃えるように作用するだけであるが、本考案では整流羽 根が水流に対する邪魔板となるとともにその向きを強制的に変えつつ整流作用を 行う。 これにより整流性が向上し、また従来のように整流網を必要としないのでコス トも低減する。
【0013】 更に本考案の構造の場合、整流網を用いる必要がないのでこの整流網の部分に 水が膜を張ってこれが凍結するといった問題を回避できる。それ故寒冷地向けと 非寒冷地向けとの2種類の整流部材を用意する必要がなく、部品管理も容易とな る。
【0014】 請求項2の考案は、この整流部材を回転可能と成し、水流によってこれを回転 させるように成したものであって、これにより整流性を更に高めることができる とともに、吐水口より吐出される水流の速度分布をも整えられるといった大きな 利点が得られる。
【0015】 一般に水栓の吐水口は吐水管本体に対して90度ないしそれに近い角度を成し ており、従って吐水管本体から吐水口に流れ込んだ後外部に吐出される水流の速 度分布は、図3(B)にモデル的に示しているように吐水口102の軸線よりも外 側において速く、内側において相対的に遅くなる分布を成している。
【0016】 これに対して本考案によれば、吐水口内の水流の勢いで回転する整流部材が、 回転時に吐水口内の周方向の水流の速度差を小さくするように作用する結果、吐 水口からの吐出水の速度分布の偏りが解消され、吐水口の軸線上において水流速 度が最も速く、これより離れるに従って速度が小さくなるような綺麗な分布に水 流の速度分布が整えられるといった利点が得られる。
【0017】
【実施例】
次に本考案の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。 図1において10は吐水管で、その先端にこれと90度を成す向きで吐水口1 2が設けられている。吐水口12の内部には整流部材としての羽根車14とその 保持筒16が配置され、それらが下向きの雄ねじ管部18に対する吐水口キャッ プ20のねじ込みによって固定されている。
【0018】 保持筒16は、図2に示しているように円筒形状を成すもので、一端側にフラ ンジ22を有し、また他端側の開口の中心部に軸受部24を有している。
【0019】 吐水口キャップ20も同じく円筒形状を成しており、その上端側の内周面に雌 ねじ26が形成されていて、この雌ねじ26が上記雄ねじ管部18外周面の雄ね じに螺合されている。
【0020】 一方この吐水口キャップ20の下端側開口には、その中心部に軸受部28が設 けられるとともに開口周縁部に沿って挟持部30が形成され、この挾持部30が 、図1に示しているように雄ねじ管部18の端部とともに保持筒16の上記フラ ンジ22をパッキン32を介して挾み込んでいる。
【0021】 羽根車14は、本体34と、その中心部から延び出す回転軸36と、本体34 の外周面に沿って設けられた多数の羽根38とを有している。各羽根38は、回 転軸36の回りに螺旋状に回曲する形状を成している。即ち各羽根38は、吐水 口12の軸線の周りに螺旋状に回曲している。
【0022】 本例の水栓構造においては、吐水管10内を流れた水流はその先端で90度向 きを変えて吐水口12内に到り、ここから外部に吐出される。
【0023】 而して吐水口12内部に到った水の流れは、その軸線の回りに螺旋を成す羽根 車14の多数の羽根38に当たりこれを回転させる。 即ち羽根車14は、羽根38で水の流れを受けて回転させられるとともに、羽 根38に沿って水の流れの向きを変えつつ整流した上で、吐水口12の下端開口 より吐出させる。
【0024】 この羽根車14は、水流を良好に整流するとともに、水流による回転作用で水 流の速度分布を整える作用を成す。 即ち吐水口12から吐出される水流の速度分布は、前述したように吐水口12 の軸線よりも外側において水流が速くなる傾向にあるが、羽根車14は水流の作 用で回転するため、速度の速い部位において水流の勢いをより大きく減殺し、吐 水口12の周方向において水流の速度差を小さくするように作用する。
【0025】 この結果水流の速度分布は、図3(A)にモデル的に示しているように吐水口1 2の中心部において水流が最も速くなるようなきれいな分布に整えられ、吐水口 12から綺麗な形で水流が吐出される。
【0026】 更に本例の構造によれば、吐水口12において水膜を張る恐れがないので、寒 冷地向けに特別のものを用意するといったことが必要でなくなり、部品管理が簡 単となるとともにコストも低減する。
【0027】 以上本考案の実施例を詳述したが、これはあくまで一例示である。例えば上例 において螺旋状を成す羽根のリード角を種々変更したり、或いは羽根をこのよう な螺旋状の回曲形状とせず、水流に対して単に傾斜させただけの形状とすること も可能である等、その主旨を逸脱しない範囲において、当業者の知識に基づき様 々な変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である水栓の吐水口内部の構
造を示す要部断面図である。
【図2】同部の分解斜視図である。
【図3】同構造の利点の説明図である。
【図4】従来の吐水口内部の構造例を示す要部断面図で
ある。
【符号の説明】
10 吐水管 12 吐水口 14 羽根車 36 回転軸 38 羽根

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水栓における吐水管先端の吐水口内部
    に、複数の整流羽根を有し且つそれら整流羽根における
    整流作用面が水流の向きに対して所定の傾きをなす整流
    部材を設けたことを特徴とする水栓の吐水口構造。
  2. 【請求項2】 前記整流部材が回転可能に設けられ、水
    流の作用にて該整流部材が回転させられるように成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の水栓の吐水口
    構造。
JP2484891U 1991-03-20 1991-03-20 水栓の吐水口構造 Pending JPH04112954U (ja)

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JP2484891U JPH04112954U (ja) 1991-03-20 1991-03-20 水栓の吐水口構造

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JPH04112954U true JPH04112954U (ja) 1992-10-01

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016075081A (ja) * 2014-10-07 2016-05-12 Toto株式会社 吐水装置
JP2017166786A (ja) * 2016-03-18 2017-09-21 住友金属鉱山株式会社 向流式直接加熱型熱交換器

Cited By (3)

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