JPH04110673U - パワーステアリング - Google Patents

パワーステアリング

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JPH04110673U
JPH04110673U JP621291U JP621291U JPH04110673U JP H04110673 U JPH04110673 U JP H04110673U JP 621291 U JP621291 U JP 621291U JP 621291 U JP621291 U JP 621291U JP H04110673 U JPH04110673 U JP H04110673U
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JP
Japan
Prior art keywords
power steering
control valve
return passage
pressure
tank
Prior art date
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Pending
Application number
JP621291U
Other languages
English (en)
Inventor
秀一郎 青柳
Original Assignee
自動車機器株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by 自動車機器株式会社 filed Critical 自動車機器株式会社
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Publication of JPH04110673U publication Critical patent/JPH04110673U/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 パワーステアリングのコントロールバルブ内
におけるキャビテーションの発生を防止する。 【構成】 コントロールバルブ14からタンクへの戻り
通路16e内に、パワーステアリングの入口油圧P
所定値以上となったときに作動して戻り通路16eの開
口面積を縮小する可変絞り18を設けた。 【効果】 パワーステアリングの入口油圧が上昇する
と、タンクへの戻り通路の開口面積が絞られて背圧が上
昇し、コントロールバルブ前後の圧力差が過大にならず
キャビテーションの発生が防止される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はパワーステアリングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パワーステアリングは、舵取ハンドルの操作によって回転する入力軸と、リン ク機構を介して操向車輪に連結された出力軸との相対回転によって作動されるコ ントロールバルブを備えており、このコントロールバルブの作動によって、オイ ルポンプ、タンクおよびパワーシリンダの両室間の流路を切換えて作動油の給排 を行うことにより操舵補助力を発生させるようになっている。
【0003】 上記パワーステアリングのコントロールバルブでは、バルブ内の絞りの前後の 圧力差が大きくなった時、すなわち、据切り操作等によってパワーステアリング への入口圧力が高くなった時にキャビテーションが発生する。そこで従来は、コ ントロールバルブからタンクへの戻り通路の断面積を小さくして回路の背圧を上 げることによりキャビテーションを防止するようにしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従来のパワーステアリングは、タンクへの戻り通路の断面積を小さくしている ため、常に回路全体の圧力損失が増大し、フリクションの増大に伴う操舵フィー リングの悪化を招く他、エネルギーのロス、油温の上昇等種々の問題点があった 。
【0005】 本考案は上記欠点を除くためになされたもので、キャビテーションを防止する とともに、一般走行時等における圧力損失の増大も抑制することができるパワー ステアリングを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】 本考案に係るパワーステアリングは、コントロールバルブからタンクへの戻り 通路内に、パワーステアリングへの入口油圧が所定値以上となったきとに作動し てその戻り通路の断面積を縮小する可変絞りを設けたものである。
【0007】
【作用】
本考案に係るパワーステアリングでは、パワーステアリングの入口油圧が上昇 すると、タンクへの戻り通路の開口面積が絞られて背圧が上昇し、キャビテーシ ョンの発生が防止される。
【0008】
【実施例】
以下、図示実施例により本考案を説明する。図1は本考案の一実施例に係るラ ックピニオン式パワーステアリングの要部の縦断面図である。図において、2は 舵取ハンドルの操作によって回転されるスタブシャフト、4はスタブシャフト2 と同一軸線上に配置されたピニオンシャフトであり、これら両シャフト2,4は スタブシャフト2の軸芯に形成された空間2a内に挿通されたトーションバー6 によって連結されている。
【0009】 スタブシャフト2のピニオンシャフト4側の先端は小径に、ピニオンシャフト 4のスタブシャフト2側は大径筒状になっており、スタブシャフト2の小径部2 bがピニオンシャフト4の筒部4a内に嵌合され、ブシュ8によって回転可能に 支持されている。スタブシャフト2の小径部2bより手前の部分の外面とピニオ ンシャフト4の最先端部内面との間にはフェイルセーフ9が構成されており、両 シャフト2,4の所定角度の相対回転を許容するとともに、それ以上の回転は規 制するようになっている。
【0010】 スタブシャフト2の外周面にはバルブロータ2dが形成され、一方、ピニオン シャフト4には、このバルブロータ2dに嵌合されたバルブスリーブ10がピン 12によって連結されて一体的に回転するようになっており、これらバルブロー タ2dおよびバルブスリーブ10によってロータリタイプのコントロールバルブ 14が構成されている。
【0011】 このコントロールバルブ10は、ハウジング16に形成されたポンプポート1 6aおよび供給通路16bを介してオイルポンプから供給された圧油を分配制御 し、給排通路16c,16dを介してパワーシリンダの両圧力室の一方へ供給し 、他方からはタンクヘ還流させる。コントロールバルブ10からの戻り油は、ス タブシャフト2の軸芯に形成された空間2a、この空間2aとスタブシャフト2 の外面とを連通する半径方向の貫通穴2e、バルブスリーブ10の貫通穴10a 、外周面の環状溝10b、ハウジング16に形成された戻り通路16eおよびタ ンクポート16f等を介してタンクへ還流するようになっている。
【0012】 さらに本実施例では、コントロールバルブ10からタンクへの戻り通路16e 内に、この戻り通路16eの開口面積を変化させる絞り弁18が設けられている 。絞り弁18は、タンクへの戻り通路16eを横断して形成されたバルブ孔16 g内に摺動可能に嵌合されたスプール20を備えている。
【0013】 バルブ孔16gの開口部は、螺合されたプラグ22によって閉塞されており、 スプール20はプラグ22側の液室24内に収容されたスプリング26によって 他方の液室28(図示右方)側へ付勢されている。この右側の液室28内には、 ポンプからの供給通路16bに連通する導入路16hが開口しており、パワース テアリングの入口油圧すなわちポンプからの供給通路16b内の油圧(P1 )が 所定値以上となったきとに上記スプールを左行させる。スプール20の外周面に は、環状溝20aが形成されており、スプール20がバルブ孔16gの右端側に 停止しているときには、タンクへの戻り通路16eは全開の状態であり、スプー ル20が左行するにつれて戻り通路16eの断面積を縮小するようになっている 。また、上記プラグ22には、スプール20の移動量を規制するストッパ22a が設けられており、スプール20の移動時にも戻り通路16eとして必要な通路 面積を確保する。
【0014】 上記構成に係るラックピニオン式パワーステアリングでは、コントロールバル ブ14の中立時には、オイルポンプから供給通路16bを介してコントロールバ ルブ14に導入されたオイルは、コントロールバルブ14内を通過してスタブシ ャフト2の内部空間2aに入り、さらにスタブシャフト2の貫通穴2e、ピニオ ン10の貫通穴10a、環状溝10bおよび戻り通路16eを介してタンクへ還 流する。この場合には、入口油圧(P1 )が上昇しないため、スプール20は移 動せず戻り通路16eの開口面積が最大であり、圧力損失が増大することはない 。
【0015】 舵取ハンドルの操作によりスタブシャフト2が回転してコントロールバルブが 作動すると、オイルポンプからの圧油は給排通路16cまたは16dを介してパ ワーシリンダの一方の圧力室に供給され、他方の圧力室内のオイルはタンクへ還 流する。通常の走行中における操舵時(図2の範囲A)には、入口圧力(P1 ) がスプール20を左行させる高さ迄上昇せず、戻り通路16eの開口面積は最大 のままであり、背圧(P0 )も上昇しない。
【0016】 据切り時等(図2の範囲B)のように入口圧力(P1 )が大幅に上昇すると、 スプール20がスプリング26に打ち勝って左行する。すると戻り通路16eの 開口面積が絞られるため背圧(P0 )が上昇する。その結果、従来入口圧力(P 1 )が上昇したときに発生していたコントロールバルブ内部でのキャビテーショ ンを防止することができる。
【0017】 このように本実施例に係るパワーステアリングでは、一般の走行中には背圧を 上昇させないため圧力損失が増大せず、据切り時等のように入口圧力が上昇した 時のみ背圧を高めてコントロールバルブ内でのキャビテーションの発生を防止す ることができる。
【0018】 なお、タンクへの戻り通路16e内に設けられる絞り弁の構造は上記のものに 限定されるものではなく、パワーステアリングの入口油圧の上昇に伴って戻り通 路の開口面積を縮小しうるものであれば良い。
【0019】
【考案の効果】
以上述べたように本考案によれば、パワーステアリングの入口油圧が高圧の時 だけ背圧を上昇させてコントロールバルブ内のキャビテーションを防止するとと もに、一般走行中の圧力損失の増大を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るパワーステアリングの
要部縦断面図である。
【図2】上記実施例装置の入口圧力と背圧との関係を示
す線図である。
【符号の説明】
1 入口油圧 14 コントロールバルブ 16e 戻り通路 18 可変絞り

