JPH04112615U - 金属製時計バンドにおけるキヤストブロツク構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 本考案は金属製ブロックバンドにおいて、外
駒とピンを接続体にて一体成形して、外駒とピンの製造
を簡素化すると共に管理を容易にし、且つロー付け個所
を少なくしてバンドの組立てを能率的にすることにあ
る。 【構成】 本考案は外駒１ａ，１ｂの内面より１乃至２
本のピン２ａ，２ｂを突出した形にて一体成形し、中間
駒４を挟んで連結孔５を設けた外駒、または前記ピン出
し外駒の向き合わせ嵌挿にてバンドを組立て、ピン端を
連結孔の部分にてロー付けするようにしたものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は両側の配列外駒間に１乃至複数個の中間駒を跨嵌し、一側の外駒の 外面より他側外駒の外面間に２本づつのピンを挿嵌し、該ピンの両端部を外駒に ロー付けするようにした金属製時計バンドにおいて、外駒とピンの一端を接続し た形で一体成形するキャストブロック構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来１８金製の駒をピンを用いて連結する形式の時計バンドは両側に配列する 外駒間に１乃至複数個の中間駒を跨嵌し、一側の外駒の両端部外面より他側の外 駒の両端部外面間に別途形成する２本づつのピンを挿嵌し、該ピンのそれぞれの 両端部を外駒にロー付けし固定して組立てて来たものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このようにして外駒、中間駒およびピンを各別に製造することは、製造に多く の時間を要し、また管理を煩雑にするという課題があり、さらに組立てに際して 挿嵌する２本づつのピンの両端をそれぞれの外駒にロー付けするため各外駒にお いて計４ヶ所づつというようにロー付け個所が多くて手間と時間を要すという課 題があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は両側に外駒を配列し、該配列外駒間に１乃至複数個の中間駒を跨嵌し て、一方の外駒の両端部外面より他方の外駒の両端部外面間にピンを挿嵌し、該 ピンの両端部を外駒にロー付けするようにした金属製時計バンドにおいて、前記 一側の外駒と１乃至２本づつのピンの一端を接続した状態にて一体成形して、か かる課題を解決しようとするものである。

【０００５】

【作用】 内面の両端部より２本のピンを突出した形で一体成形した外駒列に１乃至複数 個の中間駒を跨嵌し、次いで他側となる外駒を嵌挿して、ピンの先端を該外駒に ロー付けして時計バンドとするのである。

【０００６】 この場合、両側の外駒が同形のときは、全外駒を内面の一側端部より１本のピ ンを突出した形で一体成形し、該外駒をピンが向き合うように交互させて組付け するのである。

【０００７】

【実施例】

以下貴金属として１８金にてなる時計バンドについての実施例にて詳細説明す る。

【０００８】 鋳造成形法、焼結成形法、粉末成形法のいずれかを用いて各部材を成形製造す る。

【０００９】 空洞形とする一側の外駒1aの開放内面より２本のピン2a，2bの一端を挿着した 形で外駒1aとピンを一体成形し、該外駒1aの配列間に連結孔３，３を設けた中間 駒４を跨嵌し、次いで他側に同様に連結孔５，５を設けた空洞形の外駒1bを嵌合 し、該外駒1bの連結孔５，５端にて外駒1bとピン2a，2bをロー付けして時計バン ド6aを編成するのである。

【００１０】 外駒1a，1bが同形のときは、外駒１の一側に１本のピン２の一端を接続し、他 側に連結孔５を穿孔した形で一体成形して、該駒１を向き合うように配列し、中 間駒４を挟んでピン２を互いに相手側となる外駒の連結孔５に嵌挿しロー付けし て時計バンド6bを組立てるのである。

【００１１】 なお、いずれの外駒および中間駒も１８金による重量増を軽減するために中間 に各種形状の空隙７を設け、さらに中間駒４とピンを一体に有しない外駒1bはピ ン受け板８を間挿した形で空洞体にて成形することもある。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は以上のようにして外駒に１乃至２本のピンを接続した形にて一体成形 するので、外駒とピンを各別に製造することによって生じていた製造機械、型な どの種類と作業および管理を簡素化することができ、また時計バンドの組立てに 当って外駒とピンの一体部分はロー付けが不要となるので、ロー付け個所を半分 にすることができて、ロー付け作業を大きく工程減することができるという効果 を生ずる。

【００１３】 またピンを外駒と一体において成形するので、外駒との間の接続が強化される ことによって、ピン径を0.8ｍｍ程度まで細くし得てバンドの厚さをさらに薄型 とすることができ、また軽量化をさらに促進することができるという効果を生ず る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 第１実施例の時計バンドを示す部分平面図で
ある。

【図２】 同、各部材別の斜視図である。

【図３】 同、組立てロー付け状態を示す平面図であ
る。

【図４】 第２実施例の外駒の向き合わせ平面図であ
る。

【符号の説明】

１，1a，1bは外駒 ２，2a，2bはピン ３，５は連結孔 ４は中間駒 6a，6bは時計バンド ７は空隙 ８はピン受け板 Ａはロー付け部分

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 両側に外駒を配列し、該配列外駒間に１
   乃至複数個の中間駒を跨嵌して、一方の外駒の両端部外
   面より他方の外駒の両端部外面間にピンを挿嵌し、該ピ
   ンの両端部を外駒にロー付けするようにした金属製時計
   バンドにおいて、前記一側の外駒と１乃至２本づつのピ
   ンの一端を接続した状態にて一体成形したことを特徴と
   する金属製時計バンドにおけるキャストブロック構造。