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 舵取ハンドルの操作によって切換作動さ
    れ、オイルポンプから供給されたオイルをパワーシリン
    ダの一方の圧力室に導入するとともに、他方の圧力室内
    のオイルをタンクに還流させるコントロールバルブを備
    えたパワーステアリングにおいて、上記コントロールバ
    ルブからタンクへの戻り通路内に、パワーステアリング
    への入口油圧が所定値以上となったきとに作動してその
    戻り通路の断面積を縮小する可変絞りを設けたことを特
    徴とするパワーステアリング。
JP621291U 1991-01-22 1991-01-22 パワーステアリング Pending JPH04110673U (ja)

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JP621291U JPH04110673U (ja) 1991-01-22 1991-01-22 パワーステアリング

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JP621291U JPH04110673U (ja) 1991-01-22 1991-01-22 パワーステアリング

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JPH04110673U true JPH04110673U (ja) 1992-09-25

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ID=31898920

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JP621291U Pending JPH04110673U (ja) 1991-01-22 1991-01-22 パワーステアリング

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57140265A (en) * 1981-02-23 1982-08-30 Toyoda Mach Works Ltd Apparatus for detecting leakage
JPS6118564A (ja) * 1984-07-04 1986-01-27 Atsugi Motor Parts Co Ltd 動力操向装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57140265A (en) * 1981-02-23 1982-08-30 Toyoda Mach Works Ltd Apparatus for detecting leakage
JPS6118564A (ja) * 1984-07-04 1986-01-27 Atsugi Motor Parts Co Ltd 動力操向装置

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